各州の産業構造③ クイーンズランド州
“クイーンズランド州の産業構造は、石炭を主とする鉱業、牛肉・さとうきび・綿花・穀物などの農畜産業および観光などのサービス業が中心である。
州の基幹産業である石炭生産量の8割以上は日本等に輸出されている。特に、ボーエン盆地は良質な原料炭の産地として知られている。
また、グラッドストーンを拠点とするCSG/LNG産業は、石炭と並ぶ今後の州の基幹産業として大きく注目されている。
このほか、亜鉛、銅、鉛、ボーキサイトなども産出している。東海岸部を中心に栽培されているサトウキビの生産量は全オーストラリアの90%以上を占めている。
日本はクイーンズランド州の輸出相手国として長年トップシェアを維持してきたが、12/13年度は中国が20.7%で第一位となり、日本は19.8%で第二位となっている。
また、気候および自然条件に恵まれ観光資源が豊富なため、北のケアンズ、南のゴールドコーストを中心にホテル、ゴルフ場、不動産といった観光分野への投資も幅広く展開されている。”(『オーストラリア概要 2014/2015』P158)
ニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州と同じ、オーストラリア東海岸に立地する州ながら書いてある内容が随分と異なってきます。
それでもシドニー、メルボルンと並んで多くの日本人にとって親しみが感じられるのはゴールドコーストを始めるとする観光業での結び付きであったり、
環境面が評価されて(クイーンズランド)州内の教育機関が留学先として選ばれている背景もあると思います。
個人的にオーストラリアに留学経験のある人の相当な割合がクイーンズランドである印象。
実利的な面でも、メルボルンは日次でLCC(ローコストキャリア/Jetstar)が運行されているものの
日本とシドニーを直接接続しているLCCはないと記憶していますから州内のゴールドコースト、ケアンズをオーストラリアの入国地として選択されている側面もあるかもしれません。
また、オーストラリア人にとっては「定年」という概念は法に抵触することもあり無いようですが、自ら現役生活を退いた後のリタイアメント・ライフをおくる移住先として、候補に上がるエリアであるようです。
オーストラリア ライフ スタイル&ビジネス 研究所
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の1月4日掲載分の記事です。
オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。