「伊東潤」カテゴリーアーカイブ

伊東潤さんが描いた江戸に生きた人たちの窮地と心意気:『江戸咎人逃亡伝』読了

作家 伊東潤さんの『江戸咎人逃亡伝』を読了。

サイン本入荷情報に反応し、

通算10作目となる伊東潤さん(サイン)本.-

入手していた著書。

本書は、

 島脱け

 夢でありんす

 放召人討ち

の3話を収録。

島脱け」は、一代限りの武家奉公人が主人に見込まれ行った闇仕事から

” 政恒が語るところによると、安永六年(一七七七)田沼意次に連なる勘定奉行の石谷清昌は、江戸市中に流入した無宿者の処置に困っていた。そこで片っ端から無宿人を捕らえて佐渡に送り込む計画をぶち上げた。”(p11)

激務を課される佐渡送りの憂き目に遭い、繰り広げられる決死の脱出劇。

夢でありんす」は、

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伊東潤さんが描いた大塩平八郎の貫いた生きざま:『浪華燃ゆ』読了

作家 伊東潤さんの『浪華燃ゆ』を読了。

通算九作目となった伊東潤さんの著書、本作も照準を合わせていたサイン本

狙っていたサイン本確保の瞬間.-

入手機会を捉えて購入。

その名は承知しておれども・・

ということで著者(&タイトル)買いで、内容については承知していませんでしたが、本作の主人公は江戸時代を生きた大塩平八郎。

” 人が集まる場所は、犯罪も多くなる。それを取り締まるのが東西町奉行所、すなわち大塩平八郎たちの仕事場だった。”(p10)

大坂を舞台に、

” この大塩平八郎、この世から悪を取り除くことに命をかける所存!」”(p61)

と与力の職に就き使命に生きた大塩平八郎が、後世を想い陽明学の塾を興し人材育成にも傾注しながらも、

” 「このままでは民は飢え死にし、各地で一揆が起こる。そうなれば公儀とて無事では済まぬ」”(p265)

足元で蔓延した惨状に思いを決し立ち上がり、迎えいく最期がクライマックスとして力強く描かれています。

購入本に書かれていたサイン+落款

貫かれし見事なる生きざま

大塩平八郎の名は日本史の講義を通じ脳裏に刻まれていたものの「大塩平八郎の乱」程度の知識にとどまっていましたが、

生きざまを貫くため潔白の最愛の人と袂を分つなどブレず貫かれていった姿勢が見事。

本記事アップロード後、著者伊東潤さんからご反応頂けたました 🙏 (Twitterの通知画面をスクリーンショット)

立ち向かった巨悪が権力と結びついていたため、存命中〜没後即思いが成就されることには至らずも流れを形成し、後世の判断に委ねられた部分では、これからも語り継がれる偉人であったものと人物データが更新され、その部分、読中惹き込まれ十二分な読後感を得られました。

伊東潤さんが描いた徳川家康の悲願と豊臣秀頼の生きざま:『家康と淀殿 一睡の夢』読了

作家 伊東潤さんの『家康と淀殿 一睡の夢』を読了。

年初(2023/1/10)開催された ↓

<< 2023年1月15日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんの言葉から感じてきた徳川家康:『一睡の夢 家康と淀君』刊行記念 伊東潤さん トーク&サイン会 参加

本書刊行記念トーク&サイン会で入手していた著書。

悲願と生きざまと

満を持して手に取った本書の概要は

” 政治の中心が徳川家に移行したとはいえ、豊臣家中には淀殿(茶々)をはじめとして、復権を図ろうと、虎視眈々と時を待っている者が多くいる。

それを抑えていくためにも、家康は自らが権限を放さず、また長命を保っていかねばならないと思っていた。”(p111-112)

というご時世下、

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伊東潤さんの言葉から感じてきた徳川家康:『一睡の夢 家康と淀君』刊行記念 伊東潤さん トーク&サイン会 参加

今週(2023/1/10)は、八重洲ブックセンターで開催された

出典:八重洲ブックセンター ウェブサイト(画像はイベント情報にリンク)

『一睡の夢 家康と淀君』刊行記念 伊東潤さん トーク&サイン会 に参加。

伊東潤さんの書籍は、直近では昨年(2022年)夏に ↓

<< 2022年8月3日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんが描いたねぶた祭に魂込めた兄妹の軌跡:『修羅奔る夜』読了

『修羅奔る夜』を読んだところまでで、これまで計7冊。

1冊目の ↓

<< 2021年4月24日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんが描いた、古代日本に理想国を造り上げた者たちの軌跡:『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』読了

『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』を手に取った時期が感染症拡大の最中で、冊数を重ねる過程で「あれば行きたい」と思っていた伊東潤さん登壇イベントに初参加。

1頁目に入る前の助走

当日の展開から時間のやり繰りが効かず、無念ながら出だし15分ほど遅れましたが・・

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伊東潤さんが描いたねぶた祭に魂込めた兄妹の軌跡:『修羅奔る夜』読了

作家 伊東潤さんが、青森ねぶた祭りを題材にした長編小説『修羅奔る夜』を8月2日に読了。

サイン本販売情報に反応して

通算七作目となる伊東潤さん本

入手していた著書。

病魔により訪れた転機

“「脳腫瘍って ー」

紗栄子が絶句する。”(p21)

と青森と東京で分かれて暮らしていた兄妹(春馬と紗栄子)を突如襲った兄の生命に関わる危機から「直ちに手術せねば・・」の状況も、

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伊東潤さんが描いた日野富子の「世に静謐をもたらす」ために生きた生涯:『天下を買った女』読了

作家 伊東潤さんが、日野富子の生涯に焦点を当てた『天下を買った女』を読了。

都内で販売されたサイン本を油断し買い損ねてしまっていたところ、地方でのサイン本販売情報が目にとまり

大阪往訪時にサイン本を死守 ^^

タイミング良く予定していた大阪行きに合わせ、入手叶えていた経緯。

伊東潤さんの本は、本編前に登場人物一覧が載せられており、

【登場人物一覧】

「今回多いなぁ」と、出だしはスロースタートな感じでしたが、100ページ越えたあたり、

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伊東潤さんが描いた安政から明治を懸命に生きた女性の生きざま:『潮待ちの宿』読了

作家 伊東潤さんの『潮待ちの宿』を読了。

先月(2022年4月)、サイン本販売情報に反応して

出典:八重洲ブックセンター Twitter(画像はTweetにリンク)

入手していた一冊。

明治を生きた女性の・・

出だし

” 父はめったに感情を面に出さない男だったが、最後に振り向いた時、これまで見たことのないほど辛そうな顔で、志鶴を見つめていたのをよく覚えている。

それが何を意味するのか、その時には分からなかったが、夕方になっても父が戻ってこないことで、志鶴はその理由を覚った。”(p10)

の一文に、重たさを覚悟させられたものの

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伊東潤さんが描いた気骨ある大隈重信の生きざま:『威風堂々(下) ー 幕末佐賀風雲録』読了

先週、上巻の読了記↓

<< 2022年3月5日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんが描いた気骨ある大隈重信の生きざま:『威風堂々(上) ー 幕末佐賀風雲録』読了

をアップロードした作家 伊東潤さんの『威風堂々(下)ー  明治佐賀風雲録』を読了。

下巻を読んで強く感じたことは

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