二週間ほど前の日中、Twitterに何気なくアクセスすれば・・
タイミング良く10月4日の「日本刀の日」を記念した興味刺激されるプレゼント応募のTweetにヒット。
その直前の週末に、刀鍛冶 川﨑晶平さんのサイン本を↙️
銀座 蔦屋書店まで足を運び入手していた流れに乗って、即応募。
同日晩の抽選結果連絡で「当選」とお知らせ頂き、今週に入って「そろそろだよなー」と、
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サメ映画ライター知的風ハットさんの『サメ映画大全』を読了。
サメ映画好きでもなく、このジャンルでは「『ジョーズ』1本で十分でしょ」くらいに思っていたところ
各所で売り切れていく(本書)サイン本情報に触れていた最中、サイン本最後の一冊という状況↓に出くわし、
運命的なものを感じなくもなく・・「買ってみようかな」との心情に至り、購入。その時点でも、実際に読んでみるか否かは決めていませんでしたが、
いざ読み始めてみると
” 初代『ジョーズ』があくまでアニマル・パニック物に徹しつつ人食いザメの恐怖を描いたサメ映画だとするならば、『ジョーズ2』はモンスター・パニック物の系譜に連なる外連味を特徴としている。”(p027/『ジョーズ2』)
に、
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筒井康隆先生の『活劇映画と家族』を読了。
サイン本入手に機会に即反応し入手していた経緯。
本書は、
” 映画の中に描かれる運命共同体としての疑似家族を取りあげ、文章として再録することによって小生、読者と共に懐かしい映画の思い出にどっぷりと浸かりたいのだ。”(p4)
と冒頭の「家族と擬似家族」において刊行意図が説明され、
家族と擬似家族
一 「白熱」「血まみれギャングママ」「前科者」
二 ハワード・ホークス監督「ハタリ」の擬似家族
三 ジョン・ヒューストンに始まるボギーの一族
四 西部劇の兄弟
の章立てに基づいて、筒井康隆先生の思い入れの作品について取り上げられています。
滲み伝わる映画愛
「あとがき」に
” 結果として主に筋書きを書くだけになってしまった “(p162)
とある通り、既述の大部分は映画の展開が言語化されたもので、私自身、
ハワード・ホークス監督に、ジョン・ウェイン出演作品は一時どハマりして、紹介作の多くが1950年代前後ながら見ている作品も幾つか含まれているはず、ながらも
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週中に中間記⬇︎をアップロードした
『黙示録 ー 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』を読了。
松竹解任に至る光と陰
奥山和由さんご自身による「おわりに」まで全412頁に及ぶページ数もさることながら
書かれている内容の方も濃密で、
” ここから地獄が始まるわけです。『3-4x』の結果の余波が、書類上だけのことで言えば、映画部門はどんどん赤字を積み上げている。
責任どうしてくれる、みたいな話にどんどんなっていく。もとをただせば『3-4x』が一番ひどい数字ということも事実だったりする。
「お前の趣味でやってるんじゃないぞ。たけしと映画やるんだったら松竹を出ていけ」みたいなことを言われながら、追い詰められ始めていたわけです。”註『3-4×10月』:(p203)
と、もともとは
” 本当に『ダイ・ハード』やるつもりですか?『ダイ・ハード』やると金かかるけど」「いや、娯楽映画を本気でやろうと思ったら、自分は全然違う方法でやれると思うんですよ」と言って。
それで「この人がやれると言うならやれるかな」と思っちゃって。”(p200)
と奥山和由さんと北野武監督のやり取りから製作が始まった『ソナチネ』が完成してみたらアート映画になって・・
続きを読む 春日太一さんが迫った、奥山和由さんが映画製作に賭けた尋常ならざる熱量:『黙示録 ー 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』読了 →
先週末、刊行記念トークショー⬇︎に参加した
春日太一さんの『黙示録 ー 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』を読み始めて
全部で第13章まであるうち第1章〜第5章の『226』まで+第9章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
第9章だけ順番が飛んでいるのは、トークショー時に質問用紙が配布され、
「何か質問出来るかな・・」と、
(第9章に)『いつかギラギラする日』が含まれていたことから開演までの時間を使って目を通していた経緯。
奥山和由さんの念願叶った『いつかギラギラする日』
あまり映画ファン同士で語らっている時に『いつかギラギラする日』の話しになった記憶がなく
本書に、製作前からのエピソードがふんだんに盛り込まれていて
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時代劇・映画史研究家 春日太一さんの『黙示録 映画プロデューサー奥山和由の天国と地獄』刊行記念トークショーに参加。
登壇は春日太一さんに加え、対象書籍の主人公 映画プロデューサー奥山和由さんと、
奥山和由さんと共に映画を15本制作した映画プロデューサー 鍋島壽夫さん。
スクリーン向こう側の世界
内容については「ヒントを含めて書いてはならぬ」との冒頭のお達しから
生々しい映画製作の舞台裏について言及されたことをご想像頂けましたらと思います・・
続きを読む 奥山和由さん、春日太一さん、鍋島壽夫さんが語った凄まじき映画製作の舞台裏:『黙示録 映画プロデューサー奥山和由の天国と地獄』刊行記念トークショー 参加記 →
映画史・時代劇研究家 春日太一さんの『すべての道は役者に通ず』を読了。
先月(2018年10月)開催された、春日太一さんと火野正平さんとの
トークイベント👇の対象書籍として購入していたもので、
当初は『美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道』に春日太一さんからサインを入れて頂くことが目当てであったものの、
「せっかく買ったんだから」と思って読み始めた本書(『すべての道は役者に通ず』)を読み始めると、登場されている役者の生い立ち、生きざまが興味深く、惹き込まれていきました。
映画史を支えた23の俳優たち
登場する役者は石坂浩二さん、藤竜也さん、松平健さんといったビッグネームから、笑福亭鶴瓶さん、武田鉄矢さんと幅広く計23名。
読んでていて一番興味深かったのは、
” やっと食べられるかどうかの生活で四畳半一間で暮らしていました。それが十年近く続きましたね。
僕はどうしても好きになれなかった。ぬいぐるみみたいなものを着て演じろと言われた時は『やれません』と断って、半年間も仕事がなかった時もありました」”(p291)
と生きざまが色濃く伝わってきた滝田栄さんで、
NHK大河ドラマで『徳川家康』で主役(徳川家康)に抜擢され役作りで、徳川家康が少年時代、人質となって暮らしていた静岡の臨済寺へ
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女優 十朱幸代さんの自伝『愛し続ける私』を読了。
十朱幸代さんについては。お名前程度というこれまででしたが、
(2018年)9月に読了していた『美しく、狂おしく 岩下志麻さんの女優道』の影響から
「他の女優さんのも・・」といった思いから「読んでみようかな」との心情にいたり、購入。
女優としての必然
本書には
” 私も母に連れられて、よく父の出る映画や舞台を見に行きました。母が芝居好きだったので、新派の公演や、日劇のレビューにも連れていってくれました。
ですから私は小さい頃から芝居というものに慣れ親しんでいましたし、舞台も映画も大好きでした。「大きくなったら絶対に女優になる!」と、幼いことから言っていたそうです。”(p20)
という幼少期の思い出に・・
続きを読む 十朱幸代さんが振り返った女優生活60年の軌跡、恋、そして「今」:『愛し続ける私』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる