国民健康度で世界10位にランクイン
” 世界保健機関(WHO)などがまとめる世界188か国の健康度研究、「Global Burden of Disease Study (世界の疾病負担研究)」がランセット誌に掲載された。
オーストラリアは世界でも第10位にランキングされている。シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
ちなみに日本は第27位で、下にアメリカ、エストニア、ニュージーランドがつけている。
トップクラスはフィンランドの第1位をはじめとして、ヨーロッパの福祉大国が占めている。
フィンランドは総合指数で85ポイント、オーストラリア81ポイントなどとなっている。
この研究は、国民の健康を33項目のカテゴリーで指数化するもので、各国国民の健康、疾患、福利、生活水準などを総合して判断している。
項目には、災害、肥満、三種混合ワクチン接種率、5歳未満児死亡率、HIV、結核、B型肝炎、自殺、アルコール、交通事故死傷、思春期出産、喫煙などがあり、
日本の場合には災害、自殺、喫煙などで評価を下げている可能性がある。
この指数は、疾患傷害を持って生きる年数や疾患により早死にする率などを示している。
この報告書は、世界の1870人の研究者が各国の1990年から2015年までの実績を分析して評価している。
もっとも向上がめざましかったのは112位につけた東チモールで、最下位は20ポイントの中央アフリカ共和国、アフガニスタンは180位、ロシアが119位、中国92位などがある。
また、世界的に抗レトロウイルス治療、マラリア流行地域で殺虫剤処理蚊帳の普及などが全体の福利向上に役立っている。
国民の健康には収入、教育、出生率などが大きく影響しているが、その項目への投資だけでは不十分だとしている。”(出典:NICHIGO PRESS)