インドと暫定FTAで合意
” オーストラリアとインド両政府は2日、暫定的な自由貿易協定(FTA)について合意したと発表した。
同日オンラインで式典を開き両国の貿易担当相が署名した。通商関係を強化し、豪印両国にとって主要な貿易相手国である中国への経済的な依存度を引き下げる。
今回の暫定FTAは「豪印経済協力・貿易協定(ECTA)」と題するもので、豪政府によると発効後に豪産羊肉や羊毛、石炭やアルミナなどの関税が撤廃される。
ワインの関税も引き下げられる。今後、より包括的なFTAである「豪印包括的経済協力協定(CECA)」の妥結を目指す。
豪印は日本、米国とともに安全保障の枠組みである「Quad(クアッド)」を構成する。
豪州のモリソン首相は2日の声明で「今回の協定は、我々の強固な安全保障面でのパートナーシップとクアッドでの共同努力の上に築かれたものだ」と強調した。
インド側の発表によると、同国のモディ首相もECTAにより両国は「サプライチェーンの強靱(きょうじん)性を高め、インド太平洋地域の安定に貢献することができる」と述べた。”(出典:日本経済新聞)
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シドニー、2022年3月降雨量 160年間で最高
” 3月30日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)の報道によれば、NSW州の各地に大雨、洪水、強風の被害を出しているが、気象庁の長期予報では、この長雨の気象条件が当分続くだろうとしている。
3月も余すところ1日になったが、今年、シドニーの3月降雨量は1859年の気象観測記録開始以来の最高記録を更新したと発表されている。
3月が後42時間で終わる3月30日午前11時までの記録では3月の積算降雨量は、537mmに達しており、シドニーの3月降雨量としては新記録になったばかりでなく、シドニーの1か月の降雨量としてはも過去第6位につけている。
シドニー・オブザバトリー・ヒルの気象観測所の統計では、3月の降雨量で第2位は1942年の521.4mm、第3位は1870年の474.6mmがある。
SMH紙系民間気象予報機関、ウェザーゾーンのベン・ドメンシノ予報士によると、「2021年より前は、シドニーでは平均すると6月がもっとも降雨量の多い月だったが、昨年、今年と2年続きで異常気象が繰り返されており、長期平均さえ3月がもっとも雨の多い月になってしまった。
シドニーの長期的な気候が変化してしまった。また、長期的にも夏の多雨化と冬の乾燥化が進んでいる。これも気候変動の現れの一つだ」と語っている。
BoMによると、29日午前9時から30日午前9時までの24時間の積算降雨量では、バリナとリズモアの中間にあるオルストンビルでは431mmの降雨量があった。
また、バイロン・ベイ、バリナ空港では282mmを記録している。これに比べると、シドニーでもっとも雨降りだったこの3月の積算降雨量は527.4mmでしかない。
そればかりか、バリナ付近では30日午前9時までの7日間に919mmの積算降雨量があり、その半分が24時間で降っている。
さらに、西太平洋地域では貿易風が例年平均よりも強いままになっており、厳しい気象条件の衰えが遅れているため、現在の多雨条件も2022年後半にならないと好転しないと予想されている。
アメリカの海洋大気圏庁(NOAA)のモデリングによると、次の夏には3回目のラ・ニーニャか中間的な条件になることが予想されているが、オーストラリア、ヨーロッパのモデリングではむしろ中間的な条件になると予想されており、冬になればさらに正確な予想ができる。”(出典:NICHIGO PRESS)
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RBA副総裁に女性初のミシェル・ブロック総裁補を指名
” オーストラリア政府は1日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の新たな副総裁に、中銀総裁補として金融安定化や決済システム監督を担当するミシェル・ブロック氏を指名した。3月に辞任したガイ・デベル前副総裁の後任となる。
豪中銀の62年の歴史で、女性副総裁は初めてとなる。任期は5年。
ブロック氏は、1985年に大学卒業し中銀に入行、これまで経済や国際、企業サービス、為替部門などを担当した。”(出典:REUTERS)
