2021年3月 小売売上高 前月比1.4%増
” オーストラリア統計局が21日発表した3月の小売売上高(速報値)は前月比1.4%増加し、市場予想の1%増を上回る伸びとなった。
住宅価格の上昇や雇用増加を背景に消費者信頼感が高まり家計消費が拡大している。 売上高は307億2,000万豪ドル(237億1,000万米ドル)で、前年同月比では2.3%増加した。
昨年3月は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が同国を襲ったところだった。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)はインフレ圧力が生じるまで利上げを検討しないとしているが、3月の小売統計は国内経済の堅調を示す内容となった。
AMPキャピタルのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「小売売上高や他のサービスを含む消費支出の伸びは、雇用回復や力強い消費者信頼感、低金利、住宅価格・株高による資産効果、高い貯蓄率に見られる潜在的な需要を反映し、今後も堅調に推移する見込みだ」と語った。
3月はビクトリア州と西オーストラリア州が伸びをけん引した。両州では2月に一時的なロックダウン(都市封鎖)措置が導入され、小売売上高が落ち込んでいた。
両州を中心に3月はカフェやレストラン、食品の持ち帰りサービスの伸びが目立った。
衣料、履物、アクセサリー、百貨店なども堅調だった。ANZはリサーチノートで「カフェやレストランへの支出がパンデミック前の水準に戻ったことは、サービスセクターへの消費支出の全般的な回復傾向を反映している可能性がある。
小売統計はモノの消費に重点を置いていることから、小売売上高は伸びが鈍化したり、減少する可能性がある」と分析した。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)
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海外渡航者の帰国後、自宅隔離も選択肢に
” 4月16日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、スコット・モリソン連邦首相の「国境閉鎖を大きく緩和する前の段階として葬儀やビジネスなど重要な用件での海外渡航を認める」という案を報道した。
その案の一環として、「海外渡航からの帰国後は経費の大きいホテル隔離ではなく自宅隔離を認める」ということも含まれている。
パースのラジオ放送局6PRに出演したモリソン首相は、4月19日の全国閣僚会議に向けて限定的な海外渡航の可能性を挙げたもので、
さらに、「オーストラリア国民はコロナウイルス感染ゼロに慣れきってしまっているため、国境閉鎖を部分的にでも解除することで全国閣僚会議の目標である「市中感染ゼロ」が難しくなる可能性もある、としている。
また、グレッグ・ハント連邦保健相の「国民全員に予防接種が行き渡っても海外との間の人的交通はない可能性もある」との発言を補足し、
国境を開放すると週に1,000人の新陽性者が発生する事態にもなりかねない、と警告した。
さらに、「その頃には国民の間の健康弱者の予防接種が済んでいるかも知れないが、国境開放の結果、新陽性者が急増して、それに対して再び社会規制やビジネス休業や国境閉鎖をしなければならなくなる事態を歓迎する者はいないと思う。
そのことで国内の意思統一をはかっておかなければならない」と語った。
先に、モリソン首相は、「第一段階の目標として、予防接種済みの国民に対しては葬儀やビジネスなど重要な用件での海外渡航を認めることや帰国後は自宅で隔離することを許すというのはどうだろう。
その結果が良好であればさらに次の段階に進むこともできるのではないか」としている。
ただし、現在はまだコロナウイルス・ワクチン接種プログラムに様々の障害が起きており、全国民の予防接種が済むのは2022年末頃になるとの指摘も出ている。”(出典:NICHIGO PRESS)
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ニュージーランドとの隔離なし往来、1年ぶりに再開
” オーストラリアと海を挟んだ隣国ニュージーランド(NZ)との間で到着後の隔離が要らない往来が19日、再開した。
新型コロナウイルスの感染抑止に成功している両国は、国境を越えた自由な移動の復活に向けた大きな一歩と位置付けている。
豪州は昨年10月にNZからの渡航者に対して隔離制限を解除したが、双方向で隔離が不要となったのは約1年ぶり。”(出典:JIJI.COM via Yahoo! JAPAN)
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カンタス 2020年4〜6月期の見通し、コロナ禍前の9割に回復
” オーストラリアの航空最大手、カンタス航空は15日、2021年4~6月期の国内線輸送能力が新型コロナウイルス流行前の9割まで回復する見通しを発表した。
レジャー需要が増加し、法人の客足が戻りつつある。22年6月期にはコロナ前を超えると予測する。
豪州は足元、コロナの市中感染の抑制に成功している。
豪政府が3月半ばに観光需要の喚起策として、ゴールドコーストやケアンズなど主要観光地への航空券を半額にする政策を発表したこともあり、レジャーの需要が「非常に力強い」(同社)。
中小企業も含めた法人需要もコロナ前の65%まで回復している。
一方で、豪州は厳しい出入国制限を敷いている。今月19日に隣国ニュージーランド(NZ)と隔離なしの往来が再開するが、外国人の入国を原則禁止し、帰国する豪州人にも2週間の隔離を求める。
こうした措置が影響し、従来は海外旅行に出掛けていた層が国内旅行にシフトし、国内線の需要を押し上げている。
22年6月期には、国内線輸送能力は傘下の格安航空会社(LCC)ジェットスターがコロナ前を2割上回り、カンタスブランドでも7%増えると予測している。
カンタスのアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は声明で「長期にわたって回復の兆候がみられる」と強調した。
ただコロナの影響による減収額は110億豪ドル(約9,200億円)を超えると指摘し、「海外との往来が再開するまで、この額は増加を続けるだろう」と述べた。
19年6月期のカンタスの売上高は179億豪ドルで、国際線が約4割を占めた。”(出典:日本経済新聞)
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東京五輪出場選手とスタッフにコロナワクチンの優先接種を検討
” 東京五輪の開会式を7月23日に控え、オーストラリアは選手とサポートスタッフに対する新型コロナウイルスワクチンの優先接種を検討している。
オーストラリアオリンピック委員会(AOC)は政府に対し、選手らに優先接種するよう要請した。
コルベック・スポーツ相はテレビ番組で「五輪選手およびスタッフへの優先接種を巡り、政府はAOCと直接連絡を取っている」と述べた。
豪では、血栓などの報告があった英製薬大手アストラゼネカ製のワクチン接種対象を50歳未満の人に限定していることから、ワクチン接種がさらに遅れる事態となっている。
14日時点で接種済みのワクチンは136万回分。3月末現在で400万回分としていた目標を大きく下回っている。”(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)
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松山英樹選手のグリーンジャケットを扱う丁寧な姿にオーストラリアのファンも注目
” 男子ゴルフの松山英樹(LEXUS)はマスターズで日本男子悲願の海外メジャー初優勝を果たした。
偉業達成後、空港に現れた松山が王者の証・グリーンジャケットを丁寧に扱っている写真が米ファンの注目を集めていたが、南半球オーストラリアのファンからも「素晴らしい写真」「一流だ」などと反響が集まっている。
アジア人初の優勝を成し遂げても、変わらない姿を見せた。帰国するために米アトランタ空港を訪れた松山。
待合ロビーにいるようだ。キャップをかぶって椅子に座っているが、隣の席の背もたれに、優勝者の証であるグリーンジャケットを丁寧にたたみ、しわがつかないようにかけている。
実際の写真を米専門誌「ゴルフダイジェスト」公式ツイッターが公開。別の投稿では左腕にジャケットを大切そうに持った写真を公開し「マスターズの優勝という人生が変わることを成し遂げたヒデキ・マツヤマだが、生活スタイルは変わっていないようだ。
アトランタ空港で、飛行機を待つグリーンジャケットを抱えた彼をファンが見つけた」などと文面で伝えた。
米記者もこの投稿に反応していたが、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版公式インスタグラムも同じ写真を「我々の仲間」と文面に記載して公開。
松山はプライベートジェットなどではなく、一般の利用者と同じ飛行機を使ったと米メディアに伝えられていたが、この姿に豪州のファンからも反響が集まっている。
「真のチャンピオン」
「アメージングだ」
「何てボス感だ」
「ヒデキのクオリティーよ」
「一流だ」
「素晴らしい写真」
「母国へ帰る前の平和で静かな時を楽しんで」
マスターズ覇者だけが着用を許され、1年後には返却しなければいけないグリーンジャケット。大切に扱っている松山の姿が注目されていた。”(出典:THE ANSWER via livedoor NEWS)
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失業率 − 2021年3月
” 豪連邦統計局が15日発表した3月の雇用統計によると、就業者数は前月比7万700人増と、市場予想の3万5,000人の2倍のペースで増えた。
失業率は1年ぶりの低水準に改善した。 失業率は5.6%と、前月の5.8%から低下。
新型コロナウイルス感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)の影響で失業率は昨年7月に7.5%まで悪化したが、大幅に改善した。
豪経済はロックダウンによって失われた87万8,000人分の雇用を回復し、雇用者数は過去最高の1,308万人となった。3月の労働時間も過去最高を記録した。
キャピタル・エコノミクスの豪担当シニアエコノミスト、マルセル・ティエリアント氏は「短期間のロックダウンが繰り返されているものの、生産は感染拡大前の水準を超過しようとしていることを示している。
不完全就業率は8.5%から7年ぶりの低水準となる7.9%に低下し、求人数は感染拡大前の水準をはるかに上回っていることから雇用は増加し続けると考える」と述べた。
これは完全雇用を主要政策目標としているオーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)にとっても好ましい状況となる。
ただ、RBAは賃金とインフレ率が大幅に上昇するまで緩和政策を続けると繰り返し述べており、そのためには失業率を4%以下にする必要があるとみている。(出典:REUTERS via Yahoo! JAPAN)
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2021年4月 消費者マインド、前月比6.2%上昇で11年ぶり高水準
” メルボルン研究所とウエストパック銀行が14日に公表した4月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月から6.2%上昇し、2010年8月以来の高水準に達した。
前月比の上昇は3カ月連続。家計や景気見通しが堅調で、新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れによる影響を相殺した。
4月の消費者信頼感指数は118.8となり、「楽観」が「悲観」を大幅に上回っていることを示した。
新型コロナに伴うロックダウン(都市封鎖)で打撃を受けた前年同月からは57%の大幅上昇となった。
ウェストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は統計について「驚くべき結果だ。消費者が今年、基調を上回る成長の主なけん引役になることを示している」と述べた。
政府の経済支援策が3月に一部打ち切られ、新型コロナワクチンの接種も課題に直面する中、同氏は今回、指数低下の可能性を見込んでいたという。
こうした見方に反し、家計に関する指数は前年比13.4%、今後1年間の家計を示す指数は5.4%、それぞれ上昇した。
今後1年間と5年間の経済見通しを示す指数もそれぞれ10.3%と4.1%の上昇となった。
住宅価格の見通しを示す指数は2.7%上昇し、コロナ禍前の水準を8%上回った。
住宅価格の上昇で購入が難しくなる中、現在が住宅購入に適した時期かどうかを示す指数は7.9%と大きく低下した。”(出典:REUTERS)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる