在オーストラリア日系企業活動の概要 ⑥
” オーストラリア連邦政府は2国間や多国間の貿易協定の締結に積極的な姿勢を示しており、中国とのFTAも15年12月に発効しました。
また、インドとのFTAも締結に向けて積極的に取り組んでいます。人口が10億人を超えるアジアの巨大市場とのFTAの締結は在豪日系企業に対しても多くのメリットをもたらすことが考えられます。
そこで、日系企業が中国、インドとのどういった市場に期待しているかをみると、対中国とのFTAではニュー・サウス・ウェールズ州に立地する企業は牛肉、肉製品に期待が高まる一方で、
ビクトリア州に立地する企業は乳製品に期待が高まるなど地域特性が顕著に現れています。(参照: 表6)
次に、インドとのFTAが期待される市場分野をみると多くの企業が穀物市場を有望視していることが分かります。”(参照:表7)(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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在オーストラリア日系企業活動の概要 ⑤
” 15年1月に日豪EPAが発効し、日豪間での更なる貿易、投資の活性化が期待されます。
在豪日系企業の対日貿易のEPA利用についてみると、日本からの輸入にEPA制度を利用していると回答した企業は全体で42.0%で、業種別では製造業で47.8%、非製造業で39.1%となりました。
また、利用を検討中とする企業が製造業で17.4%、非製造業で23.9%となったことからも約半数以上の企業がEPAによるメリットを受ける、もしくは今後受けることになります。”(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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在オーストラリア日系企業活動の概要 ④
” 企業の現地化への取り組みについては製造業では52.5%、非製造業では55.8%の企業が「現地化を意識した現地人材の研修・育成の強化」を選択しており、多くの企業が現地における人材教育に力を入れていることが分かります。
また、「現地人材の登用(部長・課長級、店長)」を製造業が40.7%、非製造業45.7%の企業が選択していることからも、マネージメント・レベルでも現地化を進める傾向を見て取ることができます。
一方で現地化にするにあたっての問題点では「特に問題はない」とする企業が全体の24.9%となったものの、製造業で38.0%、非製造業で31.8%の企業が「現地人材の能力や意識」を問題視しています。
このように、現地化を進めたいという思いとは裏腹に現地人材の採用難といった課題も浮き彫りとなっています。”(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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在オーストラリア日系企業活動の概要 ③
” 営業利益見込みの改善理由については69.0%の企業が「現地市場での売り上げ増加」を理由としてあげており、
「人件費」が営業利益見込みの改善、悪化の理由となったと回答する企業の割合は縮小しています。
16年の営業利益見込みについては35.2%の企業が15年に比べて改善すると回答していますが、
近年では先行きを不透明視する企業が増加したことから、1年先の状況に対しては楽観的な見通しを示す企業の割合は縮小傾向にあります。
今後の事業展開の方向性については、非製造業を中心に42.7%(85%)の企業が「拡大」、47.7%(95社)が「現状維持」と回答しています。
一方、今後「事業の縮小、第三国(地域)への移転・撤退」を選択した企業は輸送用機械器具関連を中心に全体の8.0%(16社)となりました。
今後の事業展開の1つとして現地化に向けた動きを見てみます。非製造業のうち卸売・小売業では現地従業員を増加させる一方で、日本人駐在員を減少させる方向にあります。
製造業をみると輸送機械器具業が現地従業員、日本人駐在員を減少させて規模を縮小する動きが顕著となっています。”(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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在オーストラリア日系企業活動の概要 ②
” 在豪日系企業の状況をみると15年の営業利益見込みが「黒字」となると回答した企業の割合は14年の71.5%から0.6ポイント拡大して72.1%となった一方で、
「赤字」となると回答した企業の割合は14年の17.1%から5.2ポイント縮小して11.9%と大幅に改善しました。
また、14年10月時点で34.7%の企業が15年の営業利益見込みは14年に比べて改善すると回答しましたが、
15年10月時点では36.0%の企業が14年に比べて改善すると回答しており、過去1年間で日系企業の景況感は改善したと言えます。”(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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在オーストラリア日系企業活動の概要 ①
” オーストラリア経済をみると、鉱業部門は引き続き価格下落の影響を受けている一方で、経済成長の基盤は鉱業から非鉱業分野に移行しつつあると言われる中で経済は底堅く推移しています。
内需は低金利政策による効果が消費部門に表れていると言われていますが、住宅価格の緩和による資産効果の剥落や緩慢な賃金上昇により短期的に消費の先行き不透明感が高まりつつあります。”(出典:『日豪プレス』2016年3月)
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紫色コンバースがチャリティー発売
” 人気スニーカー「コンバース」の限定版となる紫色チャックテイラーが、国内でチャリティー用に発売された。
限定版のスニーカーは、ハイトップ、ロートップともに小売価格は100ドル。1足につき20ドルが、骨髄不全症候群の治療法開発のためのチャリティー基金「Maddie Riewoldt’s Vision」に寄せられる。
同基金は昨年、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)のニック・リーウォルド選手の妹のマディーさんが、骨髄障害で死亡したことを受けて設立された。
紫色はマディーさんがいちばん好きな色であったことから、同基金のカラーにも使用されている。”(出典:JAMS.TV)
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医療制度
” 日本と大きく違うのが、どんなことでもまずは地域のGP(General Practitioner:一般診察医)にかかって診てもらうことです。
そこで専門医の診察や治療が必要と判断されれば、紹介状を渡してくれますので、それを持って紹介先を受診することになります。
GPでは比較的予約が早く取れますが、専門医だと1〜3か月予約待ちということも稀ではありません。
(ここで、「急病の時はどうするの?」と思った方、入院設備のある病院では救急科があり、予約なしで診療を受けられます。しかし、人口の少ない町では病院がないことも少なくありません。)
GP→専門医と二度手間を踏まなければならず、かつ長期間待たねばならないのですが、紹介状がないことには受診ができないので、このステップを省略することができません。
日本の「いきなり専門医受診システム」に慣れていると非常に面倒に感じますが、郷に入れば郷に従えということで従うしかありませんね。”(64%、百分率は電子書籍のページ数、以下同様)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる