「ALBRI 2018」カテゴリーアーカイブ

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:オーストラリア ⇄ ヨーロッパ 初の定期直航便就航

オーストラリア ⇄ ヨーロッパ 初の定期直航便就航

” オーストラリア南西部パース(Perth)から24日、同国と欧州を結ぶカンタス航空(Qantas Airways)の定期直行便の第1便が英ロンドンに向けて離陸した。

飛行時間は約17時間だが、直行便が就航したことで豪・欧州を結ぶ航空路線「カンガルールート(Kangaroo Route)」の空の旅は短縮されることになる。

同航空のパースとロンドンを結ぶ便の路線は世界で3番目に長い1万4,498キロで、豪と欧州を結ぶ初の定期直行便となった。

また、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の旅客機「ドリームライナー(Dreamliner)」の運航路線としては世界最長になるという。

同日の便の機長を務めたのはリサ・ノーマン(Lisa Norman)さん。

カンタス航空は「プロジェクト・サンライズ(Project Sunrise)」と銘打った計画で、最終的には豪東岸と欧州を結ぶ直行便の就航を目指しており、パース・ロンドン路線はこの一環となる。

航空会社としては世界で2番目に古いカンタス航空がシドニーとロンドンを結ぶ「カンガルールート」を就航させたのは1947年。当時は9都市を経由し4日間を要する路線だった。

カンタスはこれまでにも、パースからトルコのイスタンブール(Istanbul)まで直行のチャーター便や、ロンドンからシドニーに1回限定で旅客機を運航しているが、定期直行便の運航は初めて。

現在、世界最長の直行便は、中東カタールのドーハとニュージーランドのオークランド(Auckland)を結ぶカタール航空(Qatar Airways)の便で、飛行距離は1万4,535キロ。”(出典:AFPBB News)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:味覚を変える「ミラクル・フルーツ」、オーストラリアでも栽培可能

味覚を変える「ミラクル・フルーツ」、オーストラリアでも栽培可能

” Synsepalum dulcificumという植物は西アフリカ原産の木で小さな赤い実がなる。

この実にはミラクリンという糖タンパクが含まれており、この実を食べると酸味や苦味を甘く感じられるようになるという変わった性質がある。

ABC放送の農村情報(電子版)は、シドニー出身のカップルがこの木をQLD州デイントゥリー地域の農場で見つけ、市販化を進めていることを報じている。ABC放送(電子版)が伝えた。

クリス・ベッキースさんとカレン・ペレイラさんは、シドニーからデイントゥリー地域に移った後、自分達の土地で「ミラクル・フルーツ」と呼ばれる木が植わっていることに気づいた。

2人は、この実の特長が化学療法を受けているがん患者の味覚を取り戻す助けになるのではないかと考え、この実の商品化を目指し、栽培を進めている。

ミラクリンという糖タンパクは水溶性であり、味蕾の甘味受容体に結合すると酸味も苦味も甘く感じるようにしてしまう。

ベッキースさんは、「この実を食べた後1時間ほどは、ライムであろうとトマトであろうと甘く感じるようになる」と語っている。

2人は当初はこの実を友人や家族に試させていたが、友人の一人が白血病治療のために化学療法を受けていた。

そのために食べ物が金属性の味しか感じられなくなっており、冷蔵庫から氷を取り出して食べていた。

その友人にこのミラクル・フルーツを食べさせるところを友人の妻がビデオに撮っていた。

友人は、「これは驚いた」と一言叫び、それ以来毎晩のようにレストランに通い始めた。ベッキースさんは、「彼の生活の質が好転した」と語っている。

ミラクル・フルーツを食品として市販化することは法的にいつでも可能だが、「がん患者の味覚を変える」ことを宣伝に使うと医薬品管理法に抵触する。

医薬品管理局(TGA)に登録すれば法に触れなくなるが、そのためには有効成分ミラクリンをオーストラリア国内で臨床治験を通して効果を実証しなければならない。

2人はその臨床治験にも乗り気だが、協力してくれる医療機関や医師が見つからない限り、それも難しい。

ミラクル・フルーツは夏が収穫期で、収穫後は冷凍にするか、フリーズ・ドライしないと48時間ミラクリンの活性度が落ちる。そのため、現在は2,000本の木の収穫期をずらすことを試みている。”(出典:NICHIGO PRESS

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:西オーストラリア州「クオッカ・セルフィー・キャンペーン」などで観光強化

西オーストラリア州「クオッカ・セルフィー・キャンペーン」などで観光強化

” WA州のパパリア観光相は21日、同州の新しい観光産業計画を発表し、今後2年間でパースに対するネガティブな印象を一新し、より多くのイベントを招致するとともに、国際線の直行便を増やす方針を明らかにした。

WA州は昨年、国内で唯一の観光客数が減少した州となったことが、新たな統計で分かっている。

WA州は、新たな観光計画の一つとして、クオッカワラビーと一緒にセルフィ―写真を撮る「クオッカ・セルフィ―・キャンペーン」を実施する。

オーストラリア出身の俳優、クリス・ヘムズワース氏が、観光大使としてクオッカとのセルフィ―写真を撮り、WA州でしか出来ないアクティビティとしてアピールしていくという。

