例年1月2日は、大学ラグビー準決勝であったり、箱根駅伝往路であったりという理解でしたが、
皇居で天皇陛下が国民に年始のお言葉を述べられる一般参賀についてもこの日であり、
従来、自分としては「TV(ニュース)で見るもの」という認識でしたが、初めて足を運んでみました。
例年1月2日は、大学ラグビー準決勝であったり、箱根駅伝往路であったりという理解でしたが、
皇居で天皇陛下が国民に年始のお言葉を述べられる一般参賀についてもこの日であり、
従来、自分としては「TV(ニュース)で見るもの」という認識でしたが、初めて足を運んでみました。
8月から月一で受講していたアジアチャイルドサポートで代表理事を務めれておられる、池間哲郎さんの真実の日本の歴史を学ぶとの目的が掲げられた日本塾の第五講。
プログラムは年明けの修了式を残すのみで、約2時間の講義は今回が最終。 続きを読む 池間哲郎さんに日本の真実の歴史を学ぶ「日本塾」第5回
日本の真実の歴史を学び、「日本を愛し、日本人の誇りを持つ」とのコンセプトで開催されている池間哲郎さん主催の日本塾の講義に参加。
8月に初回を迎えた講座は、今回が2回目。8月は台風が直撃するかのタイミングでしたが、今回も迫り来るという状況・・
>>「日本を愛し、日本人の誇りを持つ」を訴える「日本塾」の初回講義へ行って来た <<
日本の真実の歴史を学び、「日本を愛し、日本人の誇りを持つ」とのコンセプトで開催されている池間哲郎さん主催の日本塾の講義に参加。今回は8月に続いて、2回目。
>> 「日本を愛し、日本人の誇りを持つ」を訴える「日本塾」の初回講義へ行って来た <<
今回の講演のテーマは「日本の成り立ち、古事記と皇室」。なお、主催の池間さんは NPO法人アジアチャイルドサポートを運営され
寄付等を通じて得られた資金で、アジアで恵まれない地域に学校を創設される運動を行なわれています。
講義では、運営を通じてご経験された生々しい話しを聞ける場でもあり、
前半は、ラオスでの活動のフィードバック。聞けば、謙虚さを持つ心など、外国の中で日本人に最も近いメンタリティを持つ国民性との事。
アジア最貧国に位置付けられ、ラオスで見られる光景は100年前の日本の地方の農村地帯と形容されるそうな。
水道の蛇口を捻り、出てくる水は赤茶けており、飲んで一発で命を落としてしまう児童も少なくなく、それは風邪を引いただけでも同様の結果を招き得る。
児童に割り当てられた1食当たりの予算は僅か20円。それも昼食と夕食のみ。学校で昼食を告げる鐘が鳴らされると、我先にと食べ物にありつき、さながら争いが行なわれているかの光景が見られる状況。
領土内では米軍の容赦なき空爆により、至る所に不発弾が散在してる状況で、国の発展を妨げている。
そういった環境下、池間さんが現地の人たちと浸食を共にして、限られた予算で学校を建て、子どもたちに学童用具一式を与えた時にみられる笑顔が何よりも活動の原動力になっているとのお話し。
実際、写真を目の当たりに出来る機会に恵まれましたが、日本の現状とは比較にならない状況で、子どもたちの眩しいばかりの笑みに考えさせられました。
また、日本軍が現地に80kmの「日本道」と呼ばれる道路を造成した事実がありながら、当時を知るラオス人が80歳以上の高齢に達しており、真実が伝承されない状況も進行しており
池間さんは現地でのヒアリング、日本人らしからぬ風貌からその時代を知る人々から日本軍についての印象を聞いて回っているそうですが、否定的な反応は全くなく、非常に感謝されているとの事。
報道で知る限り、アジア諸国の中で日本の存在感を発揮出来ないでいる中、前回紹介したパラオでの事例と並んで、かつての我々の祖先が行なった善行は後世にもバトンタッチしていきたいですね。
後半は、日本神話と皇室について。池間さんが海外に出て行くと、「日本って、どういう国?」との質問をぶつけられる事が多いそうで
池間さんは、日本国旗の説明から入り、漢字の意味を教えて、「太陽の国」「太陽の子孫」である旨に言及されるそうな。
池間さんが鳴らす警鐘は、「地球人」と「国境が無くなった」といった表現で一括りにされてしまう事。
日本人が一人一人、日本人としてのアイデンティティを持っていないと、発せられた疑問には答える事は出来ない。
国民が自国の建国の歴史を知る事で、国に対する誇りを持てる礎となり、日本人には国の成り立ちが理解されていない。
その事が国歌、国旗を愛さなくなってしまう状況を招いている。
確かに今回、講義室に入った際、壇上脇に国旗の掲揚があり、無意識に身構えてしまうような心の動きがあり、(自分の国の国旗なのに)この条件反射(摺り込み)の正体って何だろうなと。
また、日本人が知らない事として「世界最古の国」としてギネスブックに認定されているのは「日本」で
なぜか英語版にその記載があるものの、日本語版には無いそうな・・。
国の成り立ちを学ぶ上では、その国に伝わる神話を疑わない事が前提で、日本の場合、美化された内容でなく、非常に人間らしい描写で綴られているのが特徴だそうな。
講座では、イザナギ(男神)、イザナミ(女神)に始まり、天照大神、ツクヨミ、スサノオといった日本史を語る上で重要な神々など、時間を割かれ説明が有りました。
皇室に関する話題では日本が敗戦を受け容れ、他国では敗戦国の国家元首は民衆によって処刑されるなどの事が通例であるものの
昭和天皇は日本全国を廻る巡幸で、時として群衆の中をかき分けて歩を進める状況を迎えながらも、国民との間に衝突がなかった。
この事はGHQほかに象徴的な出来事として移ったようで、また、天皇家が約1,000年もの間、居住した京都御所の壁の低さも
王室と民衆が対峙し、高い城壁に守られていたり、地勢条件的に配慮された場所に居を構える事が一般的な事と比較すると
国民と皇室の距離を示す世界的に珍しい間柄であるとの事。この事は「大御宝」(天皇→国民)/「大御心」(国民→天皇)といった言葉で語られている側面もあるそうな。
上記、今回、初めて耳にする話しが多く、正しく理解出来ているか自信ないところもありますが
受け身でいると、このような側面で日本史、特に近現代史については学べる事は無く、自分が生まれ育っている「日本」という国の真実、魅力について、学べる貴重な機会となっています。
なお、前回も書いた通り、池間さんは、ご自身の歴史観を押し付ける意思は毛頭なく、むしろ「池間哲郎を疑え」の視点も推奨し
日本人の一人一人がしっかり自国の歴史について学ぶ事の大切さについて説かれています。
自分自身にとっては、この半年(日本塾のプログラムは2015年1月迄)が、その機会になりますが
学びが深まるにつれ、誇れる事、反省すべき事、両面からしっかり歴史観を体得したいとの思いを強くするに至りました。
高城剛さん第三弾、今回は『黒本』。
『白本』は入門編といった感じですが、『黒本』になると、高城さんの覚悟が感じられて、惹き込まれます。
構成は『白本』と同じく、「高城未来研究所フューチャーリポート」のなかの読者とのQ&Aがもと。
>> 高城剛さんのライフスタイルから導かれた答えに感じる生き方:『白本』その壱 <<
>> 高城剛さんのライフスタイルから導かれた答えに感じる生き方:『白本』その弐 <<
しかし、『黒本の』の冒頭の紹介に・・
” 大手出版社ではとても出せない「日本の真実」についてまとめたものです。実際、大手出版社から「出せない」といわれた言説も多くあり、そのことがむしろ「日本の真実」を裏付けています。” (8%/紙の本でいうところのページ数の相当。以下同様。)
” かつてなら「発禁本」だったでしょうし、今も大手出版社からこのような本は出せない状況にあります。” (10%)
読者からの「最近(2013年)の日本をどのように見ていますか?」との問いに・・
” 今は、封建制度を守りながら新自由主義に移行しようとしているので、無理が生じています。その教えは儒教のままで、地位や年齢の高い人が絶対です。” (10%)
” 日本の儒教は「目上の権力者が築いたフレームを壊すな」という教えなのです。そして困った時には、上下関係を正そうとするのではなく、下のものたちだけで互いに工夫し助け合え、という思想です。後者は今日「絆」や「和」という言葉に置き換えられています。” (12%)
” 今も東京は世界一生活コストが高い街な上に、最低賃金が先進国でもっとも低いんですよ!” (10%)
” テレビは免許制度のために、常に体制側にたっています。” (12%) / ” 1%=基本的に大企業の一部が絶対であり、大企業が99%の人々から集金するのを手助けする装置がテレビなのです。” (13%)
” テレビと大手芸能事務所の大企業広告に依存する共犯関係は、日本の国益を大きく損ねています。” (24%)
” 日本のテレビは、広告主や政府の代弁者のようです。今テレビに出ているタレントも広告主や政府の代弁者ですので、素人はいじりますが、古参の政治家や官僚、企業家をいじることは滅多にありません。” (29%)
” 僕は現在の日本人の中にある「自ら変化を望まない気持ち」が、この国の最大の壁になっているように思います。それは、90年代後半からマスメディアによって決定的に育てられたものだと思っています。 ・・中略・・
実は誰でもすぐにでもできる「自ら変化すること」を実行できる人は少ないのではないでしょうか。” (90%)
『黒本』で語られているマインドセットには、
” 人は手に入れるより、手放すことのほうが大変なんだと思います。 ・・中略・・ まず、「恐れ」を「手放す」のです。 ・・中略・・ 「手放す」ものを増やすことが、次の楽しさの秘密なのです。” (16%)
” インターネットを忘れて、もっとライフスタイルを追求することで、収入は見えてくるものです。まず大切なのは、「得る」ことを考えるより、「捨てる」ことだと思います。” (17%)
” 「こうしなければいけない」という固定概念にとらわれ、その固定観念からはみ出ないように、お互いがお互いを監視する社会になってしまったことがさらなる問題なんだと思います。
その監視社会の最大の装置が「マスメディア」です。恐らく、多くの方がお感じのいじめに対する気持ちは、マスメディアによるものです。
なにしろ、マスメディアの体質そのものが、いじめだからです。そのほとんどは「和を乱してはいけない」ということだと思いますし、それが国内ニュースばかりに偏重している最大の理由です。” (37%)
” すべての回答は、必ずご自身の中にあると思います。” (38%)
” 大切なことは、待遇でも外からの見た目でもありません。自分で今の仕事を楽しんでやっているのか、ということだけです。” (44%)
「すべての回答は・・」の回答は、アンソニー・ロビンズ、池松耕次さんのメッセージと一緒で、自分が抱く問題の解決策は常に自分自身の中にあるという事、高城剛さんも同様の考え。
日本の宗教観に関して・・
” かの山本七平は、日本の宗教すべて、たとえキリスト教だろうが、仏教だろうが、それらは「日本教」の中のキリスト教や仏教で、他国のそれとは違うと論じました。
日本における宗教は、すべて「日本教」と呼ばれるものの中に組み込まれているというのです。僕も概ね同意しますが、さらに日本最大の宗教は「消費活動」にあると思います。
クリスマスも正月もバレンタインも、「消費活動」がメインにあると言っても過言ではありません。神様を讃え、家族と家で質素に過ごすようなことはありません。” (72%)
「消費=豊かな生活」の図式が思い込みである点は、先日、取り上げた平秀信さん/仙人さんのウェビナーでも語られていた事で
>> 平秀信さんと仙人さんが紹介する45の方法を使って導き出す人生で最も大切な事って? <<
確かにテレビを見ていると、多分に購買欲を誘発される側面がありますね。
日本の予測される未来として、米国を例に・・
” 100万人の富裕層と2000万人の食事を取れない貧困層に別れる事になります。その間の人々は、大企業に「生かされている」人々となります。それが、日本の未来なんですよ。もちろん、この話は公には内緒です。” (75%)
そして、世の仕掛けから抜け出すマインドセットとして・・
” 日々の「寂しさ」や「虚しさ」を忘れるために、なにかに「依存」する「現代社会の罠」は、あらゆるところに潜んでいると思います。 ・・中略・・
日々社会が「愛」も「お金」も「友情」も「モノ」も「情報」も「つながり」も、「あなたは不足してますよ!」と訴える仕組みでできているからです。
ですので、真面目な人たちほど、「不足しているので補わなければ」と思います。
そして現在、多くの人は「自分は不足している」と感じている上に「もう補えない」と思っているので疲弊しているのです。
この仕組みから抜け出すには、まず「自分は不足してない」と本当に思えるかどうかだけだと思います。” (86%)
読み始めてほどなく、「白(本)」と「黒(本)」に込められた意味を解読し、俄然「高城剛」に対する人物評が変わる事になった一冊ですが
根底に流れる高城剛さんの人生観は
” 人生は、楽しむものです。” (95%)
という事に集約されているのだと思います。自分の場合、テレビと距離を置くようになって、数年といった時間軸ですが
何となくの習慣、考え方(マインドセット)の歪みによって、
本来あるべき姿が、それらによって変容させてしまっている事を気付かせてくれる内容と感じました。
実は、既に高城剛さんの次の著作を読み始めているところですが(笑)
そこに、
” 定住しないことが現代的ピンチを切り抜ける良い手だてのひとつであるのは、間違いありません。
また、フランスの才人ジャック・アタリは、今後地球人は動けない定住者と非定住者に大きく分かれていくだろうと言っています。”
と書かれており、高城剛さんのライフスタイル「非定住」から得られた学びに、我々の大多数「定住人」が多くをこれから学び、実践を問われる事になりそうです。
『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』を読了。
>> アジアで感謝されている日本を学ぶ:『日本はなせアジアの国々から愛されるのか』読み始め <<
本の中で・・
” 不思議なことに日本では、「祖国を愛している」と言うだけで、「ネトウヨ(ネット右翼)」「右翼」と言われてしまう。 自分の国を愛するのは当たり前。家族を守るのも当然。国旗を掲げ、国家を斉唱することに躊躇することは何もない。” (p166-167)
と書かれていて、これ正しく自分の心の動きと一緒で、何か周囲で「国」について特定の言動が有ると 自動的に「右」だの政治的思想に絡めて分類してしまう思考回路があって、 「日本塾」に参加している自分自身についてでさえ、それに類する動きをしているのではないかとの(自分の行動を素直に全面的に受け容れられない)感覚を抱いてしまいます。
>> 「日本を愛し、日本人の誇りを持つ」を訴える「日本塾」の初回講義へ行って来た <<
サッカーの日本代表であったり、オリンピックで自国の選手を応援する事は当たり前の事なのに、 その対象が殊、国となると、議論の難しさであったり、何と無しに抵抗感を抱いてしまう事は多くの人に感じられることではないでしょうか。
この本では、日本がアジア諸国で行なってきた善行であったり、好感を抱かれている実情についてページが割かれているのが主ですが、例えば・・
” 日本人は、「自分たちの国は小さい」と思っている方が多いが、それは間違いである。確かに国土だけをみると61位。それでも大きなほうだが、 海を入れると、なんと「世界6位」の超大国なのだ。日本の排他的経済水域(漁業管理権、海底開発権、海洋調査権を持つ)面積は実に447万km2もある。 ・・中略・・ さらに体積(「海の広さ」x 深さ)にすると、世界で4番目に大きくなる、とてつもない大国だ。” (p176)
” 世界で初めて、「すべての人間は平等である」と宣言した日本に、私(池間哲郎さん)は誇りを持っている。 世は人種差別の真っ只中。有色人種は人間ではないとい言われていた時代に、「毅然として立ち向かった」国家が私たちの日本である。 大正8(1919)年4月11日、フランスのパリ講和会議国際連盟委員会において、「すべての人間は平等である」との「人種差別撤廃提案」を日本が世界で初めて出した。” (p147)
” 三重苦の世界の偉人、ヘレン・ケラーを知らない日本人は、ほとんどいないだろう。一方で、彼女の心の支えが日本人であったことを知っている日本人も、ほとんどいないだろう。 ヘレンの母親は、「日本には目が見えないが血のにじむ努力を重ね、立派な学者になった塙保己一先生(江戸時代末期の国文学者)がいました。アナタの人生の目標にしなさい」と常に彼女に言った。 ヘレン・ケラー自身も昭和12(1937年)に来日した際には、「私が辛く、苦しく、くじけそうになった時に支えてくれたのは塙先生です。先生が人生の目標でした」と語っている。” (p218-219)
&
” また、その時、日比谷公会堂でヘレン・ケラーに、「口で作った日本人形」をプレゼントした中年の日本女性がいた。贈った女性は、中村久子さん。 3歳の時に凍傷がもとで突発性脱疽となり、両手両足を切断。見世物小屋で「だるま娘」として継父から身売りされるなど、 幾多の絶望的な苦しみを乗り越え、素晴らしき人生を全うした女性。 ヘレン・ケラーは中村久子と出会った時、「私よりも不幸な人、私よりも偉大な人」と絶賛。中村女史の言葉が深い。 「人の命とはつくづく不思議なもの。確かなことは、自分で生きているのではない。生かされているのだということです。 どんな所にも必ず生かされていく道がある。即ち人生に絶望なし。いかなる人生にも絶望はないのだ」(p220)
といった事をはじめさまざま、本書では日本人の我々が知らない事について書かれており、 なぜか普段に口にしづらくなってしまっている、日本人である事を誇りに思える史実、事実、事柄が、数多く綴られています。 日本人である事に自信、誇りを持てない類いの情報は意図せずとも耳や視界に入ってくる環境ですが、 本書で紹介されている事も事実として存在していたわけで、こういった事が広く日本の間で共有され、語り継がれて行く事も、この時代に生かされている我々、日本人として担っている役割なのではないかと考えさせられました。
先日、参加した「日本塾」塾長の池間哲郎さんの『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』を読み始め。
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だいたい本の半分くらいのところまで一気にきましたが、アジア諸国で池間さんが援助を行なう中で
日本人がアジア諸国で行なってきた感謝されている事が綴られており、例えば親日国の中でミャンマーが取り上げられており、その項目の結びで
” これほどまでに日本を尊敬する人々がいる。わが身を律せねばと改めて心に誓う。アジアの人々から嫌われているという自虐史観は、もうやめよう。日本人として誇りを持って生きていこう!” (p81)
この事が、池間さんのご経験に基づいた主張で、本書での最も言いたい事であろうと思います。
なぜ、尊敬を勝ち得るまでに至ったかというと、例えばパラオでは
1977年に他国の建設会社が日本のゼネコンの半額で橋を架ける工事を落札。しかし、竣工直後から中央部が凹むなど、崩落の可能性が高かった。
1996年には、橋はまっ二つに折れて崩壊。空港へ向かう唯一の道路であり、橋に電気、水道、電話などのライフラインも設置埋設されていたため、崩壊とともにすべてが切断されてしまった。
町の機能は完全に麻痺し、当時の大統領は国家非常事態宣言を発令。「暗黒の9月事件」と言われるほど、深刻な状態に陥った。
補償をを求めようにも、工事を請け負った企業は既に解散しており、当該国の政府も「関係ない」と突き放され、パラオで再建築費用が捻出出来ない状況下に手を差し伸べたのが日本。
1997年に無償援助で工事を請け負い、2002年に「日本パラオ友好の橋」と命名された橋が完成。
” パラオの人々は、「日本に助けられた。日本に感謝している。」と口々に言う。” (p74-76)
といった状況にあるそうで、実際、
” 「国連加盟国」として、いつも日本に味方してくれる。国連議決などでは常に日本を応援し、「貴重な一票」を投じてくれる。” (p58)
具体的な行動を示してくれるまでの間柄となっているとの事。
スリランカでは、イギリスの植民地支配で苦しみ喘ぐ人々を救い、仏教の復興を成し遂げた偉人のアナガリーカ・ダルマパーラが、
生涯、日本に対して尊敬と信頼、期待の念を持っていたそうで、それは・・
” 日本は世界で唯一、欧米キリスト教白人列強に対し、毅然と対峙する有色人種であり、アジアの仏教国だったから ” (p50)
アジア諸国に旅行で出掛ける日本人旅行者は珍しくないと思いますが、池間さんのように生活シーンに溶け込んで
現地の人々のナマの声を吸い上げる経験をしている方々はごく少数と思います。
残念ながら、本著にも書かれてある通り、一部近隣諸国との関係は悪い、若しくは悪化しているのだと思いますが、
そういった状況が全てではなく、多くの国は日本に対して謝意であったり、期待の念を抱いている事も事実である事が
池間さんの声や著作を通じて知る事となり、徐々に自分の中で日本人としての感覚が書き変えられているかの、このところの近況です。