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高橋慶彦は、失敗しても走り続けた。

 

2週間前に感激のサイン会があった高橋慶彦さんの「赤い哲学」をちょろっと読み始め。

出会いによって人は変われる

慶彦さんは野球人生を数多くの「出会い」によって成り立っていたと振り返られ、

そこから学んだ事は・・「自分自身の考え方を変えれば人は変わる」ということ。(p4)

 

一流への道に繋がる事になった、人生を変えた一言

甲子園にエースで4番の実績を引っさげ、プロ野球の世界に入るも

バッティング練習では、ろくずっぽバットにボールが当たらない状況から・・「1年でクビになるかもしれない」(p12)というところからの振り出し。

絶望感に包まれた状況を見兼ねた、後に監督となる古葉竹識コーチが歩み寄り

“慶彦、お前、なに落ち込んでいるんだ。プロでは足だけでも飯を食っていけるんだぞ”

の一言に ・・

“スペシャリティを磨く。私にとってはそれは足。走塁を生かすためにはどうすればいいか。打球をガンガン飛ばすのではなくゴロを打ったほうがいいだろう。私にとって幸運だったのは、1年目にしてプロでの生き方を決断できた”(p.13)

出会いと一言によって、ファンの記憶に留められる事になるプロ野球選手 高橋慶彦 の生まれる礎となった事が記されています。

 

鉄拳の裏側に、運命の絆

監督に就任した古葉さんは、「お前(慶彦選手)が出るか、俺(古葉監督)がクビになるか」の覚悟で慶彦選手を使い続けたそうな。

私の印象では鉄拳制裁による師弟関係のイメージが強かったですが、そこには熱い絆があった事が読み取れます。

 

失敗を恐るるなかれ

最終的にプロ野球生活18年(平均選手寿命10年以下であるそうな)、1,826安打、477盗塁(プロ野球歴代5位)と輝かしい記録も残した事になるのですが

この裏側にはカープの育成方針、「どんどん走れ」というのがあって、歴代2位となる盗塁失敗数206に裏打ちされての事。

足は速いが、走塁技術に乏しかった慶彦選手に「アウトになってもいいから走れ」、

この教えを最後まで守って走り続けたプロ野球人生であったとの事。

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マイケル・ジョーダンも失敗を乗り越えて、神になった

同様の事は、かのマイケル・ジョーダンもNIKEのCMで「数多の失敗を乗り越えたからこそ、自分は成功した」とキャリアを総括していますね。

 

一所懸命を、人は見ている

まだ、第1章を読み終えたところですが、印象的だったのは、高校3年生となり、プロ入りを全く考えられず

大学進学を決めていた高橋慶彦さんのもとに、広島カープのスカウトから指名したい旨の連絡。

エースで4番として甲子園に出場しながら、プロのスカウトの目に留まったのは、ホームへのスライディングに可能性を感じてとの事。そこから慶彦さんは・・

“自分が意識せずとも、物事に対してひたむきに取り組んでいれば認めてくれる人間はいるもの”(p45)

同様の事は、昨年12月の講演会で野村克也さんも言われていましたが

講演会の模様 >> 野村監督こと野村克也さん講演会へ

 

プロ野球界に名を残す事になる選手も、その裏には、一所懸命、ひたむき、一つ一つに魂込めたからこそですね。

本田健さんがナビゲートしてくれる「才能」の見つけ方

 

正月の頃に買って、積読本とし化していた「自分の才能の見つけ方」を昨日、今日で読了。

 

一般的な読み物というよりはワークシートがあって、テキスト的な趣もあり、購入後、暫くは手が伸びない感じでしたが

ビニール綴じを開封してからはスラスラと、所々「なるほど」など頷きながら、ほぼ一気に最後まで行けました。

人間、誰しも才能が備わっていて、多くの人はそれに気付かないものだと。

自分にとって当たり前に思える事だと、なかなか分からないですよね。人から言われて「そうかな」と気付かされたり。

 

才能との交わりは4段階ある

本では「才能から見た4つのレベルの生き方」(p46)なる分類があり、

  1. 天才レベル・・フルに才能を使って、自分が生まれてきた目的に近いことをやっているので、限界がない。
  2. 優秀レベル・・自分の得意な事で社会的にも評価されることをやっている。学生時代から優秀だったり、上手に出来る事を長年やってきたりしたので、その分野で素晴らしい業績を出している。
  3. 普通レベル・・誰にでも出来る仕事をやっている。クレームに追いまくられる事は無いものの、ごくごく普通に仕事をしているので、何となく退屈さを感じている。世の中に一番多いタイプ。
  4. 無能・迷惑レベル・・自分のやっている事が評価されるどころか、迷惑になっている事を痛感させられており、毎日がつらく、苦しいものになっている。

 

誰でも天才、優秀レベルになれる

著者の本田さんは、人の才能を発掘する手伝いをされてきた経験から「どんな人にも才能はある」(p.5)、

「意識さえ向ければ、ちょっとしたきっかけで、才能は見つかります。」(p.5)との大前提から本が展開されています。

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「嫌なこと」で生きる世界、「大好きなこと」で生きる世界とには大きな違いがあるとして、当然、後者で生きる為の心得が説かれているワケですが、

「大好きなことで生きるために必要ではないもの(p13)」として・・

  1. 才能・・ 途中で開発されていくもので、最初は必要なく、大好きな事を何年も、何十年やっていて初めて才能が出てくる。
  2. 時間・・時間がないと感じている人の多くは、優先順位の付け方に問題(断れない仕事、用事に時間を取られている)があり、本当に大事な事に時間を使っていません。
  3. お金・・あると便利だが、なくても出来る。今、大好きな事で成功している人たちの多くは、無一文からスタートしている。
  4. やる気・・本当に好きなことに出会った時は、人は自分の中から突き上がってくる情熱が抑える事が出来なくなる。

“方や、大好きなことをやっていく人生に必要なものは、たった1つ必要なものは「好奇心」のみであると言い切られています。”

ピンチとチャンスは同時にやってくる

大好きなことをやって生きている人の多くは、これまでに人生を劇的に変える転機と出会っているとして、下記6つの状況に直面した時などはサインとなりうる(p14)

  1. リストラや売上の急減
  2. 本人や家族の病気
  3. 破産、事故
  4. 物事が完了したとき
  5. 人間関係のトラブル、男女関係の破綻
  6. 誰かに出会ったとき

こうした状況を迎えるに至った際、著者の本田健さんは・・

“人生の分かれ道にさしかかったときは、怖れや疑いがある道こそが、あなたの進むべき道です。”(p63)

と指南されています。

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才能にも4種類ある

「才能」に止まらず、多分に「生き方」に関しても示唆を与えてくれるガイド本でしたが、

自分が「面白いな」と感じたのは「才能」には、一般的に理解されているポジティブなもの(リーダーシップを取る、行動力がある等)だけでなく、

ネガティブ・・ズケズケとものを言う、自分(他人)に厳しい、否定的になる

静的・・洞察力がある、人に甘える、人の長所をみつける

動的・・組織を動かす、人に教える、人と人をつなぐ

と4類型あり、ネガティブな才能に関しても発揮しどころがあるという事。

例えば、「ズケズケとものを言う」人であったら⇒人の本質を突いて癒すカウンセラーの素養がある可能性がある

例えば、「優柔普段」な人であったら⇒調和を生み出す調整役であったり

例えば、「否定的」な人であったら⇒リスク管理のエキスパートであったり

自分に備わった面を向ける事で、自分自身の本来の姿を発揮出来る事が説明されています。

その他、才能に関して様々な切り口で論が展開されていますが、書き方がシンプルで具体的。全編100頁に満たない分量で、

「ちょっと疲れたなぁ」と気分が下降気味の状況であったり、リフレッシュを求め近くのカフェに入る際のお供といった状況で

威力を発揮してくれそうな一冊でありました。

 

価値の提供を何よりも重視して、とにかく一歩踏み出そうの起業論。『1万円起業』読了

kindle第2弾書籍として購入した「1万円起業」を読了。

「片手間ではじめてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法」とサブタイトルされた本書は、

前回のエントリーと重複しますが、事例の紹介に合わせて、起業のマインドセットに平易な表現が用いられていて

「これなら、自分でも出来るかな」といった感じに、脳に心地良い刺激を与えてくれます。

 

予期せぬ起業家たちが躍動するマイクロビジネスとは

書のプロローグには「必要なものを、あなたはすべて持っている」の文字が踊り

「これまでにないくらい大きな力を持つ事が出来る幸福な時代が訪れようとしている(*2%←紙本の頁数に相当)」

紹介される事例は自宅のオフィスでパソコンを起動させ、自分を信頼し、助言を必要としている顧客に電話をかけるタイプの

「マイクロビジネス」として、これに携わるのは「仕事のルールを書き換え、自ら采配を振るい、新しい未来を創造している・・予期せぬ起業家たち」(*5%)が主人公であると。

 

I. マイクロビジネスとは・・

「思いついてから起業するまで、現在では1万円未満の資金と、1ヶ月の期間があれば良い」(*10%)

「採算のとれるビジネスは、だいたいにおいて1人で、たいした資金をかけずに始められていた」(*11%)

 

II. マイクロビジネスの起業家に求められる資質は・・

「好きなことや得意なこと(その両方を兼ね備えていれば一番良い)と、他人の興味の重なる部分を持っており」(*12%)

「他人の興味は、喜んでお金を払うほど強いものでなければならない」(*12%)

つまり↓

“自分の情熱とスキルを、他人にとって有益なものと一致させる”(*14%)

 

III. 立ち上げに必要なことは、たった3つ・・

  1. 製品またはサービスであなたが売るもの
  2. 代金を支払ってくれる人びと=顧客
  3. 支払いを受ける手段=製品またはサービスとお金を引き換える方法

 

1.に関するヒントは・・「ビジネスを始めるもっとも簡単な方法は、人が何を望んでいるかを先に突き止め、それを提供する手段を見つけること」(*15%)

価値=交換や努力に生じる、望ましく役に立つもの
=人びとの役に立つこと(*18%)

価値で大切な事は、単に商品の特徴を語るのではなく、消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついているという事。(*18%)

つまり、コア・ベネフィットを売り込むこと、それは大抵、物質的なニーズよりも感情的なニーズに結びついている(*22%)

 

ビジネスで成否を分ける分岐点

マイクロビジネスの起業家=予期せぬ起業家たちがビジネスに成功したのは・・「価値の提供を何よりも重視したとき」(*22%)

ビジネスチャンスの一例で・・ 何かに興味を持つ人がたくさんいるが、それを日常生活で実行するのは大変だというケースは好例。(*36%)

すぐれたビジネスは、他人の問題に回答を与える(*28%)

ビジネスを考えているなら・・ 自分がどんな人の役に立ちたいのかをはっきり考えておくこと(*35%)

人が欲しがるものを見つけ、それを与える方法を見つける(*37%)その際、革新を考えてはならない。有用性を考える。(*41%)

見つけたら「すばやくスタートし、反応を見てから考える」、「計画と実行の戦いにおいて、勝つのは常に実行」(*41%)

とにかく早くスタートすることが大事だし、最初から大金をつぎ込むのは避けなければいけない。(*41%)

 

「感じたら、飛び込んでみる」から拓ける世界

と、マインドセットに関しては書の前半に踏んだんに分量が割かれていますが、

堀江貴文さん(as known as ホリエモン)が「ゼロ」で言われていた表現を借りれば・・

  1. チャンスだけは誰にでも平等に流れてくるもの / p.100
  2. チャンスを見極める目なんて、必要ないのだ。少しでもおもしろと思ったら、躊躇せずに飛び込む。(そうしないと、せっかくやってきたチャンスは流れる桃のように過ぎ去ってしまう。)/ p.101
  3. シンプルに考えればいい。すべては「ノリのよさ」からはじまる / p.102

Key & keyhole with light

サッカーのフォワードであるならゴールを感じる嗅覚によって、ポジショニングが変わってくる事になりますが

ことビジネスの世界においては、必要な事は3つ、1万円起業の著者のクリス・ギレボーさんによると、ちょっとした嗅覚が必要になるとの事ですが

堀江さんの場合、それも関係ないと。

人の役に立てそうだ、面白いと感じたとこから、一歩踏み出せるかどうか、そこに少数、その他大多数を分ける分岐点があるようですね。

集合知:みんな知らなかったのに、みんな知っていた事から真相を突き止めてしまう不思議

夜、ちょっと遅い新年会へ向かう電車内で、「みんなの意見」は案外正しい を読み始め。

ここのところの2冊は「ゼロ秒思考」「1万円起業」と、kindle が媒体となっていたので、紙本は久しぶり。

学んで 書いて 巡って来た この一冊 との縁

本著を手に取ったのは、神田昌典さんの実践会アカデミーの教材の中で、

スペースシャトルが爆発事故を起こした際、関係銘柄の株価は当然の如く、総じて値を下げた。

半年後、調査結果が明らかとなった際、事故原因に起因した企業と、事故後、一番値を下げた企業が一致をみた事例が紹介されており

神田さんから特定は無かったものの書物で研究されているものがあるとのお話しで、その事を書いた際の一文をお読み頂いた友人から本著を紹介を受けてのキッカケ。

専門家を負かしてしまう集合知の力

まだ、「はじめに」の部分に入ったに過ぎませんが、本著が書かれた目的は・・

専門家を追いかけることは間違いで、しかも大きな犠牲を伴う間違いだ、というのが著者でコラムニストのジェームズ・スロウィッキーの主張。

冒頭では いきなり 1968年5月、アメリカ海軍の潜水艦が帰還する航路で消息を絶った事件を事例として紹介。

捜索範囲は 32km四方、深さ数千mの範囲に及ぶ。潜水艦を探し当てる一つとして提示された方法は

I >>3−4人程度の潜水艦や海流に関する精鋭の専門家に潜水艦の位置を予測してもらい、そこを探索する事。

他方で、元海軍士官は・・ II >> 潜水艦に起こったと思われる幾つかのシナリオを作成し、

数学者、潜水艦の専門家、海難救助隊など各分野の知識を持った人を集め、専門家同士で意見交換をして一つの結論を出してもらう代わりに、各自に蓋然性の高いシナリオを判断してもらうというもの。

このアプローチのもと、元海軍司令官に集められた結論は何一つ潜水艦の位置を探し出す解決策には成り得なかったものの

各情報の断片を集めて想定した合わせ細工から、ベイズの定理なる確率論の手法を使って、潜水艦の位置を推理。

推理された位置は、何れの専門家が出した結論に沿ったものでなく、専門家全体の集合的な意見であった。

やがて調査が行われ、果たして潜水艦が発見された場所は、上記の集合的な意見で推理された場所から僅か200m場所であった事。

専門家の誰一人、潜水艦が沈没した理由も、航行速度も、海底に衝突した際の角度も分からないながら

集団としては解決に至る知を得ていたというミステリー。

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300ページ超の集合知を学ぶ旅

事例が、これ1つという事であれば偶然として処理される事になりますが、本著では複数事例をもとに「集合知」の実態が解き明かされる模様。

これから始まる本編310頁に及ぶ「集合知」に関する学び、大いに楽しみたいと思います。その内容は、読了後に(シェアします)。

「1万円起業」に学ぶ 起業の心得え

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昨日、取り上げた「ゼロ秒思考」に次ぐ、kindle購入第2作の読み物は「1万円起業」。

書店で手に取って興味を持って、amazonに検索すれば紙に比べて70%程度の価格であったので、お得感もあって購入。

 

 

事例 とマインドセット(心得え)の掛け算が醸す起業へのリアリティ

もっとも手に取った後、試しにのぞいてみた amazon の書評で、ちょっとネガティヴな評価もあって、ためらったところもあったものの

読み始めると、本書で定義されているマイクロビジネス:資本無し、アイディア一つで起業が成されていった事例

“紹介例:マイルを貯めたものの使い方を心得ていないビジネスマンのために、

要望に応じてマイルを使っていく代行業アレンジで、年収750万を得た事例”

もリアリティを創出する意味で欠かせないですが、数多の起業本と違いを感じるところでは・・

 

簡潔に語られる起業

下記に並べた事例を土台にしたマインドセットが、平易な表現で言語化されていて

■立ち上げに必要な「たった3つ」のこと、として・・

“ビジネスを始めるには、製品またはサービス、代金を支払う意欲のある人びと、そして支払いを受ける手段の3つが必要だ。”(*14%←紙の本でいう頁数に相当/*以下同様)

 

■それを行うマインドセット、として・・

“自分の情熱とスキルを、他人にとって有益なものと一致させよう”(*14%)

“ビジネスを始める・・中略・・もっとも簡単な方法は、人が何を望んでいるかを先に突き止め、それを提供する手段を見つけることだ”(*15%)

“新しい仕事をつくり出す秘訣は、人びとがかなえたいと願う希望を見つけ、それを満たすことにある”(*17%)

“買いたいものは自分でつくろう。そうすれば、たぶん、他の人もそれを欲しがるはずだ。”(*17%)

“価値=交換や努力によって生じる、望ましく役に立つもの=「人々の役に立つこと」”(*18%)

“「価値」は消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついていることだ”(*18%)

 

所々、立ち止まらせられる

方や「いつでも情熱の導きに従うべきだよ!」と回答する起業家は殆どいないとして

「情熱+他人の問題解決」があってはじめて、実際に利益を生むビジネスになる(*27%)

と失敗例からも格言が導かれているところも、やはり現実的で好感を持てるところです。

等々、まだ全体の30%程度しか読めていませんが、「せっかく一度の人生、自分で面白い事やってみたいなぁ」なんて思っていながらも

起業に高いハードルを感じている自分のような人間にとっては「(これなら)自分でも!」といった希望に、手引きを示してくれる意味で、読んでいて楽しく、続きから誘(いざな)われる世界が楽しみです。

神田昌典さんの持論の・・「適切な質問をすれば、得たいものが手に入る(=質問が出来る能力は即、人生の成功のノウハウにつながる)」から、脳に発する質問素材を拾い出せる事にも期待。

 

おまけ >> 日本の起業状況

ホリエモンこと堀江貴文さんの最新刊「ゼロ」で・・

「あなたも必ず起業できる」(p135-137)の項目の中で総務省統計局のまとめ(平成24年経済センサス)を引用され、

日本の企業数:412万(就業者数6,300万人)
(内訳)法人:約195万 / 個人経営:約217万

・・この国で働く人のうち「15〜20人に1人が経営者(幅は複数社を経営している方を考慮)」⇒ 誰でも(起業)できる

 

 

正しいメモの習慣化させて誰しも辿り着ける、「ゼロ秒思考」の境地

 

書店と仲間内で話題沸騰となっていた「ゼロ秒思考」の正体

隔月で開催されているメールマガジン「平成進化論」著者の鮒谷周史さんのセミナー参加者(総勢約200名規模)対象の勉強会に

「ゼロ秒思考」の著者の赤羽雄二さんのご子息がいらした関係で、赤羽雄二さんが登壇され

私は参加出来なかったものの、すこぶる評判で、遅ばせながら著書を購入(昨日エントリーの kindle 購入第1号)して、昨日、今日で読了しました。

 

「ゼロ秒思考」は、正しいやり方で誰でも身につくスキルだった

当初は著者のご経歴が、大前研一さん、瀧本哲史さんなど、錚々たるビジネスパーソンを輩出されているマッキンゼーで長くご活躍され、

ご学歴も東京大学に、スタンフォード大学大学院と輝かしく、特別な傾けのスキルかと二の足を踏んでいたところがありましたが・・

本を開くと「人間は本来みな頭がいいからだ。」(24%=kindleにページ数表記がないため kindle 表記に準拠/ 以降、* 箇所同様)と赤羽さんが明言されており、

誰でも身につくスキルだと分かり、一気に心理的抵抗が取り除かれました。

「人間の頭と心は切り離せないため、心が乱れると頭がうまく動かないのだ。」(*31%)と、赤羽さん流メモ術で、頭と心の調和を図れる事に。

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<< ゼロ秒思考に至る7箇条 ⇒ ①A4用紙を横書きに、②1件1頁、③左上にタイトル、④1頁に4~6行のみ、⑤各行20~30字、⑥毎日10頁、⑦1頁1分以内>>

 

毎日継続で、効果は3週目頃から

書で伝授されているスキルは至ってシンプルで・・

“A4版(横書き)のメモ用紙に、毎日、1分区切りで10項目(=10ページ)メモを綴っていきましょう”

というもの。

そのメモの取り方に赤羽さん流の一家言があり、試行錯誤が経られた末の切れ味鋭い完成形が披露されています。

なぜ、このタイプでないと最大限の効果を期待出来ないのか、といった事が懇切丁寧に記載されています。

上記で「誰でも身につくスキル」だと書きましたが、本に書かれた通り、正しいフォーマットで継続すると、3週間程度でかなりの効果を体感出来る(*2%)との事

メモの効用として赤羽さんは、頭の中にある「もやもや」は、「言葉にし、遠慮なく書いてみることだ。」(*9%)

また、「考えをすべて書き留めることだ。考えのステップ、頭に浮かんだことを書き留めると、堂々巡りがほぼなくなる」(*19%)とされており、

この事は実体験としても、書いてみる事で考え事を客観視出来る効果を期待出来て、すんなり共感を持って読み進める事が出来ました。

 

読後、習慣化から辿り着く境地

一冊を読み、赤羽さん流のメモを極めて、習慣化から辿り着く「ゼロ秒思考」の世界は・・

「瞬時に現状を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。」(*24%)

と定義されています。これには、

「人間にはもともと素晴らしい判断力、思考力とそれに基づく行動力があるが、のんびりしていてもなんとかなるという甘やかされた環境、出る杭は打たれがちなムラ社会、周囲との摩擦を起こさない行動様式、

慎重に考えるよう釘を刺してきた先輩たち、詰め込み式の学校教育、あるいは行儀よさを要求した保守的な親の躾、等々の複合的な影響でせっかくの能力に蓋をし、退化させているではないか」(*25%)

という事が響いていて、メモの習慣化により、本来備わった能力を取り戻していく事につながると。

 

習慣化は、変わる自分への第一歩

今回のようなスキル、ノウハウに関しては「誰でもやれば出来る事」が前提になってくるのだと思いますが

簡単に出来る習慣を知ると、今までにみなかった新しい自分を切り拓ける心境になり、読み進めるうち元気になっていた感覚を抱きました。

で、さっそく自分は新境地を目指して昨夜からスタート。

著書内でも、「メモを書くと、自信が出てポジティヴになる」と書かれており、

筆記具と紙と習慣化の決意があれば誰でも出来る「ゼロ秒思考」への招待状、未読の方も受け取られてみては如何でしょうか~

 

 

ジェフ・ベゾス本を読了しての5つの学び

 

Jeff Bezos

よぉーやく「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」を読了。最後部に書を通じてのメッセージが要約されていた感じにつき、おさらい。

これからを見据える先見性

「ベゾスは一定の価値を補強し続けたいのだ。近年亡くなったスティーブ・ジョブズと同じように、

ベゾスは、社員や投資家、そして疑いの目を向けてくる消費者を少しずつ自分の考え方に引き寄せ、慣れさせてきた。

どのようなプロセスにも改良の余地がある。慣れた人には見えない欠点が新しい人にははっきり見えることもある。ソリューションはシンプルなほどよい。」(p463)

この点に関してジェフ・ベゾスはamazonについて・・

「我々に大きな強みはない。だから小さな強みを編んでロープにしなければならない」(p471)

ぶれぬリーダーシップ

着実なる成長を遂げる amazon について、ベゾスの友人は・・

「我々は複雑で矛盾する目標に向かって右往左往するので助けも得にいくわけですが、

ジェフは明快な目標をもち、ぶれずに一定の形で示すので、ほかの人たちもなにをしたらいいのかよくわかるのです」(p463)

業界他社と雌雄を決したベゾスの哲学

「インターネット時代が始まったころ立ち上がった他社と amazon が大きく異なる理由は、

ジェフが最初から長期的なビジョンをもって取り組んだからです。・・中略・・

ぶれずに進めば長期にわたって大きなことがなし遂げられるというのが、彼の基本的な哲学なのです」(p464)

スティーブ・ジョブズからの学び

ベゾスは amazon の強みを利益率の低さにあると考え、顧客第一主義の観点から価格を下げているのが特徴。

*営業利益率(Google Finance 11/25/2013):Microsoft 34%、Google 25%、amazon 1.1%

利益率が高い場合、ライバル企業が研究開発に投資して競争が激しくなるが、低い場合は顧客は集まるし、市場を守りやすい。

これをベゾスは iPhoneを驚くほど利益が上がる価格に設定した「スティーブ・ジョブズの失敗をくり返したくない」と表現し、

競争相手をスマートフォン市場に引き寄せた事を反面教師としている。

卓越した着眼点

他、印象的であったのは、物流の在り様で問題を抱えていた際のエピソードで・・

「(ベゾスは)制御理論も専門じゃないし、オペレーティングシステムも専門じゃありません。

物流センターのことも少ししか知らないし、何ヶ月も現場で過ごしたことなどありません。それなのに、彼の指摘はいちいち正しいんです。」(p250)

要はベゾスの頭の中では一貫した確固たる amazon像 が描かれていて、

それについて来れない周囲との軋轢が生じているようですが、描いた未来像の的確さ、

消費者心理を完璧に客観視した洞察力に、提供な可能な最先端の技術を読み取った類い稀なる才能が、ジェフ・ベゾスの神髄と感じました。

 

無価値から価値を放つメトカルフェの法則からダンパー数の手前まで

 

日曜日付け(平成26年2月9日)のメールマガジン「平成進化論」に出ていた「メトカーフの法則(Metcalfe’s law)」に刺さるモノを感じたので、その辺りのアレコレを。

 

メトカルフェの法則とは

通信網に関する法則だそうで、日本では一般的に「メトカルフェの法則」として定着しているそうな。

内容の方は(著者の鮒谷周史さんのwikipediaからの引用)・・

「通信網の価値は利用者数の二乗に比例する。
また、通信網の価格は利用者数に比例する。」
例えば、通信網に対し現在の3倍の費用をかけると(利用者を3倍にすると) その通信網の価値は9倍になるという考え方。

 

自分自身に価値無き場合の選択

で、「平成進化論」では・・ 「自分自身には何の価値がなくとも様々な人とつながることによって、

自分を取り巻くつながりの価値が増大することになります。

こうして、多くの方々の力を借りながら、自分一人では提供できない価値を次々と提供することができるようになるのです。」

と、鮒谷さんの解釈が綴られており「コレ(この考え方)いいなぁ」と。

Network with leader

 

答えは、きっと近くにある

要は、「餅は餅屋」という言葉にある通り、それぞれの分野には専門家で居て、それらを組み合わせられる事が出来れば

ゴールに近付けるという事。その事も立派な才能と思いますが、自分はオーケストラの指揮者を想起しました。

「え”っ!?」 って反応したくなるような事で、自分に依頼や相談が来たりといった場合、先方も八方手を尽くした挙句という事も考えられ

「出来ません」「分かりません」と一言発する前に、身近なお餅屋さんを探してみる心掛け、大切そうです。

 

人脈維持のボトルネックとは?

他方、各自を取り巻くお餅屋さんについても考えてみました・・

瀧本哲史さんの「君に友だちはいらない」では、かのアメリカの石油王 ジョン・ロックフェラーは、「ブラックブック」と称される黒表紙の手帳を持ち歩いていて、

実に1万数千人に上る人脈リストから数人の秘書を駆使して、人脈を有効活用していたそうな。(p117)

 

もっとも瀧本さんは『人脈維持のボトルネックは情報処理能力ではなく、その人の持っているパワーそのものである(p117)』として

『人脈の多さを自慢する人は、つきあって有意義な人だけでなく、自分の足を引っ張ったり、迷惑をもたらす人や、さらには反社会的な勢力ともつながってしまうことがあるのだ。』 と警鐘を鳴らしています。

『モノや知識も、たくさん持ちすぎると、それを自分がコントロールしていると思っていながら、逆にそれらに縛られてしまうことがある。』

『ときどきは自分の持つ「モノ」や「知識」を手放したほうがいい。』

『持っているものが多いこと」が貴いのではなく「必要なものが少ない」のが貴いのである。仲間についても同じだ。

仲間の数を増やすのではなく、少数の仲間の質を追求することが、肝要となるのだ。』と項目が締め括られています。

 

真に貴きなりは・・

何より依頼される、相談されるポジションに自分が居る事は、それぞれの人の人脈から選ばれた得難き存在といえそうです。

その得難さに対しては、是が非でも「価値」として、お応えしたいものですね。

 

因みに、一般的な友達の目安としてダンパー数なるものから150人だ、と指摘している本(下記/未読)やコラムがネット上で散見されますね。

友達≒人脈? の視点は必要になりますが・・。

 

以上、151番目の男より、、じゃなかった(汗

読まれた方の150番目以内に入れますよう努力させて頂く所存でございます (笑)m(___)m

今日は短く書くつもりが、、 長文のお付き合い有難うございました。