「巷説・怪談」カテゴリーアーカイブ

吉田悠軌さんが紡いだ中央線沿線舞台の怪談集:『中央線怪談』読了

怪談・オカルト研究を(Xの)プロフィールに掲げられ、同分野で多数著書を上梓されている吉田悠軌さんの『中央線怪談』を読了。

サイン本入手機会に遭遇し、

「とりあえずは」と立ち寄ってみた書店でサイン本の在庫を確認し、レジへ・・

また時期を同じくして

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『中野ブロードウェイ怪談』を購入していたこと流れに乗っかり購入していたタイトル。

怪談 x 中央線 なる引力

本書は、

” 私は「中央線の民」です。高尾でも生まれ育ち、塾は遊びは八王子か立川、武蔵小金井の高校に通い、高円寺と阿佐ヶ谷に数年、新宿は十年以上在住。今も沿線に住んでいます。

だから分かります。東京駅と高尾駅ほど正反対な街はなく、八王子・立川はお互いをライバル視し、高円寺の貧乏若者と国立のセレブ夫婦では話が合いません。

しかしやはり皆、どこかで自分たちが「中央線の民」との矜持を持っている気がします。日本全国の各路線も同じでしょうが、これは郷土愛とはまた違う意識です。

既にある街(都道府県)の地域性に個々人が馴染むのではなく、各駅に住む人々が個を保ちながら緩く連帯していく。

・・中略・・

となると鉄道沿線怪談は、各地域のご当地怪談と比べ、個人史・郷土史のブレンド具合が一味違うものになりそうです。

実際、私が今回チャレンジした『中央線怪談』では、各駅に住む人々の個性と、各駅の土地の個性がうまく混在してくれたと自負しています。”(p2-3)

と中央線マインドを持った吉田悠軌さんが、

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渡辺浩弍さんが迫った中野ブロードウェイにまつわる都市伝説の数々:『中野ブロードウェイ怪談』読了

小説家 渡辺浩弍さんの『中野ブロードウェイ怪談』を読了。

初めての著者でしたが、タイトル及びサイン本販売に

タイトル&サイン本販売に反応して入手。

反応して入手していた著書。

本書は、いまや日本国内にとどまらず世界からの観光客をも飲み込む中野駅北口近くに立地する中野ブロードウェイを舞台に

” 古くて新しいこの場所は、また怪奇現象の目撃談や噂話がとても多いことでも知られています。筆者は20年ほど前から、これらの収集と調査に取り組むようになりました。

ここで耳にした怪談や都市伝説について、できる限りその真相を追い、論理的に解明することを試みてきました。

商店街に出現する怪人。地下から聞こえる鐘の音。屋上プールの水面から伸びてくる無数の腕。謎は解明できたこともありますし、追いかけることでさらに別を謎を掘り起こしてしまったこともあります。”(p6-7)

という下地をもとにまとめられた著書。全26話収録されていて、どのような内容かというと・・

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稲川淳二の怪談ナイトへ三度!背中に冷たい風を感じながら夏らしさを感じてきた(MYSTERY NIGHT TOUR 2023 参加記)

今週末(2021/8/19)は、昨年に↓

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続いて稲川淳二の怪談ナイト MYSTERY NIGHT TOUR 2023 で、なかのZERO大ホールへ。前回は暮れに迫った11月後半での参加でしたが、

会場 なかのZERO に近づき、まず視界に飛び込んできたテンション↗️目られる搬出入車両

今年は怪談らしく夏、お盆直後という頃合い。

4年で3回目となる稲川淳二の怪談ナイト

通算3回目、これまでは客席中央部といった座席でしたが、今回はチケット売出日に動いていたので、(稲川淳二)座長の表情も確認出来る8列目センターに鎮座。

定刻14:00を迎え、リピーターが多い(であろう)イベントらしく万雷の拍手に迎えられ、座長登場。

冒頭は社会を騒然とさせた際どい話題に、チケットを取る時、曜日重視で怪宴時刻を確認しておらず、発券して午後開催と知り「(怪談はやっぱり夜でしょうと)失敗したかな、、」なんて思っていたところ今回で良かったと知らされた事情もあり、ワクワクを高められ次第に本筋の怪談へ・・

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京極夏彦さん、多田克己さん、村上健司さん、黒史郎さんが焦点を当てた数々の仰天民話『ひどい民話を語る会』読了

京極夏彦さん、多田克己さん、村上健司さん、黒史郎さんによる共著『ひどい民話を語る会』を読了。

先月(2022年11月)初めに参加したイベントで↓

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会場売りされサイン目当てに購入していた著書。

文学にならざるに分類された・・

本書は

” よくできた話は文書化され、さまざまな文学になりました。

そうでもない話 ー 爺ちゃん婆ちゃんの適当な話は、民俗学者に採集され、分類されました。

・・中略・・

聞き手を喜ばせるためなら、爺婆のサービス精神はどんどんエスカレートしていくんです。

結果的に取り返しのつかないものが生まれたりもします。囲炉裏端にはコンプライアンスもポリティカル・コレクトネスもないんです。そしてー。

ひどい民話が誕生するんです。”(p10-11)

という背景から、民話に精通されている?既述の四方によって不可思議、意図不能といった民話の数々が紹介されているもの。

「ひどい」の文言がタイトルに冠されたのは

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深川お化け縁日 2022秋の陣に行って深川で思い出に残るひと時を過ごしてきた

11月最後のよく晴れた日曜日、月初目の頃にTwitterであれやこれやと検索をかけている際、「こんなのあるんだ〜」と

出典:世界妖怪ショップ目目連 店長。Twitter(画像はTweetにリンク)

興味を持った、深川お化け縁日にお出掛け。

土地勘ないエリアながら「天気が良いし」と錦糸町駅からてくてくと歩いていき、途中、道に迷いながらも、やがてお祭りらしき雰囲気醸している場所に到達。

よ〜やくたどり着いた深川資料館通り商店街沿いで開催の 深川お化け縁日会場

足を踏み入れていけば、内心期待していた京極夏彦さんのご来場に & 参加者向けイベントに順番待ちの列が・・

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稲川会談30年連続公演で再び!稲川淳二の怪談ナイトに行ってきた(MYSTERY NIGHT TOUR 2022 参加記)

11月最後の週末は、一昨年(2020年)8月以来で

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稲川淳二さんのMYSTERY NIGHT TOUR 2022へ。

災い転じての再び

怪談=夏の刷り込みで、夏前に日程はチェックしていたものの「この期間は無理だぁ、、」と諦めていたところ

座長こと稲川淳二さんが、初日(8月5日)のなかのZEROホール公演後に

出典:稲川淳二の怪談ナイトSTAFF(画像はTweetにリンク)

コロナ罹患で延期となり、日程が噛み合ったという巡り合わせ。

日中は雨の心配(実際、降った?)があったものの公演に向かう頃は曇り空ながらその懸念も払拭され、

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京極夏彦さん、多田克己さん、村上健司さん、黒史郎さん登壇イベント「帰ってきた、ひどい民話を語る会」参加記

気持ちの良い秋晴れとなった2022年の文化の日は、御茶ノ水駅で下車して、京極夏彦さんが登壇されるイベント「ひどい民話を語る会」へ。

当日券のみで定員80名とあり、

出典:怪と幽 Twitter(画像はTweetにリンク)

「どんなもんだろう?」と、整理券配布の12時より50分ほど早めに会場の東京古書会館前に到着すれば・・ 既に整理券配布が(前倒しで)開始されており、50番台。

「あぶねー」と機を逸せず入場が確定して一安心。ふぅ〜

増枠(100名+)はあったものの早々に札止めとなる盛況。

近場でのコーヒー・ブレイクを経て開場前の会場周辺の様子から女性の多さに、談笑されているグループも目立ち、リピーターなり京極夏彦さんの世界観に魅了されている(であろう)方々の雰囲気に次第に慣れつつ整理券番号順に入場。

物販で対象書籍『ひどい民話を語る会』を購入して、開演待ち。

対象書籍購入特典のサイン色紙(撮影はトーク終了後)

定刻となり、登壇者4名の方々が入場され、京極夏彦さんが進行も兼ねられる形でスタート。

本日の眺め(四列目中央エリア)*開演中の撮影はNG

冒頭、京極夏彦さんが、「あんまりやりたくないイベント」とお話しされ、

出典:大極宮Twitter(画像はTweetにリンク)

その真意は↑上記Tweetから察していましたが、詳細について90分に及んだトークで語られることになり、

笑い話しが基本的にエロスから発生するものという前段に、頻出する素材がおならにうんこと、後世に遺したかった意図が???なお話しが、登壇の黒史郎さん、多田克己さん、村上健司さんから披露され、場内は失笑を含む笑いに包まれながら進行^^;

新たに扉に手をかけてしまった未知の領域

本イベントは『ひどい民話を語る会』の出版を記念して開催されたもので、内容は、これまで2回開催されたひどい民話を語る会の内容をもとに構成されたとのこと。

京極夏彦さんというとお化け、妖怪のイメージでしたが、それらのネタを探すために民話にあたるプロセスがあるようで、そこから脱線して刊行までに至った本書。

(本書の背景に関する)予備知識ゼロ、丸腰でのイベント参加なったため、雰囲気に乗り遅れた部分は買ってきた書籍でひどさのほどに浸ってみようと。

京極夏彦さんが描いた江戸末期、遠野での化け物騒動:『遠巷説百物語』読了

週初め、中間記 ⬇︎

<< 2021年8月23日投稿:画像は記事にリンク >> 京極夏彦さんが描いた江戸末期、遠野での化け物騒動:『遠巷説百物語』中間記

をアップロードした京極夏彦さんの『遠巷説百物語』を読了。

その(中間記)後、読み進めたのは

 鬼熊

 恙虫

 出世螺

の三話。中間記の所感で

> 文は平易に分かりやすく

と書きましたが、後半はそのハードルが上がった印象有り。当初は独立した話が六篇と思いきや

大きく影響せずとも登場人物の重複など前話の内容を引用した記述に、そもそも本作はシリーズものの新作との位置付けで

遥かに深い読み方があることに中途から気づかされました。収められている話しは

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