間近で、ぼやかれた翌月
昨年12月で間近で、プロ野球界の現役と監督で傑出した成績を残された野村監督こと野村克也さんの講演を聞く機会に恵まれましたが、その際、一緒だった友人に貸して貰った野村本を今朝から読み始め。
無視は人を育てる、?
野球を題材としながら人生観に通じる大局的な見解が導かれていて、今日読んだ中で印象に残ったところでは・・
昨年12月で間近で、プロ野球界の現役と監督で傑出した成績を残された野村監督こと野村克也さんの講演を聞く機会に恵まれましたが、その際、一緒だった友人に貸して貰った野村本を今朝から読み始め。
野球を題材としながら人生観に通じる大局的な見解が導かれていて、今日読んだ中で印象に残ったところでは・・
今、日本のプロ野球で一番の高給取りは、讀賣ジャイアンツの阿部慎之助選手ですかね。現在、読み進めている「WBC 侍ジャパンの死角」で、著者の高代延博さんがWBC日本代表コーチの立場で阿部選手について言及しており、
山本浩二監督は、兼ねてから阿部慎之介を軸にしたチーム作りを公言していましたが、初日のベースランニングでは、しっかり阿部選手が声を出しながら先頭を走ったとの事。
膝を痛めた時でも、本来、若い選手が担う投内連携の指示出しも阿部が率先して引き受けた。高代コーチが以前のWBCで、現ブルージェイス(マイナー契約)の川崎選手にみっちり守備の基本を説いていた際は、脇で熱心に見入っている姿から
高代コーチは、本人がキャッチャーから内野(ファースト)のコンバートを検討しているのかと思いきや、チーム(ジャイアンツ)に戻った際に、坂本をはじめとする若い選手への伝授を想定しての事であったそうな。
高代さんは、阿部選手のそれらの姿からチームリーダーはこのような理念を持った選手であるべきとし、地位が人を作る点にも言及しています。
また、WBCの本番へ向けたチーム内の壮行会の場面では、参加者の酔いがまわり、注がれた酒を飲み干すシーンが繰り返され、高代コーチは七杯に及んだとか。本来、倒れるかもしれない状況であったところ
高代コーチの隣りに座して焼酎の水割りを作る係であった阿部選手が機転を利かせて、焼酎を抜いて水だけのモノを三杯仕込んで事態を未然に回避したそうな。
球界屈指の打撃力(センス)もさることながら、チームをまとめる役割、チームスタッフへの気配り等、キャプテンとして求められる要素が高い次元で交差しての球界の最高年俸、よく頷ける裏話でした。
昨日、家族が見ていて掛布選手引退の真相に迫るとのヘッドラインに興味を以て録画していた「テレビ未来遺産 壮絶…なぜ私はやめたのか?伝説の引退SP」を観ましたが
ミスタータイガースとして、一時はプロ野球界の頂を極めた掛布雅之選手の引退した年齢が33歳。同じ番組で取り上げられていた津田恒美投手は30歳(その2年後に死去)。
一流選手は長く活躍するイメージがありますが、短命ながらファンに鮮烈な記憶を残す選手も居て、両選手とも後者に該当しますが、キャリアに燃焼できる期間に思いを及ばされますね。アスリートに限らず、誰しもに当てはまる事と実感しながら番組を見ていました。
そして、仕事納め。昨日の続きで「考えなしの行動」を読むテンションになく、友人が送ってくれた「WBC侍ジャパンの死角」を読み始め。著者は今オフから阪神タイガースのコーチに就任した高代延博さんで、今春のWBC開催時はコーチ。
今年のオフを騒がせた(賑わせた?)一事に、中日ドラゴンズの落合(博満)GMが井端弘和選手に提示した契約条件が上げられると思います。
3月の時点では日本代表と複数回に渡って窮地から救ったヒーローであったわけですが、本の中では中日の駆け出し時代に高代コーチが(井端の)故障の後遺症を跳ね除けるべく特別プログラムで鍛えた事や
新人として注目を集めていた現阪神タイガースの福留孝介選手とで対になってノックを受けさせ、内野の守備に難を露呈していた福留に対してライヴァル心を掻き立てた事など・・
WBCで日本代表に(井端が)招集された時の心構え、同僚選手の影響力など、様々、プロの視点から井端選手のプロフェッショナルリズム言及されており、印象に残りました。
井端選手が時の人となった日本対台湾戦を東京ドームで観戦していた自分としては、歓喜の輪の中に居た一人として、今年一年で文字通りの天国と地獄を味わったアスリートの来季の動向に
「巨人かぁ、、」の思いは拭いきれぬも、復活劇に焦点を合わせてみようと。
アメリカ・メジャーリーグで世界一に登り詰めたBoston Sox 上原浩治投手のサインボールが届きました。
阪神タイガースファンの自分としては、讀賣ジャイアンツ時代の上原投手に煮え湯を飲まされる事が通常で、好きな選手とは言えませんでしたが、
WBC(ワールドベースボールクラシック)やオリンピック等の日本代表としての味方としての頼もしさや特に夢を実現すべくメジャーリーグに飛び込んで行って
選手生命を脅かされる故障との戦いや解雇の危機に直面しながらも、今年は緊迫した最終回や救援の場面で三者凡退に封じ込めた場面を繰り返した姿に鼓舞され、すっかり魅了されました。
先日見たTVの特番では、専属のトレーナーが「いつ、どうなってもおかしくない」というコメントをされており、崖っぷちの状況は相変わらずのようですが、夢に向かって行動し、頂に立ったストーリーの実現者として、記念の品を手に出来た喜びにちょっと浸っていたような。
世界一を極めて間もない瞬間(翌日とかそんなタイミング)に受けたインタヴューで「終わったばかりなんやから、来年の事は聞かないで」の回答に完全燃焼した様子を強く実感出来ました。
夢を達成した境地って、こんな感じかなと。
普段より、ちょっと早く上がって、紀伊國屋ホールで開催された野村監督こと野村克也さんの新刊刊行記念の講演会に。現中日ドラゴンズの落合博満GMの講演は計4回行っているはずですが、野村さんは初めて。
新聞紙が飛びつくような時事的な話題は抑え気味で、ご自身の幼少期からプロ野球の世界に足を踏み入れられた頃やヤクルト監督時代のお話しなど。
TVでは放送禁止用語になってしまうので、通常語られる事はないものの「しっかり仕事をしていれば、見ている人は見ている」といった意の人生訓や
夜、急遽にピンチヒッターとなる依頼が来て、時間帯的に久々の直帰。充電出来るかなーで、用件を済ませて家路につくも、事故による運転見合わせ。前も同じ感じであったような(苦笑)その時は代替手段の選択を誤り、余計な時間を使ってしまったものの、
帰りの電車の中で、「心の軸」(千葉ロッテマリーンズ 井口資仁著)を読了。本の中盤は野球好き向けの感も、後半の〆はビジネス書のフィールドで、スマートなアスリートとの印象を持っていましたが、文面からもその点が浮かび上がってきました。
実際に野球でプレーしている場面で緊張することはありません。チャンスで打席が回ってくるほど、うれしくて仕方がないのです。「よし、打ってやろう」という気持ちのほうが強くなります。(p169)
と、何ともプロ向きのメンタリティの持ち主で、実際、メンタルトレーニングの先生からも「井口君には必要がないね」と言われたそうな。天賦のものもあるのでしょうが、しっかり準備してゲームに臨んでいる背景もあるでしょう。
本の締めでは・・ なんのために生きるのか。そのことを見つめることが、成功への近道なのかもしれません。(p179)とあり、この一文から野球選手として成功しているだけでなく、「生きる」事も上手である事が伝わってきますね。