『イメージは物質化する』を読了。4日にわたって断続的な読みでしたが、先が楽しみで根を詰めて読んだ感じになり、読了後は寂寥感のような感覚も(笑)
>> イメージし、信念を宿し、ブレない事:『イメージは物質化する』その弐 <<
>> 心の目で見るものが現実になると知るビジョナリーパーソンの時代:『イメージは物質化する』その参 <<
では、昨日の続きで「第8の法則」から・・
第8の法則
紙一重の差、と題され、「紙一重」とは失敗と成功の事。「差」とは・・
” ある人は計画を立てるだけで終わりますが、ある人はその計画を実行します。
ある人は目標達成にあと一歩のところであきらめ、ある人は達成します。
ある人はチャンスを認識するだけで、ある人はそのチャンスをものにします。” (p215)
” あなたの知る成功者たちとあなたは、与えられているもの、備わっているものすべてが平等です。唯一違いがあるとすれば、それは何を成したかにすぎません。” (p217)
” 成功するためにしなければならないことは、必ずしも今あなたが考えているものであるとはかぎりません。ただ、それが何であろうと、あなたには何事をも実行に移す能力が備わっています。
ただ、人それぞれが置かれている環境は異なるので、その人ごとにやるべきことが異なるのは事実です。
あなたがやるべきことは、いずれあなたにも分かる日がやってきます。
重要なのは、その日が訪れ、人生の成否を分ける紙一重の違いが判明したとき、自分がそれを必ずやり遂げてみせると、今この場でコミットすることです。 ” (p218)
で、ここで試されるのが・・
” あなたに成功をもたらす鍵は、あなた自身の「忍耐力」です。何かをはじめて、困難にぶつかったときには、忍耐強くあきらめずに乗り切ること、それが紙一重の差となります。 ” (p233)
章の締め括りは、読者への問いかけで・・
” あなたの人生と仕事で、「紙一重の差」をもたらすものは、何があるでしょう? ” (p236)
第9の法則
プラス思考と章で、冒頭で・・
” 車のバックミラーを見るように過去を振り返る人生を送っているかぎり、決して物質的な富を手に入れることはできません。
しかしかし、多くの人がこの過ちを犯してしまっているのも事実です。
わたしたちは現在に生きているのですから、過去のことなど忘れるべきです。 ” ⇒ “(これまで偉業を成した人たちは皆、将来のビジョンを持っていました) すでに起こってしまった過去ではなく、これから起きることに目を向けて、そのビジョンを実現したのです。” (p241)
” 現状はいかなる状態であろうと、あなたはこれまでに経験したことがないようなすばらしいことを想像することはできます。
そして、イメージできればこそ、そのイメージを未来に実現させることが可能になるのです。” (p243)
ここで、読者の人生に対しての問いかけがあり・・
” あなたはこれまで、自分を含め周りの人たちの人生をよりよくするために、自分が持つ本来の潜在能力をどれくらい活用してきたでしょうか?” (p244)
出来ていなかったとすれば、まず・・
” もともと備わっていた真の能力を生かして、すばらしいイメージで心のスクリーンを満たすのです。それらのイメージが、あたかもすでに実現しているものとして確信し、期待するのです。” (p247)
多くの人が過去にとらわれて生活しているように見受けられるとして・・
” ある意味、過去はあらゆる生命の終わりの場所といっていいでしょう。しかし、残念なことに九五%の人が九五パーセントの時間を、過去にとらわれて過ごしています。” (p248)
” 過去(実績・経験)を重んじる思考パターンでは、他者がすでにやったことにしか目がいかず、視点が限定されるため、人生で得られるものも限られたものになってしまうのです。” (p258)
あるべき姿は・・
” まっすぐ前を向き、自分に何ができるか、どんな人間になりたいのかをのびのびとイメージし、、それらの壮大な思念で意識を満たしましょう。
そして、意識が向けられている方向にしっかりと注意を向けてください。そうすれば自動的にあなたの人生は、そこに向かって進んでいくのです。” (p249-250)
” 人生のパターンを変えるには、明るい未来を心に描き、それが実現した後の状態を明確にイメージすることです。” (p251)
第10の法則
いよいよ最後となる章は「捨てる」。何が述べられているかというと・・
” あなたの身の回りに、気に入らないものがあるのであれば、それを手放してください。そうすれば、あなたの欲しいもののためのスペースができます。
この「空白の法則」は、あなたの人生のいろいろな面に適用できることです。” (p276)
” あなたが心から欲しいもののためにスペースをつくることです。豊かになるための空白の法則のポイントは、新しいものを受け入れる前に、そのためのスペースを用意すること。
もう一つ注意するポイントがあります。不要のものを処分するときに、それを売却せずに、ただ手放すようにしてください。古本を買い取ってもらうのではなく、そのまま破棄または寄付するということです。”(p277)
” 古い物を売ってしまえば、それであなたが手にするのは、古くなった物に対するわずかなお金です。それを受け取ってしまえば、もう他に受け取るものはなくなり「空白の法則」の効力も消えます。” (p278)
この事は何が説明されているかというと・・
” 「与えることは、実は受け取ること」” (p277)
であるから。更に重要な事として・・
” どんなに与えすぎても、与えすぎるということはありません。そして、与えると、必ずその見返りとして何かを受け取ることになります。
同じ相手からその見返りを受け取ることはめったにありませんが、水が上から下に流れるがごとく、それは確実に起こります。” (p278)
この事は物質に限らず、精神面でも同じとの事で
” 新しいアイデアを求めるのなら、古いアイデア(考え・価値観)を捨てる必要がある ・・中略・・
(新旧のアイデア) 二つの考えの間で常に揺れ動きながら一生を過ごします。このような精神状態を「優柔不断」と呼ぶわけですが、これがときに精神的苦痛や混乱の元となっています。
この「優柔不断」と「迷い」こそが、人生において大きなことを成すのを妨げている大きな要因の一つにほかなりません。” (p279)
ここで、章のまとめとなる
” あなたが何かを手に入れたいと心から望んでいるなら、古いものを捨ててその何かを受け入れるためのスペースをつくる必要があります。これは、揺るがすことのできない人生の絶対法則(=空白の法則)です。” (p281-282)
まとめ
と、本の内容については3回に分けて、軽く10,000字を超える分量。先日出た成毛眞さんの書評講座で
>> 成毛眞さんに書評を学ぶ <<
「あらすじ」を書けとの指摘があり、解釈は極力控えて引用を心掛けましたが、
自分が要約すると人間には2種類いて、1つは
目に見えている世界を現実と捉える大多数の人と、
他方は、
心に描いたイメージを現実と捉える人。この本で「ビジョナリーパーソン」と称されています。
作家の浅田次郎さんは、兼業しなければ生計を立てられない時代、コンクール等で落選が続いても「現実の方がおかしい」と一切、その事実を頑として受け容れなかったとのエピソードや
Apple 創業者の故スティーヴ・ジョブスやVirginグループ総帥のリチャード・ブランソンも、目の前の世界は決して現実として捉えていないから、多大な価値を提供したり、夢を与えているのだと思います。
この本を読んだ読者の多くが再読の必要性について言及していて、実際、自分も読めば読むほど理解が深まる事と考えますが
要は「心になりたい未来をしっかり描く事」、つまり成功とは、ビジョナリーパーソンになる事ですね。
最後に、この本の素晴らしいところは、書いてある内容を実践する事で、結果が約束されている事です。