下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」9月8日付の記事を転記したものです。
オーストラリア人の国民性、価値観、社会通念 ⑥:トール・ポピー症候群
” トール・ポピーとは背の高いケシの花であるが、他人より偉ぶったり、でしゃばったり、他人を妬んだりしないのがオーストラリア人の気質である。
出る杭は打たれるということわざがあるが、他人から自分が偉ぶっていると思われることを忌み嫌う。
あるがままの自分以上に良く見られることを好まない。自分が実際大金持ちであっても、それを他人に知られないようにする。自分の社会的地位が高くてもそれを知らしめない。
・・中略・・
オーストラリアでは見た目で人の地位を判断できない。他人より自分は優れている、偉いのだということを知られたくないし、それをみせびらかすことを嫌う。
・・中略・・
自分は他人と同じ平均的な人間であることを意識させる。これも平等主義、同胞意識の表れである。だから、お金を払ってサービスの提供を受けても、必要以上のサービスには困惑する。
日本では必要以上のサービスを提供しがちである。
アメリカでは成功することが生きがいであり、そのことを誇りに思い、自己顕示欲があるが、オーストラリアの社会では出る杭は打たれないように気を配る。” (『豪州読本』11%)
日本人とオーストラリア人の親和性が高いのは、最後の一文にある「出る杭は打たれないように気を配る。」との感覚を理解できることにありますかね。