青山繁晴議員が、昨年(2022年)11月に上梓した『夜想交叉路』読了。
昨年暮れに開催された
刊行イベントに参加して入手していた経緯。
日本にしかない物語。
青山繁晴議員の文学は『平成紀』(未読)、『私は灰猫』
に次いで三作目(もっとも大幅加筆前の原案が世に出されたのは25年前)とのことでしたが、「難しかったなぁ」というのが、まず率直なところ。
裏表紙から本書のプロフィールを転機すると
曇天の冴えない空模様下、正午前から八重洲ブックセンターを目指し、
青山繁晴議員の『夜想交叉路』刊行記念 ミニトーク&サイン会へ。
情報解禁に出遅れ、残り数席で察知し滑り込めたイベントでしたが、青山繁晴議員登壇イベントへの参加は
↑(2022年)7月以来。
今回の対象書籍『夜想交叉路』は、『平成紀』『わたしは灰猫』に続く小説で、完成当時は文学新人賞の候補作に上げられたそうな。
約25年間眠っていた作品を、編集者の扶桑社 田中亨(すすむ)さんの求めに応じ、
先週、中間記を↓
アップロードしていた青山繁晴議員の『ぼくらの選択 天命篇』を読了。
その(中間記)後、読み進めた 九の章 〜 二十の章 には、
” 米海軍の第七艦隊が空母ロナルドレーガンをはじめ母校の横須賀に居ると、東沙諸島を救おうとしても物理的に間に合わない。
中国軍は第七艦隊が横須賀に帰港している時を狙うことになる。横須賀は軍港であってもオープンであり、JR横須賀駅近くのヴェルニー公園に行くだけで誰でも米艦隊や日本の自衛艦隊の写真を撮ることができる。
中国なら確実に逮捕され、いつ釈放されるかも分からない身の上になるのとは対照的である。”(p285)
に、
” 韓国問題は実はすでに、中国問題である。
韓国は西暦一九五〇年から五三年の朝鮮戦争以来、長いあいだ北朝鮮や中国から米国に守ってもらってきた。
長いと記したが、具体的には一九五〇年からトランプ大統領が登場した二〇一七年一月まで、あるいは現在までの七十年前後と言うべきだ。
つまり中韓の幾千年の歴史のなかでは、ほんの短い、異色の時代、ただの例外的期間に過ぎない。”(p320〜321)
と、さまざま歴史的背景に世界情勢を絡め現下の危機が示され、想像していた通り、重い現実を知らしめられる読書となりました。
本書最後には
” 最後の一巻、「天命篇」でお示ししたのは、青山繁晴の天命ではありませぬ。ぼくら日本人の共有する天命です。”(p428)
の一文があり、我々日本人が歴史的岐路に立たされていることを意識させられ、
日常では本書に記されたほどの危機が薄れていた抱いてことにも気づかされ、先月から今月にかけて3冊計1,288ページに及ぶ青山繁晴議員本の読書で目を見開かせられたような感覚を。
青山繁晴議員が、2022年7月に3巻同時リリースした3冊目『ぼくらの選択 天命篇』を読み始めて、一の章 〜 二十の章 まであるうちの八の章 まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
本書のもととなる『月刊Hanada』での連載時期が、2021年2 月〜2022年月号と(今と)間隔が狭まるため
” BfVの言う「ゴールデンスパイ」とは何か。
これはアメリカが見つけた高度なスパイウエアである。中国は国内へ進出した外国企業に特定の税務ソフトをインストールするよう求めている。
そんな国際法は無いが独裁国家であるから、どの企業も言われたままにインストールする。
そこから二時間後、誰も気づかないうちにスパイウエアが勝手にインストールされる。”(p15)
や
” 周主席は、敵の中でも最大のアメリカを軍によって刺激することをエスカレートさせるばかりだ。
これを見ているとわたしはふと、作家・筒井康隆さんの隠れた名作、「原始人」を思い出す。
我欲のままに動く、人類の始まりの時代の人間像を原始人の視点から描くという優れた奇譚である。”(p98)
に、
“沖縄における中国の戦略の中心は人民解放軍が公然と掲げる「三戦」、すなわち世論戦と心理戦と法律戦だ。
実力行使をめぐっては今のところ海上民兵の居座りなどの計画とみられる。一方、台湾については大規模な武力侵攻も立案している。”(p109)
など周辺地区の緊迫度合いの高まりを記述が散見され、重みを感じます。
そういった中に
” 聖徳太子が、今のチャイナより遥かに強かった隋に対して、どうやって対等の立場を築いていたのか。
「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」
という言葉だけ、それもひとことだけで、実現したのである。これが文化の力だ。”(p27)
と日本人の在りようを説く文も差し込まれ、青山繁晴議員本らしく展開。
ここから更に、今に近づいてくることから記述に示される危機がより重みを増すであろうと心しての読書になるものと。
青山繁晴議員の『ぼくらの選択 虎穴篇』を読了。
先月(2022年7月)末に読了していた
(3冊)シリーズ2冊目に冠せられた虎穴篇とは、
” この書の第二巻を「虎穴篇」と名付けたのは、おのれの経験をなぞるためだけではありません。日本の唯一の主人公、主権者・国民と「いざ、虎穴に入らずんば」を追体験し、志を共有するためです。”(p3)
との思いが込められたもの。
青山繁晴議員の『ぼくらの選択 雄志篇』を読了。
先週開催された ↓
サイン会で購入したシリーズ3冊のうちの一冊。
本書は、
“『月刊Hanada』二〇一七年十月号〜二〇一九年五月号の連載に著者が新たな題名を付し、隅々まで改稿し、単行本化したものです。”
というもので、元となる連載の『澄哲録片片』は名前は承知していたものの目は通しておらず初見。
青山繁晴議員らしく
今週は八重洲ブックセンターで開催された、青山繁晴議員のサイン会に参加。
2時間半とたっぷり設けられた開催時間の前半は50名の参加者から発せられた質問に青山繁晴議員が応える質疑応答で約50分。
内容についてはオフレコとのお達しもありましたので控えますが、もっかの国内外の関心事に、それらで目を向けるべき視点に明瞭なご説明頂きました。
つい先日終わったばかりの18日間に及んだ参議院議員選挙の最中と比較すると