先週、読み始め記⬇︎をアップロードしていた
プロレスラー武藤敬司選手による『グレート・ムタ伝』を読了。
中間記後、読み進めた
Chapter 3 NEW JAPAN PRO-WRESTLING ERA Part-2
Chapter 4 ALL JAPAN PRO-WRESTLING ERA
Chapter 5 WRESTLE-1〜PRO-WRESTLING NOAH ERA
は、1994年以降の武藤敬司選手の動向にグレート・ムタが如何に姿を現していったかという形の記載が続き、
” 素顔のライガーとは、武藤敬司としてヤングライオン時代に試合をさんざんやっているけど、マスクマンのライガーと戦ったのは、この時が初めてだった。
ストロング・マシンの時と同じでライガーという選手はキャラクターも完成されているし、マスクを被っている時点で材料が揃っているから、ムタとしては非常にやりやすい相手なんだよ。
しかも、この試合でライガーをマスクを破ったら、その下にペイントをしていて、コスチュームの下にボディペイントまで施していた。それがこの試合のミソだったよ。
ライガーがここまでしたというのは、やっぱり相手がムタだったからというのがあると思う。
それにこの年からムタのビジュアルは派手さが増してきたからね。ライガーもムタに負けまいと感化されたってことだよな。みんな俺に追従し始めたってことだよ。”(p126)
とグレート・ムタがプロレス界で波及させていった影響力についての言及があれば、
” nWoを日本に持ち込んだのが蝶野だった。あいつは1994年から黒をイメージカラーにして、ヒールに転向したよな。
それまでは三銃士の中で、レスラーとしてのカラーは若干弱かったと思うよ。
G1クライマックスで2連覇したこともあったけど、レスリングで突出した武器を持っていたわけじゃないしね。その中でのヒール転向という判断だったと思う。
逆に言ったらカラーが弱かった分、ヒール向きだったかもしれない。
それに世の中がダークヒーローを求める時代になっていたよ。”(p132)
闘魂三銃士として武藤敬司選手と鎬を削った蝶野正洋さんとの接点に・・ といったもろもろが年代記の形でまとめられています。
発展途上だからこそノアで示す意気込み
最後部は、
” 俺は発展途上の場所に行った方がやりがいを感じるし、楽しさも感じるんだよ。
・・中略・・
現時点で発展途上段階のノアは俺のことを大切にしてくれるし、必要としてくれる。
それはある意味、人間にとって生きがいだからね。必要とされなくなったら、終わっていくだけだよ。
このコロナ禍の中で、無観客でもいいから試合をやろうとしていたノアの姿勢も素晴らしいと思う。そこにプロレスを絶やさないという強い意志を感じたんだ。”(p250-251)
と、現所属先であるPRO WRESTLING NOAH に賭ける意気込みまで。
プロレス界で今も存在感を放つ武藤敬司選手が持つもう一つの顔 グレート・ムタの視線で、これまでの知られざる面を振り返ったファンには興味深い内容と思います。