新日本プロレスリングの看板を背負うプロレスラーの一人、棚橋弘至選手の『HIGH LIFE 棚橋弘至自伝 I』を読み始めて
第1章 野球少年から学生プロレスへ
第2章 新日本プロレス入門
第3章 ヤングライオン時代
第4章 U-30は俺の青春
第5章 IWGPヘビーという山
第6章 新闘魂三銃士
第7章 冬の時代
第8章 メキシコ遠征
第9章 「俺が新日本を引っ張ります」
第10章 「愛してます!」
第11章 『G1』初制覇
第12章 「ブーイングもっとください」
第13章 武藤敬司を超えた日
と章立てされているうちの「第7章 冬の時代 」まで、読み終えたので、そこまでのおさらい。
棚橋弘至選手は名前は承知していたものの、プロフィールにキャリア等・・・というこれまで、
タイミング良くサイン本販売情報に触れ、
即反応し、入手難を乗り越えていた経緯。
持って生まれた資質、貫く真っ直ぐな愛
本書は
” ー 学プロ時代のライバル時代が、のちにRGさんとお笑いコンビ「レイザーラモン」を結成するHGさんだったのは、ファンのあいだでは有名な話ですよね。
住谷さん( HGの本名)は同志社大学なんですけど、立命館で一緒に合同興行をやることがあったんですよ。
あの人は日本拳法をやられていたので蹴りが鋭かったのを覚えていますね。普段は物静かな方でしたよ。
出渕さんとはお互いにアメプロ好きということもあってか、意気投合されて。”(p42/註:出渕さん=RGさんの本名)
という幼少の頃を含む無名時代に、
新日本プロレスの2回目となる入門テスト時、
” このテストの前日にジムに行ったんですよ。そこに『1・2の三四郎(小林まことのプロレス漫画)が全巻あったので「よし、これを読んでモチベーションあげよう!」と思って、トレーニングが終わって汗ダクのまま読みはじめたら、おもしろくて止まらなくなっちゃって、その挙げ句に高熱になるという(苦笑)”(p52)
とキャラ(クター)伝わるエピソードに、
3回目の入門テストで、晴れて新日本プロレス入りし、
” 蝶野さんに「道場生の棚橋です。よろしくお願いします!」って挨拶をしたら、「やっと新日本にもスター性のある男前が入ってきたな」って言われて、うれしかったのは覚えてます。”(p108)
と持って生まれた資質に、初の付き人として仕えた武藤敬司選手の全日本プロレス移籍に際し声がけされ、
” 実家の岐阜に帰ってたんですけど、武藤さんから「おいタナ、どうすんだよ?」って連絡があったんです。
それで「ヤベー、忘れてた・・・」と思いつつ、「すみません、俺は新日本に残ります」ってお伝えしたら、「おぉ、そうか。タナ、悩ませて悪かったな」と言ってくださって。
そういうケアができるのも、武藤さんがスターたるゆえんなんだと思いましたね。”(p103)
と同じような話しは故橋本真也選手やハッスル等からもあり、愛さる人がらにプロレスラーとして評価される資質に貫く姿勢に、
予備知識なくとも一人のレスラーの生きざまとして楽しめるような内容(インタビュー型式)になっており、中、後半の爽やかなる証言録、更に興味刺激されている状況です。