「白井聡」カテゴリーアーカイブ

白井聡さんが紐解く、この時代にこそ読むべき『資本論』の凄み:『武器としての「資本論」』読了

政治学者 白井聡さんの『武器としての「資本論」』を読了。

本書は、まずカール・マルクスが著した『資本論」に関して

“『資本論』のすごいところは、一方では国際経済、グローバルな資本主義の発展傾向というような最大限にスケールの大きい話に関わっていながら、他方で、きわめて身近な、自分の上司がイヤな態度をとるのか、というような非常にミクロなことにも関わっているところです。”(p003)

という古典ながら、今でも十分通用するという位置づけから

” なぜ毎日窮屈な服を着てぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って会社に行かなければならないのでしょうか。『資本論』はこの疑問に答えてくれます。

私たちが生活の中で直面する不条理や苦痛が、どんなメカニズムを通じて必然化されるのかを、『資本論』は鮮やかに示してくれます。”(p004)

或いは

“「ヤバかったら、とりあえず逃げ出そう」となれば、うつ病になったり、自殺してしまったりというリスクから身を遠ざけることができます。

さらには「こんなバカバカしいことをやっていられるか。ひっくり返してやれ」ということにもなってきます。

『資本論』を人々がこの世の中を生きのびるための武器として配りたい ー 本書には、そんな願いが込められているのです。”(p004)

と、今『資本論』を読むべき必然性に説かれています。

(ウェビナー参加者向けの)購入本に書かれていたサイン

但し、先月(2020年8月)開催された本書刊行記念ウェビナーで言及のあった通り、

続きを読む 白井聡さんが紐解く、この時代にこそ読むべき『資本論』の凄み:『武器としての「資本論」』読了

白井聡さんが説く、今こそ『資本論』から学ぶべきこと:オンラインセミナー「アフターコロナに役立つ武器としての『資本論』」参加記

(この前の)日曜日は、

<< 2020年8月24日投稿:画像は記事にリンク >> 青山繁晴議員の独立講演会に参加して、知られざる面に軽く衝撃を受けてきた:第101回独立講演会 参加記

⬆︎「独立講演会」の前に・・

在宅で京都精華大学教員白井聡さんの「アフターコロナに役立つ武器としての『資本論』」と題されたオンラインセミナーに参加。

実施はウェビナーで、2014年頃しばしば参加していたものの久々の形態で、書店(丸善 丸の内本店)主催イベントとなると初。

なお、タイトルに掲げられた「アフターコロナ」は必ずしも内容に関連づけられていないとのこと。

今、なぜ『資本論』なのか?

白井聡さんの新刊『武器としての「資本論」』は、書店でも目立つ赤々した装丁とも意識には入っていたものの

続きを読む 白井聡さんが説く、今こそ『資本論』から学ぶべきこと:オンラインセミナー「アフターコロナに役立つ武器としての『資本論』」参加記

斎藤幸平 編著『未来への大分岐』刊行記念トークイベント 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 大分岐の時代の未来会議 斎藤 幸平×白井 聡 参加記

大阪市立大学大学院准教授 齋藤幸平さん編著『未来への大分岐』刊行記念トークイベント

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 大分岐時代の未来会議

会場は紀伊国屋書店新宿本店9Fイベントスペース(画像はイベントページにリンク)

斎藤 幸平(著者)x  白井  聡(ゲスト)に参加。

昨年(2018年)白井聡さん登壇のトークイベントに参加後、

<< 2018年6月2日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡『国体論 菊と星条旗』刊行記念「国体」は、我々をどこに連れていくのか?白井聡 X 國分功一郎 トークイベント参加記

立て続けに著作『国体論  菊と星条旗』『永続敗戦論』『「日米基軸」幻想』『「戦後」の墓碑銘』を読んでいて、

今回のイベント情報に白井聡さんのお名前を見つけ、参加を思い立ったもの。

続きを読む 斎藤幸平 編著『未来への大分岐』刊行記念トークイベント 資本主義の終わりか、人間の終焉か? 大分岐の時代の未来会議 斎藤 幸平×白井 聡 参加記

白井聡さんがエグる「永続敗戦レジーム」の爪痕:『増補「戦後」の墓碑銘』読了

先週、中間記↓アップロードした

<< 2018年6月28日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡さんがエグる「永続敗戦レジーム」の爪痕:『増補「戦後」の墓碑銘』読み始め

白井聡さんの『増補 「戦後の墓銘碑」』を読了.-

『国体論 菊と星条旗』刊行記念のトークイベント

<< 2018年6月2日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡『国体論 菊と星条旗』刊行記念「国体」は、我々をどこに連れていくのか?白井聡 X 國分功一郎 トークイベント参加記

(白井聡さんの)大学の先輩との國分功一郎さんが、「烈しさ」というキーワードを抜き出されていましたが、

続きを読む 白井聡さんがエグる「永続敗戦レジーム」の爪痕:『増補「戦後」の墓碑銘』読了

白井聡さんがエグる「永続敗戦レジーム」の爪痕:『増補「戦後」の墓碑銘』読み始め

政治学者 白井聡さんの『増補 「戦後」の墓碑銘』を読み始めてから

全部で第5章まであるうちの第1章とちょっと(〜p149)を読み終えたので、そこまでのおさらい。

” 本書は。『週間金曜日』に連載された『「戦後」の墓碑銘』と題するコラムの原稿、ならびに、筆者が折に触れてさまざまな媒体に書いた時事論的論考、

そして「戦後」というテーマに関連する解説論文等をまとめたものである。若干の書き下ろしも含まれている。”(p18)

というバックボーンから

 第1章 「戦後」の墓碑銘

 第2章 「永続敗戦レジーム」のなかの安倍政権

 第3章 「戦後」に挑んだ者たち

 第4章 生存の倫理としての抵抗

 第5章 平成政治の転換点

と章立てされた下、

続きを読む 白井聡さんがエグる「永続敗戦レジーム」の爪痕:『増補「戦後」の墓碑銘』読み始め

進藤榮一教授と白井聡さんが警鐘を鳴らす、大逆転している世界の現実と日本外交:『「日米基軸」幻想 凋落する米国、追従する日本の未来』読了

筑波大学 進藤榮一教授と、

<< 2018年6月7日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論』読了

『永続敗戦論』↑などの著者として注目度を高めておられる白井聡さんの対談ほかを収録した

『「日米基軸」幻想 凋落する米国、追従する日本の未来』を読了。

パワーシフトが起きている最中

本書は、

続きを読む 進藤榮一教授と白井聡さんが警鐘を鳴らす、大逆転している世界の現実と日本外交:『「日米基軸」幻想 凋落する米国、追従する日本の未来』読了

白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』読了

先日、中間記をアップロードした

<< 2018年6月4日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論』中間記

政治学者 白井聡さんの『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』を読了。

先行して読了した『国体論 菊と星条旗』と同じく、

<< 2018年6月2日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡さんが問う「国体」という視点を通じて切り拓く日本の未来:『国体論 菊と星条旗』読了

全体を理解するには時期尚早といった感は否めずも、

続きを読む 白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』読了

白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』中間記 

政治学者 白井聡さんの『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』を読み始めて、

「あとがき」を含め全255ページあるうちの128ページ(第二章第一節)まで、読み終えたので、そこまでのおさらい。

先週参加したトークイベントで、

<< 2018年6月2日投稿:画像は記事にリンク >> 白井聡『国体論 菊と星条旗』刊行記念「国体」は、我々をどこに連れていくのか?白井聡 X 國分功一郎 トークイベント参加記

対談相手の國分功一郎さんが「白井くんの名が一気に広まったのは『永続敗戦論』が出てから」といった発言があり、

トークイベント後のサイン会中に買い求め入手していたもの。本編は

続きを読む 白井聡さんが突きつけた、敗戦否認の余りある代償:『永続敗戦論 ー 戦後日本の核心』中間記