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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:インフルエンザ患者急増でツインデミックの懸念

インフルエンザ患者急増でツインデミックの懸念

” 南半球のオーストラリアでインフルエンザ患者が急増している。過去2年間に流行せず免疫を持つ人が減ったことや、新型コロナウイルス対策が緩和されたことが要因とみられる。

両者が同時流行する「ツインデミック」と言える状況で、専門家は「日本でも同様のことが起きる恐れがある。特に今季はインフルエンザのワクチン接種を受けてほしい」と訴える。

豪州は北半球の日本と季節が逆で、間もなく本格的な冬を迎える。豪州のインフル患者数は日本の流行を予測する重要な指標とされる。

豪州保健省によると、同国の患者数は例年6~9月ごろにピークを迎える。2020、21年は流行しなかったが、今年は4月末から患者報告数が急増。既に過去5年間で最も流行した17年8月を超えた。

世界保健機関(WHO)によると、同じ南半球の南米チリやウルグアイでも患者が増えている。”(出典:JIJI.com via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:シドニーの住宅競売が冷却化、28%取り下げ

シドニーの住宅競売が冷却化、28%取り下げ

” オーストラリア・シドニーで、26日までの1週間に予定されていた住宅競売件数のうち、28%が取り下げられたことが分かった。

競売前に購入希望者の関心が薄く、入札登録が行われない事例もあったという。

住宅市場が冷却化する中、向こう数カ月は競売が避けられ、売り手と買い手が直接交渉する当事者売買契約が増加するとみられる。27日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

調査会社コアロジックの調べによると、シドニーの競売物件の取り下げ率は、20年4月以来の高水準となった。

一方シドニーの成約率は55.9%となり、5週間ぶりに回復した。メルボルンは全国的に見るとまだ活気があり、成約率は60%だった。

不動産仲介業者レイ・ホワイトのチーフ・オークショナー、パタロ氏は、向こう数週間の競売物件数は例年と比べ少なくなると予想。一方、優良物件は引き続き買い手の関心が強く、売値も好調だとしている。

■大都市の投資家、小規模市場に食指

シドニーとメルボルンを拠点とする不動産投資家が、高リターンを求め、価格が手頃な小規模の都市での住宅投資に目を向けているようだ。オーストラリアンが伝えた。

不動産情報会社REAグループ傘下の調査会社プロップトラックの調べによると、ニューサウスウェールズ州の買い手のうちクイーンズランド州の物件への投資を検討している投資家の割合は、5月までの1年間で3.3ポイント増加した。”(出典:NNA ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国民食ミートパイに迫る危機

国民食ミートパイに迫る危機

” オーストラリア人に気軽な軽食として親しまれているミートパイに、食糧やエネルギーの高騰を受けた値上げの圧力が忍び寄っている。25日付の公共放送ABC(電子版)が報じている。

ミートパイをはじめとする小麦を使った食品は、今後数カ月以内に大幅な値上げが避けられない見通しだ。

コロナ禍からの経済再開に伴うインフレで、電気・ガス料金や輸送費、人件費が上昇していることに加えて、ロシアのウクライナ侵攻で原料となる小麦が高騰しているからだ。

あらゆる仕入れ価格が上昇している

ミートパイを焼いて店頭で売る各地のベーカリーは、食材仕入れ価格の上昇を販売価格に転化せざるを得ない状況だという。

「1個当たり20セント値上げした。今のところはできる限り追加の値上げをしないで済むように努めている。サプライヤーは卸売価格を引き上げているが、(値上げすると)お客さんにとっては辛い。(仕入れ価格が上がると)私たちも苦しい」(クイーンズランド州トゥウーンバのベーカリー経営者)

「小麦粉からひき肉まですべての食材が上昇しているので、近く値上げに踏み切る。

過去5年間値上げしていないけれど、コロナ禍と干ばつで値上げせざるを得ない状況になった」(クイーンズランド州ロングリーチのベーカリー経営者)

小麦価格は1年で75%高くなった

小麦価格が高騰しているのは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響だ。ロシアとウクライナは合計で世界の小麦貿易の約30%のシェアを占めるが、戦争で黒海の主な輸出港が封鎖され、供給が止まった。

小麦の需給はひっ迫しており、小麦の指標価格は昨年6月の1トン当たり320ドルから今年6月には561ドルまで上昇した。

高騰しているのは小麦だけではない。ひまわり油の約50%、大麦の約20%の世界貿易量をウクライナ産が占めており、影響は食糧全体に波及している。”(出典:NICHIGO PRESS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:初マイホーム、頭金12万ドルと過去最高に

初マイホーム、頭金12万ドルと過去最高に

” オーストラリア国内で、初めてマイホームを購入する人が支払う頭金の平均額が、過去最高となる約12万ドルに達したことが、比較サイトのファインダーによる調査で明らかになった。

これは、国内のフルタイム労働者の平均年収9万916ドルを30%上回る額で、住宅購入が一層困難な状況となっている。

調査によると、初めてマイホームを購入する人の頭金平均額は11万9,560ドルとなり、平均的な収入の家庭では、頭金を貯めるのに2~5年かかる計算だ。

実際、初マイホーム購入者の頭金の増加額は今年3月までの一年間で1万1,700ドルと、前年比11%増となっている。

さらに、初マイホーム購入者のうち36%は頭金を貯めるのに5年以上かかっており、10人中1人は10年以上を要していることも分かった。一方、12か月以内で貯めた人は6%にとどまった。

ファインダーの消費者研究部長のクーク氏は、貯蓄率が年間2%上昇と改善し、定期預金の利率は24か月で最大3.75%まで上昇しているとして、「可能な限り貯蓄額を増やす方法を探ることが重要」と助言している。”(出典:JAMS.TV

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:コートニー・バーネット、ドイツ Tempelhof Sounds 2022 ライヴ映像60分公開

コートニー・バーネット、ドイツ Tempelhof Sounds 2022 ライヴ映像60分公開

” オーストラリアのシンガーソングライター、コートニー・バーネット(Courtney Barnett)は、ドイツのベルリンで開催された<Tempelhof Sounds 2022 >に出演。当日のライヴ・パフォーマンスのオフィシャル映像約60分が公開されています。”(出典:amass

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:国内線、遅延率が2016年12月以来最悪に

国内線、遅延率が2016年12月以来最悪に

” オーストラリアでは、すべての航空会社の国内線の遅延率が、2022年4月に36.4%、5月に35.8%となり、通常の約15%と比較して高かったことが、連邦政府のインフラ・交通経済研究局(BITRE)の調査で分かった。

遅延率は16年12月以来最悪となっている。23日付オーストラリアンが伝えた。

カンタス航空は、予定時刻から約15分遅れて到着した航空便の割合が、4月に41%、5月に38%となり、1月の7%から上昇した。

ヴァージン・オーストラリアは、4~5月の遅延率が34%と、昨年末の10%から上昇。

カンタス航空傘下の格安航空会社(LCC)ジェットスターは、4~5月の遅延率が約40%と、同15%から上昇した。

カンタス航空のシドニー、メルボルン、ダーウィン発で出発が遅れた航空便は、5月に40%以上に上った。

シドニーとアデレードを除く主要都市の空港のうち、予定時刻を15分以上過ぎて出発したジェットスターの航空便は、5月に40%以上となった。

ダーウィン空港は、すべての主要都市の空港の中で最も出発が遅れる割合が高く、予定時刻を15分以上過ぎて出発した航空便は、主要な航空会社3社で半数以上となった。”(出典:NNA ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:日米同盟に続く日豪同盟? オーストラリアが日本の「第2の同盟国」になる日

日米同盟に続く日豪同盟? オーストラリアが日本の「第2の同盟国」になる日

” オーストラリアでアルバニージー政権が誕生した。前のモリソン政権が打ち出した中国に対する強硬政策を引き継ぐ方針で、政権発足直後に東京で行われた日豪首脳会談で、両国は「安全保障宣言」に向けて調整を進めることで合意した。

数年後、オーストラリアは米国に次ぐ第2の同盟国になりそうだ。 アルバニージー氏は、5月24日に東京で開かれた日米豪印4カ国の安全保障対話(QUAD)首脳会議に出席し、「豪州のQUADへの関与はまったく変わらない」と述べた。

今回の総選挙で、オーストラリアでは9年ぶりに自由党・国民党の保守連合から労働党への政権交代が起きた。

防衛省防衛研究所の佐竹知彦主任研究官は「豪州は保守連合と労働党の二大政党制だが、どちらが政権を担っても、米国との緊密な同盟の維持という基本路線が揺らいだことはない」と語る。

佐竹氏は、豪州の現地紙報道を引用しつつ、「AUKUS(豪米英の安保協力)も揺るがない」と話す。

現地報道によれば、バイデン米政権はAUKUSが昨年9月に発足する際、当時のモリソン豪政権に対して労働党の承認を取り付けるよう求めた。

労働党は①民生用の原子力産業の非保有、②非核武装、③核不拡散条約(NPT)体制の順守――を条件に、AUKUSを承認したという。”(出典: The Asahi Shimbun GLOBE + via Yahoo! JAPAN

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2022年7月から時給21.38豪ドル、週給812.60豪ドルに

2022年7月から時給21.38豪ドル、週給812.60豪ドルに

” 全国統一の最低賃金が7月1日から時給21.38豪ドルに上昇する。現行の20.33豪ドルから5.2%引き上げる。

週給では812.60豪ドルとなる。職場関係法の規制機関である公正労働委員会(FWC)が15日、発表した。

FWCは毎年、新会計年度が始まる7月に、物価上昇率を考慮して最低賃金を改定している。

新型コロナウイルス感染拡大の渦中にあった2020年の引き上げ率は1.8%、21年は2.7%だった。加速するインフレと人手不足を背景に、今年は5%を超える大幅の上昇となった。

ただ、直近3月四半期の消費者物価指数(CPI)は前年同期比5.1%上昇。

今後も世界的な供給制約やエネルギー価格高騰が長期化してインフレが5%前後で推移すれば、労働者にとっては5.1%の引き上げも「焼け石に水」となる。

中銀の利上げによる住宅ローン金利の上昇も家計に重くのしかかる。

一方、国際的に見れば、豪州の最低賃金はすでに主な先進国の中で最高水準にある。

制度が異なるため単純に比較できないが、例えば米国の現時点の最低賃金は連邦レベルで時給7.25米ドル(10.39豪ドル)、全米でも高い水準にあるニューヨーク州で13.20米ドル(18.91豪ドル)だ。

東京都の最低賃金は1,041円(11.24豪ドル)となっている。”(出典:NICHIGO PRESS

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