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青木理さんが明らかにする蔓延する情報隠蔽の実態:『情報隠蔽国家』読了

先日、中間記をアップロードした

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ジャーナリスト 青木理さんの『情報隠蔽国家』を読了.-

本書の最後、「おわりの言葉にかえて」で

” 本書に収録したのは、本文中でも書いたとおり、いずれも『サンデー毎日』誌上で発表したルポルタージュやコラムがもととなっている。”(p230)

と元ネタに、

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青木理さんが明らかにする蔓延する情報隠蔽の実態:『情報隠蔽国家』中間記

ジャーナリスト 青木理さんの『情報隠蔽国家』を読み始めて

全251ページあるうちの99ページ(第3章の中途)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

 第1章 日米同盟の暗部と葬り去られた国家機密 ー 現役自衛官が実名告発

 第2章 「私が従事してきた諜報活動と共産党監視」ー 元・公安調査官が実名告発

 第3章 抵抗の拠点から

 第4章 共謀罪と公安警察と前川スキャンダル

という章立てのもと、前半はサブタイトルに記載されている通り、

第1章では、共産党にリークされた内部文章漏洩の犯人に仕立て上げられた現役自衛官、

第2章では、国際テロ対策担当のベテラン公安調査官がイスラム教に改宗したことから辞職に追い込まれた件での、

それぞれ実名告発により、舞台裏はマスコミで報じられないものの、当事者によって防衛省、公安調査庁の内側が生々しく語られています。

気づかざる裏側で進行していく現実

本を読みながら強く実感させられたのは、例えば第1章で事件の引き金となった

” 陸海空の自衛隊を束ねる統合幕僚監部が、法案の8月成立を前提にして、国会と国民には説明せず、海外派兵や日米共同作戦計画などについて具体的に検討していることを示す重大問題 “(p16)

を示す文書の存在が、

国会で明るになった直後(答弁者によって)はぐらかされたものの、後に現役自衛官が起こした訴訟で、国が事実上存在を認めることになり、

国会での虚偽答弁が指摘される状況になったのにもかかわらず、

” 国会やメディアで大して問題視されていない。”(p54)

という実態。

森か、木か、、

「まだ、やってんのか」と、与野党の立場に肩入れすることなく、事の推移を傍観している森友学園、加計学園問題が、

シンボリックと云えば、それまでですが、さまざま問題が露呈(進行)している最中、

特定の問題に世の中の関心、(国会の)時間、労力が集中してしまっている現実には危惧を覚えました。

(本書)後半にかけて更に生々しい実態の開示があるものと、心して読書にあたりたいと思います。

武田砂鉄さんが危惧する「気配」で自爆に向かう日本:『日本の気配』読了

前々回、中間記をアップロードした

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武田砂鉄さんの『日本の気配』を読了.-

硬いと(中間記で)書いていたわりには、時間があったこともあり、全291ページ、思いのほか、さらっと読了に至りましたが、

「第3章 愚者と巧者」で、取り上げられている内容が、ワイドショー的ネタ(小池百合子のテレビ活用法、ショーンKとの向き合い方 etc)が素材にされていて

漠然とした関心に背景を何となく掴めていたことも、ペースアップにつながったものと。

途中、(硬い≒)読み辛いと感じたところは不同意の箇所であった感も

タイトルに絡んでくるかの後半の

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武田砂鉄さんが危惧する「気配」で自爆に向かう日本:『日本の気配』中間記

フリーライター 武田砂鉄さんの『日本の気配』を

読み始めて、全5章あるうちの2章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

「はじめに」で、

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田崎健太さんが迫った長州力の生きざま:『真説・長州力 1951-2015』読了

先日、中間記↓をアップロードした

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『真説・長州力  1951-2015』を読了。

485ページ全編に渡って、長州力さんが辿った軌跡が描かれているわけではなく、

そこには昭和のプロレス史の歴史についても記されており、長州力さんの生きざまとともに読み応えを実感しました。

UWFインターナショナルへの怨讐

個人的には会場に足を運んでいた新日本プロレスとUWFインターナショナルの全面対抗戦について書かれた

「第十一章  消されたUWF」が特に興味深く、

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田崎健太さんが迫った長州力の生きざま:『真説・長州力 1951-2015』中間記

先週末から読み始めた『真説・長州力 1951-2015』、

3日目で200ページ(全15章中、第6章)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

” プロレスの世界には、大相撲から引き継がれた隠語が数多くある。

長州はしばしば「お米」という「金銭」を意味する言葉を使った。・・中略・・

長州にとってプロレスは、お米を稼ぐための「仕事」だった。

当初、「仕事」の話は早く終わらせようとした。一方、プロレスラーとなる前、彼に大学時代について話をするときはいつも愉しそうだった。”(p36)

と本書を書き上げるべく著者の田崎健太さんが、

長州力さんに断続的に取材を行い、得られた言葉をもとに485ページにわたる伝記。

背負った二つの名前

前半は生い立ちに関して綴られており、例えば韓国代表として出場したミュンヘンオリンピックに関して

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工藤美代子さんが迫った神格化された伝説の横綱 双葉山関の実像:『一人さみしき双葉山』読了

先日、中間記↓をアップロードした

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『一人さみしき双葉山』を読了。

木鶏に込められた思い

まず、双葉山関が神格化されたのには

” 昭和十六年、日本は太平洋戦争に突入し、およそレジャーと名のつくものは禁止され国民は耐乏生活を強いられた。その中にあって、相撲だけは国技として大衆の人気を一身に集めた。”(p205)

という時代背景があった。

双葉山関についてまわる連勝記録が六十九で途絶えた際の「イマダモッケイニオヨバズ」の一文が発せられたのは、

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工藤美代子さんが迫った神格化された伝説の横綱 双葉山関の実像:『一人さみしき双葉山』中間記

昨今の昭和の偉人たちへの関心の高まり、その中の一人、双葉山関に対する興味から『一人さみしき双葉山』を読み始めて

242ページ(別途、解説)あるうち136ページ(12/20)まで読み終えたので、

そこまでのおさらい。

本書は著書の工藤美代子さんが、ともに旅行に出られたお母さまから

” 「双葉山ってお相撲さんが死んだ時ね、焼場に恋人が現れたの。そして、そっと係りの人にお金をつつんで、お骨を分けてもらって帰ったんですって。

ママはその話を、鏡里のおばあちゃんから聞いたんだけど、あの頃、『骨まで愛して』っていう歌謡曲が流行っていてね、骨まで愛した女が本当にいたんだねえって、おばあちゃんがしみじみ言ったのを、今でも覚えているわ」”(p9)

という話しを耳にした後、幾つかの偶然が重なり、

” スポーツの世界を、普通の人よりはよく知っているはずの両親が、揃いも揃って、双葉山のこととなると、とたんにロマンチックになってしまう。

これは、つまり、双葉山という力士が、完全に神格化されてしまっているからだろうと私は解釈した。”(p15)

との仮説に至り、

謎に包まれた双葉山関の実像への関心が高まり、現役時の文献を参照したり、生前の双葉山関と親交のあった人たちなどへ取材が行われ、等身大の姿を浮かび上がらせようと意図されたもの。

先日、読了した『横綱の品格』↓が、

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