内田也哉子さんの『新装版 ペーパームービー』を読了。
購入の決め手はサイン本でしたが、エッセイスト、女優など、どんな肩書きよりも、内田裕也さんと樹木希林さん(過ごした時間は樹木希林さんとが圧倒的)を両親に持ったという環境への興味強く、
その部分、
母・樹木希林さんの薦めに応える形で、九歳の時にニューヨーク留学が決まった際
” いつも、どこに行くのでも私を一人で行かせていた母が(この時が最初で最後ではあったが)なんと、現地まで同行してくれるというのだ。
本当にびっくりしている私に、「だって、相手の家族の方々にあなたがお世話になるのだもの、ごあいさつしに行かなきゃならないでしょ」と母は言った。
・・中略・・
ケネディ空港の近所にあるホテルで一泊して、日本を発った二日後にやっと私の夢見た大家族の家にたどり着いた。
そして、まるで昔からそこに暮らしていたと錯覚するほどアッという間に私は周りに溶け込んで、私がエイミーという三つ年上のお姉ちゃんと近所の子供たちと思う存分遊んで帰ってきた時には、もう母は居なくなっていた。
いつでも母には驚かされていたが、この時ばかりは、そのあっけなさにガク然としてしまった。”(p21)
という何となくらしさ漂ってくる述懐に ^〜^;
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人気YouTuber ラファエル Raphael さんの『ラファエル式無敵のメンタル 心を鍛えれば人生は思いのまま!』を読了。
先月(2021年11月)、
本書刊行を記念して開催されたサイン本お渡しイベントで入手していたタイトル。
豆腐から尋常なきに進化を遂げたメンタル
本書は、
” 人生はたった一度きりだ。ストレスなんてものは、できるだけ少ないほうがいいだろう。
僕自身、幼少の頃は、いつもメソメソ泣いている弱虫だった。いわゆる豆腐メンタルの持ち主で、周囲で積極的に関わろうとはしないタイプの子どもであった。
その後、成長して大人になっていくにつれ、「ラファエルさんのメンタルの強さは尋常ではないですね」などといわれるまでになった。”(はじめに)
という経緯を辿ってきたラファエルさんが、如何にして周囲から羨まれるメンタルの強度を手にしていった考え方に迫ったもの。
印象に残った箇所を以下に抜き出すと・・
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橋下徹弁護士の『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術 かけひきで絶対負けない実戦テクニック72』を読了。
以前、本書について推奨があり、その内容から興味を持ったものの相当なプレミアが付いていて購入に踏み切れなかったところ
プレミアも落ち着き、サイン本購入機が訪れ触手が伸びていた経緯。
修羅場も経て培われた交渉力
骨子は、
” 私に持ち込まれる案件は、他の弁護士がさじを投げたような、こじれにこじれたものばかりと言ってもいいだろう。
「殺すぞ!おら!」と威嚇してくるようなヤクザや、紛争解決をウラ稼業とする「事件屋」、「示談屋」といったような、百戦錬磨の連中たちが相手となることも多い。
・・中略・・
本書は、そんなさまざまな交渉において、私自身が実践し、体得してきたノウハウをみなさんにご紹介するものだ。”(p2)
というもので、各論で
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先週末、読了した『テスカポリトカ』で
上掲の佐藤究さん本は一旦小休止として、同時進行で積み上がりし、
2021年11月購入分積読4冊。
少なくとも月間7、8冊、多いと10冊前後購入していた月の印象が強いことから、4冊とは「随分少ないなぁ」という感覚に。
今回は古書も含まれますが、全て購入の決め手は(毎度ながら)サイン。ジャンルもプロレスラー、YouTuber、タレント(副業を含む)とお馴染みな具合で、
重量級で『藤波辰爾自伝 プロレス50年、旅の途中で』は400ページ超ではあるものの、全体的には「ハイペースで行けるかなぁ」と、年内にこのうち3冊は読了に至れる見込み。
標高低くして迎えたい年始
12月購入分も今のところ3冊にとどまっており、なるべく2021年に買った本は年内に読み終え、積読の山を低くした状態ですっきりしたいところ。
まずは4冊の中で内容的に最も興味持っていて既に中間地点まで到達した中央下『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』から〜
前々回に、読み始め記 ↓
をアップロードしていた佐藤究さんの『テスカポリトカ』を読了。
リアリティ滲み出る巧みな描写
早々に、(移動しながら等の)ながら読みでは対峙出来ぬであろう重層的且つ一筋縄では読み解けぬであろう設定に気づき、
週末のまとまった時間を本書の読み進め(300ページ+)にあてた次第でしたが、結論としては一回で記述を読解出来るところまでに至らずも、
続きを読む 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読了 →
第165回直木賞受賞作 佐藤究さんの『テスカポリトカ』を読み始めて
I 顔と心臓
II 麻薬密売人と医師
III 斷頭台
IV 夜と風
暦にない日
と分かれているうち「I 顔と心臓」を読み終え、「II 麻薬密売人と医師」の前半に差し掛かっている(〜p190)ので、そこまでのおさらい。
読み始めの経緯は ↓
で触れていますが、立ち上がり
” 十七歳のメキシコ人少女の冒険。
牛肉を運ぶトラックの荷台にまぎれこみ、毛布にくるまって木陰で眠り、知らない州の知らないバスに乗り、ひたすら南下する。やせこけた老人が乗る牛車よりもさらにのろまな農家のトラクターを呼び止めて、むりやり乗せてもらったこともあった。
相手がどんなにやさしげな笑顔を見せてこようと、信用しない。”(p014)
という生き残りを賭けた冒険の末、日本に辿り着き、そこから彼女軸に話しが推移していくのかと思いきや 続きを読む 佐藤究さんが描いた果てしなく深淵なる闇:『テスカポリトカ』読み始め →
(2021)12月を折り返そうかというタイミングで、11月後半に積み上がっていた7冊を読み終え、
新たに目の前に揃いし
小説家 佐藤究さん作品で4冊。
次第に親しむようになったフィクション
従来、ノンフィクション等、リアリティ重視で小説とは距離を置いていた(=得意でなかった)ものの
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筒井康隆先生の『東海道戦争』を読了。
サイン本入手機会に
即反応して入手していた一冊。
本書は、
東海道戦争
いじめないで
しゃっくり
群猫
チューリップ・チューリップ
うるさがた
お紺昇天
やぶれかぶれのオロ氏
堕地獄仏法
の九篇を収録した短篇集。
“「東海道戦争?」
「ええ、東京と大阪の戦争だから、そう呼ぶのがいちばん適当でしょう」
「何ですって、じゃあ、さっきから敵だ敵だといっていたのは、東京のことなんですか?」”(p21)
というタイトルに掲げられた「東海道戦争」に、
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる