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アンソニー・ロビンズが説く「人生が変わる瞬間」

 

来月の来日で興味を持ち始めたアンソニー・ロビンズに関して、本を一冊(下記)買って、学んでいる次第ですが・・

 

その中からアンソニー・ロビンズが語る「人生が変わる瞬間」について。

クレームを感謝に感じる心のゆとり

かつて禁煙の手助けをした男性が、アンソニーのもとへ来て・・

「君のセッションに参加して、2年半ほどタバコをやめた。しかし、ストレスに耐えきれなくなって、また吸い出してしまった。きちんとやめられるよう、君がプログラムしてくれなかったせいだ」

とクレームが来た事に対して、アンソニーは

「すばらしい気づきを与えてくれたと感じた。」

そうな。

困ったときに分かる、その人の3段階

うまくいかないことが起きた時、人には3つの選択肢しかない。

  1. 出来事や他人を非難するか無視する。 
  2. 現状を変えるために自分で動く。 
  3. 人生の解釈を変え、設計図を変えること。この設計図が変わる瞬間に人生が変わる。

非難や無視は生産性がなく、現状を何も変えられない。最初は非難していても、それでは何も進展しないことがバカらしくなる。

その結果、自分で動くしかないことに気づく人は多い。だったら最初から自分で動けばいい。

誰かから責められて、とても辛いと感じる人がいる。一方で、積極的な意見をありがたいと感じる人もいる。

そういう前向きな見方や解釈=設計図を変えることが大きな変化を一瞬で生み出す。(p48-49)

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 心のステージが違えば、対応は須く異なる

と、斜線部分が本からの引用ですが、とかく自分もクレームが来たら、相手に合わせる形で反論してしまいがち。

問題(クレーム)が発生したら、その都度、設計図を変える発想良いですね。

「つい相手のテンションに合わせてしまいがちになっているな」と、花粉にクシャンクシャン  ーー;としている合間に浮かんだ振り返りでした。

 

お金を使わず、アイディアだけで億単位の売上を作ってしまう ジェイ・エイブラハム

いつの間にかリストに送信されるようになっていたメールマガジンに目を通してれば、無料セミナーのお知らせ。内容に興味があった事から・・

夜、PC(モニター)の前に着座して、Ustreamでマーケティングの事例集の学び。事例の主はアメリカのマーケティング・コンサルタント、ジェイ・エイブラハムさん。

お金が無くても、お金は稼げる

クライアントはFedexの創業者からアメリカの中小企業に至るまで。業務受託は成功報酬型が基本で、約7,000億円の売上で顧客の期待に応えてきているそうな。

ご本人について今日初めて知る事になりましたが、約2時間半に及んだセミナーで印象に残ったのは・・

1.中小企業での売上アップ事例で、増加額が数千万〜億単位の紹介有り。そこに金銭の支出は伴わず、アイディアのみで実現。

例えば、美容室の空いている空間をネイルサロンに貸し出したところ半年で1億円に迫る売上となった事。

単に売上だけでなく、美容室は顧客の待ち時間の満足向上につながったり、ネイルサロン側は未出店エリアでの潜在顧客の掘り出しにつながった。

2.事業所へパソコン(PC)を納入する事業を手掛けている業者が、サービス内容を納品するところまでから、PCの動作確認するところまで拡大したところ、半年で新規顧客の受注が100件(推定売上高3,000万円)

他の事業社でも、業界の慣例に反して返金保証を導入したところ年商が1年で140%強になった。

慣行的に行われていない事でも、合理的な理由に基づいていない場合、大きなチャンスがある。

ジョイントベンチャーで大事な2点

お金がない場合、強みを持った者(企業)同士がジョイントする事での成功事例がある半面、機能しなかった例も多く、成果に繋げるにはコツが2つあるとの事。

1つは、まず相手に儲けさせる事。もう1つは、相手と自分の両者が一緒にやるメリットを把握して、動く事。単に、組んだだけでは、真のコラボレーションに発展しづらい。

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「お金がないから、、」の呪縛

このセミナー自体も無料だったわけですが(笑)アイディアって、見方を変えるだけでそこかしこに落ちているんだなぁと。

先月紹介した「1万円起業」も然りですが、世の中、案外「お金がないから、、」という理由で実現しない事、思っているより全然少ないようです。

>> 1万円起業に学ぶ起業の心得 <<

>> 価値の提供を何よりも重視して、とにかく一歩踏み出そうの企業論。「1万円起業」読了 <<

 

 