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ジャーナリスト チェン・レイ氏の初公判、中国当局がグラハム・フレッチャー大使の傍聴を拒否
” 中国外務省の汪文斌副報道局長は3月31日の定例会見で、国家機密を海外に提供した疑いで逮捕、起訴された中国出身の豪州人ジャーナリスト、チェン・レイ氏の初公判が同日、北京市第2中級人民法院(地裁)で開かれたことを明らかにした。判決は後日、言い渡されるとしている。
豪州のグラハム・フレッチャー中国大使が初公判を傍聴するため同法院を訪れたが、拒否された。
この対応について、汪氏は「刑事訴訟法の規定に従い、国家機密に関する事件は公開審理されず、何人も傍聴はできない」と説明。「中国は法治国家であり、関係者の権利は十分に保障している」と正当性を強調した。”(出典:朝日新聞デジタル via Yahoo! JAPAN)
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2022年2月建設認可急回復、集合住宅が伸び
” 豪政府統計局(ABS)は3月31日、2022年2月の住宅建設認可件数(季節調整値)が1万8,675件と、前月比で43.5%増加したと発表した。
前月の27.1%減少から大幅に回復した。ABSの建設統計部門のロッシー部長は、ニューサウスウェールズ(NSW)州とビクトリア(VIC)州で集合住宅の認可が大きく伸び、全体をけん引したと説明した。前年同月比では7.8%減少した。
民間部門の一戸建て住宅の認可数は1万240件と、前月比16.5%増、前年同月比では27.4%減だった。
一戸建てを除く集合住宅などの認可数は7,183件と、前月比78.3%増、前年同月比25.5%増となった。
主な州の認可件数は、◇NSW州:5,543件(前月比48.8%増)◇VIC州:7,130件(91%増)◇クイーンズランド州:2,719件(14.6%減)◇南オーストラリア州:1,127件(35.9%増)◇西オーストラリア州:1,230件(8%増)――となった。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは「建設認可数は不安定だが、NSW州とVIC州では集合住宅の認可が増加傾向にあることが示された」とした上で、「政策金利が引き上がれば、この傾向は弱まるだろう」との見方を示した。”(出典:NNA ASIA)
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ニック・キリオス選手、また問題行動も謝罪せず。主審の試合裁きを非難
” 29日に行われたテニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2022)男子シングルス4回戦で敗退したニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が、試合中に審判に暴言を吐くなどしたことについて謝罪を拒否し、さらなる処分を受けようが構わないと言い放った。
第9シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に6-7(3-7)、3-6で敗れたキリオスは、第1セットのポイント中に主審のカルロス・ベルナデス(Carlos Bernardes)氏の無線が急に鳴り始めると、怒りを爆発させた。
ベルナデス氏を「完全なる道化」と呼び、「ツアー最大級の大会なのに、あんたらは自分の仕事もできないのか。恥ずかしい」と憤った。
その後もキリオスの怒りは収まらず、さらにこのセットのタイブレーク中にはコート脇の友人と話したように見えたため、反スポーツマン行為を取られた。
すでにひわいな発言で警告を受けていたキリオスには、これで1ポイントのペナルティー。
第2セット開始前にはラケットを破壊し、今度は1ゲームのペナルティーを科された。
キリオスは「あの男(ベルナデス氏)が観客をコントロールできていたとはまったく思わない」と話し、「観客のブーイングを浴び、審判が注目の的になっていたが、それは審判の仕事じゃない。
審判がしゃべったり、何かしたりするのを見に来ている観客はいない」と続けた。
他にもこの試合では、観客の一人がコートに侵入し、キリオスと自撮り写真を撮るハプニングもあった。
ベルナデス氏は、物議を醸したBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)対キリオス戦でも主審を務めていた。
キリオスはこの試合でラケットを投げ、不適切な発言をしたことで合計2万5000ドル(約305万円)の罰金処分を科されている。”(出典:AFPBB News)
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セールGP、オーストラリア連覇
” セーリングの国別対抗戦、セール・グランプリの年間王者を決めるグランプリファイナル(GF)が28日、米国のサンフランシスコで行われ、日本は2季連続の準優勝に輝いた。
一発勝負のGFは年間総合順位の上位3チームで争われ、オーストラリアが連覇を飾り、賞金100万ドル(約1億2,000万円)を獲得した。GF前に開催されたシリーズ第8戦で日本は3位だった。
GFのスタートで失敗した日本の猛追も及ばなかった。9分37秒でフィニッシュして優勝したオーストラリアとは46秒差。
日本の司令塔を務めるネイサン・アウタリッジ(36)は「スタートで出遅れた上に撮影ボートが邪魔をしてさらに遅れてしまった。自分たちは全力で戦ったので運が足りなかった」と不運も襲った大一番を振り返った。
日本は年間総合順位2位でGFに進出。しかし、シリーズ8戦5勝と圧倒的な力を誇るオーストラリアの壁に2季連続ではね返された。そして、GF前はハプニングの連続だった。
まさかの無風でレースを一時中断。すると、コース上にクジラが進入してさらにスタートが延期された。“かじ”を任されるフライトコントローラーの高橋レオ(23)も「きょうは波が大きかったので調整が難しかった」と苦しんだ。
だが、今季はシリーズで2勝を記録するなど躍進。笠谷勇希(33)は「いくつかの衝突事故はありつつも、2大会で優勝できたのは良かった。
個人としては体力面と海面を読む力の向上」と手応えと課題を口にした。急成長を遂げた高橋は「(年間優勝の)100万ドルを逃して悲しいけど、このチームでは勝てるチャンスがあるので次に向けて頑張ります」と来季に向けて世界の頂点を見据えた。”(出典:中日スポーツ via Yahoo! JAPAN)
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入国者の出国前検査要件 2022年4月17日に廃止
” オーストラリア連邦政府が、入国者に対する出国前の新型コロナウイルス検査要件を4月17日に廃止する方針だ。
現状では、オーストラリアに入国するには出国前3日以内に検査を受け、陰性証明を提出する必要があるが、この義務がなくなる。
ハント保健相は「今こそオーストラリアを正常化する時だ」と述べた。一方、入国に際する新型コロナワクチンの接種要件はこれまで通り維持される。地元各メディアが伝えた。
出国前の検査・陰性証明提示要件は、昨年初めに水際対策として導入された。当初はPCR検査のみ認められていたが、昨年後半には24時間以内に受ける迅速抗原検査(RAT)も認められていた。
ハント保健相は、新型コロナに関するバイオセキュリティー命令を更新しないと言明。
これにより、出国前検査の要件のほかに、クルーズ船に対する制限や、RATキットの価格つり上げ防止のための罰則なども合わせて終了することになり、同相の緊急権限も失効する。
同命令はこれまでに8回更新されており、4月17日に期限を迎えることになっている。
同相は「オーストラリアは2年前に発令された緊急事態宣言から前進する準備が整っている」と述べた。
入国者は引き続き、オーストラリア医療製品管理局(TGA)が承認したワクチンを規定回数接種したことを証明する必要があるほか、国内線・国際線でのマスク着用義務も継続する。
■ブースター接種停滞、冬は感染拡大か
オーストラリアでは、ワクチンのブースター接種(追加接種)の接種率が停滞しており、冬には新型コロナの新たな変異株が猛威を振るう恐れがあるとの見方が強い。
12歳以上の対象者では、2回の接種完了率は94%と高水準なのに対し、ブースター接種率は60%弱にとどまる。
一方、オーストラリア予防接種技術諮問グループ(ATAGI)は、感染リスクの高い高齢者などに対する2回目のブースター接種を承認。4月4日から開始される見通しだ。”(出典:NNA ASIA)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる