お笑いコンビ オードリー 若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』を読了。
本屋に立ち寄る度に、本書を見かける機会が多く、そのうち売れている情報も聞かれ、
サイン本入手の機会をうかがっていたところ、
運良く機会に恵まれ、読み始めたもの。
その強力なる内なる自分と対話する力
本書は
” このエッセイは、2015年8月から2018年4月まで雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されたものと、この書籍用に加筆されたもので構成されています。”(p6)
という下地で、
販売部数に関して「10万部」という情報を目にしましたが、読んでいると売れるのも理解出来る内容で、
例えば、
“「みんなといないと寂しい人」がいて、そういう人は「みんなが、みんないないと寂しい」のだと思い込んでいる。
だから、一人でどこかに行った話をすると「寂しくないの?」と聞いて来たりする。
だから、一人でどこかに行った話をすると「寂しくないの?」と聞いて来たりする。
・・中略・・
一人で居てもあまり寂しくないのは、自分と話しているからなのだ。
思えば子どもの頃からそうだった。駐車場で蟻の行列を見ながらかなりのテンポの早さで自分と会話していた。
高校生の頃はといえば、授業中にぼーっと外を見ながら自分と話していた。大人になってからも飲み会でずっと自分と話していて、先輩に「何一人で黙りこくってんだ。つまらないなら帰れ」と怒られていた。
ぼっーとしている人は何も考えていないんじゃない。猛烈に自分と会話しているのだ。”(p21-22/一人で平気なんですけど)
と若林正恭さんの内なる声、葛藤が、見事に言語化されていて、
時折、読みづらいところもあり、それは若林正恭さんの個性とも、奥深さであるともいえるかと思いますが、
その分、あっさり読了に至るタイプの本ではなく、時に立ち止まることを余儀なくされます。
読んでいて面白かったところの幾つかを抜粋すると・・