9月10日に始まった神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座の6回目。
当初は夏の暑さが残っていたように思いますが、今はすっかり秋ですね。
創設3年目にして経団連を超えて、国内最大の経営者交流団体となった パッションリーダーズの近藤太香巳代表理事の無料講演会に出席。
4月に参加したアンソニー・ロビンズが登壇したセミナーズ・フェスタで築けたご縁をきっかけにした出来事。 続きを読む 近藤 太香巳社長に学ぶ、生き様と格好いい選択:パッションリーダーズ講演会
今週、ラーニングエッジ社の清水康一朗社長の『起業家・経営者に必要な「7つの力」』と題されたウェビナーがあり、内容への興味から2時間弱視聴しました。
来月開催される秋のセミナーズフェスタのプロモーションで企画されたもの。
まず、清水社長が振り返って、上手くいっている経営者と上手く行かない経営者に明確な傾向があるとして、上手くいっている経営者は・・
1. 自分だけでやらない:仲間とやる、人と会って相談する、コミュニティに参加する
2. 学び続けている:本だけでなく、先人から学び続けている。解決すると次のステップに行けるようになる。
3. 7つの力を身に付けている
7つの力とは「富と衰退を分ける7つの力」とされ、下記のように整理される。
1. ビジョンを描く力
2. ストーリーの力
3. マーケティングの力
4. チームをつくる力
5. 富を生み出す力
6. 逆境を乗り越える力
7. 時代を超える力
主な内容について言及すると「ヴィジョン」を描く力は、多くの人が前に進めないのは「ヴィジョン」がないため。
自分の中から涌き上がってくる思いに従って、まず(自分の)「ヴィジョン」を描く事。=人から聞いた事だけでは、人は動かない。
その「ヴィジョン」が「ストーリー」になっていると、人が付いて来たり、共感を生む源泉となる。
人は潜在的に物語の主人公、登場人物になりたと思っており、常に「ストーリー」を探している。
具体的には自分の未来が10年後、20年後と、どのようにしたいか、何をしているか、10年毎に何が出来たら良いかを紙に書き出す。
事業とは、それらを体現したもの。自分の未来を描く事で、価値観が明確になる。
ヴィジョン、ストーリーが元になり、7つの中でも重要度の高い、「マーケティング」の力を働かせる事になる。
また、どのような企業、故松下幸之助さん創業のナショナル社しかり、時代を牽引するApple社しかり、
「逆境」に直面しない企業はないとして、やるべき事をしっかりやって、やってはいけない事をやらないようにする。
「逆境」とは、潜在的な問題を気付かせる機会となる。「逆境」に直面して鍵を見付けて、鍵穴に鍵を差して扉を開けていく。
ウェビナーの後半では来たるセミナーズフェスタに登壇するカリスマ・コンサルタントのトム・ピーターズの映像の紹介もあり、
「ビジネスの成功に関して3つのHを理解すれば、それ以外は必要ありません」と題された1分程度のコンテンツ。
3つのHとは、スターバックス社のハワード・シュルツ社長、世界的ホテルチェーンのヒルトン、アメリカの格安航空会社サウスウェスト社の共同創業者の一人ハーブ・ケレハーの頭文字を取って表されたもの。
3つのHから抽出されたエッセンスが
Stay In Touch : 連絡を絶やさないこと
Sweat The Details : 細かいことを気にすること
It’s Always The People! : 常に人が全てだということ
の3点に修練される。
といったところが、振り返っての個人の学び。特に、ヴィジョンとストーリーですね。
ストーリーの重要性は、先日紹介させて頂きました神田昌典さんと清水社長の対談動画でも主たる内容を成すものでしたが
>> 神田昌典さんが言い切る「全員成功するんです。成功しない理由が無いですね。」の時代背景 <<
改めて個人の物語、「ストーリー」の重要性が問われている時代だと再認識する機会となりました。
書店で見掛けて「良さそうだな」・・ 次いで、電子書籍版での発行を確認して・・ 仲間内の評価を確認して、かなり楽しみな感じで購入。
現在、3分の1程度まで来ましたが、案の定な感じでマーキング箇所がもりだくさん ^=^
先週に続いて表参道のアクションセンターに赴き、神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座に出席。今回は五講義目。
今回の講師は、神田さんと共に講座を立案されたITコンサルタントの市村よしなりさん。と言っても殆どの方にとっては、私と同じく初めて名前を耳にされたと思いますが
父上の倒産から、夜逃げした先の標高1,000mの山に身を潜める生活がスタート。そこから、カブト虫の幼虫を見付けてスーパーに売りに行ったり等で小学生の内から起業されたという特異なキャリアからのお話し。
講座全編を通じて平易に分かりやすい言葉で、起業について論じられ、まず、起業し成功する為に必要な2つの事として
「スキル」と「マインド」を上げられ
マインドの部分では、仕事の種類は
1. 就業 と 2. 起業
に二分され、
起業とは、
「事業(ビジネス)を自分で起こす事」と定義。
市村さんが幼少の頃から、お父様の影響等から商いに親しまれてきた経歴から
商売について、マインドブロックがある人が多いと指摘。
起業=商い、商いとは、喜びを与える事で、喜ばれるとは・・
