SEKAI NO OWARI Saoriさんこと藤崎沙織さんの『ふたご』を読了。
昨年(2021年)秋に読んだエッセイ集から↓
<< 2021年10月21日投稿:画像は記事にリンク >> 藤崎沙織さんのアーティストの感性で綴られた日常に惹き込まれた:『ねじねじ録』読了
次は〜 といった具合で、直木賞候補作にもなった本書に注目していた経緯。
実体験に基づいたからこその
二部構成で、
” 家族が誰もいないのをいいことに、ソファの上に足を投げ出した。中学校は休みだ。”(p012)
の一文で始まる本書。主人公の西山夏子と一学年先輩 月島悠介との
” ただ関係を聞かれただけで、こんなにも傷ついてしまうのはどうしてなのだろう。月島と私だけが分かっていればいい。その考えがこんなにも脆いものだと思い知らされる日が来るなんて、想像してもみなかった。”(p119)
と、先輩後輩でもなく、友達以上ながら恋人でも括れない且つ刃物を突きつけられたりもする危なっかしい綱渡りの関係が、
続きを読む 藤崎沙織さんが向き合ったSEKAI NO OWARIが走り始めるまでの日々:『ふたご』読了 →
Tom Hovasse:トム・ホーバス バスケットボール女子日本代表前ヘッドコーチの『チャレンジング・トム』を読了。
先月(2022年3月)に開催された
出典:Tom Hovasse ヘッドコーチTwitter(画像はTweetにリンク)
サイン本お渡し会で入手していた著書。
サイン本に使われたマーカーは、黒、金、銀の3色 出典:Tom Hovasse HC Twitter(画像はTweetにリンク)
本書は、
” 私と女子日本代表の選手やコーチ、スタッフが走り抜けた4年間をまとめたものです。第1章では激闘の東京2020オリンピックを振り返り、第2章と第4章では、私たちがどのようにしてチームを作り上げてきたかを24の言葉でまとめています。第3章で私の歴史に触れるのは、女子日本代表を作り上げる上で、私自身の経験が大きく関わっているからです。”(p5)
という内容で、
” 私はよく選手たちに「絶対にヘッドダウンしないで!」と言ってきました。ヘッドダウン。つまり下を向くことです。
悪いプレーをしてしまったからといって下を向いてしまったら、目標に向かって前に進むことはできません。
なんとか足を動かし続けたとしても、よろよろとして、遠回りをするだけでしょう。しっかりと前を向いて進むためにはヘッドダウンしないことが必要です。”(p26)
に、
続きを読む トム・ホーバス ヘッドコーチが東京オリンピックでバスケットボール女子日本代表を銀メダルに導いた取り組み:『チャレンジング・トム』読了 →
思いのほかハイペースで(2022年)3月中旬に積み上がっていた
<< 2022年3月19日投稿:画像は記事にリンク >> 春最中、お馴染みの著者に流れ感じさせられる作品楽しみな 2022年2月入手(その弐)積読6冊
6冊を4月初旬に読み切り、新たに積み上がりし↓
l to r:佐野元春『ザ・ソングライターズ』(上段), ナダル『いい人でいる必要なんてない』, トム・ホーバス『チャレンジング・トム』(下段)水溜りボンド『ふたり。』, おぼん・こぼん『東京漫才』, 藤崎沙織『ふたご』
2022年3月入手積読本7冊。
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養老孟司先生の『<自分>を知りたい君たちへ 読書の壁』を読了。
養老先生のサイン本ということで、
サイン本という点に反応して購入
内容を確認せず購入。
てっきりタイトルから(たとえば)新社会人向けなどをターゲットにした本で、自分は対象から外れていると思いきや・・
実際は
” 私が毎日新聞に五週に一回ほどの頻度で書いていた書評を選んで本にしたいといってこられた。”(p2)
という書評集で、
続きを読む 養老孟司先生の視点で紐解かれた読書の手引き:『<自分>を知りたい君たちへ 読書の壁』読了 →
平成ノブシコブシ 徳井健太さんの「デイリー新潮」での連載(「逆転満塁バラエティ」)がまとめられた『敗北からの芸人論』を読了。
先々月(2022年2月)末の本書刊行記念イベント↙️
<< 2022年4月2日投稿:画像は記事にリンク >> 平成ノブシコブシ 徳井健太さん『敗北からの芸人論』刊行記念 トーク&サイン本お渡し会(スペシャルゲスト 東野幸治さん) 参加記
で、トーク終了後に徳井健太さんがサイン本を手渡され入手していた経緯。
面白いこと、売れること
同イベントで東野幸治さんが徳井健太さんの文章力なり、分析力を評価されていましたが、
” 僕がこの本を書くにあたり一番大事にしているのは、その人が「絶望」を知っているかどうか。毒の沼地で溺れ、足掻き、でも、そこからさも当たり前かのように這い上がり、さらに上へ上へと進もうとする人。”(p79)
という大前提のもと、読むとお笑い界に精通しておらずとも、その芸人(さん)のどこが具体的に凄いのか、
続きを読む 平成ノブシコブシ徳井健太さんが同業者の立場で紐解いたお笑いで売れるということ:『敗北からの芸人論』読了 →
週末北欧部 chikaさんの『北欧こじらせ日記』を読了。
昨秋(2021年11月)に ↓
<< 2021年11月20日投稿:画像は記事にリンク >> 週末北欧部 CHIKAさんが誘(いざな)うフィンランドの魅力:『マイフィンランドルーティン100』読了
続いて2冊目のchikaさん本。2月中旬の発売期
開店20分前から並び、10冊限定のサイン本を確保。
争奪戦となったサイン本目当てに、開店前の行列に黒一点並んで入手叶えていた一冊。
こじらせの道のりを経て迎えた念願
前著『マイフィンランドルーティン100』は、chikaさんによるフィンランドの魅力紹介といった面が強かったですが、
続きを読む 週末北欧部chikaさんが振り返ったフィンランドで寿司職人になる夢を実現するまでのこじらせ記:『北欧こじらせ日記』読了 →
コラムニスト泉麻人さんの『銀ぶら百年』を読了。
サイン本販売情報に反応し
出典:文藝春秋プロモーション部 Twitter(画像はTweetにリンク)
手元に引き寄せていた一冊。
本書は、
” 「特別な目的なしに、銀座という街の雰囲気を享楽するために散歩することを『銀ぶら』というようになったのは、大正4、5年ころからで、虎の門の『虎狩り』などと一緒に、都会生活に対して、特別警抜な才能をもっている慶応義塾の学生たちから生まれてきた言葉だ」
・・中略・・ とりあえずこの安藤説を信じるとすれば、大正4、5年は1915〜6年であり、ちょうど百年ってことになる(連載スタートは2015年)。”(p8)
との背景から「GINZA OFFICIAL」などウェブ媒体等の連載がまとめられた著書で、
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養老孟司先生が、亡き猫 まるへの想いを一冊にまとめた『まる ありがとう』を読了。
サイン本販売情報に反応し
「あるかな〜?」と売場に足を踏み入れ、意図した通りに確保!という展開
入手していた経緯。
養老孟司先生を熱心にフォローしておらずとも、養老家の一員に猫がいて、その名が「まる」であることを承知していましたが、
冒頭の「まえがき」で、
” まるの死について、あちこちから感想を聞かれることがあった。”(p1)
との前段を受けて、
続きを読む 養老孟司先生が寄せた亡き猫 まるへの想い:『まる ありがとう』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる