筒井康隆先生の『富豪刑事』を読了。
(2021年)5月末から6月中旬にかけて購入していた筒井先生本7冊のうちの一冊。
TVドラマ版は視聴していないものの深田恭子さん主演といった程度は承知、筒井作品の代表作のうちの一作と捉えており、
サイン本入手機会に飛びついていた経緯。
大富豪の子息(刑事) x ミステリー
TVドラマの主役は女性であったものの、原作では男性。収録されているのは
筒井康隆先生の『富豪刑事』を読了。
(2021年)5月末から6月中旬にかけて購入していた筒井先生本7冊のうちの一冊。
TVドラマ版は視聴していないものの深田恭子さん主演といった程度は承知、筒井作品の代表作のうちの一作と捉えており、
サイン本入手機会に飛びついていた経緯。
TVドラマの主役は女性であったものの、原作では男性。収録されているのは
一時(2021年5〜6月)、筒井康隆先生の作品を集中的に購入した
きっかけになった作品で、本書は
ペニスに命中
不在
教授の戦利品
アニメ的リアリズム
小説に関する夢十一夜
三字熟語の奇
世界はゴ冗談
奔馬菌
メタパラの七・五人
附ウクライナ幻想
の十編を収録。
三字熟語の羅列のみで展開される「三字熟語の奇」はじめ
カオス(混沌)との印象強く、作品によって理解度はまちまちですが、個人的なハマりどころは
大概、筒井康隆先生の新刊が出る際はサイン本が出ている印象で待ち構えるも、
本作については「(2月上旬の発売後)出ないなぁ・・」と、3月も中旬となり諦めモードに切り替わりかけていたところ
Twitterで販売情報を見つけ
通信販売で思いを叶えていた経緯。
本書は「漸然山脈」「コロキタイマイ」など一四の短篇を収録。
全体を通じコロナ禍の混沌を描いた「ジャックポット」好例にカオスとの印象を引っ張り出されましたが、
最初二話は全然設定が頭に入って来ず、難解との滑り出しに冷や汗気味も、
一昨年(2018年)、世田谷文学館で開催された筒井康隆展に足を運んだことを契機に
筒井作品に触れる機会が増え、
公式サイトの笑犬楼大通り内のコンテンツ:偽文士日碌(Web日記)も時折覗くようなルーティンが定着していました。
二月末に突如、御子息の筒井伸輔さんの訃報を知り、
面識はないものの同世代では有り、周囲が予期していなかったとの展開に衝撃を。
翌月、
個展「筒井伸輔展」についての続報があり、子を思う筒井康隆さんの思い伝わる内容に「これは是非行ってみたいなぁ」と。
時節柄、感染症対策として予約制&5名限定+入館前の検温、マスク着用という形での開催。
数日前、晴れて初日の予約が取れ、会場のMIZUMA ART GALLERYを訪れれば、ほぼ貸切り状態。
どっぷりと(作品の)主の世界観に浸ることが可能となり、歩を進めていけば
一見して分かる作風の特徴に、配布用資料によるとインドネシアはジャカルタ応報時、
” インドネシアのバティック(ろうけつ梁)と自身の作品には、技法やイメージに類似点が多いことに気づいた筒井は、バディックで使用されるチャンティンという器具に注目します。
チャンティンは細い口金のついた銅製の器具で、温めたロウを入れて図柄を描きます。
これまでの筒井の作品は、モチーフが描かれた型紙をパズル状に切り分けてキャンパスに配置し、紙を一片ずつ外してロウを流し込んで画面を構成していましたが、チャンティンを使用することによって、型紙を使用する従来の工程ではなく、キャンパスの上に直接ロウで線を引くことができるようになりました。”
との説明書き。