1. あったらいいを実現
若しくは
2. 悩みを解決
する事。特にコンプレックス等の「悩みを解決」するにはビジネスのアイディアが数多い。
次いで、スキル。現代のビジネス環境には魔法の武器があるとして、それがクラウド。
1. クラウド情報共有:チャットワーク、グーグル・ドキュメント、クラウド型マインドマップ
2. オンライン会議:スカイプ、LINE、グーグル・ハングアウト、チームピュア
3. 会計(月額2,000円弱)
また、Facebook、Google +、Linked In、Twitter、YouTube等のソーシャルも魔法として使える。
かつて市村さんは検索エンジンの上位表示を目的とするSEO対策を事業としていたものの、現在のGoogleは人の感性に近いレベルまで来ているとして
対策など必要とせず、良いコンテンツを出せば注目される環境となっていると指摘。
今回の講演のテーマは「No 1 ニッチを創りだす / No 1 Niche Blue Ocean」と題され
ニッチ市場の見付け方に焦点が当てられていましたが、まず、目を着けるべきところは
成長期にある段階を見極める事。
但し、レッドオーシャンと化した市場でも、目の付けどころを変えるだけでも成長期は創出出来ると指摘。
市村さんは初代iPhone (3G)が世に出た2008年、いち早くiPhoneケースを販売したり、コンタクトレンズのネット販売を始めたり、日本でさほど普及していなかったカラーコンタクトなどを他の事業者に先行して扱い
成長期を駆け上がる商材を扱う事で、ビジネスの成功に結び付けた。
もっとも、今はビジネスサイクルが早いとして3年待てば長い方、「連続起業」を実践していく事が大事。確率としては10考えて、3当たる程度。
講座では様々、市村さんが取り組まれた事例であったり、コンサルタントとして取り組まれた事業例が紹介されていましたが、
今の時代、身近なところに無料で出来る魔法のツールが多数存在しているとして、例えばショッピングサイトを作るにしても、限りなく無料に近い状況で立ち上げられるとの事。
起業のプロセスは、実践 >> 検証 >> 再チャレンジ >> 成長 の繰り返し。楽しいから何度でも繰り返せるとして
この「楽しいから」というのが、ビジネスの秘訣。
市村さんの人生訓に「人生はゲームのように」というのがあって、そこには段階がある。
まず、自分が人生ゲームの登場人物である事に知り、次いで(自分が)人生ゲームの主人公である事(人生に主体的)に気付かされ、最後、ゲームクリエータの創造主になる(楽しむだけ)というもの。
最後、市村さんが講座の際に締め括りに用いられているという定型句の紹介があり
” あなたはこの世界の単なるプレーヤーではなく、あなたの人生の主人公である。
誰かが創ったゲームを終えて、想像を遥かに超えた素晴らしいワクワクの冒険を創る事が出来る、創造主である”
というもの。
人間誰しも頭が柔らかいといわれる幼少の頃から、ビジネスに取り組まれ、社会に出てからは起業歴17年で種々の経験をされた市村さんの口から飛び出されるお話は
実例が豊富で、ハードルの高さが感じられず、「等身大の起業」について学べた感じがして、その後、開催された懇親会の場でも気さくなご対応を頂き、また一つ新しい角度からの見方について学ぶ事が出来ました。
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このところは出るセミナーも、読んでいる本も日本のマーケティング第一人者の神田昌典さんづいてましたが
今週は全米No.1マーケィングコンサルタントのジェイ・エイブラハムのマンスリー・プログラムを受講している人たち向けの
マーケティング・ビジネス・ブレイクスルー(MBT)交流会に参加。 続きを読む ジェイ・エイブラハムが提唱するジョイント・ベンチャーの使い方を学んだMBT交流会参加記
神田昌典さんの代表作の1つ『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』を読了。
>> 神田昌典さんの頭の中、その発想法を学べる『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』読み始め <<
印象的であった、神田さんらしい希望を内包した発信が「あとがき」にあり
(本著で取り上げられている)”この戦略構築法は、あなたがビジネスにロマンを見出すことをお手伝いする本である。 ・・中略・・
ビジネスは、単なる金儲けの手段ではない。この現代で、社会を変革する最強のツール。それがビジネスなのである。” (97%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
” 歯車を噛み合わせれば、誰でも売れる仕組みはつくれる。それは難しい作業ではない。 ・・中略・・
いまの社会は、確固たる倫理観と思想を持ってビジネスに取り組む人を大量に必要としている。それだけ社会の変革が急がれている。” (97%)
” あなたにしか、できないことがある。だから、あなたはこの時代に生まれてきた。” (97%)
と、本書の目的及び読者への熱きメッセージ。また、終盤にも・・
” あなたは、何のためにビジネスをしているのか?儲けのためか?奉仕なのか?自分のエゴのためか?
それとも人々の約に立ちたいからなのか?顧客の笑顔が見たいためか?それとも世の中を見返してやるためか?
常に自分自身の心の光と闇を見直し、哲学を持ってビジネスに臨むことが、知識という力を持ったものの最低限の義務であることを肝に命じていただきたい。” (88%)
この事を意識して、本を読み進める際の理解を助けてくれます。以下、本のポイントとして感じられた点。
” 経営者の優秀さと、ビジネスの成功は一致しない ・・中略・・ 事業への参入タイミングが、ビジネスの成功の鍵を握っているということだ。” (19%)
+
” ある商品を扱おうと思った場合、参入タイミングを予想するには、まずその商品が商品ライフサイクル上、現在どの地点にあるのかを知らなければならない。” (21%)
” 全体事業のうち、約八〇〜八五%の売上はライフサイクルの成長期でつくられることになる。したがって残りの七・五%〜一〇%ずつが、導入期と成熟期でつくられる。” (29%)
” 上がりのエスカレーターに乗る人は、顧客が商品を求めて、向こうから来る。あまり努力をしないでも顧客数が増え、またリピート購買も多い。
逆に、下りのエスカレーターに乗る人は、こちらから売り込みに行く。” (30%)
” 商品選択を的確に行なうことができれば、もっと楽に、楽しく、確実に商売ができるのである。” (30%)
” 商売が売れない原因のナンバーワンは、商品がわからないからである。 ・・商品・・
顧客に買ってもらうための一番目の作業は、小学生でもわかるように商品が説明されているか、という観点から見直すことである。それで八割方の商売は売上が上がる。” (32%)
例えば業態の流れを参考にすると・・
” 百貨店方式のライフサイクルが一巡すると、今度は、より安いものを求めるディスカウントに走る。これがダイエー、イトーヨードー堂等のスーパーが伸びた理由だ。
このSカーブが終焉すると、次は、より購買目的に沿った店を選択する。すなわち専門店がはやってくるのである。これがマツモトキヨシ、ユニクロという流れ。
その後は、単なる商品を買うのは限界に達して、エクスペリエンシャル・マーケティングといわれる体験型の店舗になる。これがヴィーナスフォートや、エクスピアリと呼ばれるようなエンターテインメントとの融合型店舗である。” (26%)
近代が脈打つ事として・・
” ピーター・ドラッカーは、著書『ネクスト・ソサエティ』のなかで、NPO(非営利組織)は、今後、大きく成長し、企業に代わるコミュニティの担い手になると言っている。 ・・中略・・
社会的ミッションを掲げることは、企業メッセージが第三者に伝わりやすく、しかも記憶に粘りやすいメリットがある。” (27%)
顧客との関係性について・・
” 顧客ターゲットを明確に設定しなければ、顧客と感情的なつながりを持てない。” (39%)
” あなたのまわりに、必要なものはすべて転がっている。そのよい点を見つけて、磨いてあげる。それが一番手っ取り早く、憧れられる人を顧客にする秘訣だ。” (46%)
” 誰からも好かれる。しかし誰も魅了できない。顧客を魅了できる会社になるためには、自分に必要のない顧客を捨てることから始めなければならないのである。” (48%)
戦略について・・
” 本質的に、戦略というのは他社と差別化することである。 ・・中略・・ 企業にとっては差別化が善であり、均質下は悪である。” (47%)
” 最強の競合戦略とは、戦わないことである。” (50%)
” 戦略とは自社の強みをさらに伸ばし、そして事業環境の変化の流れに乗ることである。” (60%)
” 価格は安ければ安いほどいいと思われがちであるが、それ以上に競争優位性につながるのは、価格に関する顧客へのコミュ二ケーション力である。” (60%)
” いまは幸せ状態の顧客に差し迫った必要性を感じさせて行動させることが、あなたができることの価値となる。” (81%)
” 1. 頻繁なリピート購買が期待される商品の場合、粗利益は七〜八割以上(仕入れが七〜八掛けということではない、粗利が七〜八割!)なければならない”
2. 頻繁なリピート購買が期待されない商品の場合、初回購入の粗利額は一〇万円以上なければならない ” (63%)
これらは、神田さん専門のダイレクトマーケティングの手法によるものですが
” ダイレクトマーケティングは、ある意味で数字のゲーム。きわめてシステマチックな販売方法であり、この数字のゲームがわかれば、非常に速いスピードで成長することが可能である。” (71%)
売りたいもの、提供したいもの、商材の選択はその人自身のストーリー、思い入れなどによって異なってきますが
それが、売上の80〜85%を生み出す「成長期」にありさえすれば、やるべき事、走るべきレールが決まっている事。
そこに時代の要請として、NPOという斬り口、最も今風に表現すると社会起業家ですかね。
本著を読んで、実感した事。自分の文脈に沿って売るべきものを見付け、ダイレクトマーケティングの手法に則ってプロセスを消化していけば
起業後、約1年でその90%が終焉を迎えるという実情の10%の側に、すべからく行けるという事。
2週間振りに表参道まで出掛けて、神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座に出席。
>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<
>> 近藤太香巳さんが教えてくれた今、小さな事で活躍している事の大切さ:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その弐 <<