アボリジニの地位巡る国民投票否決で分断修復が課題に
” オーストラリアの先住民の地位を巡る14日の国民投票が否決された。アルバニージー首相ら憲法改正賛成派は、迫害を受けた先住民との歴史的和解を目指したが、賛否両派の間で激しい論争を巻き起こし、かえって豪社会に深い亀裂を残した。分断をどう修復するのか豪国民は重い課題を背負った。
過去8回行われた改憲では超党派の支持があったが、今回は野党・保守連合が反対し、与野党激突の構図となった。
反対派は「先住民に特権を与えることは法の下の平等に反する」との法律論を唱える一方、「先住民は過去の賠償を求めてくるはずだ」「(英国人植民を象徴する)建国記念日が廃止されるかもしれない」などと、白人保守層の不安をあおる主張を展開した。
これに対し賛成派は「反対派の言うことはうそっぱちだ」「(前米大統領の)トランプ流政治をやめよ」と応戦し、泥仕合の様相を呈した。賛成派の運動員からは「冷静に議論すべきだったのに政争の具と化してしまったのは残念」との声が漏れる。
一方、改憲への支持が広がらなかった一因として、アジア系や中東系の移民が増えて社会の多様化が進んだことも見落とせない。改憲勢力は、先住民迫害への贖罪を強調したが、迫害とは無縁の移民には響かず、「賛成してもわれわれにメリットはない」と冷ややかな反応が見られた。
改憲は頓挫しても、雇用や教育などで不利な状況にある先住民の生活環境改善という政策課題はなお残る。豪国民が融和を図り、現実的な解決策を見いだせるかが試される。”(出典:JIJI.com via Yahoo! JAPAN)
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労働条件なしでのワーホリ延長を検討か
” オーストラリアの労働党政権は、移民制度の大幅見直しで、ワーキングホリデービザ(査証)の2年目、3年目の延長を労働条件なしで認めることを検討しているもようだ。
労働者搾取阻止のため1年間に限定にすることを提言した専門家パネルの意見を黙殺する可能性がある。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
専門家パネルによる中間レビューでは、ワーホリの主目的が「文化交流」である原点に立ち返り、期間を1年に限定し、指定地域の建設、鉱業、農業などの特定業種で88日間働いた場合の延長オプションを廃止することが提言された。
だが労働党は、豪英FTA(自由貿易協定)により英国民に認められた条件と同様に、労働条件なしで延長できるようにする可能性があるという。
オーストラリア労組(AWU)は、ビザ延長のために地方での就労を要件とするルールにより労働者が搾取されやすい上、理不尽な条件では働かないオーストラリア市民の雇用が優先されないとして、同ビザの廃止を求めている。
一方、特定業種は労働力をワーホリに頼っている側面があり、業界との協議や代替策なく突然廃止されれば大きな痛手になるとして、政府に変更には慎重になるよう訴えている。”(出典:NNA ASIA) 続きを読む オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:労働条件なしでのワーホリ延長を検討か →
ジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使 処理水放出巡り、福島産ヒラメをフィッシュ&チップス調理動画が反響
” 東京電力福島第一原発の「処理水」の海洋放出が始まった後、福島県の魚を食べて応援しようという機運が高まっている。太平洋に面するいわき市では「ふるさと納税」の申し込みが急増しており、1日当たりの寄付件数は放出決定前と比べて約8倍に上っているという。
このような応援は国内にとどまらない。駐日オーストラリア大使も、「福島の魚を使ったフィッシュ&チップスをオーストラリア大使館で」という動画をXに投稿。7万を超える「いいね」がつくなど、話題を呼んでいる。
常磐もの「ヒラメ」をフィッシュ&チップスで
ジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使(@AusAmbJPN)は9月5日、Xに動画を投稿した。
動画は、大使館関係者が「食べて応援します」と、声を合わせて呼びかける場面から始まる。
その後、ジャスティン大使が「今日は大使館で福島の魚を使ってフィッシュ&チップスを食べてます。オーストラリア人は、フィッシュ&チップスが大好きです」と説明した。
フィッシュ&チップスとは、魚のフライにフライドポテトを添えたもので、オーストラリアなどで人気を集める料理。
大きなヒラメを持つコックも動画に登場し、「新鮮な福島のヒラメがぴったりです」と紹介していることから、今回はヒラメのフライを作ったようだ。
このほか、「オーストラリア大使館ではこれからも福島県産の食材を使っていきます」「福島の魚は安全です」「うまい」といった言葉を盛り込んだ。
この動画を載せたジャスティン大使の投稿は7日現在、1.4万リポスト、7.3万「いいね」などと話題を呼んでおり、「感謝」「とても嬉しい」「私も食べて応援します」といったコメントであふれた。
エリアス公使らも福島産品の買い物に
また、オーストラリア大使館(@AustraliaInJPN)は8月30日にも、福島に関連する別の動画をアップしている。
同大使館のエリアス政務担当公使とウイルソン参事官が、福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE」(東京都中央区)に買い物に出かけたという内容だ。