パパリア観光相は、WA州が「資源ブームからの二日酔い」に苦しんでいると分析しており、宿泊費はピーク時より30%下落しているにもかかわらず、WA州のホテルは高いというイメージが残っていると指摘。

また、すでにオペラハウスなどの名所を訪れ、新たな訪問先を探している、成熟した中国人観光客を取り込みたいと意欲を示した。”(出典:JAMS TV

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:就業者数、17ヵ月連続増加で過去最長(失業率 − 2018年2月)

就業者数、17ヵ月連続増加で過去最長(失業率 − 2018年2月)

” オーストラリア統計局が22日、発表した2月の就業者数は前月比1万7,500人増の1,248万500人だった。

雇用の拡大期間は17カ月連続となり、過去最長を記録した。失業率は同0.1ポイント上昇し5.6%だった。

就業者数の内訳はフルタイムが6万4,900人増、パートタイムが4万7,400人減。労働参加率は65.7%と2010年12月以来の高水準をつけた。”(出典:日本経済新聞

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:EPA効果で貿易相手2位に日本が浮上

EPA効果で貿易相手2位に日本が浮上

” 日本が2年ぶりに米国を抜き、オーストラリアの貿易相手国の2位に浮上したことが分かった。

石炭や鉄鉱石など資源価格の上昇に加え、2015年に発効した日豪経済連携協定(EPA)が追い風となった。

豪外務貿易省によると、2016年7月~17年6月の日豪間のモノとサービスの貿易額(双方向)は前期比13%増の約686億豪ドル(約5兆6,000億円)だった。

日本は68年から約40年間、豪州の最大貿易相手国だったが、06年7月~07年6月に中国に抜かれ、15年7月~16年6月には米国に次ぐ3位となった。

EPAは15年1月の発効以来、3,400品目以上の豪州産品の輸入関税を削減・撤廃し、果物や野菜、牛肉の輸出が急増している。

また日豪が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)の新協定「TPP11」に米国は参加しておらず、豪政府は対日輸出増の好機とみている。”(出典:日本経済新聞

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:「漂流中」の巨大ゴムアヒル沖合で確保!

「漂流中」の巨大ゴムアヒル沖合で確保!

” オーストラリア西部パース(Perth)のビーチからインド洋に流されてしまい、行方不明となっていた水泳クラブの巨大な黄色いゴム製のアヒルの消息が、1週間を経てやっと判明した。同クラブの会長が19日、明らかにした。

今月11日に「逃走」したのはコーバーン・マスターズ・スイミング・クラブ(Cockburn Masters Swimming Club)が所有する黄色い大型ゴム製アヒル「ダフネ(Daphne)」。クラブ側は目撃情報の提供を呼び掛けていた。

だが19日、地元漁師のトニー・ギブ(Tony Gibb)さんが、失踪当日に海岸から30キロ離れた沖合でダフネを見つけていたと明かした。

豪ABCに対してギブさんは、「その時点では行方不明のアヒルのことは誰も知らず、どこからやって来たのかも分からなかった」「(ダフネに)異常はないようだった。

しっかり膨らんでいたし、一切損傷もなかった」と語った。ダフネを引いて岸まで戻ったギブさんは、すぐに返還する意向だという。

その一方で、ダフネが流された際、泳いで後を追ったが引き離されてしまったクラブのピーター・マー(Peter Marr)会長は、「慎重さが必要とされる交渉だが、ダフネには戻ってきてほしい」と冗談を飛ばした。”(出典:AFPBB News

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:「おかえり、ファーディー」スコット・ファーディー 6年半ぶりの釜石帰還

「おかえり、ファーディー」スコット・ファーディー 6年半ぶりの釜石帰還

” 「ファーディー!ファーディー!」

小さな体育館に子どもたちの愛らしい掛け声が響く。被災地・岩手県釜石市の小佐野小学校。

歓声の先では、あごひげ、坊主頭の197cmのオーストラリア人が楕円のボールを追いかけていた。

3月12日の月曜日の午前。震災時、釜石のラグビーチーム、釜石シーウェイブス(SW)に所属していたスコット・ファーディー選手が6年半ぶりに”里帰り”した。

『復興「ありがとう」ホストタウン事業』の一環だ。小学校では、6年生の子どもたちと交流し、タグラグビーを一緒に楽しんだ。

「子どもたちが元気で疲れました」と、ファーディーは顔をほころばせた。

33歳のラグビーワールドカップ2015年大会の豪州代表選手。まじめな性格は相変わらずで、子ども相手でも必死に走り回った。

「最高の時間を過ごせました。ずっと釜石のことを想っていました。懐かしい。まちの復興の様子も見ることができて、うれしかったです」

あの日、この日参加した子どもたちはまだ、4歳か5歳だった。2011年3月11日。ファーディーは釜石に来て3年目だった。「人生を変えるような瞬間」を体験した。

練習後、山側の自宅に戻った時に大きな揺れが始まった。まちの海側は津波に襲われた。釜石では1,000人を超える死者・行方不明者を出した。混乱、絶望、失意……。

震災直後、釜石を訪ねた際、ファーディーは怪力を生かし、元ニュージーランド代表のピタ・アラティニらチームメイトと一緒に救援物資センターで大きな荷物を運んでいた。ボランティア活動だった。

当時、ファーディーは26歳。オーストラリア大使館の車が釜石にやってきて帰国を勧めたが、その申し出を断り、釜石に残って救援活動に奔走していた。彼は「ここに仲間がいるから」と理由を説明した。

「だって、ラグビーはワン・フォア・オール、オール・フォア・ワン(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)でしょ」

東日本大震災から7年を迎えた11日、ファーディーは釜石に戻ってきた。

いま、アイルランドのクラブチームに所属している。優しく、思いやりのあるファーディーは所属クラブのウェアやグッズの土産をわんさとスポーツバッグに詰めて、釜石に帰ってきた。

その日の夜は釜石SWの松倉グラウンドそばの酒・雑貨屋の隅っこでラグビー仲間と缶ビールを口にした。笑い、語らい、人生の不思議さを思った。「運」と「縁」である。

ファーディーと同じく2009年に釜石入りした長田剛コーチは顔をくしゃくしゃにする。3年間、一緒にプレーした。ふたりは大の仲良しだった。

「彼(ファーディー)とは、よく一緒に飲んでいました。ずっと釜石を忘れずにいてくれたのはうれしいですね。誇りにもしてくれているのかな」

ラグビーワールドカップ2019アンバサダーも務める釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーはこう、漏らした。

「心強いですね。ええ、彼の思いが。釜石に戻ってきて、昔のように振る舞ってくれる。心強いです」

12日朝、ファーディーはひとり、ホテルの周りを散歩した。震災当時、瓦礫(がれき)の山だった川、海沿いの市街地を歩いた。

まちはほとんど復旧している。でも、プレハブの仮設住宅はまだ、釜石市内には残っている。

復興はまだ、道半ばであろう。その過程において、来年秋、釜石でも開催されるラグビーワールドカップが復興を促進させる「希望」となっている。

ファーディーは、小学校訪問のあと、震災で津波に飲み込まれた鵜住居(うのすまい)地区に建設中の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)も見に行った。

鉄骨で組み立てられた櫓(やぐら)の上まで上がった。気温7度。潮風は冷たく、櫓の上はちょっぴり怖かった。

青空の下、北西の大槌湾に向かって翼を広げているように見える白色のメインスタンドの屋根がキラキラ光っている。観客席の設置や塗装工事、芝張りなどはこれからだが、土台部分はほぼできあがっている。

スタンドの屋根は新たな釜石の船出を象徴するかのごとく、白鳥が羽ばたいているようにも見える。ファーディーは漏らした。

「いいスタジアムだな。小さなラグビーのまちに小さなラグビーのスタジアム。でも、大きく、未来に向かって飛び立つみたいだ」

釜石でのワールドカップはお祭りみたいな大会にしてほしい、と言葉を足した。

「釜石の祭りを見て、熱い人が多いなと思っていました。ハートフルな人が多い。試合も祭りみたいになるんじゃないでしょうか。釜石ソング(釜石SW応援歌)も、釜石のフラッグ(大漁旗)も。にぎやかになる」

ファーディーはこのあと、松倉グラウンドに車で戻り、釜石商工高校と釜石高校のラグビー部員にラグビーを指導した。

夜は、野田武則市長らと共にタウンミーティングに参加した。一日中、釜石市民との交流を楽しんだ。

「おかえり、ファーディー!」と銘打ち、来年のラグビーワールドカップへの期待などを語り合った。

そういえば、冒頭の小佐野小学校のタグラグビー交流のあと、ラグビーワールドカップのことを聞くと、ラグビーチームのキャプテン、小学校6年の及川勝太くんは目をキラキラと輝かせながら、こう言った。

「釜石のみんなが元気で明るくなれるような大会になってほしい。これだけ、まちが復興したんだというのを、みんなに見せられるような大会にしたいんだ」

小佐野小学校の2階の校長室。壁にはひとつの白い色紙が飾ってある。真ん中には大きな黒い文字でこう書かれている。”(出典:web Sportiva

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:聖パトリックデー 緑とビールで祝う

聖パトリックデー 緑とビールで祝う

” 17日の聖パトリックデーを祝うため、シドニーにあるオーストラリアで最長寿のアイリッシュ・パブでは100樽以上のギネスビールが「念には念を入れて」用意され、朝から緑色に身を包んだ客たちを迎え入れた。

ロックスにある「マーカンタイル」には、 朝7時の開店から400人が朝食を食べに訪れ、客の何人かはギネスビールをパイントサイズで飲んでいたという。

同パブには、夕方の4時までに2,000人以上が訪れており、朝食とランチの時間にはアイルランド人ダンサーが余興をし、夕食時にはアイルランドのバンドがフォークソングを歌ったり、民族ダンスのジグを踊ったりした。

NSW大学のアイルランド研究をしているローナン・マクドナルド教授によると、オーストラリア人の3分の1がアイルランド人の血を引いているという。”(出典:JAMS TV

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