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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:留学ブームに陰り、2023年9月にビザ発行減速

留学ブームに陰り、2023年9月にビザ発行減速

” オーストラリアでは今年9月以降、留学生ビザ(査証)の発行で減速の兆しが見られ始めているようだ。

新型コロナウイルスの流行収束を受け、今年に入って留学生回帰が急速に進んでいたが、コロナ禍で緊急措置として導入した特別ビザ「パンデミック・イベント・ビザ(サブクラス408)」を9月に廃止した影響か、単に急増していた留学需要が和らいだためかは不明という。26日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。

9月の学生ビザの申請数は2万4,327件と、前年同月比でほぼ横ばいだった。同ビザの承認率は6月の83.8%から8月には73.3%となり、9月は65.2%に低下した。

移民省の副秘書官だったアブール・リズビ氏は、学生ビザ保有者に最長12カ月間のフルタイム就労を認めるサブクラス408が廃止された影響で、10~12月四半期に学生ビザの申請数がさらに減少する可能性があるとの見方を示した。

9月の学生ビザ申請の内訳を見ると、インド人が最多の4,123人、2位の中国人が3,680人、これに、コロンビア人(1,773人)、フィリピン人(1,656人)が続いた。

ケネディー財務次官は上院委員会で、「強い留学生回帰がサービス輸出を押し上げており、内需の落ち込みを相殺している」と説明。一方で、同委員会に提出された報告書では、学生向けの住宅を早急に増やす必要性が指摘された。”(出典:NNA ASIA

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:アボリジニの地位巡る国民投票否決で分断修復が課題に

アボリジニの地位巡る国民投票否決で分断修復が課題に

” オーストラリアの先住民の地位を巡る14日の国民投票が否決された。アルバニージー首相ら憲法改正賛成派は、迫害を受けた先住民との歴史的和解を目指したが、賛否両派の間で激しい論争を巻き起こし、かえって豪社会に深い亀裂を残した。分断をどう修復するのか豪国民は重い課題を背負った。

過去8回行われた改憲では超党派の支持があったが、今回は野党・保守連合が反対し、与野党激突の構図となった。

反対派は「先住民に特権を与えることは法の下の平等に反する」との法律論を唱える一方、「先住民は過去の賠償を求めてくるはずだ」「(英国人植民を象徴する)建国記念日が廃止されるかもしれない」などと、白人保守層の不安をあおる主張を展開した。

これに対し賛成派は「反対派の言うことはうそっぱちだ」「(前米大統領の)トランプ流政治をやめよ」と応戦し、泥仕合の様相を呈した。賛成派の運動員からは「冷静に議論すべきだったのに政争の具と化してしまったのは残念」との声が漏れる。

一方、改憲への支持が広がらなかった一因として、アジア系や中東系の移民が増えて社会の多様化が進んだことも見落とせない。改憲勢力は、先住民迫害への贖罪を強調したが、迫害とは無縁の移民には響かず、「賛成してもわれわれにメリットはない」と冷ややかな反応が見られた。

改憲は頓挫しても、雇用や教育などで不利な状況にある先住民の生活環境改善という政策課題はなお残る。豪国民が融和を図り、現実的な解決策を見いだせるかが試される。”(出典:JIJI.com via Yahoo! JAPAN)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、ポルトガルを下し2勝目も圧倒出来ず(RWC2023)

ワラビーズ、ポルトガルを下し2勝目も圧倒出来ず(RWC2023)

” 世界ランク10位のオーストラリアは、同16位のポルトガルに34―14で勝って2勝目。ボーナスポイント「1」を加えた勝ち点5を獲得し、11に伸ばした。1次リーグ(L)を2勝2敗で終え暫定2位。決勝トーナメント進出への可能性を残し、現在3位のフィジの最終戦(8日)の結果を待つ。

オーストラリアは前半4分、敵陣22メートル内でスクラムの反則を誘い、SOドナルドソンのPGで先制。ポルトガルは素早いパス回しとランで攻め込み、12分にCTBベテンコウルトが右隅にトライを沈めた。

しかしベテンコウルトは直後に危険なタックルでイエローカード。数的有利のオーストラリアは19分、敵陣右サイドのラインアウトを起点に、NO8バレンティーニのオフロードパスを受けたロックのアーノルド再逆転トライ。10―7とし、相手が14人の10分間に計3トライを挙げて24―7で折り返した。

オーストラリアは後半7分、敵陣左サイドのラインアウトから右に展開し、フランカーのマクライトがチーム4トライ目。ボーナスポイントを獲得した。ポルトガルは20分、敵陣左サイド深くのラインアウトモールを押し込んだように見えたがグラウンディングが認められずに7―29のまま。オーストラリアは20分、22分と立てつづけにイエローカードを出し30分にポルトガルにトライを許したが、34分に埼玉でプレーするWTBコロインベテがダメ押しトライ。34―14で勝ちきった。

4試合を終えて勝ち点を11に伸ばしたオーストラリアは、暫定2位に浮上。だが3位のフィジーは最終戦のポルトガル戦で負けても7点差以内、もしくは4トライ以上での勝ち点1を獲得すれば2位となり、1987年の第1回大会から参加するオーストラリアの史上初の1次L敗退が決まる。エディー・ジョーンズ監督は試合後「我々はまだ生き残った」と、安どの表情を浮かべていた。”(出典:スポーツ報知 via Yahoo! JAPAN)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:労働条件なしでのワーホリ延長を検討か

労働条件なしでのワーホリ延長を検討か

” オーストラリアの労働党政権は、移民制度の大幅見直しで、ワーキングホリデービザ(査証)の2年目、3年目の延長を労働条件なしで認めることを検討しているもようだ。

労働者搾取阻止のため1年間に限定にすることを提言した専門家パネルの意見を黙殺する可能性がある。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

専門家パネルによる中間レビューでは、ワーホリの主目的が「文化交流」である原点に立ち返り、期間を1年に限定し、指定地域の建設、鉱業、農業などの特定業種で88日間働いた場合の延長オプションを廃止することが提言された。

だが労働党は、豪英FTA(自由貿易協定)により英国民に認められた条件と同様に、労働条件なしで延長できるようにする可能性があるという。

オーストラリア労組(AWU)は、ビザ延長のために地方での就労を要件とするルールにより労働者が搾取されやすい上、理不尽な条件では働かないオーストラリア市民の雇用が優先されないとして、同ビザの廃止を求めている。

一方、特定業種は労働力をワーホリに頼っている側面があり、業界との協議や代替策なく突然廃止されれば大きな痛手になるとして、政府に変更には慎重になるよう訴えている。”(出典:NNA ASIA続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:労働条件なしでのワーホリ延長を検討か

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、ウェールズに大敗を喫しラグビーワールドカップ2023 1次リーグ敗退濃厚(RWC2023)

ワラビーズ、ウェールズに大敗を喫しラグビーワールドカップ2023 1次リーグ敗退濃厚(RWC2023)

” 過去2度の優勝を誇るC組のオーストラリアが、ウェールズにノートライに抑えられ、6―40で完敗した。2敗目(1勝)を喫し、10度目のW杯で同国史上初の1次リーグ敗退が濃厚となった。

オーストラリアは初の1次リーグ敗退が現実味を帯びてきた。かつて日本代表を率いたジョーンズ監督は試合後に「サポーターに謝りたい」と異例の謝罪を行った。

目を覆いたくなるようなミスで試合の流れを失った。6―10の前半25分、トライを狙って敵陣深くのラインアウトを選択。だが、スローインはFWの頭上を通過し、相手に取られて大ピンチを招き、PGで失点した。

先発15人のうち、過去のW杯経験者は4人だけ。1月に5年契約を結んだジョーンズ監督は「変化が必要」と若手主体で大会に臨んだが、要所で未熟さを露呈した。8強入りを逃せば、自国開催の4年後へ、どん底からの再出発となる。日本への復帰も取り沙汰されているジョーンズ監督は続投するか問われ「100%だ」と言い切ったものの、厳しい批判は免れそうもない。”(出典:Sponichi Annex via Yahoo! JAPAN) 続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、ウェールズに大敗を喫しラグビーワールドカップ2023 1次リーグ敗退濃厚(RWC2023)

オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:ワラビーズ、フィジーに敗れラグビーワールドカップ2023 準々決勝進出へ崖っぷち(RWC2023)

ワラビーズ、フィジーに敗れラグビーワールドカップ2023 準々決勝進出へ崖っぷち(RWC2023)

” ラグビーワールドカップ2023(フランス大会)のプールC初戦でウェールズ代表に競り負け、16年ぶりの準々決勝進出へ向けてあとがなくなったフィジー代表だが、サンテティエンヌで9月17日、オーストラリア代表を22-15で下し、望みをつないだ。

フィジーはこの試合までに、オーストラリアと22回戦って2勝しかしたことがなく、最後に勝ったのは1954年だったが、最高の舞台で大きな勝利を獲得。ノックアウトステージへ進める上位2枠をめぐり、同組の戦いは混とんとしてきた。

オーストラリアに先制を許したフィジーだが、PRエロニ・マウィが強烈なタックルを決めるなど、序盤から激しくディフェンスし続けた。

ペナルティゴール(PG)で得点を重ね逆転するも、前半23分、オーストラリアのSHニック・ホワイトが自陣から「50:22キック」を決めて敵陣22メートルライン内のマイボールにすると、WTBマーク・ナワンガニタワセがタッチライン外からクイックでボールを入れ、CTBサム・ケレビと連係してゴールドジャージーの14番がインゴールに持ち込みトライが認められた。

しかし、前半はテリトリー、ポゼッションともフィジーが上回り、27分にPGで再び逆転する。32分には強力なドライビングモールで相手の反則を引き出し、ゴールキック好調だったSHシミオネ・クルヴォリが3点を追加。12-8で折り返した。

フィジーは後半の入りもよく、43分(後半3分)、ハイボールを相手がお見合いしたところ、バウンドボールをCTBチョスア・トゥイソヴァが確保してゴールへ走り切り、チームは勢いがついた。SHクルヴォリか厳しい角度からコンバージョンを決め、貴重な2点を追加。

この日のフィジーは規律がよく、反則数は相手の「18」に対し「7」と少なかった。ラインアウトは苦しんだが、スクラムではオーストラリアにプレッシャーをかけた。ブレイクダウンでも奮闘、ターンオーバー成功は11回もあった。

58分、オーストラリアがフェイズを重ねてゴールに迫ったが、フィジーは耐え、ブレイクダウンでからんでピンチを脱出した。61分はLOテ・アヒワル・シリキダヴェタが、63分はCTBトゥイソヴァがジャッカルでオーストラリアに傾きかけた流れを止めた。

苦しい時間帯を踏ん張ったフィジーは66分、PGで大きな追加点を獲得。

オーストラリアが68分にトライを奪い返し、7点差に詰め反撃ムードを高めたが、数分後、今度はウェールズ戦最後のエラーで悔し涙をのんだWTBセミ・ランドランドラがブレイクダウンでファイトしてチームをピンチから救った。

そして試合終了間際、フィジーは相手ボールスクラムでFWパックがプレッシャーをかけてペナルティを獲得し、歓喜の瞬間を迎えた。

これで両チームとも1勝1敗(勝点6)。勝ったフィジーの残り試合の相手はジョージアとポルトガル。オーストラリアは、2連勝で首位(勝点10)のウェールズと24日に対戦し、最後のポルトガル戦も気が抜けなくなった。”(出典:RUGBY REPUBLIC

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:留学生回帰で人口が過去最多の56万人増

留学生回帰で人口が過去最多の56万人増

” オーストラリアの人口が3月に2,650万人となり、前年同月比で56万3,200人増と増加数が過去最多となったことが、豪政府統計局(ABS)の最新のデータで明らかになった。

人口増加率は2.2%と、人口増により経済を活性化する2008/09年度の「ビッグ・オーストラリア構想」時に匹敵するという。

ただ、留学生が新型コロナウイルス流行中に中断していたコースを修了するために急速に回帰していることが主な要因で、人口への影響は短期的になるとの見方が出ている。地元各紙が伝えた。

人口は年初来3カ月で、1日に2,000人増えている計算となった。移民流入数は45万4,400人と過去最高の伸びとなった。

州別の人口では、西オーストラリア州が285万5,600人と前年同月比で2.8%増加し、伸び幅が最も大きくなった。ビクトリア州も676万6,600人で2.4%増と大きく伸びた。ニューサウスウェールズ州は829万4,000人で1.9%増だった。

オーストラリア連邦政府は、5月に発表した23/24年度(6月期)予算案で、6月までの1年間の純移民数(移入民と移出民の差)は40万1,000人と予測していたが、長期滞在目的の入国者数が堅調で、移民の出国者数が低迷していることから、これを大きく上回るとみられる。

一方、出生数と死亡数の差である自然増加数は10万8,800人と、18.5%減少。人口増加への寄与度は過去20年以上で最も低くなり、新型コロナウイルス流行を背景とした出生数の低迷や死亡数の増加が原因だという。

■「人口増は計画的でない」

オンライン証券コモンウェルス・セキュリティーズ(コムセック)のチーフ・エクイティ・エコノミスト、ジェームズ氏は、「人口が増えれば、雇用や住宅、交通機関、インフラへの需要は強い状態が続くことになる。移民数の堅調な増加は経済を支える」と評価。

一方、「人口は計画的に増やす必要があるが、今のオーストラリアの状態が計画的なものだとはあまり言えない」と指摘した。

特に賃貸住宅市場は、8月に空室率が1.1%と過去最低となっており、移民の急増は住宅危機にさらなる圧力をかけることになる。”(出典:NNA ASIA via Yahoo! JAPAN)

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オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:失業率 − 2023年8月

失業率 − 2023年8月

” 豪政府統計局(ABS)が14日に発表した2023年8月の失業率(季節調整値)は、3.7%と前月から横ばいだった。

就業者は約6万4,900人増加した一方、失業者は約2,600人減少とわずかな下落にとどまった。

就業者の増加数は、エコノミストらが予測していた2万5,000人を大きく上回った。就業者数は1,410万人と過去最多を記録し、新型コロナウイルス流行初期の1,300万人から増加した。

男女別の失業率は、男性は前月から横ばいの3.8%、女性は0.1ポイント改善の3.6%だった。

失業者数は54万500人だった。このうち、フルタイム求職者は6,000人増の35万8,300人、パートタイム求職者は8,700人減の18万2,200人だった。

就業者数は1,410万7,900人となった。フルタイム就業者は2,800人増の984万9,800人で、パートタイム就業者は6万2,100人増の425万8,100人だった。

総労働時間は900万時間減の19億4,100万時間。労働参加率は0.1ポイント上昇の67%だった。希望する就労時間が得られない不完全就業者の比率は0.2ポイント上昇で6.6%だった。

ABSで雇用統計部門を率いるジャービス氏は、「学校休暇に当たる7月は就業者数が若干減少したが、8月は大幅な増加に転じた」と説明。過去2カ月の平均就業者数の伸びは単月当たり約3万2,000人と、過去1年間の平均とほぼ同水準となっている。

■ACTは大幅改善

失業率が悪化した州は、◇ニューサウスウェールズ:3.6%(前月比0.3ポイント悪化)◇西オーストラリア州:3.8%(0.3ポイント悪化)◇北部準州(NT):4.3%(0.5ポイント悪化)――だった。一方、◇ビクトリア州:3.5%(0.1ポイント改善)◇クイーンズランド州:4.1%(0.3ポイント改善)◇南オーストラリア州:3.6%(0.4ポイント改善)◇タスマニア州:4.4%(0.3ポイント改善)◇首都圏特別区(ACT):3.1%(0.6ポイント改善)――と改善した。

■雇用の伸び、今後も続く

調査会社BISオックスフォード・エコノミクスでマクロ経済予想部門を統括するランケーク氏は、「経済活動が軟化するにつれて、労働市場は最終的に冷え込む」と指摘。ただ、企業は依然として採用を増やしており求人倍率も高いため、雇用の伸びは今後数カ月は堅調に推移すると述べた。

調査会社キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、スーヤ氏は、「不完全就業者の増加は、労働市場が軟化していることを示している」と指摘。賃金の伸びが間もなく鈍化する可能性が高いことを示していると述べた。”(出典:NNA ASIA via Yahoo! JAPAN)

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