エリアス公使は青色の買い物かごを持った後、店頭に置かれていたモモの匂いをかぎ、「福島といえばモモですね」と笑顔。ウイルソン参事官も「福島のジャムもおいしそうですね」と話し、2人は次々に買い物かごに商品を入れていった。
そして、「オーストラリアは福島と強い関係を持っています。これからも福島を応援します」と締めくくっていた。
処理水の海洋放出をめぐっては、中国政府が日本産の水産物の輸入を全面的に停止した。
一方、アメリカやカナダ、スペイン、オーストラリア、イタリアなど数多くの国が、「処理水放出は科学的根拠に基づいている」などと声明を発表している。”(出典:HUFFPOST via Yahoo! JAPAN)
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西オーストラリア州マーク・マッガーワン首相 任期半ばで辞任
” オーストラリア西部、西オーストラリア州のマーク・マッガーワン首相(55)が29日の記者会見で、「疲れた。消耗した」として辞任を表明した。
州議会議員も任期を2年弱残して辞職する。不祥事や病気以外での突然の辞任は異例。
労働党のマッガーワン氏は2017年3月の州議選勝利に伴い州首相に就任。21年選挙も圧勝して再選されたが、新型コロナウイルス禍対応や経済対策に一定の道筋が付いたとして「今が辞め時」と判断した。後任も多数派の労働党から選出される見通し。
同州は鉄鉱石や天然ガスなど資源が豊富で、最近はレアアース(希土類)開発でも注目されている。岸田文雄首相が22年10月に同州パースを訪問した際には地元経済関係者らと共に意見交換した。”(出典:JIJI.COM)
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アンソニー・アルバニージー首相、中国との関係強化目指す意向
” オーストラリアのアルバニージー首相は14日、引き続き中国との関係強化を目指す考えを示した。オーストラリアは最大の輸出相手国である中国との通商関係の全面的な回復を模索している。
同首相はクイーンズランド州タウンズビルで記者団に、「中国はわれわれの主要な貿易パートナーであり、関係を変革するために取り組んでいる」と指摘。「より前向きな関係を引き続き発展させていくことは両国の利益にかなうと確信している」と述べた。”(出典:Bloomberg)
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次期駐日大使にジャスティン・ヘイハースト氏
” オーストラリアのウォン外相は22日、次期駐日大使に外務貿易省幹部のジャスティン・ヘイハースト氏を任命すると発表した。2023年初めに着任する。
ヘイハースト氏は中国やフィリピンでの勤務経験を持ち、最近は日米豪印による「Quad(クアッド)」担当の高官などを務めた。
ウォン氏は「両国の安全保障や防衛関係は互いにとって極めて重要で、地域の安定や繁栄、平和を下支えするものだ」と述べた。
日本にとって豪州は「準同盟国」の位置付けだ。日豪首脳は10月、中国への対処を念頭に安全保障協力に関する新たな共同宣言に署名した。
1月には自衛隊と豪軍の共同訓練を行いやすくする「円滑化協定」にも署名するなど、安保面での協力を深めている。”(出典:日本経済新聞)
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バヌアツと安全保障協定に署名
” オーストラリアと南太平洋バヌアツは13日、災害救助や防衛、治安維持などで協力するための安全保障協定に署名した。
オーストラリアと対立する中国は4月、ソロモン諸島と安保協定を締結した。オーストラリアは、太平洋諸国における中国の影響力拡大に神経をとがらせており、各国のつなぎ留めに懸命だ。
バヌアツ訪問中のオーストラリアのウォン外相がこの日、カルサカウ首相と協定文書に署名した。バヌアツは人口約32万6千人。軍隊はない。
中国とソロモンの安保協定の内容は現在も非公表だが、中国の軍や警察の派遣を認めているとみられている。ウォン氏はこれを念頭に「透明性」を重視すると強調。バヌアツとの協定文書を今後公開する考えを示した。”(出典:日本経済新聞)
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超党派議員団訪台へ、対中関係改善に影響か
” オーストラリアのアルバニージー首相は3日、記者団に対し超党派議員団が近く台湾を訪問する予定だと明らかにした。
これに先立ち、豪メディアは与野党の6人の議員が台湾を4日から5日間の日程で訪問し、蔡英文総統らと面会すると報じていた。
冷却化した中豪関係に改善の兆しが見える中、中国側が反発する恐れがある。アルバニージー氏は議員団の訪台には長い歴史があるとした上で「政府の訪問団ではない」と強調した。
豪政府が新型コロナウイルスの起源を巡る調査を要求したことなどに中国が反発。豪製品に制裁を科したり、閣僚級の交流を凍結したりしていた。
ただ、中国の習近平国家主席は先月、インドネシア・バリ島でアルバニージー氏と会談した際、豪州とのより良い関係の実現を呼び掛けていた。”(出典:JIJI.COM via Yahoo! JAPAN)
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる