明治大学 清水克行教授著『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』を読了。
(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催された
サイン会で入手していた経緯。
知られざる室町時代
本書は、小中学校の道徳の検定教科書に名を連ねた人物(二宮尊徳、吉田松陰他)の中に、清水克行教授の専門の中世が含まれていないことに、これは
続きを読む 清水克行教授に学ぶ、室町時代を生きた民のただならぬ気骨ぶり:『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』読了
明治大学 清水克行教授著『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』を読了。
(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催された
サイン会で入手していた経緯。
本書は、小中学校の道徳の検定教科書に名を連ねた人物(二宮尊徳、吉田松陰他)の中に、清水克行教授の専門の中世が含まれていないことに、これは
続きを読む 清水克行教授に学ぶ、室町時代を生きた民のただならぬ気骨ぶり:『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』読了
(2021年)6月西荻窪にある今野書店で開催されていた同書のフェア期間中に訪れ、
断続的に開催されていたサイン会に参加すべく購入していた経緯。
本書は
先週、中間記⬇︎をアップロードした
竹田恒泰さんが主筆を務められている『国史教科書』(中学 歴史 令和2年度文部科学省検定不合格教科書 )を読了。
その(中間記)後、読み進めたのは、江戸時代(近世)から現代(平成から令和へ)まで。
これまでの2回も然りでしたが、本文より
” このような生き方は歴代天皇の遺訓であると同時に、その子孫や国民がともに実践すべきことであり、時代や地域によって変化するものではないと述べ、これらの美徳をまず天皇である自分が実践するから、国民もいっしょにこの道を進んでいくことを望む、と語りかけているのです。”(p250/修身道徳の根本規範「教育勅語」)
や
続きを読む 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学 歴史 令和2年度文部科学省検定不合格教科書 )読了
作家 竹田恒泰さんが、主筆を務められている『国史教科書』こと『中学 歴史 令和2年度文部科学章検定不合格教科書』を読み始め
「第一章 神代・原始」から「第四章 近世 戦国時代」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
令和2年度版は教科書シリーズ第3弾となり、
手に取ったのも3年連続。
最初書店で目にした時に「大層ぶ厚くなったなぁ」なんて思い、開いてみれば
続きを読む 竹田恒泰さんが思いを込めた日本人のための教科書:『国史教科書』(中学 歴史 令和2年度文部科学省検定不合格教科書 )中間記
先週、読み始め記 ⬇︎
をアップロードした、伊東潤さんの『もっこすの城 熊本城築城始末』を読了。
話しのハイライトとして、
“「この城を ー、この『もっこすの城』を築くのだ」”(p379)
と、タイトルにもある通り熊本城築城が本書の主人公 木村藤九郎秀範の創意工夫があったからこその我々が知る姿に築き上げられていったこと分かりますが、
話し全体で通底しているのは、
作家 伊東潤さんの『もっこすの城 熊本築城始末』を読み始めて
プロローグ
第一章 蛇目紋の家
第二章 反骨の地
第三章 日之本一之城取
第四章 天下静謐
と章立てされているうち「第一章 蛇目紋の家」を読み終えたので、そこまでのおさらい。
(2021年)4月に読んだ『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』に
惹き込まれた経緯から「また何か、伊東潤さんで・・」と思っていた折、
サイン本入手機会に遭遇し、手元に引き寄せていた経緯。
冒頭(プロローグ)、本能寺の変直後の混乱に始まり、一連の過程で安土城を守るため命を賭した父を失った長男(木村藤九郎秀範)が、
週前半に、中間記⬇︎
をアップロードしていた吉川浩満さんの『理不尽な進化 増補新版』を読了。
その(中間記)後、読み進めた 進化生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドの理論的貢献などについて考察を深めた
終章 理不尽にたいする態度
は、それまでの難度が一、二段上がった感じで、章の全体像を掴むには至らず、
” 大事なことは、運というものが、徹頭徹尾、人間にたいして求心的に働く概念であり、人間的要素そのものである点だ。”(p363)
に、
” ここで大事なことは、ふだん私たちは正気や常識や慣習によってこの偶発性をつねに乗り超えているということであり、しかし同時にその乗り超えに失敗することもあるということだ。”(p369)
といった部分的な理解に軽度に刺激を得るような形に。
巻末の「あとがき」を読むと
” 本書の単行本を刊行して六年半が経った。・・中略・・ まず、幸いにも予想をはるかに超える数の読者ー ・・中略・・ また、いくつもの大学や大学院の入試問題に使用された。”(p442)
と、例のないアプローチから批判を含め大きな反響を呼びながら
「解説」を記された養老孟司先生によると
” 進化論の面白さはどこにあるか、なぜそれが専門家の間でも極端な論争を呼ぶのか、本書はみごとに説明する。近代の欧米思想史にもなっている。
・・中略・・
私は近年ここまでよくできた思想史を読んだ覚えがない。”(p448)
との絶賛のされようで、タイトルから関心を抱かれた方に、当該分野に親しみのある方々には、相応の読み応えを提供してくれるものと考えます。
文筆家、編集者 吉川浩満さんの『理不尽な進化 増補新版』を読み始め
序章 進化論の時代
第一章 絶滅のシナリオ
第二章 適者生存とはなにか
第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか
終章 理不尽にたいする態度
文庫版付録 パンとゲシュタポ
等、章立て(別途、まえがき、あとがき 他)されているうち「第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるのか 」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
サイン本販売現場に遭遇し、
内容への興味を刺激され、触手を動かしていた経緯。
冒頭の「まえがき」で、
” 私たちはふつう、生物の進化を生き残りの観点から見ている。進化論は、競争を勝ち抜いて生存と繁殖に成功する者、すなわち適者の条件を問う。
そうすることで、生き物たちがどのように姿形や行動を変化させてきたかを説明する。そこで描かれる生物の歴史は、紆余曲折はあれど、サクセスストーリーの歴史だ。
しかし本書は、それとは逆に、絶滅という観点から生物の歴史をとらえかえしてみようと提案する。敗者の側から見た失敗の歴史、日の当たらない裏街道の歴史を覗いてみるのである。”(p7)
や
” 本書の主目的は、進化論を解説したり評価したりすることよりも、進化論と私たちの関係について考察することにある。
いいかえれば、進化論を通じて私たち自身をよりよく理解しようとする試みである。”(p9)
など本書の試みについて示され、(第一章以降の)本編で