ジョン・ディマティーニ博士の著作『成功のタイムリミット』読了後のおさらい編、第12弾 〜
今回は、適応の法則、非難の法則、独占思考の法則の三編、各抜粋です。
適応の法則
” 「あなたが環境に適応することができなければ、生き残ることはできません」
これは内分泌学者のハンス・セリエ博士の言葉です。彼は一生をストレスの研究に費やした人であり、
大切なことは、順応性があって、柔軟であることだと強調しました。
近年、人間の脳は非常に柔軟であるということがわかっています。常に変化しつづけており、あなたが何かを考えたり、感じたりするごとに、脳はその形を変えるのです。
脳の中では、変化を認識するたびに新しい神経経路ができ、つながっていくのです。
この適応力こそが、あなたの個性であり、また人間の進化・拡大・成長となるのです。
あなたが目標を決めたときには、計画に固執することなく、目標の達成に向けて集中していきましょう。
あなたが自分のマインドをマスターするための秘訣は、夢を追いかけるときに起きる新たな出来事や洞察に、いつでも適応できるようにしておくということです。
「適応の法則」は、あなたが人生で経験する出来事をつねに洗練し、明確にしながら何度も順応していくことによって成り立ちます。
ときに、計画の大きな変更を迫られるという形で試練が訪れることがありますが、
いつでも開かれた心で、自分の計画ややり方に固執することなく、新しい機会を取り入れていくようにしましょう。
適応しましょう。いつでも目を開き、視野を狭くすることなく、新しい機会に心を開いておきましょう。
あなたの身体は、固定されると本来の機能を発揮できないように、あなたのマインドも、夢も、固定してしまうと本来の輝きを発揮できません。
柔軟でありましょう。継続的に進化・拡大・成長していけるように「適応の法則」を活用して、あなた自身、柔軟でありつづけることを許可していきましょう。”(p246-248)
非難の法則
” 私はこれまで、世界中で何万人もの人々と仕事をしてきましたが、誰かを非難している人はいつでも、自分でそれを創造し、引き寄せていることがわかりました。
違う表現をすれば、自分の中にあると認められてない特性を、抑圧し、他の誰かに投影しているので、その特性を愛し、自分の中にもあると認められるようになるまでは、繰り返し人生に現れつづけるのです。
たとえば、あなたが誰かの食事の作法を見て、我慢ならないと考えたとしましょう。そのときには、立ち止まって、鏡を見ましょう。そして、自分自身に問いかけましょう。
もしあなたが、誰かについて判断したり、独りよがりになるのではなく謙虚になれば、その人がしたことのより大きな恩恵に気づくことができ、
その人のことを、また自分自身のことを、より深く知り、愛することができるようになるでしょう。
あなたが謙虚であればあるほど、あなたは抵抗ではなく、援助を引き寄せることになるのです。
もし、しっかりと現実を見ることができれば、あなたは自分自身を、他人と同じように見ることができるでしょう。
あなたが他人の中に見た迷惑行為は、形を変えて、あなた自身がやっていることに気づけるのです。
見る、見ている、見られるはすべて同じです。真実は、あなたが見たいものを見ているのです。
あなたが見るものはなんであれ、すべてがあなたの鏡なのです。
あなたが何かを激しく非難すると、何度もあなたの人生の中に同じようなことを引き寄せ、もっとうんざりするような気分になるだけだと気づきましょう。
誰かを非難するのではなく、ただ理解しましょう。この世界に、蔑むようなものは何ひとつありません。すべてはただ、理解するためにあるのです。
ハートを開き、愛しましょう。誰かを変えようとするのではなく、ありのままを認め、すべての人があなたにレッスンを提供してくれているのだと感謝しましょう。”(p250-252)
独占思考の法則
” 「あなたが考えていることが、あなたの人生に現れる」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは本当のことです!
