2022年7-9月インフレ率、32年ぶり高水準に加速-国債利回り上昇
” オーストラリアの総合インフレ率は7-9月(第3四半期)に市場予想を上回り、32年ぶり高水準に加速した。
豪準備銀行(中央銀行)の急速な金融引き締めの正当性が裏付けられた。これを受け、豪国債利回りは上昇した。
豪統計局が26日発表したデータによれば、消費者物価指数(CPI)は前年同期比7.3%上昇と、1990年以来の高い伸び。エコノミスト予想中央値では7%上昇が見込まれていた。
豪国債相場は下落し、3年債利回りは一時約10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
豪統計局によれば、四半期ベースでは住宅(3.7%上昇)やガス(10.9%上昇)、家具(6.6%上昇)の値上がりが主な押し上げ要因だという。
豪統計局は発表文で、「住宅建設業界の人手不足が人件費を押し上げ、住宅価格上昇につながった。素材不足が続いていることで、価格圧力がさらに強まっている」と分析した。
豪中銀はインフレ率が10-12月(第4四半期)に8%をやや下回る水準でピークに達するとみている。
豪中銀が注目しているコアインフレ率の指標、CPIトリム平均は前年同期比6.1%上昇と、エコノミスト予想の5.5%を上回り、2003年の統計開始以来の最高水準となった。”(出典:Bloomberg via Yahoo! JAPAN)
インフレはアメリカ合衆国など他国でも指摘されていることですが、記事を読むとオーストラリア独自の原因もうかがえ見通しは示されているものの長期化を回避すべく舵取りが問われてきますね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年10月27日分の掲載記事です。
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