小泉今日子さんの『ホントのコイズミさん』を週初め(2023/4/10)に読了。
先々月(2023年2月)末に開催された ↓
イベントの対象書籍として入手していた著書。
本書は
” ここ20年で独立系の本屋さんが増え、店主の趣味がそのまま書店になっている気がしてとても興味がありました。そんな店主たちや作家の方々に偏った趣味、偏った愛のお話を伺えたら楽しそう!”(あとがき)
とSpotifyからのPodcast番組制作依頼に対して上記発想が元となり、『ホントのコイズミさん』として放映された内容が書籍化(含. 未公開内容)されたもの。
収録されているのは、
Chapter. 1 松浦弥太郎
Chapter. 2 双子のライオン堂 竹田信弥、田中佳祐
Chapter. 3 SNOW SHOVELING 中村秀一
Chapter. 4 江國香織
の4回。
本編では
“「この時代にこんないい本、こんな自由に、強いメッセージを発信してた本があるんだ」って伝えていく。そのためにこの本屋があると思っています。”(p13)
という松浦弥太郎さんが、中目黒の目黒川沿いで営む COW BOOKS のような店舗紹介があれば、
” 読むと不安がおさまるし、いつも役に立つんです。例えば演技のとき、時代劇の小道具で根付があったとして、それを知ってるか知らないかで台本の読み方も変わるし、その扱い方も変わる。作詞をするときも、漫画も含めて本からイメージしたことが自然に詞になっていく。本が育ててくれた、という感覚があります。”(p15)
なる小泉今日子さんと本の近しい距離感伝わる一文に、
” 中村 でも知ってる人にしかわからない強さのメッセージを出すと、見つけてもらいたい人に見つけてもらえるなというのがあって。そういうことは、お客さんとのコミュニケーションで怒るんですよ、実際。”(p99)
とSNOW SHOVELINGが磁場となって来店客と書籍を結びつけている事例等、本好きの好奇心をチクッと刺激される内容が散見。
掲載されている店舗の何れも往訪歴ありませんが、
冒頭に記した小泉今日子さんの
> 店主の趣味がそのまま書店になっている気がして
が奏功している感じに、本好きの一歩進んだ世界を垣間見た思いを抱き、
断続的な閉店の話題に電子書籍の台頭等、街中の書店の存在感が薄くなりがちな昨今、新たなムーブメントを本書を通じて知るに至り、読書を日常的に行っている者の一人としてアンテナを立ててみたい思いを刺激されました ^^