「万城目学」カテゴリーアーカイブ

万城目学さんが京都での摩訶不思議を描いたミステリー 二篇:『六月のぶりぶりぎっちょう』読了

万城目学さんの『六月のぶりぶりぎっちょう』を読了。

6作目にして遂に万城目学さんとの対面叶った七夕

(2024年)七夕に開催された本書刊行記念サイン会で入手していた著書。

収録されているのは

 三月の局騒ぎ

 六月のぶりぶりぎっちょう

の二篇。帯に目をやると

> 直木賞受賞シリーズ第2弾

とあり、昨秋(2023年11月)、シリーズ第1弾にして

続きを読む 万城目学さんが京都での摩訶不思議を描いたミステリー 二篇:『六月のぶりぶりぎっちょう』読了

万城目学さんの京都舞台に胸をキュッとさせられる短編二篇:『八月の御所グラウンド』読了

小説家 万城目学さんの『八月の御所グラウンド』を先月(2023年10月)末読了。

サイン本販売情報に

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 X(画像は Post にリンク)*画像は一部加工

反応して夏に入手してした新刊。

『あの子とQ』↓以来、約1年ぶりの

履歴を辿ると・・『バベル九朔』から3年連続しての10月に万城目学さん本でした << 2022年10月12日投稿:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが描いた見た目普通の女子高生吸血鬼と監視役Qのほろっとさせられるストーリー:『あの子とQ』読了

万城目学さん本で通算5作目。(万城目学さんとの)出会いが

<< 2021年8月22日投稿分:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(下)』読了

と超大作であったため、(買ってはいたものの)読み始め前は弩級のボリュームを覚悟していましたが、本書は

 十二月の都大路上下ル

 八月の御所グラウンド

の二篇を収録。計204ページと軽量?で

続きを読む 万城目学さんの京都舞台に胸をキュッとさせられる短編二篇:『八月の御所グラウンド』読了

万城目学さんが描いた見た目普通の女子高生吸血鬼と監視役Qのほろっとさせられるストーリー:『あの子とQ』読了

作家 万城目学さんの『あの子とQ』を読了。

サイン本販売機会を捉えて

(確か)在庫最後の一冊で滑り込み入手

入手していた一冊。

本書は、

” 私は吸血鬼だから。”(p14)

という十六歳の女子高校生 弓子と、

続きを読む 万城目学さんが描いた見た目普通の女子高生吸血鬼と監視役Qのほろっとさせられるストーリー:『あの子とQ』読了

万城目学さんデヴュー作の映像化から漂ってきた独特の世界観が心地良かった:映画『鴨川ホルモー』鑑賞記

『バベル九朔』読了後、

<< 2021年10月10日投稿:画像は投稿にリンク >> 万城目学さんが管理人を担った雑居ビルで膨らませた妄想の果て:『バベル九朔』読了

「映像ってPrime Videoにあるのかなぁ」と検索すれば・・

出典:Prime Video

期待に沿う結果にあらずも、万城目学さんのデヴュー作『鴨川ホルモー』がストックされていたので、週末の締め括りに選択。

京都の大学生と住まう神々が織りなす・・

二浪して京都大学に進学した主人公が、当初は合格の満足感等に浸るも次第に精神的な張りが失われていく日々、

とあるサークルの新歓コンパに声掛け、参加後も乗り気でなかったものの

続きを読む 万城目学さんデヴュー作の映像化から漂ってきた独特の世界観が心地良かった:映画『鴨川ホルモー』鑑賞記

万城目学さんが管理人を担った雑居ビルで膨らませた妄想の果て:『バベル九朔』読了

小説家 万城目学さんの『バベル九朔』を読了。

(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催されていた万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと』刊行記念フェアで

出典:万城目学さんTwitter(画像はTweetにリンク)

購入していた

サイン本目当てに今野書店を再訪し・・ 出典:万城目学さんTwitter(画像はTweetにリンク)

2冊のうちの1冊。

入手叶ったサイン本

夜明け前の時期を過ごした・・

舞台は、

” 大学卒業後に勤めたハウスメーカーの事務職を三年で辞め、俺は単身この街にやってきた。おばが退去し、空き部屋になったばかりの五階に社員寮から荷物を移し、バベルの管理人となることを一方的に宣言した。”(p20)

という

<< 2021年9月25日投稿:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了

先月(2021年9月)読んだ『べらぼうくん』にある万城目学さんの人生の転機を迎えた雑居ビルに着想を得たであろう作品。

拡がるスケール

当初は、管理人とテナント間の交流、人間模様といった次元が、

続きを読む 万城目学さんが管理人を担った雑居ビルで膨らませた妄想の果て:『バベル九朔』読了

万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了

小説家 万城目学さんの「週刊文春」誌上での連載がまとめられた『べらぼうくん』を読了。

(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催されていた万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと』刊行記念フェアで

サイン本の中から「どれにしようかな」と、直感的にしっくりきた2冊『べらぼうくん』『バベル九朔』を選択.-

入手していたうちの1冊。

タイトルの「べらぼうくん」とは

” べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。

「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。”(p196)

とのことから書籍化にあたり、連載時のタイトル「人生論ノート」から改題されたもの。

小説家が陽の目を見るまでの日々

本書は、

” 週刊誌でエッセイを連載してみませんか。”(p190)

とのオファーに当初は難色を示されたものの

続きを読む 万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了

万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(下)』読了

週中に、上下巻のうちの上巻を読み終えていた

<< 2021年8月18日投稿:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』読了

万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと(下)』を読了。

下巻は、上巻を上回る490ページ、下巻突入時についていた加速感も、さすがにスローダウンしましたが・・

続きを読む 万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(下)』読了

万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』読了

(2021年)6月下旬購入分を差し込みで読み始めた小説家万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』を読了。

<< 2021年6月27日投稿:画像は記事にリンク >> 西荻窪にある今野書店に行ってきた(伊野孝行さん『となりの一休さん』刊行記念フェア&清水克行教授『室町は今日もハードボイルド』サイン会 参加記

西荻窪にある今野書店往訪時に上/下巻セットでのサイン本販売に珍しさを感じ購入していたもの。

三つ子に与えられし、三様の能力

上下巻で計935ページに及ぶ大作で、

続きを読む 万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』読了