「監督:Manager, Head Coach」カテゴリーアーカイブ

工藤公康さんが説くデータを超越する野球の醍醐味:『数字じゃ、野球はわからない』読了

現役選手は西武ライオンズ(現 埼玉西武ライオンズ)を振出しに四球団、監督として福岡ソフトバンクホークスで幾度も日本一を含め数々の記録を残された工藤公康さんの『数字じゃ、野球はわからない』を読了。

書店にふら〜っと立ち寄った際、サイン本を見つけ

タイミング良くサイン本に遭遇〜

即反応していた経緯。

この本は

” 当たり前の話だが、野球の主役はあくまでも「今、ここでプレーしている人間」だ。そうである以上、野球のことは「数字」だけではわからない。だからこそ野球は面白い。

もちろん、チームが試合に勝つために、選手が成長するためにデータは重要である。しかし、より重要なのは「そのデータをどう活用するか」という、やはり人間の思考と行動のほうだろう。

本書では、そんな数字には表れない野球の面白さ、あるいは奥深さについて、今と昔の野球を比較しながら、思いつくままに私の野球観を記した。また、「今の科学的な野球が正しくて、昔の根性論的な野球は間違っていた」と思われがちな風潮、ある意味、短絡的な野球の見方に対する違和感も執筆の動機の一つになっている。”(p6)

といった思いから上梓された著書。

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栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』読了

栗山英樹北海道日本ハムファイターズ及び侍ジャパン前監督の『監督の財産』を読了。

先週(2025/3/7)アップロードした中間記 ② から

<< 2025年3月7日投稿:画像は記事にリンク >> 栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』中間記 ②

読み進めたのは、

 6  稚心を去る 第3章:監督としての1000試合  7年目の備忘録とともに(p709〜)

 7  集大成(2019〜2021)

    8  考察  野球論

   9   光るべきもの

の計140ページ弱。7 集大成(2019〜2021) 以降は本書刊行に当たっての新原稿で、一昨年(2023年9月)読んだ  ↙︎

<< 2023年9月14日投稿:画像は記事にリンク >> 栗山英樹前監督が記した書を通じ学び遂げたWBC制覇への軌跡:『栗山ノート2 世界一への軌跡』読了

『栗山ノート2 世界一への軌跡 』が、侍ジャパンに焦点を当てられたのに対して、『監督の財産』は主に北海道日本ハムファイターズ監督在任中の軌跡について。

根底にあるのは

” 私が本を書く理由はここにある。三原さんには遠く及ばない存在ではあるけれど、私の言葉でいつか誰かが救われるかもしれない。何より、プロ野球に携わった人間として、これだけ野球をさせてもらったから、そこで学んだこと、失敗したこと、感じた事を残す責任があると思っている。”(p832)

と面識はないながら多大な影響を受け学ばされたとの三原脩さんが遺されたメモに相当するものとして10年間の試行錯誤、苦闘がつぶさに記されています。

総括的なところで

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栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』中間記 ②

10日ほど前(2025/2/25)に中間記 ① ↓

<< 2025年2月25日投稿:画像は記事にリンク >> 栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』中間記 ①

をアップロードした栗山英樹北海道日本ハムファイターズ及び侍ジャパン前監督の『監督の財産』をその後

 5  最高のチームの作り方(p493〜)

 6  稚心を去る(p657〜)

と読み進め、 6  稚心を去る は中途で 第2章:「四番」の責任 中田翔と清宮幸太郎 (〜p708)まで読み終えたので、その部分のおさらい。

日本一に上り詰めた2016年、最大11.5ゲーム差をつけられた中での

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栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』中間記 ①

9日前(2025/2/16)に

<< 2025年2月16日投稿:画像は記事にリンク >> 栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』読み始め

読み始め記をアップロードした栗山英樹北海道日本ハムファイターズ前監督及び 侍ジャパン前監督の『監督の財産』、その後

“『伝える。』(監督2年目のシーズン前、2013年)、『未徹在』(監督4年目、2015年)”(p13-14)

に相当する

 3  伝える。(p221〜)

 4  未徹在 (p359〜)

を読み終えたので、その部分の振り返り。印象に残った箇所を以下に抜粋すると、

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立浪和義さんの熱くも包み込まれる人がらに触れてきた:プロ野球温故知新 〜 ミスタードラゴンズが思いのたけを咆哮!! 〜 立浪和義トークイベント 参加記

世の中的には「二八(にっぱち)」ってな物言いが的確に当てはまり動き抑制気味の今月折り返しの先週末(2025/2/16)

会場は昨年10月宮本慎也さんイベント以来の紀尾井町サロンホール。即反応が奏功し最前列中央付近(の座席)を確保。運営は野球、プロレスに長けるシャイニング

年明けの告知から楽しみにしていた立浪和義さんのトークイベントへ。

待望の中日ドラゴンズ監督就任も成績不振から3年目の昨シーズンを以ての退任が発表され、ご自身「殆ど何もしていない」と言われていた通り近況が殆ど伝えられることもなかった中、イベントのイメージなかったところファンの前にお姿表わされると知り、即申込みをしてから楽しみに迎えた当日。

開演時間を迎え現役時代のヒッティングマーチが流れ

登場後のご挨拶

立浪和義前監督登壇。

宮本慎也さんに、福留孝介さんら一流選手の憧れ、目標の対象となり、打撃(NPB歴代最多二塁打487他)に守備(二塁手、三塁手、遊撃手でゴールデングラブ賞受賞)に数々の大記録を打ち立てられたのとは裏腹に感じられる華奢な体格に、これはイメージに沿った柔和な感じを漂わされて登場。

MCを務められた長谷川晶一さんから監督時代からの表情等の変化について言及されていましたが、ファンの声援に応えられなかったお詫びのひと言から始まった約1時間に及ぶトークイベント、

時折、席から立ち上がられての実演も交えてのトーク

ステージと近接した参加者間とで醸されたアットホームな感じが印象的で、

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栗山英樹さんが12年の監督経験を通じて獲得した経験知:『監督の財産』読み始め

北海道日本ハムファイターズ及び侍ジャパンで監督を務められた『監督の財産』を読み始めて

 1  監督のカタチ  

 2  覚悟

 3  伝える。

 4  未徹在

 5  最高のチームの作り方

 6  稚心を去る

 7  集大成(2019〜2021)

    8  考察  野球論

   9   光るべきもの

と章立てされているうち、 2 覚悟 まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

年初のイベント参加で入手した二冊のうちの一冊  << 2025年1月16日投稿:画像は投稿にリンク >> 『栗山英樹の思考』『監督の財産』出版記念 栗山英樹トークショー&サイン会 参加記

『監督の財産』は

” 本書は、私がファイターズ時代に出した『覚悟』(監督1年目、2012年)、『伝える。』(監督2年目のシーズン前、2013年)、『未徹在』(監督4年目、2015年)、『最高のチームの作り方』(監督5年目、2016年)、『稚心を去る』(監督の7年目のシーズン後、2019年)を収録しつつ、その後に経験した監督生活で学んだことをまとめた。私にとっては、ファイターズの監督として1年目のシーズン後を皮切りに現在に至るまでの「監督・栗山英樹」としての集大成となる。”(p13-14)

というもの、実に5冊+αで計845ページに及ぶ著書。

読み進めた中で刺さってきた箇所の一部を以下に抜粋すると

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『栗山英樹の思考』『監督の財産』出版記念 栗山英樹トークショー&サイン会 参加記

昨年(2024年)末、講演されている映像は見たことはあったけど、イベントイメージ乏しい栗山英樹侍ジャパン監督の出版記念トークショー&サイン会情報に接し、

会場は3ヶ月前(2024/10/15)の竹内由恵さんイベント以来のジュンク堂書店池袋本店9F

「これは〜!」と後日の発売時刻に合わせスタンバイして確保叶い、楽しみに迎えた1月の折返し日での2025年のイベント始め。

開場約20分前に会場入りし最前列サイドを確保 *イベント中の撮影は禁止

参加者と報道陣半々といった会場内で定刻を迎え栗山英樹さんが登壇。

一目で受けた印象ではアスリート然というより、一般人と変わらぬ体格で颯爽と登壇され、雰囲気は抱いていた通りソフトそのもので社交性溢れる語り口から瞬時に親しみやすさを ^^

トークでは就任されて1年になろうかという日本ハムファイターズでのCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)で取り組まれていること(ex. フロント業務が多岐に及ぶ中で選手の細かい要望に耳を傾ける等)に、

対象書籍2冊 ー 監督在任中に出版された5冊と加筆で構成された『監督の財産』と、日本ハムファイターズ及び侍ジャパンの監督として発せられた言葉をもとにまとめられた『栗山英樹の思考』

イベントの中心である出版された著書に関してのエピソード(ex.ご自身では栗山レポートと捉えていて、時間が経つと事実認識が変わったしまうところ当時の思いをそのまま書き留めた )や

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井口資仁さんの野球史を実現したビジョン:『井口ビジョン』読了

プロ野球(NPB)福岡ダイエーホークス、千葉ロッテマリーンズ、その間MLBでシカゴ・ホワイトソックスなどで世界一を経験された井口資仁さんの『井口ビジョン』を読了。

サイン本入荷情報に反応して入手した著書。

「出遅れた、、」と思っていたところ訪れたサイン本入手機を捉え無事購入.-

本書のタイトルに掲げられたビジョンとは、

” ビジネスにおける「ビジョン」の意味を聞いた後、僕の耳には違和感なくスッとなじんだことを覚えています。

振り返ってみると、僕は「ビジョン」という言葉こそまだ使っていませんでしたが、子供の頃から自分の目指すべき未来像をしっかりと決め、そこに至るまでの過程を逆算し、今取り組むべきことを明らかにするという作業を繰り返してきていました。”(p5)

と井口資仁さんのキャリアを支えたキーワード。本編では

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