ジェームス・ブラウンが伝説の裏側で直面した苦悩と狂気:『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』鑑賞記

ジェームス・ブラウン 最高の魂をを持つ男』(←公式サイトにリンク。音声が出るので注意)をDVDで鑑賞.-

ジェームス・ブラウンは生前「生きる伝説」を是非一度と、1992年4月に友人と代々木オリンピックプールに観に行った際に

その世界観に、プロフェッショナリズムに、アンコールでは終演かと思い場内が明るくなった後に、再びステージに戻ってきて

客電点けたままのパフォーマンス(その時の曲が、下記の Too Funky In Hereであったと記憶)にしびれ、

James Brown “Too Funky In Here”

後から調べてみれば、普段はアンコールをしないそうで、演出ではなく本物をアンコールを目の当たりに出来たこと、

何よりジェームス・ブラウンが認めたショウを目撃出来た経験が強烈に自分自身に刻まれており、

伝記映画が製作されたと知り、

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上映時間139分に及ぶ大作.-

ロードショー時はタイミング叶わなかったものの、レンタル店に流通したタイミングを捉えたもの。

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製作陣には楽曲の権利を持つとのMick Jagger(The Rolling Stones)が名を連ねています.-

「ジェームス・ブラウン」が世に出た舞台裏

パッケージを手に取った際、約2時間20分の上映時間に及び腰となったものの、一旦再生を始めれば・・

長さに緊張感を削がれることなく、一本の作品:エンターテインメントとして楽しまさせてもらいました。

映画『ジェームス・ブラウン〜最高の魂を持つ男〜』予告編

そこには演出上の工夫もあり、伝記映画というと無名の頃の幼少期の描写が冗長で、そこに退屈さを感じたりしがちですが

本作ではデヴュー後と、生い立ちを交互に切り替えるような形でストーリーが展開され

上手い具合に、ジェームス・ブラウンの生涯がまとめられていたように思います。

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Little Richardとの交差、そして授かる助言.-

晩年の過ごし方が如何様であったか不明ですが、その頃のエピソードは確認出来ず、一本の映画の尺としては限界があったのかもしれませんが、

相当なリサーチに基づいたであろう再現の数々は、人物像を浮き彫りにするに十分な量であったと思います。

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天才ゆえの孤高、孤独とのせめぎ合い

鑑賞後に感じた事は、幼少期の貧困、両親との軋轢、不自由、不遇から抜け出そうとの葛藤、

その才能が認められてからは・・

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James Brownの右腕Ben Bart役を好演のDan Aykroyd(左)と、James Brown役を熱演のChadwick Boseman.-

無から有、独自の音楽スタイルを確立する上でのメンバーとの苦悩、自分自身に対する強烈なまでの自負心など

「まぁ、そうだろうな」と、思っていたことに近い世界が映像で表現されていました。

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スーパースターであるが故の孤独、苦悩.-

実際の苦悩は更に深く、日常は生々しかったろうと思い、周囲との折り合いも困難を極めたのでは?と推量するところですが・・

音楽シーンを背負った、ソウル、ファンクといったジャンルの代名詞ともいうべきビッグネームの生涯に迫った一本として、

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ステージでは天性のショウマンシップを発揮.-

キャストの奮闘ぶりもモニター越しに感じられ、ファンをはじめ伝説の実像をうかがい知れる貴重な作品であると思います。

 


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