「適当」ではない高田純次を貫いた唯一の約束事:『高田純次のチンケな自伝』読了

サイン会の時から始まった高田純次さん自伝「高田純次のチンケな自伝」の最終章、4回目。

前回は、やっと手にした安定を、浮気心で誘った女性と訪れた飲食店で劇団員時代の仲間と遭遇して、手放してしまうところまで。

>>  高田純次 part 3 : 記者が分析した「適当男の真骨頂」<<

打算のない、人生への純粋な思い

今日、第5章から一気に最後まで読了しましたが、安定を手放す(=サラリーマンを退職)までには・・

仲間からの熱い勧誘であったり、燃える世界で頑張る仲間への羨望であったり、宝石のデザインの仕事を続ける事の限界を感じていたり等の事が入り交じって。

最後は、30歳という年齢や奥さんとお子さんの存在が気になったそうで、

この時に、すがったのは200万円の貯金だった。これで1年くらいは食いつないでいける。芝居がダメだったら、また宝石デザインに戻ることもできると考えた。(p121)

年齢に関しては・・

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世の中に「忙しい人」は居ないって、本当?

 

夜の会食の予定が入っていた以外は気ままに過ごした一日でしたが、時折、ぼーっと眺めていたFacebookのニュースフィードで

新刊を上梓されたばかりで、現在は三浦海岸でブログ合宿中のプロフェッショナルブロガーの立花岳志さん(及び関連)の投稿をよく見掛けた気がするので(笑)・・

立花さんが兄貴分と慕う本田直之さんの「思考をやわらかくする授業」から「忙しさ」について。

「忙しい」なる幻想 ?

著者の本田さんは・・「忙しい」というのは ただの幻想だ。(p106)との見出しから

忙しさというものは客観的な数値で測られるものではないからだ。自分で決めている限界があって、そこに収まりそうか、収まらなさそうか、ただ自分で線引きしているにすぎない。

・・中略・・

これ以上予定を入れるのは無理だと感じたときは、むしろレベルアップのチャンスだ。トレーニングだと思って、少しだけ自分に負荷をかけてみよう。

自分がこなせると思っている以上の仕事を入れることで、「どうすればもっと効率よくこなせるか」ということに意識が向くようになる。そして自然に「思考の閾値」が上がる。

忙しくとも、暇であれども、1人1日24時間

上記の内容、自分自身に当てはめてみても、つい「忙しい」と感じて、回答を保留したり、断ってしまったり、という経験は少なくないですが

それは単に面倒であったり、一旦引き受けて、途中で断るのは相手に迷惑がかかってしまうとの大義名分があったり。

確かに本田さんが言われる通り、レベルアップの機会を逸する事にもなっているでしょうね。引き受ければ、締め切り効果が働いて、如何に仕事なり、予定を調整する事に意識が働くわけで。

案外「なんとかなる」もの

「なんとかせい」は、長く明治大学の野球部の監督を務められた島岡吉郎監督の口癖であったと

教え子である星野仙一(現、楽天イーグルス監督)さんの著者か何かで読んだ記憶がありますが

芸術家の岡本太郎さんも「迷った時にはヤバいと感じた方の道を選び続けよ」といった発言録があったかと。

最近、「世の中、忙しい人なんて、殆どいない。単に優先順位を付け間違っているだけだ」という考え方も知り、面白く受け止めていましたが

No one is too busy om this world it's all about priorities

これらの先人に学ぶと、我に黄信号、ウルトラマンで言うところのカラータイマーが点滅した時は、飛躍の好機到来と喜ぶくらいの視点も必要かもですね。

秋元康さんは鈴木おさむさんのとの対談本で「人生で、やりたい事以外の事をやっている時間はない」というモノの捉え方もありますね。

 

ウォーレン・バフェットが投資家としての大成功を導いた習慣

先日、Facebookのニュースフィードに認知科学者(wikipediaの記載を引用)苫米地英人博士の「年収と読書量は正比例する」との言葉が引用されている方を見ましたが

投資の神様と称されるウォーレン・バフェットの読書術に関して「1分間バフェット」で・・

バフェットの読書論

(バフェットは)10歳の時にはすでに、オマハ図書館にある『金融』という言葉がタイトルに入っている本はすべて、2回ずつ読みました」というほどすさまじ読み方(p118)

ジャンルも金融に限定されず、

競馬場で無認可の予想紙を発行していた頃は、議員を務めていた父から勝ち馬予想に関する本を何百冊も借りてもらい ・・中略・・ さらに数か月分の古い予想紙にもくり返し目を通し、予想力を養っている。

少年がプレイボーイ誌を熱心に読むように、私は上場企業の財務諸表を熱心に読んでいます

大学時代、担当教授の本を著書を、著者以上に熟知していたそうで、量もさることながら質の高さも読み取れますが

バフェットが「投資家として大成功するためには、何をするべきですか?」という質問に、いつも同じ事を回答しているそうで、それは・・

「手当たり次第、読むことです」

と。「1分間バフェット」の著者(経済・経営ジャーナリスト/桑原晃弥さん)は、インターネットに大量の情報が出回っていようと、ウォール街で裏情報がささやかれていたとしても、

バフェットの行っている事は変わらず、「毎日、何時間も読んだり、考えたりするだけ」であると項目を締め括っています。

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読みっ放しからの脱却

読書量については、世に平均値が存在するとすれば、その上をいくものと、周囲からも何となく自分の感覚でも思っていますが

大概は1回読むところまで。最近になって、気になった箇所は付箋を貼るようになったので、

「こんな事、書いてあったよな」とか確認事項を探し出す時に、だいぶ楽になりましたが

バフェットの読書の実態を知ると、特定の分野で突き抜けるためには、読んだ事が「何となく」でなく、「しっかり」頭に入っている事が大事と教えられますね。

と、ここまで書いたところで、「人間 記憶曲線」でググったところ・・ 「エビングハウスの忘却曲線」が検索。

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一般的に1日経つと覚えた事の3/4を失念してしまう事を考えれば、本を読了した後であったり、新たな知識を習得した後は、熟読ならずとも、少なくとも数日後に復習するくらいの心掛けは必要ですね。

実践会アカデミー part 2:神田昌典さんが説くビジネスのストーリー性と地場

 

神田昌典さん主催「実践会アカデミー」のライヴコンサルティングの日で、学びの一日に。

神田さんの最新作、またしても品切れが出るほどの大ヒットとか・・

前回は実際、表参道に足を運んで神田さんの生講義でしたが、今回は挙手して質問する事も無く、自宅でヘッドフォンをセットしてUstream再生での受講。

その場の臨場感は捨て難いものの、天候気にせずの状況は有難かったですね。

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ビジネスに求められるストーリー作り

現時点で受講生が200名弱要るはずですが、ライヴコンサルティングは35名程度の受講生が質問を用意して、展開している事業での悩み、疑問、アドヴァイス等を神田さんに求めるもの。

本編のQ&Aに入る前に神田さんから直近のビジネス概況にお話しがあり・・

今の時代、お金が急速に余っており、ヴィジョンを掲げた人にお金が集まりやすい状況となっているが、なかなかそれを出来る人が居ない。

フリーランスで動いている人はインフラが整備されており、活躍の場を得やすい。会社で社員を雇用する立場の人は社員が成長するストーリーを描く事が大事。

会社では、一体どういう仕事を創りたいか?つまりストーリーがないと、お金のやり取りだけで終わってしまい永続出来ない。

事業のスピードは去年までと違い、今年に入ってからは早くなっており、半年から1年間のスパンで新商品を出して行かないと消費期限切れしてしまう。

今の時代に重要な事はストーリーを持っているか否か。時代の変化に見合った構想を描く。

将来のヴィジョンが描けないと苦しくなるが、逆に見えた途端、もの凄いチャンスが広がる。

 

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ストーリーに求められるキーワード

より大きなストーリーを観る事、掴む事。道州制が提唱される中、これからのキーワードは地場。

場が持っているエネルギーをどのように活かすか。地場で意義深い事業を如何に展開出来るか。

例えば地方工務店の場合、良質な住宅を売れば良い時代ではなく・・ 何々市の為に売っているとの視点(ex.木材を活かした家造りであったり、年収300万円世帯でも住める家であったり)。

デザイナーの場合であれば、社会的メッセージを持った人であれば良いが、売上だけを求めている人には厳しい環境。

それぞれでの勝ち方と、共通して不可避な要素と

といった概論から、後半は地方で歯科医院を開業されている方の今後の在り様であったり、競合状況が厳しいとのグラフィックデザイナーの営業戦略論であったり、葬儀屋の差別化戦略等、

様々な業種に応じた解決策なり、ヒントなりが提示されましたが、共通する事は、なぜその事業に取り組んでいるかとの必然性、ストーリーの描き方に、これからを勝ち抜ける決定的要因があるとのお話しと理解。

それとライヴ中、神田さんが「世の中、自分の才能を見付けるまで、お金が無くて困る事になる」と説明されており、

人それぞれの起点として、才能、所を得た活躍の場に身を置く事の重要性も指摘されており、得意な事から如何にしてストーリーを乗っけられるか、ですね。

 

高田純次 Part 3:記者が分析した「適当男の真骨頂」

昨日に続いて、高田純次(高田純次のチンケな自伝)。

高田純次さんの人生が決まった出来事

高田さんが「人生を左右(=人生の方向性が決まってしまった)したのは、大学受験失敗だったと思う。」(p77)と語っており、

当初は大学に進学して、高田さんのお父様の期待に応える形でサラリーマンになるつもりで、現役の際は5校以上の大学を受験するも、何れも不合格。

一浪の時は「グラフィックデザイナーはかっこいいと思ってね。(p78)」美術系の大学も含め、全滅。

お父様の期待も裏切り、近所からは「勉強のできる純ちゃん」と思われていたそうで、目の前が真っ暗になったそうな。

この辺り、現役時代に大学受験に失敗した自分にとって痛いほど分かる感覚です。

話しを高田さんに戻して・・ 二浪する気力は残されておらず、専門学校(グラフィックデザイナー科)へ進学。ここで落ちこぼれるわけにはいかないとの意気込みから、まじめに通学。

仲間と遊び傍ら、横尾忠則さんの著作は殆ど読破、卒業絵画も提出し

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高田純次さんも頑張っている

高田純次さんのトーク&サイン会から2週間。その時の対象書籍だった 高田純次のチンケな自伝 を読み始め。

一昨日、みうらじゅんさんが、ご自身の世間的イメージとは裏腹に、毎日不安と向き合っていた事を知り、意外だったと書きましたが、

>>  みうらじゅんさんが説く「不安と安定」<<

まだ50ページ弱という段階ながら、その感じは高田純次さんも一緒なんだなぁと。

TV裏側の高田純次は・・

高田さんは脱サラ後、劇団の東京乾電池に所属して下積みを経て、やがてTVの世界を中心に頭角を表していく事になりますが

現在では事務所(テイクワン・オフィス)の社長。10名弱の社員が居るとの事。

一時は桃井かおりさん、岸部一徳さんといった所属タレントが在籍していたものの、他の事務所から声が掛かるとそちらに移籍されてしまう(p.24)そうで・・

高田さんの稼ぎで社員の方々の生活を支えているという構図。事務所創設以来、所属タレントの移籍等、様々あったようですが

近年の出来事では東日本大震災後(2011年3月)は仕事が入らなくなり、事務所経営は赤字に。2011年中は仕事が入らない状況が続き、

更に長期化すれば事務所経営が立ち行かなく事態も覚悟するまでに。幸い翌年からCMの仕事が入るなど上向きとなり

どうにか凌げたそうな。給料もCMで引っ張りだこの状況から億単位のお金を稼いでいると聞いても不思議に感じないと思いますが

実際は事務所経営の負担が増す事になるため、思われているほど高い事はないそうな(それでも安い事はナイと思いますが)。

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高田純次の美徳と不安と

高田さんのスタンスの一つがうかがえる言及に・・

「多少低めに自分を評価する方が好き・・中略・・自分をすごく過大評価する奴、夜郎自大みないなのは嫌だね。なんかすごく見苦しい。

オレたちみたいな仕事は、他人の評価でみんな決まる。仕事のあるなし自体が、すでに評価されてしまっているということなんだ。つまり、評価されていれば仕事はくるし、されていなければこない。だから、オレはそれ以上の評判は気にしないことにしている。(p17)

とクールな分析。劇団時代にがむらしゃらに働いた経験から、

「ほんの3日も仕事がないと、落ち着かなくなる。不安になっちゃう。・・中略・・夏なんかしばらく空白があくと、このまま仕事がなくなるのではないか、なんて考えて、怖くなるね。」(p19)

「バラエティの仕事だって、年齢的にだんだん出る機会は少なくなっていくよね。そんなことを考えていると、将来どうなるのかと、不安になるよね。」(p21)

だ、そうな・・  高田純次でも?!って感じですよね。

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高田純次たる生き様とは・・

高田さんが「長い間、芸能界で生き残ってこれたのは、なぜだと思いますか?」と問われた事があり、その回答は明確でないそうですが・・

「それなりに一生懸命やってきた、死に物狂いの時もあった。心がけていたのは、いつも明るく、楽しく、元気に ーーーそれだけだよ。」(p6)

ご自身の生き方を評して・・

「チンケだけれども、適当に真剣である。」(p7)

高田純次も他の人と変わらない

「隣の芝生は青い」や「アヒルの水かき(水面上では優雅に飄々と泳いでいるアヒルも水面下では一生懸命に水をかいている )」という表現があるが

端から見て羨ましく思える高田純次さんも、日々他の人と変わらぬ日常的な事を抱えておられ、将来についての不安も一緒だと。

それを人前では微塵も感じさせないところに、高田さんのプロ意識というのか、割り切りというのか。何れにせよ、人気の背景を感じさせられますね。