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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:住宅建設費用、コロナ前よりも8万$増

住宅建設費用、コロナ前よりも8万$増

” オーストラリアの新築住宅の建設費用は平均40万豪ドル(約3,810万円)と、新型コロナウイルス流行前と比較して8万豪ドル増加していることが、豪政府統計局(ABS)が発表した2022年7月の住宅建設認可のデータで分かった。

エコノミストは、利上げと建材や労働コストの上昇が、新しい集合住宅開発への関心を押し下げていると指摘している。8月31日付オーストラリアンが伝えた。

住宅公社の全国住宅金融・投資会社(NHFIC)のハーティガン調査部長によると、建設業者やデベロッパーが直面している厳しい供給逼迫(ひっぱく)の状況を背景に、構造木材や合板などの一部の建材は、価格が前年比30%以上上昇している。

同調査部長は、「以前は24年年央までに約55万戸の新築住宅が建設されると予測していたが、急速な利上げやコストの高騰、供給逼迫により、予測を下回る可能性がある」と述べた。

オーストラリア住宅産業協会(HIA)のエコノミスト、デビッド氏は、「ABSが発表した7月の住宅建設認可件数は、依然として利上げによる影響を完全には反映していない」と指摘し、今後は住宅の販売件数が急速に減少する可能性があるとの見方を示した。”(出典:NNA ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国境再開から6ヵ月、外国人観光客が戻らず

国境再開から6ヵ月、外国人観光客が戻らず

” オーストラリアが今年2月にコロナ水際対策の国境封鎖を解除し、外国人に門戸を開放してから6カ月。

海外からの短期渡航者数は徐々に増えているものの、コロナ前のピーク時と比べると約4分の1の低水準となっている。

豪統計局(ABS)がこのほど発表した統計によると、6月の海外からの短期渡航の入国者数は27万5,300人と前月比で18.9%増えた。

国境再開前の今年1月(6万760人)からは4.5倍に増えている。しかし、コロナ感染拡大前のピークだった2019年12月(107万7,720人)の25.5%の水準にとどまっている。

オーストラリアの外国人観光客市場がコロナ前の活況を取り戻すまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

ワーホリ旅行者の回復も遅い

外国人観光市場はオーストラリア経済にとって有力な輸出産業の1つであるとともに、滞在しながら就労もできるワーキング・ホリデー(ワーホリ)旅行者は国内の接客・飲食業や農業にとって重要な労働力でもある。しかし、ワーホリ旅行者の回復も遅れている。

連邦内務省が公共放送ABC(電子版)に明らかにしたところによると、現在、1万3,700件のワーホリ・ビザ申請が保留されている。

また、7万60人のワーホリ・ビザ保持者が海外に踏みとどまり、オーストラリアへ入国しないでいる。

このため、合計約8万4,000人のワーホリ旅行者が落とす金と労働力を失っている計算になる。

ワーホリ旅行者の渡航が遅れている理由としては、航空便の選択肢が少なく航空券のコストが高止まりしていること、政府のビザ認可作業が遅延していること、もともと渡航者が多かった日本などでコロナ規制が続いていること、などが挙げられるという。”(出典:NICHIGO PRESS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:AU 7s ワールドセブンズシリーズで初の総合優勝! 

AU 7s ワールドセブンズシリーズで初の総合優勝!

” 男子7人制ラグビー(セブンズ)のオーストラリア代表が、「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ」で初のシーズン総合チャンピオンに輝いた。

全9ラウンドのうち優勝したのは5月のロンドン大会だけだが、コンスタントに上位の成績を収め、最終ラウンドのロサンゼルス大会では首位を走っていた南アフリカが準々決勝進出を逃した一方、オーストラリアは3位に入ってランキングポイントで逆転し、新たな歴史を刻んだ。

1999年から始まったワールドセブンズシリーズ(男子)でシーズン総合チャンピオンになったのは過去、ニュージーランド、フィジー、南アフリカ、サモアの4か国だけだった。

オーストラリアはロサンゼルス大会の初戦で日本を61-0と圧倒する好スタートを切り、プールAをトップ通過で準々決勝進出。

ノックアウトステージでもケニアに快勝して4強入りし、準決勝でフィジーに敗れたものの、3位決定戦でサモアに21-7で勝ち、歓喜となった。

なお、ロサンゼルス大会を制したのはニュージーランド。今季シリーズは新型コロナウイルス感染症の影響で4大会を欠場することになり、シーズン総合優勝争いには加われなかったが、最後は決勝でフィジーに28-21で競り勝ち、ゴールドメダルで締めくくった。

そして、来月には別の大舞台が待っている。9月9日から3日間、南アフリカのケープタウンで「ラグビーワールドカップ・セブンズ」が開催される。

オーストラリアが勢いに乗ってこのビッグタイトルも獲得するか、南アフリカが自国でワールドシリーズの雪辱をするか、はたまた、常に優勝争いを演じるニュージーランドやフィジーが頂点に立つか、それとも……。”(出典:RUGBY REPUBLIC

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ACCCがLNG輸出規制を勧告、最大輸出先の日本に影響は?

ACCCがLNG輸出規制を勧告、最大輸出先の日本に影響は?

” ロシアによるウクライナ侵攻を背景に天然ガスの価格が高騰しています。資源大国・オーストラリアでは、LNG=液化天然ガスの輸出が増え、国内でガス不足が起きる恐れがあるとして輸出の規制を検討する動きが出ていて、日本への影響が懸念されています。

日本の公正取引委員会にあたる「オーストラリア競争・消費者委員会」は、今月、政府に対してLNGの輸出を規制する措置を検討するよう勧告しました。

ウクライナ情勢を背景に、天然ガスの価格が高騰する中、委員会はオーストラリアからLNGの輸出が増加する見込みだとして、来年(2023年)国内向けのガスの供給量が需要を1割程度下回り、ガス不足に陥るおそれがあることを理由に勧告したと説明しています。

勧告を受け、キング資源相は、関係企業などと協議しつつ、規制措置を導入するかどうか判断する考えを示しました。

日本にとってオーストラリアは、LNGの最大の輸入相手国で輸入量のおよそ4割を依存しているだけに規制が導入された場合、影響が懸念されます。

また石炭をめぐっても、主要な産出地である北東部のクイーンズランド州は石炭の価格高騰を理由に生産に関わる企業から徴収する採掘料の割合を7月から大幅に引き上げました。

石炭を輸入する日本の商社や鉄鋼メーカーなどの負担増加が、懸念されています。”(出典:NHK

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、アデレードでスプリングボクス撃破(ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2022)

ワラビーズ、アデレードでスプリングボクス撃破(ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2022)

” 世界ランキング7位のオーストラリアが同3位の南アフリカを地元で25-17(前半10-3)と破り、2勝1敗とした。アルゼンチンに敵地で17-48と歴史的大敗を喫した前節から立て直した。南アは連敗で1勝2敗。

敵地のオーストラリア戦は13年9月(ブリスベン)の白星を最後に1分けを挟んで7連敗となった。通算対戦成績は南アの48勝40敗3分け。

オーストラリアがキックオフからの電撃ノーホイッスルトライで先制した。

敵陣へ走り込んだ長身FBホッジが競り勝ってマイボールにすると細かくパスをつなぎ、フランカーのマクライトがポスト右へグラウンディング。

激しいブレークダウンとタックルで流れをつかみ、7分にはSOロレシウがPGを決めて10-0とリードを奪った。

前半は太陽を背にした南アはハイパントで揺さぶり、SOポラードが2本外したあとの24分にPGを決めて10-3。

さらにラインアウトとスクラムでプレッシャーをかけた。自陣にくぎ付けにされ、さらにWTBライトがイエローカード(10分間退場)を受けて数的不利となったオーストラリアは31分、ゴール前スクラムで左プロップのスリッパーがプッシュして相手反則を誘い、ピンチを脱出。

37分には左隅へ飛び込もうとした南アWTBマピンピ(元NTTドコモ)に、逆サイドから走り込んできたWTBコロインベンテ(埼玉)がビッグタックルを見舞って吹っ飛ばした。

南アは前半終了間際、相手ゴール前スクラムでボールを持ち出そうとしたオーストラリアSHホワイトの顔をSHデクラーク(横浜)がはたき、逆にイエローカードを受けてチャンスをつぶした。

オーストラリアは数的優位の後半7分、敵陣10メートル中央スクラムからホワイトのロングパスでライトが右タッチ際を快走してチャンスメーク。最後はコロインベテが左中間へ走り込んで15-3とした。

16分にはラックサイドでのサインプレーでリバースパスを受けたロレシウが裏へ抜け、マクライトがポスト右へこの日2本目のトライ。24分にはロレシオのPGで25-3とリードを広げた。

南アは35分、敵陣でのターンオーバーから途中出場のNo.8スミス(静岡)がポスト下へトライを返し、試合終了間際にもPKからの速攻でスミスが左中間インゴールを陥れたが、前半の逸機が響いた。”(出典:スポニチアネックス via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:カンタス航空、2022年6月期の往来活発で最終赤字縮小 

カンタス航空、2022年6月期の往来活発で最終赤字縮小

” オーストラリアの航空最大手、カンタス航空が25日発表した2022年6月期決算は最終損益が8億6,000万豪ドル(約810億円)の赤字だった。

赤字額は前の期(16億9,200万豪ドルの赤字)から縮小した。豪政府が新型コロナウイルスに関する規制を緩和し、渡航者の往来が活発になったことが奏功した。

売上高は前の期比54%増の91億800万豪ドルだった。国際線が同2.3倍の37億600万豪ドル、国内線は26%増の34億4,800万豪ドル。

傘下の格安航空会社(LCC)、ジェットスターが26%増の14億4000万豪ドルといずれも回復した。

電話で記者会見したアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は新型コロナの変異型「オミクロン型」などを受け、前期は「非常に困難な時期だった」と振り返った。

足元で出張などのビジネス需要は新型コロナ前の9割にとどまる。ただレジャー旅行は1.25倍程度になっていると指摘し、「状況は我々が予測したよりも速いペースで改善している」と述べた。

カンタスは新型コロナの感染拡大に伴う規制で経営が大きく傾き、大規模な人員削減に踏み切った。

22年2月に豪政府が海外からの渡航者受け入れを全面再開したことで、旅客需要は急回復した。

ただ、従業員の新型コロナ感染による欠勤も加わり、人手不足が顕在化。チェックイン窓口に長蛇の列ができ、離陸時間が遅れるなどの混乱が起きている。

ジョイス氏は「4月以降1,500人以上を雇用し、今後数カ月でさらに採用を進める」と述べ、近く混乱は解消されるとの見通しを示した。”(出典:日本経済新聞

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:大林組、シドニーで木造ハイブリッド構造として世界で最も高い「アトラシアン・セントラル新築工事」を受注

大林組、シドニーで木造ハイブリッド構造として世界で最も高い「アトラシアン・セントラル新築工事」を受注

” 株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、オーストラリアのBuilt Pty Ltd(本社:シドニー、社長:Brett Mason)との共同企業体にて、木造ハイブリッド構造として世界最高となる高さ182m(地上39階建て)の「アトラシアン・セントラル新築工事」を、オーストラリアの大手不動産会社であるDexusから受注しました。

本工事は、ニューサウスウェールズ州シドニー市にて、同市のイノベーションと技術の街区、Tech Centralの象徴となるオフィス、宿泊および店舗エリアを含む複合施設の建築工事で、7階から上階が鉄骨とCLT(※1)を採用した木造ハイブリッド構造となります。

また、同ビルの設計はLEEDやWELLなどのグリーンビルディング認証で最高レベルの認証を取得する仕様であり、建設中に排出されるCO2については通常の50%以下に抑制することを目標とします。

なお、この建物は完成後100%再生可能エネルギーでの稼働を目標としています。

大林組は、地上の構造部材を全て木材とした高層純木造耐火建築「Port Plus®」を建設するなど、建物の木造・木質化に積極的に取り組むことで、循環型資源である木材利用の拡大、促進による持続可能な社会の実現をめざしています。

純木造建築で得た知見を木造ハイブリッド構造に活かすことで、さらなる木造建築の普及と、温室効果ガスの削減および快適な生活環境の提供により、カーボンニュートラルやウェルビーイングなどの社会課題の解決に取り組みます。”(出典:株式会社大林組

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:建設業界が窮地に、業界が破綻増加を警告

建設業界が窮地に、業界が破綻増加を警告

” オーストラリアの建設業界における企業破綻数は依然として新型コロナウイルス流行前の水準を下回っているが、業界団体は建材コストの高騰や深刻な人手不足を理由に、今後破綻数が大幅に増加すると警告している。23日付地元各紙が報じた。

オーストラリア証券取引委員会(ASIC)のデータによると、コロナ禍での政府の景気刺激策や破産法の改正により、2020/21年度(20年7月~21年6月)の建設業界の破綻数は953件に減少した。

その後、救済措置の終了に伴って外部管財人を指名する企業が増え、21/22年度には業界の破綻数は1,282件に増えたが、それでも19/20年度の1,447件を下回っていた。

しかし、オーストラリア建設業協会(ACA)のデービーズ代表は、企業破綻数全体のうち25%を建設業界が占めているとし、「建設業界は歴史的に企業破綻の多い業界だが、政府による介入がなければ増加傾向はさらに続くだろう」と指摘。

複数の業界団体と労組が共同で、破綻に直面している企業の保護策に加え、不公平な契約条件の取り締まり強化を行うよう連邦政府に要請した。

建設業界では今年2月に大手プロビルドが経営破綻した後、小規模な開発業者が相次いで破綻し、業界の抱える問題が浮き彫りとなった。

業界では固定金額で事業契約を結ぶため、契約後に投入コストが大幅に増加すると建設会社は窮地に追いやられるという。”(出典:NNA ASIA

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