失業率 − 2024年4月
” オーストラリア統計局が16日発表した4月の失業率は予想以上に悪化した。景気抑制的な金融政策が労働市場に与える影響が示され、豪ドルは下落した。
4月の失業率は4.1%と、上方改定された3月の3.9%から上昇。4月のエコノミスト予想も3.9%だった。4月の雇用者数は3万8,500人増えた。パートタイム雇用がけん引し、予想(2万3,700人増)を上回る伸びとなった。
これを受けて、豪ドルは下落に転じた。政策に敏感な3年物の豪国債利回りは低下幅を拡大した。トレーダーが見込む12月の利下げ確率は統計発表前の60%から90%に上昇した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)と財務省は、失業率が4%を超えると予測していた。特に景気抑制的な金利水準であることを踏まえると、豪州にとってはまだかなり低い失業率にとどまっている。
フルタイムの就業者数は2万7,900人増加。失業率は前月の3.7%から3.8%に上昇した。市場予想は3.9%だった。アナリストによれば、3月のデータは季節的な統計上の大きな変化の影響がなくなるため、現在の労働市場の状況をより明確に読み取ることができる。統計局は「月の雇用への流入は一段と通常のパターンに戻っている。労働市場は比較的タイトなままだった」と指摘した。(出典:Bloomberg)
悪化の度合いも4.0% のラインを跨いだ攻防となると、一時3%台中ごろで推移していた状況と比較すると(悪化の)色合いの濃さが感じられ、更なる悪化も予想されるところ正念場であるようにも受け取られます。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2024年5月22日分の掲載記事です。
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