建築家 光嶋裕介さんの『ここちよさの建築』を先月末(2023年7月)に読了。遡ること4月、Twitter発信で
本書に関してお声がけ頂き、発売を知り狙いすまして
サイン本の入手叶っていた経緯。
建築、住まうこと とは・・
本書は、
” 私たちは生活の基本である「着ること」や「食べること」に関して、さまざまな価値観やそれを語る言葉をもっています。
「お気に入りのジャケットを着たらシャキッとする」「通気性に優れたこのシャツが気持ちいい」「あの店のロース豚カツを食べるとなんだか元気が出る」ー 。
では、「住まうこと」についてはどうでしょうか。”(p.004)
と冒頭の「はじめに」で提起され、本編で
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高松宮殿下記念世界文化賞に、建築家 グレン・マーカットさん
” 日本美術協会(総裁・常陸宮さま)は14日、世界の優れた芸術家に贈る第32回(2021年)「高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者4人を発表した。
建築部門はオーストラリアのグレン・マーカット氏(85)が選ばれた。受賞者にはメダルや賞金1,500万円などを贈る。
10月に式典などを予定していたが、新型コロナウイルスの流行を踏まえ中止する。
マーカット氏は英国で生まれ、若くしてオーストラリアに移住した。先住民族アボリジニの言葉「大地に軽く触れる」をモットーに、個人住宅を中心に450件以上の設計に従事。
地元の木材や波形鋼板、石、ガラス、コンクリートなど簡素な素材を使い、自然に寄り添う建築を生み出してきた。
出世作となった高床式家屋の「マリー・ショート/グレン・マーカット邸」は、二重屋根の天窓や壁のルーバーで日差しや風の向きや量を調整でき、空調に頼らず快適に過ごせる。
代表作には「アーサー&イヴォンヌ・ボイド教育センター」などがある。
特別な場合を除き1人ですべての設計作業をこなす。コンピューターは使わず鉛筆で克明な図面を描くという。
02年に同国で初めて米プリツカー賞を受賞。09年に米国建築家協会(AIA)ゴールドメダルを獲得した。08年には日本で展覧会が開かれた。”(出典:日刊建設工業新聞)
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建築家 光嶋裕介(こうしまゆうすけ)さんの『増補みんなの家。建築家一年生の初仕事と今になって思うこと』を読了。
(2021年)4月上旬、光嶋裕介さんの『つくるをひらく』読了の
余韻を引きずる最中、「そういえば(光嶋裕介さんの)サイン本(➡︎サイン入りポストカード)・・」とおぼろげな記憶から
書店を往訪し、入手していた経緯。
建築家 はじめの一歩
本書は、光嶋裕介さんが建築家としての第一歩を刻んだ内田樹さんの自宅兼道場兼能舞台『凱風館』の設計を依頼されてから竣工に至るまでの日々が、光嶋裕介さんの個人史を踏まえながら26項目にまとめられたもの。
タイトルにある「増補」とは、2012年7月に本書の元となる『みんなの家。 建築家一年生の初仕事』が出版されており、
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建築家 光嶋裕介さんが2019年、銀座蔦屋書店で行った対談がまとめられた『つくるをひらく』を読了。
対談の相手(登場順/敬称略)は、
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION Vo. & G)
内田樹(神戸女学院大学名誉教授)
いとうせいこう(作家、クリエイター)
束芋(現代美術家)
鈴木理策(写真家)
の五名。
ふら〜っと立ち寄った書店で、短い期間に(本書)サイン本がラスト1冊で販売されていた状況に、
胸がときめき、手元に引き寄せていた著書。
前夜+対談+余韻 = 学び
本書は各対談に前後して、
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先週、中間記⬇︎をアップロードした
建築家 隈研吾さんの『点・線・面』を読了。
二〇世紀の建築
建築が辿ってきた歴史に沿って話しは進められていき、
” 木も石も含めてすべての自然素材が、ヴォリュームの表面のコスメティック(お化粧)に堕ちてしまったのが、二〇世紀という時代であった。”(p 060)
或いは
” 二〇世紀建築は、魔術と怠慢を結合させることに成功した。だからこそ、二〇世紀の人々は熱狂し、麻薬に依存するように、コンクリート建築におぼれたのである。
合理的であるかに見えるが、実は魔術と怠慢を愛するこの時代に、コンクリートはうってつけの素材であった。”(p 072)
といった総括に、
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建築家 隈研吾さんの『点・線・面』を読み始めて
方法序説
点
線
面
と章立てされているところ、(はじめに と)方法序説を読み終えたので、そこまでのおさらい。
長らくサイン本を探していたところ、(2020年)3月中旬、タイミング良く入荷情報にアクセスでき
入手叶っていた経緯。
建築とは、そして隈研吾さんは・・
小さめの字でびっちり書き込まれている様子から構えたようなところありましたが、
実際、読み始めると、ハードルの高さを感じながらスロースピードで全体の4分の1程度まで。
書かれてあることは、例えば
” 二〇世紀の建築デザインのリーダーであり、コンクリート建築のチャンピオンでもあるル・コルビュジエ(一八七七 – 一九六五)は、日本を訪ね、桂離宮を見せられた時に「線が多すぎ」とつぶやき、嫌悪感を示したと伝えられている。”(p.006)
という具合で歴代の名建築家が引用されての建築史に、
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる