変異種検出でブリスベン封鎖、渡航者に陰性証明義務
” オーストラリアのモリソン首相は8日、航空便で入国する全乗客に対し、新型コロナウイルス検査の陰性証明の提出を義務付けると発表した。
一方、クイーンズランドの州都・ブリスベンでは、英国で最初に確認された感染力の強い変異種への感染者が出たことから、8日から3日間のロックダウン(都市封鎖)を導入し、不要不急の外出を禁止する。
感染者を隔離するために使われているホテルの従業員の感染が確認された。空港検疫以外での変異種への感染が確認された初めてのケースとみられる。
モリソン首相は、ホテル従業員が英国からの渡航者から感染したかどうかは不明だとした上で、変異種の感染拡大を防ぐため、今後入国者にウイルス検査の陰性証明提出を義務付けると説明した。
また、変異種が急速に広がる恐れがあることを踏まえると、ブリスベーンのロックダウン導入は適切な措置だと指摘した。
他の州は、クイーンズランド州からの人の流れを食い止める措置に動いている。西オーストラリア州は、クイーンズランド州からの移動を禁止すると発表。
また、一部の州はクインズランドからの旅行者に対して隔離を義務付ける。 ブリスベンでは、やむを得ず外出する際にはマスク着用が義務付けられる。
冠婚葬祭に参加する人数も制限するほか、娯楽関連施設は閉鎖する。飲食店はテイクアウトサービスのみを提供できる。(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)*記事中の表記、ブリスベーン→一般的なブリスベンに変更しました。
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:変異種検出でブリスベン封鎖、渡航者に陰性証明義務 →
小企業苦境、給与補助減で人材確保に難
” オーストラリア連邦政府の給与補助政策「ジョブキーパー」による支給額が今月から減額されたことなどを背景に、国内の小企業が苦境に立たされている。
各社で資金繰りが困難となる中、従業員がより待遇の良い他社へと流れる可能性が指摘されている。6日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
オーストラリアでは4日から、事業者向けの給与補助政策「ジョブキーパー」で、週20時間以上の労働者への給付額が隔週で1,200豪ドル(約9万5,000円)から1,000豪ドルに、20時間未満の場合は750豪ドルから650豪ドルに減額された。
オーストラリア小企業・家内企業オンブズマン(ASBFEO)のカーネル氏は、今回の減額が「小企業に対し予期せぬ結果を招くことになる」と指摘。
企業は補助金の受給資格を満たす場合でも、より優れた待遇を提供する他社に従業員を奪われる恐れがあるほか、
受給対象から漏れる場合については、賃金や経費支払いのすべての負担を強いられることになると述べた。
また小企業の間では、銀行融資の申請に煩雑な手続きが伴うことを背景に、新興のフィンテック(ITを活用した金融サービス)への融資申請が爆発的に増えているが、
これらの企業から融資を受ける多くの中小企業が、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)が規定するASIC法や、消費者金融保護法によって保護されていないことが問題視されている。
■12月の求人広告件数、1年半ぶり高水準
一方、国内の求人広告件数は順調な伸びを示しており、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の調べによると、昨年12月の求人広告件数(季節調整値)は15万9,000件と、前月から9.2%増加した。18カ月ぶりの高水準で、昨年2月のコロナ前の水準を上回った。”(出典:NNA ASIA)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:小企業苦境、給与補助減で人材確保に難 →
コロナワクチン接種計画を(2021年)3月初旬に前倒し
” オーストラリア保健省は6日、新型コロナウイルスワクチン接種計画を2週間早めて3月初めにすると発表した。
2大都市のシドニーとメルボルンでは最近、新たな感染者が確認されている。
保健省の報道官は電子メールで「引き続き安全性や医療に関する勧告に従い、新たな証拠や助言が得られれば計画を更新していく。
最優先は安全性だ」とし、ワクチン接種計画は漸進的に前倒しされたと説明した。 政府は年末までに大規模接種プログラムを完了する計画。
まずファイザーのワクチンを使用し、3月末までにアストラゼネカのワクチンも使用開始する見通しを示している。
ニューサウスウェールズ(NSW)州では最近、主にシドニー周辺で200人近い感染者が出ている。
