日本人からみたオーストラリアにある世界一住みよい都市の実像:『いいね!メルボルン』読了

先日、読書中間記をアップロードした『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』

>>『日本社会を「逃れる」オーストラリアへのライフスタイル移住』読書中間記  <<

は、一旦中断し、オーストラリア第二の都市メルボルンに移住した人たちの声を集めた

『いいね!メルボルン』を読了。

世界一住みやすい都市の実像とは・・

具体的に移住を検討している訳ではないですが ^^ オーストラリアは何回も訪れているものの

メルボルンは、その名を長く知るも、まだ未踏の地から惹かれる興味。

都市の魅力のイントロダクションを本書「まえがき」から引用すると・・

” 世界主要都市間の住みよさ比べのようなことがはやっており、ロンドンに拠点を置く The Economist Intelligence Unity (EIU) のほか、

MercerとかMonocleなどが独自選択した評価基準に従って毎年一回か二回世界の主要都市の住みよさを評価判定し、順位をつけて発表している。

過去約一〇年間メルボルンは多くの場合一位か二位、でなくても常に上位に位置づけられている。

たとえば、EIUが行った最新の評価判定(二〇一二年八月)によると、世界一四〇都市の気候、環境、教育、文化、交通、住宅事情、公共施設のほかに、

犯罪件数やテロの可能性などに加え、さらにライバルである Mercerの評価まで加味して判定した結果、

やはりメルボルンが世界一住みよい都市( The World Most Livable City : 一〇〇満点で九七・五点)になった。” (p3)

という国際的な評価の中、本書では日本人の「住んでみたら**だった」という体験談が、100人弱の規模で紹介されています。

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日本人が感じたメルボルン

例えば

” メルボルンの印象は、いい加減、簡単、楽、大丈夫です。

気持ちに余裕があるのでしょうか、愛国心は強く、自分の国がすばらしいと思っている国民性には圧倒されます。” (p22)

であったり、

” メルボルンでの生活は、周囲を気にせず、自分の価値観で生活することができ、多国籍の友人、知人をもてます。

日本とは季節が反対ですが、四季の移り変わりがあり、とても過ごしやすく感じています。” (p165)

というもの。オーストラリア全般については・・

” オーストラリアの掛け値なしの魅力として頭に浮かぶのは教育制度です。いつでもやり直しができるすばらしい制度です。

高校を卒業して何年か働き、ふたたび大学に戻って異なる技術を取得し、その後の生活を豊かにしてきた人がたくさんいます。

しかしその反面、長年続けてきた仕事を辞め、新たな分野に挑戦するため大学に戻り、その後勉強した分野で仕事が見つからず、

前の仕事に戻ることもできず、社会福祉のお世話になってしまった人も知っています。

離職率が高く、しかも異なる分野で仕事を一から始めることはエキスパートの欠落にもつながっています。「諸刃の剣」です。” (p105-106)

であるとか、

” 日本では何をするにも準備が必要ですが、オーストラリアでは準備よりもその場で対応することが多く、

当初は「えっ?」と思いながらも順応しようと努めました。二〇年以上経って、今度はオーストラリア的な発想をするようになり、

日本的な発想に立ち戻ることが辛くなっています。” (p159)

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この辺り、郷に入れば郷に従えで、双方で見方が分かれるところと思いますが、

本書内で、総括的な言及をしている方がいらして・・

” 複数の文化に身を委ねるとさまざまなことに気づき、疑問が生じ、物事に客観的になれます。

どちらがよいかではなく、違和感を感じることへの理解が大事です。” (p49)

という事が当を得ているものと思います。

このところ異文化に触れていない自分としては、刺激を受けて、人としての幅も広げるべく頃合いですかねー。

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ときに、ネット環境の問題等から1週間ほど新規投稿をお休みさせて頂きます。

リフレッシュして戻ってこれればと、その際は変わらぬご愛顧を何とぞ m(___)m

 


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