あなたが心の奥底で最も考えていることが、物質世界に現れるのです。
ですから、あなたがどのような考えをしているのか、しっかり把握しておくことはとても大切なことです。
あなたのマインドは、インスピレーションに満たされることもあれば、インスピレーションとはほど遠い思考で満たされることもあります。
1つは、心酔する状態であり、もう1つは、恨みつらみの状態です。
たとえば、あなたが町を歩いていて、何かとても素敵なものを見つけたとしましょう。
ネガティブよりも、ポジティブを大きく見ている状態です。
この「素敵なもの」は、あなたの注意力を散漫にし、あなたの頭の中の時間と空間を独占することになります。
あなたがこの「素敵なもの」に惹きつけられているあいだは、他のことが考えられなくなるのです。
まさに、あなたの脳が心酔によってコントロールされている状態です。
また、あなたが車を運転していて、突然、無礼な車に前を横切られたとしましょう。
そうすると、あなたは怒り心頭、この不愉快な出来事に対して、非常に腹をたてることになるでしょう。
今度は、ポジティブよりネガティブを大きく見ているのです。
あなたはこの不快な出来事のことについて、思い出しては腹をたてることを繰り返し、考えることをやめられなくなります。
言い方をかえれば、心酔にしろ、恨みつらみにしろ、あなたの感情を大きく揺さぶる出来事が、あなたをコントロールするようになるのです。
しかしながら、あなたが均衡を見いだし、中心にもどったときには、心酔も恨みもなくなります。
あなたの感情、または魂のどちらかが、あなたの思考をコントロールします。
もしあなたが中心で魂に導かれれば、あなたの愛するもので、あなたの思考を占めることができます。
あなたは中心でこそ、真にインスピレーションあふれる状態で思考を独占することができるのです。
インスピレーションあふれる状態で、あなたが見いだしたものが、あなたの人生に引き寄せられてきます。
そのときにあなたは、あなたの内なる世界が、外側の世界をつくり出していることに気づくでしょう。
私はこのような状態を、神学的知覚と考えます。あなたは、知覚(五感)にコントロールされるか、魂にコントロールされるか、どちらかになります。
もしあなたが魂とともにあるならば、あなたが愛するものによってあなたの思考は独占され、愛するものをあなたの人生に引き寄せることになるでしょう。
あなたが五感の知覚に頼るならば、感情に翻弄され、あなたの人生は右往左往し、惨憺たるものになるでしょう。
繰り返しになりますが、あなたの内なる思考が物質世界に現れるのです。
あなたの、感情に翻弄されて環境に犠牲者になるか、インスピレーションにあふれて人生の勝利者になるか、選ぶことができるのです。
「私は、どのようなすばらしい考えで、私の思考を満たしたいのだろうか?」
「私は私の中心で、何を手に入れたいのだろうか?」
日々立ちどまり、自分自身に問いかけてみましょう。無作為な思考にまかせて24時間ずっと生きるのではなく、あなたが愛することを集中して考えましょう。
「独占思考の法則」は、あなたが人生をマスターするために役立つでしょう。”(p253-255)
未来を導く、実証済みの習慣
3つ目の「独占思考の法則」は、スピリチュアルの世界で根幹を成す「引き寄せの法則」の奥義に触れるものと思い、
一度で理解することは難しくとも、繰り返し読み返す価値はあるでしょう。
同義(思考が物質世界に現れる)のことは、ディマティーニ博士と同じくスピリチュアルの世界の教典とも言えるかと認識している『ザ・シークレット』に出演していた
ボブ・ブロクターが力説している内容とも重なり、
これらの識者の紐解きに触れる機会が増すにつれ、より現実的な考え方、法則として理解出来るようになっていくでしょう。
8月27日に始まった、この読了後のおさらい編。当初は2、3回のつもりが、12回に及ぶシリーズものとなりましたが、
単発的な方にも感謝したく思っていますが、特に初期の頃から継続頂きました方は、
シリーズの更新が(毎週でないなど)不定期となり、また、体裁も変わった中で、お付き合い有難うございました。
幾つか興味を持てる法則があって、その中から1つ2つでも日々の生活に採り入れられるものがありましたら嬉しく思います。