メルボルンを州都とするビクトリア州では28人の感染が確認されている。両州ともすでに行動規制を厳しくし、マスク着用の義務化などに踏み切っている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:コロナワクチン接種計画を(2021年)3月初旬に前倒し →
CBDオフィス需要減、金融機関が注視
” オーストラリアの金融機関は、ニューサウスウェールズ州やビクトリア州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、在宅勤務の長期化にともなう需要低下が予想されることから、オフィスなど商業用不動産の市場状況を注視しているもようだ。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の企業・個人取引部門のアーバイン部長は、中央商業地区(CBD)の商業用不動産の市況について、
中長期ではAグレードオフィスが常に高い需要があるが、短期ではそれ以下のグレードオフィスの需要が低迷する可能性があると指摘した。
ウエストパック銀行の企業取引部門のリマ最高経営責任者(CEO)は、シドニー西部のパラマタでオフィスの需要が急増し、市場に構造的な変化が見られると分析。
労働者の居住地から近い場所にオフィスを構え、CBDから離れる傾向がみられるとして、長期的な変化に注目しているという。
一方、CBDのオフィス需要の低下が予想されるなか、オンラインショッピングの加速を背景に倉庫、流通センター、産業施設などの需要が大きな伸びを示しているという。
リマCEOは、市場は徐々に回復しているとの見方を示し、同銀としては「非常に楽観的」であり、ポートフォリオに対する自信も増していると述べた。”(出典:NNA ASIA)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:CBDオフィス需要減、金融機関が注視 →
(2021年)1月4日よりJobKeeper補助金減額
” 2021年1月4日、JobKeeperの支給額が減額された。また、2021年3月末をもってJobKeeper制度は停止される予定になっている。ABC放送(電子版)が伝えた。
コロナウイルス・パンデミック社会規制に伴い、数多くの事業所が休業を命じられ、多くの国民が失業の瀬戸際にあったため、
オーストラリアの経済と国民の生活を救う目的で、事業所が雇用関係を維持する場合には国家補助を与えるJobKeeper制度が設立されたが、これまでに「目的を達した」として徐々に減額されてきた。
しかし、雇用はまだ回復しておらず、制度停止が経済にもたらす影響を危惧する声もある。
1月4日の減額は週あたり最高100ドルになり、賃金もそれに合わせて減額されることになる。
これまでのJobKeeperの総額は900億ドルにのぼっているが、オーストラリア経済に還流されてきた。
1月4日より、JobKeeper受給資格のある事業所は、週20時間以上勤務する被雇用者1人あたり500ドルの支給額になる。その他の被雇用者については週325ドルの支給額になる。
いずれも政府から事業所に支払われ、事業所は同額を被雇用者に支払わなければならない。
しかし、SA州のレストランで働く女性は、2020年にJobKeeper支給額が750ドルから600ドルに減額されると同時に、25時間から30時間程度だった1週間の勤務時間が10時間から15時間程度に半減したと証言しており、
「忙しくなって’掃除などで勤務時間が延びるとJobKeeperの割当額を超過することになり、経営者が持ち出しで私達の賃金を支払わなければならなくなった」と語っている。
ジョッシュ・フライデンバーグ財相は、「政府の経済刺激政策として、個人所得税減税や若年労働者を雇用する事業所に対してJobMaker補助金制度などがある。
経済回復が順調に進んでおり、国民もこのままコロナウイル不況を脱することができると希望を持っている」と語っている。
労働党、緑の党は、まだパンデミックが過ぎていない段階での減額や廃止に反対を表明しており、経済団体のAiGroupも、「いずれはJobKeeperは廃止しなければならないが、コロナウイルスの影響の大きい業界に絞り込んで続けなければならない」と批判している。
スコット・モリソン保守連合政権は、2020年初めには360万人がJobKeeperの対象になっていたが、同年12月には160万人にまで下がっていると推定している。”(出典:NICHIGO PRESS)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:(2021年)1月4日よりJobKeeper補助金減額 →
(2021年)3月ワクチン接種開始へ、連邦政府が運輸複数契約
” オーストラリア連邦政府は今年3月からの新型コロナウイルスワクチンの利用開始に向け、物流大手リンフォックスや国際物流大手DHL、コンサルティング大手アクセンチュアなどと各種契約を結んだ。
ハント保健相は、ワクチンの準備は予定よりも早く進んでいるものの、3月より前に接種を開始することはないとしている。公共放送ABCが伝えた。
政府は3月から数千万本に上る新型コロナワクチンの提供を開始するため、リンフォックスとDHLにワクチンの輸送を委託。
地方部や遠隔地を含め、両社は製造元からワクチン管理事務所までの輸送と温度管理、配送記録を担う。
一方、アクセンチュアはワクチンの在庫管理と副作用のモニターを担当。会計事務所大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)はワクチンプログラムの実施を支援することで保健省と提携している。
政府はこれまでに、米バイオ企業ノババックスと米ファイザー、英アストラゼネカが開発した3種類の新型コロナワクチンを確保している。
ファイザーのワクチンは英国と米国、カナダ、メキシコ、欧州連合(EU)の保健当局から緊急使用承認を得ているが、摂氏マイナス70度の超低温での輸送と貯蔵が必要とされ、輸送は容易ではないとみられている。
ワクチンはオーストラリア市民と永住者、大半のビザ所有者に無料で提供される見通しで、政府は今年末までに全人口への提供を終了できると見込んでいる。”(出典:NNA ASIA)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:(2021年)3月ワクチン接種開始へ、連邦政府が運輸複数契約 →
(2021年)1月2日夜より、マスク着用義務化など厳格化
” シドニー・ノーザン・ビーチーズのアバロンとインナーウエストのクロイドンでクラスターが拡大しており、
国内各州、準州がNSW州または大シドニー地域をホットスポットに指定し、州境を閉鎖するなどの措置を取り始めている。
このような状況で1月2日にはグラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、大シドニー地域の規制強化を明らかにした。ABC放送(電子版)が伝えた。
適正なマスク着用でウイルス感染リスクを大幅に引き下げることができるとの研究報告が出されて以来、NSW州ではマスク着用義務化を要求する声が高まっていたが、ベレジクリアン州政府はこの声に抵抗してきた。
ベレジクリアン州政府はようやくこの要求を受け入れ、2021年1月2日24時以後、大シドニー地域では、日用雑貨品購入、映画館、美容室、宗教礼拝施設、交通機関内でマスク着用が義務づけられる。
大シドニー地域はシドニー都市圏に中部海岸、ウロンゴン、ネピアン・ブルーマウンテン地域を加えた地域を言う。
また、喫茶店、バー、レストラン、パブ、クラブなどの従業員もマスク着用が義務づけられる。ただし、客は賭博席に座るのでない限り、マスク着用は義務づけられない。
また、1月4日より、マスク着用義務違反にはその場で$200の罰金通告が与えられる。ただし、12歳未満の児童はマスク着用を勧められるが強制されない。
ジムでは1施設あたり上限が再び30人に引き下げられる。礼拝施設は上限100人とするが、1人4平米の面積を確保しなければならない。
屋外のパフォーマンスは観客数500人を上限とするが、スポーツ・イベントのように閉鎖された空間にチケット入場した客が着席する条件では観客上限を500人とする。
1月1日午後8時までの新陽性者は7人となっており、5人が既知のクラスターに関連しているがことが判明している。”(出典:NICHIGO PRESS)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:(2021年)1月2日夜より、マスク着用義務化など厳格化 →
国歌の歌詞一部変更:若くて自由だ → 一つで自由だ
” オーストラリア政府が1日、国歌「アドバンス・オーストラリア・フェア」の歌詞の一部を変えた。
「私たちは若くて自由だ」の部分を「私たちは一つで自由だ」へ。18世紀後半から英国が入植を始めた豪大陸には、6万5千年以上前から先住民(アボリジナルピープル)が住む。その歴史や文化も敬う意味がある。
変更した箇所は、2番まである歌詞の1番の2行目。「We are young and freeを」が1日から、「We are one and free」となった。
モリソン首相は「豪州は近代国家として比較的若い一方で、先住民たちの多くの物語は古代からある。国歌がこの真実を反映することが正しい」とした。
どうして今、変更するのかについては、未曽有の森林火災と新型コロナウイルスに見舞われた昨年に国民が一致協力して対応したとして、「この偉大な団結が国歌でも、よりしっかりと確実に反映される時だ」と説明した。”(出典:朝日新聞DIGITAL via Yahoo! JAPAN)
続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国歌の歌詞一部変更:若くて自由だ → 一つで自由だ →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる