経済評論家 須田慎一郎さんの『コロナ後の日本経済』を読了。
インターネット番組「虎ノ門ニュース」などを視聴した折、タブーを恐れず、多方面な分野の知られざる深層に斬れ込まれていく感じから、発売を知らされた著書への期待を抱かされた次第。
第一章 経済恐慌に突入不可避の世界
第二章 深刻化する負のスパイラル
第三章 新冷戦時代の幕開け
第四章 コロナと共存する社会へ
第五章 逆オイルショックの衝撃が銀行を襲う
第六章 現実化する金融恐慌
との章立てのもと、
経済評論家 上念司さんの『誰も書けなかった日本の経済損失』を読了。
先月(2020年8年)開催されたサイン会の ⬇︎
会場となったブックスタマ小作店でタイトルに興味を持ち、買い求めていた一冊。
本書は、
” 消費増税による国民の損失は、財務省の利益になる。この点で財務省は「利権を持つ人々」の一員と言えるだろう。
そして、極めて残念なことに「利権を持つ人々」は、全体をよくすることに関心はないのだ。
・・中略・・
実は、消費税増税に限らず、日本や世界を悩ますさまざまな損失の原因はここにある。
背景に必ず存在する「利権を持つ人々」が全体の利益を無視して自己の利益を追求することが大問題なのだ。”(p7)
と冒頭の「はじめに」で問題提起がなされ、
前回、読み始め記 ⬇︎
をアップロードした加谷珪一さんの『お金は「歴史」で儲けなさい』を移動時間が長ったことから第3章の途中から一挙約150ページを読み進め→読了。
本書は2015年1月に刊行された『お金は「歴史」で儲けなさい』が加筆修正され、2019年11月に出版されたもので
本文にも
” この原稿を書いている2014年11月には “(p187)
という一文もありますが、内容に褪せた感を抱くことなく、原書に目を通したわけではないですが、
大幅な加筆修正なく、本筋は変わらず一部アップデートされたものと推量。
結論として、投資先と企業名まで例示して終わらせてくれたところが、すっきりとした読後感を与えてくれますが、
さまざまな検証から導かれた方向性としては
続きを読む 加谷珪一さんが歴史から紐解く、天才でも強運でもない人が市場でお金を稼ぎ続ける方法:『お金は「歴史」で儲けなさい』読了
評論家 副島隆彦さんが、2016年11月に上梓された『ユーロ恐慌 欧州壊滅と日本』を読み始めて
6章まであるうちの3章(+特別レポート)までを読み終えたので、そこまでのおさらい。
本を読むまではドイツに関して、EU、ヨーロッパを牽引し、ひとり勝ちという捉え方をしていましたが、
「まえがき」で
” この冬に、ヨーロッパ金融崩れが起きそうだ。「ユーロ恐慌」である。ドイツ銀行が危ない。破綻したら負債総額は2.2兆ユーロ(約260兆円)だそうである。
ヨーロッパが団結して何とかするであろう。が、この打撃は世界中に広がる。”(p4)
という黄信号→赤信号の状況の示唆に、詳細は本書を参照頂ければと思いますが、
数日前に中間記↓をアップロードした
副島隆彦さんの『銀行消滅 新たな世界通貨体制へ』を読了。
「分かりやすくて、勉強になって、しかも面白かったなぁ」というのが、率直な感想。本の最初、「まえがき」で
大枠の経済見通しに関して・・
評論家 副島隆彦さんの『銀行消滅 新たな世界通貨体制へ』を読み始め
1〜5まであるうちの1、2と読み終えたので、そこまでのおさらい。
副島隆彦さんの著書は↓
佐藤優先生との対談本に次いで二冊目。その時の歯に衣着せぬ物言いが、とても印象的で、
次の著書を物色していた際に手にした最新刊(2018年1月時点)が本書。
副島隆彦さんと云えば、ドナルド・トランプ大統領誕生を早くから予言していたことで知られていますが、
現時点、予言されているものの中には、
数日前に中間記をアップロードした
水野和夫さんの『資本主義の終焉と歴史の危機』を読了。
中間記をアップロードしてからの第三章以降の部分で取り上げると・・
” ここまで見てきたように、資本主義を延命させる「空間」はもうほとんど残されていません。
中国が一時的に経済成長のトップに踊り出ても、そう遠くない将来、現在の先進国と同じように「利潤率の低下」という課題に直面することになります。
その時点で、二一世紀の「空間革命」は終焉を迎え、近代資本主義は臨界点に達することになるでしょう。”(p104)
という時代認識のもと、
続きを読む 水野和夫さんが説く、日本が資本主義とは異なるシステム構築のためになすべきこと:『資本主義の終焉と歴史の危機』読了