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京極夏彦さんが描いた化け物遣いら暗躍の果て:『了巷説百物語』読了

二週間前に中間記↓をアップロードしていた

<< 2024年11月5日投稿:画像は記事にリンク >> 京極夏彦さんが描いた化け物遣いら暗躍の果て:『了巷説百物語』中間記

小説家 京極夏彦さんの『了巷説百物語』を読了。

その(中間記)後、読み進めたのは

      辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
 寅卯乃章 手洗鬼
 子丑乃章 野宿火
 空亡乃章 百物語

の四章。締めの「空亡乃章 百物語 」は

” あの、狂騒の一夜から七年の歳月が経っている。”(p1,133)

という後日談で、話しの中心は「子丑乃章 野宿火」迄。読み始めが10月下旬で、ほぼ最終頁に至るまで約1ヶ月のロングラン。

本書単体でも1,149ページに及びシリーズ全体では『巷説百物語』(2003年6月発売)に始まる7冊に及ぶ大作で通読された方によると・・

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京極夏彦さんが描いた化け物遣いら暗躍の果て:『了巷説百物語』中間記

小説家 京極夏彦さんの『了巷説百物語』で

 戌亥乃章 於菊蟲
 申酉乃章 柳婆
 午未乃章 累
 辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
 寅卯乃章 手洗鬼
 子丑乃章 野宿火
 空亡乃章 百物語

と七章収録されているうち「午未乃章  累」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

(2024年)8月末日に開催された

<< 2024年9月1日投稿:画像は記事にリンク >> 京極夏彦さんの世界観 映像で初体感:『了巷説百物語』発売記念&新作『狐花』発売記念イベント 参加記

発売記念イベントでサイン本(付き会場参加券)を購入/入手していた経緯。

本書は1,149ページに及び、しばし京極夏彦さんの著書が鈍器本と称されるそのものといった見栄えで

インパクトある帯「化けの皮、見切った。」に、厚さ5cmに達しようという手にして覚える重厚感

購入時から向き合うには覚悟のようなものを求められる感覚も抱かされますが、読み始めから2週間で全体の7分の3(506/1,149)というところまで。

本を読み進めているのは移動時ゆえ、入り込んだ全貌をなかなか頭に描きづらいですが、ちまちまとページを重ね雰囲気も出てきました。

出版社(KADOKAWA)が載せているあらすじを下記に転用すると・・

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菅付雅信さんに学ぶクリエイティヴであるために実装すべき覚悟:『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』読了

編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役 菅付雅信さんの『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。』 を昨日読了。

(2024年)8月下旬に開催された

<< 2024年8月28日投稿:画像は記事にリンク >> 菅付雅信「『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ』に書けなかった大事なこと」『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ』刊行記念 参加記

刊行記念イベントに参加し、入手していた経緯。

本書は

” アウトプットのやり方は人によっても大きく異なり、載せるメディア(媒体)によっても異なり、クライアントや共同作業する環境によっても異なり、そして時代と共に激しく変化する。さらにはテクノロジーの急速な発展により、少し前の技術的なアドバンテージがまったく無効になってしまうことも増えている。

では、10年、20年、さらには一生有効であろうとするクリエイティヴ教育の色褪せない普遍のメソッドとは何か? それは知的インプットのやり方を教えることなのではと私は考える。”(p006)

に、

” 頭の中に過去のデータが大量に入っているからこそ、その新しい組み合わせも生まれてくるのだ。

ヤングが語った公式はたしかに正しいと思えるが、私からするといちばん重要な分母の部分が抜け落ちている。アイデアのつくり方とは、より正確に言うならば、

既存のアイデア x 既存のアイデア

ではなく、

既存のアイデア x 既存のアイデア / 大量のインプット

である。”(p023-p024 / 註:ヤング=ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』の著者)

という編集者で且つ大学教授でもある著者 菅付雅信さんが、30年以上に及ぶキャリアを通じて協働された国内外の2,000人以上の第一線のクリエイターを通じて得られた確信を礎に

第1章 インプットのルーティン 天才はアイデアを生み出す「仕組み」を持っている。

 第2章 目のインプット・読書編 「負荷のある読書」、それに勝るインプットはない。

 第3章 目のインプット・イメージ編 写真・映画・アートの「三大視覚芸術」をインプットせよ。

 第4章 耳のインプット 音楽のセンスが悪い人間は、クリエイティヴのセンスも悪い。

 第5章 口のインプット トップクリエイターは、なぜ「食べ方」に気を使うのか?

 第6章 アウトプットの方程式 優れたアウトプットとは、「意外性のある組み合わせ」である。

の章立てに沿って、ノウハウがふんだんな具体例も踏まえインプットについて説明されています。

一例を挙げると・・

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畠山健二さんが描いた江戸に生きた人たちの心意気感じられる三篇:『新 本所おけら長屋(一)』読了

作家 畠山健二さんの『新 本所おけら長屋(一)』を読了。

(2024年)8月末に舞の海秀平さん目当てで参加した

<< 2024年8月31日投稿:画像は記事にリンク >> 『いよっ!えどっこだねぇ』発売記念トークイベント ふくだのぞみさん × 畠山健二さん × 舞の海秀平さん 参加記

イベント↑に畠山健二さんの登壇もあり、おけら長屋シリーズについては従前から承知しており、イベント後、今回が良いきっかけと買い求めていた経緯。

本書には

 第一話 まんてん

 第二話 みかえり

 第三話 にたもの

の三話を収録。

シリーズの軸となるのは

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江本孟紀さんと舞の海秀平さんが語ったプロ野球界、相撲界そして日本:『己も国も自信を持たなきゃ!』読了

野球解説者 江本孟紀さんと元小結で大相撲解説者 舞の海秀平さんの対談が収録された『己の国も自信を持たなきゃ!』を読了。

2021年7月出版の著書ながら、この時期に手に取ったのは先々月(2024年8月)末に開催された

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トークイベントに舞の海秀平さんの登壇があり、サイン貰い用に当日書店で買い求めていた経緯。

対談を務める二人に共通点を見出すとすると・・ それぞれの出身(NPB日本相撲協会)へのストレートな物言いする立場ということになりましょうか。

本書は

 はじめに   野球と大相撲 ー コロナに負けてたまるか!

 第一章 「ハングリー精神なき日本」に明日はあるのか?

 第二章 日本のスポーツ界はもはや「仲良しクラブ」か?

 第三章 中国に物言えぬ日本は「独立国家」なのか?

 第四章 「暴走するメディア・SNS」から日本を救えるか?

 第五章 大相撲と野球の伝統は破壊されるのか?

 おわりに  「ルールに従う優等生」から「ルールを作る側」になろう

の章立てに沿って、ご両人の経歴に沿って論が交わされていきます。

読みどころは、

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高橋勅徳さんが紐解く「好き」で自分らしい生き方を実現した人たちが大事にしたこと:『なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか? 異端の経営学者と学ぶ「そこそこ起業」』読了

東京都立大学大学院経営学研究科 准教授 高橋勅徳さんの『なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか? 異端の経営学者と学ぶ「そこそこ起業」』を読了。

(2024年)8月に開催された

<< 2024年8月20日投稿:画像は記事にリンク >> 『なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか?』刊行記念トークイベント 高橋勅徳 X 渡辺祐真 働きたくない人への経営学からのヒント 参加記

刊行記念トークイベントに参加し興味を増幅させられ、トーク終了後に入手していた著書。

本書は、

” 今、この社会のどこかに存在する、「好きなことを、自分のペースで楽しみながら生きていくために起業した人たち」を肯定していく。そのために、自営業者とみなされ、経営学の対象から(不当にも)外されてきた人たちを、新しい世界の担い手=ライフスタイル企業家フィールドから発見して、その具体的な行動を「そこそこ起業」として解き明かしていくことを、残りが見えてきた研究生活の中心に据えることにしました。”(p14)

と企業家研究、ソーシャル・イノベーション論を専攻する高橋勅徳さんの研究成果が、事業例を通じ

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京極夏彦さんが描いた この世に居るはずのない男を巡るミステリー:『狐花  葉不見冥府路行』読了

小説家 、意匠家 京極夏彦さんの『狐花  葉不見冥府路行』を読了。(2024年)8月末に開催された

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『了巷説百物語』発売記念&新作『狐花』発売記念イベントの終演後の物販でサイン本を購入していたもの。

終演後に販売された『了巷説百物語』及び『狐花 葉不見冥府路行』サイン本

同イベントで京極夏彦さんが本書について、歌舞伎での上演依頼を受け応諾し「それでは台本を」「え?  台本・・」という経緯で本書が書き上げられた経緯と承知。

本書は

 死人花

 墓 花

 彼岸花

 蛇 花

 幽霊花

 火事花

 地獄花

 捨子花

 狐 花

の九話を収録。最初は花に絡めた短編集と思いきや

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ジュリア選手が女子プロレス界に賭けた生きざま:『My Dream ジュリア 自叙伝』読了

活躍の舞台を日本国内から海外のリングへ移す女子プロレスラージュリア選手の半生記『My Dream ジュリア 自叙伝』を読了。

(2024年)8月下旬に開催された刊行記念イベントの

一旦、国内でのラストファイトを終え、海外進出前にジュリア選手会いたさに400人超が集合した刊行記念イベント@書泉グランデ

対象書籍として入手していた著書。

本書は、

” 私がこの本を書こうと思ったのは、自分の歩んできた少し不思議な人生を皆さんに知っていただきたかったのと、一つの夢を叶えたいという気持ちからでした。

私の夢は、本書の最後のほうにも書きましたが、女子プロレスが、もっと夢を持って飛び込める世界になることです。”(p226)

との思いが込められ上梓に至ったもの。

内容は、

“「こんなレベルでデビューさせちゃうんだ! って思いました」”(p96)

とデビュー戦後にタッグを組んだ大先輩井上貴子選手にこぼされ、

” クリスマスの時季に、友だちが差し入れを持ってボロアパートに遊びに来てくれて、パーティーをやっていたら突然電気が切れた。停電かと思ったら違った。電気代の支払い督促をずっと放置していたせいだった。”(p99)

と、散々なスタートとなったリングでのキャリアに現実。

“「予習してほしいんだ!  好きな選手や好きな技があったほうが、観戦してて楽しいから!」

今度は、新日本プロレスや中邑真輔 vs 飯伏幸太や、石井智宏 vs 田中将斗、石井智宏 vs 内藤哲也のDVDを持って来て、私に押し付けてくる。

はぁ〜!?  私、専門学校とキャバクラで睡眠時間2時間とかだよ?  鬼なの?  なんなのこの人、同じ生き物とは思えない!

そんなふうに思いつつも、私は空いた時間にこの3試合のDVDの再生スイッチを入れてしまった。私をプロレス色に染めた3試合。これがなかった、私の人生はぜんぜん違うものになっていたのかもしれない。頸椎ヘルニアになんてなってないだろうし、お尻の骨にもトゲなんて生えてなかったし、何より女子プロレスにジュリアは存在しなかった。”(p12)

その前・・

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