「歴史」カテゴリーアーカイブ

伊東潤さんが描いた江戸に生きた人たちの窮地と心意気:『江戸咎人逃亡伝』読了

作家 伊東潤さんの『江戸咎人逃亡伝』を読了。

サイン本入荷情報に反応し、

通算10作目となる伊東潤さん(サイン)本.-

入手していた著書。

本書は、

 島脱け

 夢でありんす

 放召人討ち

の3話を収録。

島脱け」は、一代限りの武家奉公人が主人に見込まれ行った闇仕事から

” 政恒が語るところによると、安永六年(一七七七)田沼意次に連なる勘定奉行の石谷清昌は、江戸市中に流入した無宿者の処置に困っていた。そこで片っ端から無宿人を捕らえて佐渡に送り込む計画をぶち上げた。”(p11)

激務を課される佐渡送りの憂き目に遭い、繰り広げられる決死の脱出劇。

夢でありんす」は、

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竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『中学 歴史』(文部科学省検定不合格教科書・第5版 ー ほぼ合格の完結版)読了

表紙に「不合格教科書シリーズ005」と掲げられた竹田恒泰さんが主筆を務められている国史教科書編纂委員会の『中学 歴史』文部科学省検定不合格教科書・第5版を読了。

竹田恒泰さんの

” もし真っ当な教科書が普及したなら、真っ当な青年が育ち、将来、日本の指導者になって、そのときに本当の日本が復興するのではあるまいか、正しい教科書を普及させることの価値はじつに大きい。そのために有志が集い、始まったのが『国史教科書』編纂計画である。” (vii)

との取り組みが、↓形として2019年に示されて以来、

<< 2019年7月28日投稿:画像は記事にリンク >> 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学歴史 平成30年度文部科学省検定不合格教科書 )読了

検定結果の可否が公になる3月になると竹田恒泰さんの発信を通じて文部科学省の判断に注目していましたが、

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伊東潤さんが描いた大塩平八郎の貫いた生きざま:『浪華燃ゆ』読了

作家 伊東潤さんの『浪華燃ゆ』を読了。

通算九作目となった伊東潤さんの著書、本作も照準を合わせていたサイン本

狙っていたサイン本確保の瞬間.-

入手機会を捉えて購入。

その名は承知しておれども・・

ということで著者(&タイトル)買いで、内容については承知していませんでしたが、本作の主人公は江戸時代を生きた大塩平八郎。

” 人が集まる場所は、犯罪も多くなる。それを取り締まるのが東西町奉行所、すなわち大塩平八郎たちの仕事場だった。”(p10)

大坂を舞台に、

” この大塩平八郎、この世から悪を取り除くことに命をかける所存!」”(p61)

と与力の職に就き使命に生きた大塩平八郎が、後世を想い陽明学の塾を興し人材育成にも傾注しながらも、

” 「このままでは民は飢え死にし、各地で一揆が起こる。そうなれば公儀とて無事では済まぬ」”(p265)

足元で蔓延した惨状に思いを決し立ち上がり、迎えいく最期がクライマックスとして力強く描かれています。

購入本に書かれていたサイン+落款

貫かれし見事なる生きざま

大塩平八郎の名は日本史の講義を通じ脳裏に刻まれていたものの「大塩平八郎の乱」程度の知識にとどまっていましたが、

生きざまを貫くため潔白の最愛の人と袂を分つなどブレず貫かれていった姿勢が見事。

本記事アップロード後、著者伊東潤さんからご反応頂けたました 🙏 (Twitterの通知画面をスクリーンショット)

立ち向かった巨悪が権力と結びついていたため、存命中〜没後即思いが成就されることには至らずも流れを形成し、後世の判断に委ねられた部分では、これからも語り継がれる偉人であったものと人物データが更新され、その部分、読中惹き込まれ十二分な読後感を得られました。

伊東潤さんが描いた徳川家康の悲願と豊臣秀頼の生きざま:『家康と淀殿 一睡の夢』読了

作家 伊東潤さんの『家康と淀殿 一睡の夢』を読了。

年初(2023/1/10)開催された ↓

<< 2023年1月15日投稿:画像は記事にリンク >> 伊東潤さんの言葉から感じてきた徳川家康:『一睡の夢 家康と淀君』刊行記念 伊東潤さん トーク&サイン会 参加

本書刊行記念トーク&サイン会で入手していた著書。

悲願と生きざまと

満を持して手に取った本書の概要は

” 政治の中心が徳川家に移行したとはいえ、豊臣家中には淀殿(茶々)をはじめとして、復権を図ろうと、虎視眈々と時を待っている者が多くいる。

それを抑えていくためにも、家康は自らが権限を放さず、また長命を保っていかねばならないと思っていた。”(p111-112)

というご時世下、

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竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学 歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書 )読了

先週末、中間記↓を

<< 2022年6月25日投稿:画像は記事にリンク >> 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学 歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書 )中間記

アップロードしていた竹田恒泰さんの『国史教科書』(中学 歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書 )を読了。

中間記後、読み進めたのは

 第四章 近世

 第五章 近代

 第六章 現代

で、

” 私たちが『古事記』を簡単に読めるのは、宣長の長年の研究の賜物です。宣長は日本人の精神性を「しき嶋のやまとごころを人とはば朝日ににほふ山ざくら花」と表現し日本的価値観の重要性を説いています。”(p248)

という日本人たる心得に、

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竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学 歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書 )中間記

作家 竹田恒泰さんが、

” もし真っ当な教科書が普及したなら、真っ当な青年が育ち、将来、日本の指導者になって、そのときに本当の日本が復興するのではあるまいか。正しい教科書を普及させることの価値はじつに大きい。そのために有志が集い、始まったのが『国史教科書』編纂計画である。”(p.vi)

との思いから中学校教育現場での採用へ向け取り組まれている『中学歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書』を読み始めてから

 第一章 原始

 第二章 古代

 第三章 中世

 第四章 近世

 第五章 近代

 第六章 現代

と大きく時代分けされているうち 第三章 中世 まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

立ちはだかる壁 に、あと一歩

『国史教科書』は、通算4冊目となり

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てっきり前回に至る文部科学省

” 一回目と二回目は全体の欠陥箇所の指摘が一〜二ページの紙にまとめられていただけだったが、三回目は七四ページにわたって個別の欠陥箇所が指摘された。検定三回目にして、初めて具体的な欠陥の指摘を受けるに至ったことになる。”(p. vii)

という対応の変化から、本書は合格教科書になるものと予想していきや

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伊東潤さんが描いた日野富子の「世に静謐をもたらす」ために生きた生涯:『天下を買った女』読了

作家 伊東潤さんが、日野富子の生涯に焦点を当てた『天下を買った女』を読了。

都内で販売されたサイン本を油断し買い損ねてしまっていたところ、地方でのサイン本販売情報が目にとまり

大阪往訪時にサイン本を死守 ^^

タイミング良く予定していた大阪行きに合わせ、入手叶えていた経緯。

伊東潤さんの本は、本編前に登場人物一覧が載せられており、

【登場人物一覧】

「今回多いなぁ」と、出だしはスロースタートな感じでしたが、100ページ越えたあたり、

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伊東潤さんが描いた安政から明治を懸命に生きた女性の生きざま:『潮待ちの宿』読了

作家 伊東潤さんの『潮待ちの宿』を読了。

先月(2022年4月)、サイン本販売情報に反応して

出典:八重洲ブックセンター Twitter(画像はTweetにリンク)

入手していた一冊。

明治を生きた女性の・・

出だし

” 父はめったに感情を面に出さない男だったが、最後に振り向いた時、これまで見たことのないほど辛そうな顔で、志鶴を見つめていたのをよく覚えている。

それが何を意味するのか、その時には分からなかったが、夕方になっても父が戻ってこないことで、志鶴はその理由を覚った。”(p10)

の一文に、重たさを覚悟させられたものの

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