オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:中小企業の賃金、2022年8月に年間8.6%急上昇

中小企業の賃金、2022年8月に年間8.6%急上昇

” オーストラリアの中小企業12万社の賃金中央値が、8月に前年同月比で8.6%上昇したことが、人事管理のソフトウエアを手がけるエンプロイメント・ヒーロー(Employment Hero)の調べで明らかになった。

豪政府統計局(ABS)による今年第2四半期(4~6月)の年間賃金上昇率2.6%を大きく上回り、実態は賃上げが予想以上に加速しているとみられる。20日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

同社のデータはABSの賃金価格指数(WPI)と異なり、ボーナスやペナルティーレート(通常の勤務時間以外や週末勤務などに支払われる手当)、各種手当が含まれている。

中小企業において、8月は雇用の伸びが減速した一方、時給の中央値は34.45豪ドル(約3,300円)となり前月比で1.8%上昇した。

賃金はすべての州・準州で上昇し、上昇幅はクイーンズランド州の前年同月比10.6%が最も大きかった。産業別の上昇幅は、科学・情報通信技術(ICT)が11.7%、ヘルスケア・地域サービスが8.4%と大きく伸びた。

■3Q賃金上昇率は3%超も

リクルート傘下の米系人材会社インディードのエコノミストであるピッカリング氏によると、第2四半期に昇給を受けた労働者の平均賃上げ率は3.8%となり、2012年6月以降で最大の伸び幅だった。

また、第3四半期(7~9月)に昇給を受ける労働者の割合は40%近くに上ると予測。年度末を経て多くの労働者が賃金交渉を行ったことが理由だとし、同期のWPIは3%を超える可能性があるとした。

同氏は、労働者や労組が賃上げを求め始め、世界金融危機以来の賃金上昇につながるとの見方を示している。”(出典:NNA ASIA

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企業経営の立場で苦境が浮き彫りにされるデータが続き、正念場である状況が伝わります・・

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年9月22日分の掲載記事です。

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