ビクトリア州、高齢者向けに旅行バウチャー発行
” 4月18日付ABC放送(電子版)は、VIC州政府が高齢者向けに旅行バウチャーを発行、高齢者の旅行を奨励すると共にコロナウイルス蔓延と社会規制によって大きな打撃を受けた州内観光業界の振興を図っていると伝えた。
VIC州では観光オペレータもこのイースター・ホリデー・シーズンは3年ぶりの忙しさだと伝えており、高齢者が旅行バウチャーを活用すれば州各地の観光業界だけでなく、地域経済に追い風になると期待されている。
ただし、この$200相当のバウチャーは高齢者全員に与えられるものではなく、3月の1回目に応募して外れた1万人に贈られることが決まっている。
また、このバウチャーの有効期限は5月27日で、それ以降は無効となる。さらに宿泊、ツアー、アトラクションなどで$400以上消費することが条件となる。
メアリー=アン・トーマス地域開発相は、「3月の1回めの高齢者旅行バウチャー制度では35,000件を超える応募があった。
前回、バウチャーを手に入れることができなかった人も今日の電子メール・インボックスをチェックしてもらいたい。旅行バウチャーが当たっているかも知れない」と語っている。
トーマス大臣は、「VIC州民高齢者旅行バウチャー制度でこれまでに1億5,900万ドルが州経済に注入された。
現在、学校休みであり、高齢者も孫達と一緒に行楽に出かけるのにふさわしい時季ではないか。この機会を利用して州内のどこかに二晩か三晩の旅行をしてはどうか」と語っている。
観光業者団体「Victoria Tourism Industry」のフェリシア・マリアニCEOは、「観光業界はこれからイースター・ホリデー後の閑散期に入るため、第二回高齢者旅行バウチャー制度実施は非常に効果的だ」と語っている。
また、「これからはロックダウンも突然の州境閉鎖も心配せずに済むため、旅行客数の変動はそれほど問題にならないが、今はむしろ人手不足で人材を見つけることの方が難しく、それが観光業界の完全な回復の妨げになるかのうせいがある。
先週からシドニーとメルボルンで空港や航空会社の人手不足が大きな問題になっている。これはVIC州だけではなく全国的に深刻な問題だ」と語っている。”(出典:NICHIGO PRESS)
国際情勢の緊迫化などでコロナ禍の危機感が相対的に弱まったように感じられ、実際問題としてコロナ禍の懸念も低下しているのか判断難しいですが、今回の施作で得られた知見もコロナ後を見据えて役立てていく成果となりますね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年4月19日分の掲載記事です。
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