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渡辺浩弍さんが描いた中野ブロードウェイを巡り解かれゆく封印:『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』読了

小説家 渡辺浩弍さんの『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』を読了。

タイトルを長らく承知していて、サイン本販売タイミングを捉え

著者を同じくする『中野ブロードウェイ怪談』(サイン本)発売に合わせ、再度訪れた『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』サイン本販売機会を捉え購入

入手していた著書。

帯裏面に

 ・今や住民にも知られていないような隠し扉や隠し通路が存在する。

 ・建設時の設計図がない

といった但し書きがあり、

帯裏面

読み始め前は、てっきり中野ブロードウェイの現況に沿って繰り広げられる脱出劇と思いきや・・

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渡辺浩弍さんが迫った中野ブロードウェイにまつわる都市伝説の数々:『中野ブロードウェイ怪談』読了

小説家 渡辺浩弍さんの『中野ブロードウェイ怪談』を読了。

初めての著者でしたが、タイトル及びサイン本販売に

タイトル&サイン本販売に反応して入手。

反応して入手していた著書。

本書は、いまや日本国内にとどまらず世界からの観光客をも飲み込む中野駅北口近くに立地する中野ブロードウェイを舞台に

” 古くて新しいこの場所は、また怪奇現象の目撃談や噂話がとても多いことでも知られています。筆者は20年ほど前から、これらの収集と調査に取り組むようになりました。

ここで耳にした怪談や都市伝説について、できる限りその真相を追い、論理的に解明することを試みてきました。

商店街に出現する怪人。地下から聞こえる鐘の音。屋上プールの水面から伸びてくる無数の腕。謎は解明できたこともありますし、追いかけることでさらに別を謎を掘り起こしてしまったこともあります。”(p6-7)

という下地をもとにまとめられた著書。全26話収録されていて、どのような内容かというと・・

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栗山英樹前監督が記した書を通じ学び遂げたWBC制覇への軌跡:『栗山ノート2 世界一への軌跡』読了

侍ジャパン栗山英樹前監督の『栗山ノート2  世界一への軌跡』を(阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝を決めた日に)読了。

二週前に読み終えた『栗山ノート』は ↓

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北海道日本ハムファイターズ監督在任中に書き上げられたものでしたが、本書は

“侍ジャパンがWBCで優勝したことには、たくさんの意味があると思います。そのなかのひとつに、「これまでの学びを伝える」というものが含まれている、と理解しました。

私を励まし、勇気づけ、奮い立たせ、支えてくれた言葉をもう一度まとめて後世に伝えることは、侍ジャパンの監督を任された私の使命なのだろう、と。”(p7)

と冒頭の「はじめに」に記されている通り、侍ジャパン監督としての舞台裏が、書から引用された言葉を交え振り返られた構成。

“「起こる事項に幸不幸はなく、それをどう捉えてどう生かすかによって、幸不幸が生まれる」と言われます。私は『易経』に収められている「窮すれば、すなわち変ず、変ずれば、すなわち通ず」の心境でした。手を加えられないことはあったけれど、それが変化をもたらし、おのずと道が開けてくる、と。”(p46)

といった(本書らしい)引用された言葉もさることながら

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能見篤史さんが振り返った転機によって紡がれた野球人生、そして阪神タイガース:『#みんな大好き 能見さんの美学 ポーカーフェイスの内側すべて明かします』読了

阪神タイガース及びオリックス・バファローズで活躍された能見篤史さんの『#みんな大好き 能見さんの美学 ポーカーフェイスの内側すべて明かします』を読了。

サイン本販売情報に即反応して

東京ではレアな機会であったサイン本販売情報に即反応して1冊確保.-

入手していた著書。

エリートではない環境からタイガースのエースへ

本書は、能見篤史さんが自身の球史を振り返る過程で

” 人生はちょっとしたことで変わる。それが僕の実感です。

会社勤めの人、専業主婦の人、アルバイト生活の人、今は働いていない人、学生さん・・・それぞれの立場で、その人にしか分からない苦悩があると思います。

この本の中に、みなさんのヒントになることが何か一つでもありますように、そう願ってやみません。”(p5)

との思いから上梓されたもので、

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辻発彦 埼玉西武ライオンズ前監督が振り返ったプロとして貫いたこと:『つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論』読了

埼玉西武ライオンズ辻発彦前監督の『つじのじつ話  自分らしく、あるがままの監督論』を読了。

「出るかな」と狙っていた店舗イベント後のサイン本販売情報に

出典:三省堂書店有楽町店 X(画像は Post にリンク)

即反応し、入手していた著書。

本書は、

” 本のタイトルも説明しましょう。『つじのじつ話』は、漢字を使えば『辻の実話』です。「僕の本当の姿、思いを書いています」という意味を込めてですが、同時に、上から読んでも下から読んでも『つじのじつ』という遊びも入れています。

奇をてらった内容ではありません。僕が現役選手、コーチ、監督、評論家、そして一人の男として、感じたこと、考えていたことをそのまま書いています。”(初めに)

との前提になっていますが、サブタイトルに「あるがままの監督論」とある通り、

 第1章 つじのスタイル

 第2章 つじのコーチング

 第3章 つじのライオンズ監督時代

 第4章 つじの鎧

 第5章 つじの監督前

 最終章 つじのこれから

と章立てされいて、全85話あるうち18話は監督在任中のお話しで力点置かれているように。

低迷期からリーグ連覇へ

埼玉西武ライオンズというと、個人的にシーズンオフFAの供給源といった印象ありますが、

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栗山英樹前監督が記した書を通じ遂げた成長の軌跡:『栗山ノート』読了

栗山英樹 北海道日本ハムファイターズ前監督の『栗山ノート』を読了。

別本目当てに書店を立ち寄った際、本書サイン本を見つけ、

『#みんな大好き能見さんの美学』サイン本目当てに訪れた際に遭遇出来た2冊

購入に繋がっていた経緯。

栗山英樹前監督というと、WBC侍ジャパンを率いての優勝で再び注目を集めることになりましたが、本書は

“この原稿を書いている時点で、19年のレギュラーシーズンは残り10試合と少しです。”(p225)

北海道日本ハムファイターズ監督在任中に上梓された著書。その元になっているのは

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川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読了

先週末に、読み始め記をアップロードした

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日本トップリーグ連携機構会長 川淵三郎さんの『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』を読了。

その(読み始め)後、読み進めた

 第3章 日本でもっとも注目される集団・日本代表を作る

 第4章 「キャプテン」として臨んだ協会改革

 第5章 2つ目のプロリーグを誕生させ、2度目のチェアマンに

 第6章 見えないキャプテンマークと生きる

 エピローグ  スポーツを愛する一人として

 芝のグラウンドがスポーツの未来を拓く

 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み

には、

” Jリーグはゼロから立ち上げたので、長い時間かけて準備をしていました。新しい考え方を皆さんに早く、深く理解してもらおうと、入念な準備を元に、理論武装で臨もうと考えました。読売新聞の渡辺恒雄主筆をはじめ、 Jリーグに向けられた様々な疑問、反発、不満に、ただ反論するのではなく、むしろPRの絶好機として自分たちの理念を徹底的に説明する。そういう戦略を取りました。

しかしバスケは、2005年のbjリーグ設立以降、10年近く混乱したまま解決の糸口され探れない。女子代表をリオ五輪予選に出場させるためにはどうしても15年6月までに制裁を解除しなければならず、残る時間は4ヵ月しかなった。”(p206)

と混迷を深め絶望的状況に陥っていた国内バスケットボール界にFIBA(国際バスケットボール連盟 当時)パトリック・バウマン事務総長から直に依頼を受け、

” この仕事をできるのは自分しかいない “(p205)

と立ち上がり、

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川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読み始め

日本トップリーグ連携機構会長 川淵三郎さんの『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』を読み始めて

「キャプテン」とは?

 はじめに

 特別対談 川淵三郎 x 栗山英樹[2023WBC日本代表監督]W杯とWBCが見せたシン・スポーツの力

 第1章 日本初のプロサッカーリーグの夜明け

 第2章 スポーツ界、日本社会を変えたJリーグの革命

 第3章 日本でもっとも注目される集団・日本代表を作る

 第4章 「キャプテン」として臨んだ協会改革

 第5章 2つ目のプロリーグを誕生させ、2度目のチェアマンに

 第6章 見えないキャプテンマークと生きる

 エピローグ  スポーツを愛する一人として

 芝のグラウンドがスポーツの未来を拓く

 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み

と章立てされているうち、「第2章 スポーツ界、日本社会を変えたJリーグの革命」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

川淵三郎さんと思いを支え応えた人たち

全339ページ(別途「年表 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み」)中113ページまでになりますが、印象に残ったところでは、

” 川淵  もっとも大きい成果は、スポーツを企業だけではなく、地域の財産にできる仕組みが日本中に定着したことでしょうか。”(p35)

と対談相手の栗山英樹前監督から

” Jリーグの30年を振り返って如何ですか?”(p035)

との問いに回答され、本書及び川淵三郎さんの業績の肝となる(=日本スポーツ界を変えた)であろうやり取り(の断片)に、

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