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ブレンドン・バーチャードが問ふ、人が最期に向き合う三つの質問:『人助け起業』読了

『人助け起業』を読了。

確認したら購入日のレシートが5月13日。346ページに及ぶ分量に途中の中断も有り、時間を要しました。

上半期最終日との動機付けが働き、本日フィニッシュ。

購入のきっかけは、Facebookのニュースフィードに友人が上げていた事で本書を知り、内容に興味を持った次第。

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著者のブレンドン・バーチャードについては名前を知りませんでしたが、日本で『奇跡が起こる遊園地』なる著作が発売されて、アメリカでは結構、著名な方であるようです。

 経験に込められた計り知れない価値

人生、キャリア、ビジネスなどの各分野で専門性を持った人が、如何にその分野で、人の役に立ち、経済的に独立を経ていくか

著者の経験談を踏まえ、著者によると類書がないノウハウ、マニュアル満載の内容。

” 世界中に集まる客はみな同じ欲求 ・・中略・・ 価値が欲しいのであり、あなたがそれを与えれば、彼らはあなたを支持し、あなたに従い、あなたから買い、あなたに敬意を払う。” (p338)

と巻末の総括的部分で著者が述べていて、人それぞれ・・

” あなたのアドバイスや人生経験は、自分では想像もできなかったほど貴重なものである。” (p328)

そこに至るには誰しも乗り越えるべき壁があり、

” 自分の意見を世の人々に伝えるのはあなたにとって怖いことかもしれないが、人々はあなたが想像したよりも受容力があり励ましてくれることが多い ” (p337)

” 自分のメッセージを世に広めるのを妨害する最後のバリアは、まさに「恐れ」である ” (p338)

として、人は恐れによって自分のメッセージを語る事をためらいがちであるものの

それは他人にとって(その人にしか語れない)貴重な学びの糧を奪いかねない状況である場合が多い。

実際、今の時代は・・

” わたしたちはまた、途方もない変遷の時にいる。がむしゃらに働くだけではだめで、人生にはもっと豊かな何かがあるから、それを追い求めないといけない、ということに気づきつつある世代が、ついに誕生した。

いまや、解雇されたり退職したりで、新しい機会を求める人々が、何千万といる。だれもが、もっと創り、もっと与え、もっと関わり、もっと成長し、もっとつながることを求めている。

人々はいま、自分の世界を積極的に探索し、過去の軛から脱しようとしている。自分の潜在能力を開花させられる新しいアイデアを求めているのだ。だから指導や創造的刺激に飢えている。” (p342)

と、著者は、今までになく人それぞれの専門性に「価値」が見出されている時代と分析。

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各分野の専門家に声を、この時代だからこそ、声を上げる必然性が呼びかけられています。

恐れを克服した先の世界

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声を上げるとは、具体的に・・

” 自分自身の話を伝え、自分独自のコンテンツを創ること ” (p302)

そして・・

” 客にとって ・・中略・・ 彼らの目標について考え、A地点からB地点へ移動するのに役立つ実践的トレーニングを提供すること ” (p312)

ポジショニング、パッケージング、プロモーティング、パートナーリング等の詳細は本で語られていますが、印象的であったのは下記の人生訓。

人が死の床で向き合う三つの問い

” 悲劇の最たるものは死そのものではなく、生きているうちに心を死なせてしまうことです。死の床につくと、人は稼いだお金や成し遂げた業績のことなどどうでもよくなります。

ふつう人は死の床で三つの問いを発するのです。1 私は賢明に生きてきたか? 2 わたしはうまく充分に愛してきたか? 3 わたしはしっかり世の中に役立ってきたか? ” (p296)

” わたしたち人間はみな、実は共通する経験をするのであり、どんな人のメッセージでもほかの人のそれと重なり合うことが多いのである。

しかし、それでも人はみな自分なりに教訓を学び、自分なりの結果を出し、新たな価値を出し、新たな価値を創り出して、それを人々のために役立てる。

それは人それぞれが独自に体験することであり、その人にしかできない新しいことなのだ。” (p297)

” 世界を変える必要はない、だれかひとりの世界を変えればいいんだ  ・・中略・・ ほんの小さいことでもいいのです、価値あることをすればいいのです。 ” (p301-302)

” 人間はみな同じ人生の旅をして同じようなことを発見するのだと、気づくことができたからです。

言い回しが多少ちがっても、また、自分が置かれている状況の見方であろうと、だれもがそうした発見を人に伝えようとするとするべきだと、わたしは思わずにはいられません。

生きること、愛すること、そして善い行いをすることは、人間ならだれしも重要と思う普遍的価値なのです。” (p302)

ノウハウの惜しみない開示に止まらず、最後は「かくあるべし」といった人生論にも視野を拡げられ

先日参加した池松さんのセミナーの内容と重複しますが

>> 池松耕次プラチナパスポート その六:起きた事は変えられないが、意味は変えられる  <<

自分の経験を価値として伝える事が、人それぞれの使命として背負っている事柄である事は真理であるようですね。

ジェイ・エイブラハムの「卓越の戦略」から学ぶマーケティング

 

習慣化で励む「マーティング」の要諦

経歴、職業柄、マーケティングに関する勉強は習慣として毎日少しづつやっていますが、

公人で師と慕う人が二人居て、一人は今、実践会アカデミーで学ばさせて頂いたいる 神田昌典 さんと

もう1人は全米No.1マーケッターと称される ジェイ・エイブラハム

今回はジェイ・エイブラハムの話しで、3月に購入した「マーケティング・マインドマスター・プログラム」のDVD教材の6回転目を本日終了。

そのジェイ・エイブラハムが中核と定めているのは「卓越の戦略」なるコンセプトで今回おさらい。

クライアントに寄り添い、未来を見せる

ビジネスに携わる者は、クライアントから最も必要されるアドバイザー的立場に就く事が大事で、例えるなら(クライアントと)恋に落ちるくらいの関係が望ましい。

クライアントが抱えている問題、悩みを最初に言葉にして言って上げる存在となり、そして(その悩みに対して)唯一のソリューションを提供出来る存在足り得る事。

クライアントを未来に連れて行って上げて、このソリューションを使えば「 *** なる」といった具合に疑似体験させて上げる。

The Future is Now - Ornate Clock

クライアントは問題、悩みを言葉にして伝えられると、その人が自分を分かってくれているものと共感され、信頼されるようになる。

クライアントに価値があるものを提供し、その事に対して対価を受け取る。

マーケティングの真髄

マーケティングとはリーダーシップであり、顧客を守る保護者となる。

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リーダーシップの条件は・・

1. 明確なヴィジョンを示す事:クライアントをより良き未来に導くべく、イメージしやくさせて上げる

2. 誠実である事:客観的な立場に立って、何がクライアントのためになるのかを考える。クライアントが家族だったら、友人だったら、いったい何を伝えるか?

3.  コミットメント:自分の約束を行動で示す

4.  卓越性:USP(ユニーク・セリング・プロポジション)広告で消費者に「この製品を買えば、この便益が手に入ります」と提案を行なうが・・ 提案内容は競争相手が示せない、若しくは示さないブランド独自のものでなければならず・・ 数百万人の人々を動かせるほど強力なものでなければならない

抽象度高ければ汎用性高し

先日参加した池松耕次さんのプラチナパスポートに登壇された認知科学の分野を代表する山本雄一郎先生と会食する機会があり

山本先生は営業、マーケティング等に関する教材、書籍に一切目を通した事はなく、

哲学と科学、世界の構造を追求する学際領域を独自の学習で、高成約率を誇るスキルを磨き上げられたそうですが

その中で唯一、ジェイ・エイブラハムが唱える抽象度の高いマーケティング理念については共感されている旨をおっしゃられていた事が印象に残っており、

この「卓越の戦略」、学びを進化させていきたいところ。

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『人助け起業』に学ぶ、「最初の二年間」を耐える事、一箇所集中の原則

一旦、中断していた『人助け起業』の読書を再開。前回の紹介が何時だろうと振り返れば、5月30日・・

>>  1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい  <<

志が試される、最初の二年間

” 自分で事業をはじめると、最初の二年間は、冗談抜きで、恐ろしいと同時に人生で最も心浮き立つ充実した期間となりうる。

あなたは一気に「大きくしたい」と思うかもしれないが、結局のところ事業は期待したよりもゆっくりと成長しないことのほうが圧倒的に多い。

それでも、挑戦、自由、事業のオーナーであること、客との関係などを、たいへん有意義と思えるはずだ ”  (p208)

” ビジネス規模が小さいあいだも気持ちまで小さくしては絶対にいけない ” (p208)

” 現在の状況がどのようなものであっても、自分自身と自分のメッセージのための壮大なビジョンをもつ必要があるのだ。

その壮大なビジョンこそ、行動へと、目標達成へと、駆り立ててくれるものなのである。” (p210)

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と今までは起業に至るノウハウが紹介されていましたが、本の中盤に入って、それらノウハウを携えて起業した後で試されるメンタリティについて言及されています。

起業家が、設立の志を砕かれてしまうのに時期的な傾向があるようで、それは・・

” 新参者が挫折するのは、つねにこの最初の二年間であるからだ ” (p208)

と。また、著者(ブレンドン・バーチャード)は・・

” 良い結果というものはゆっくり訪れる ”  (p210)

との傾向を示唆しています。

 

一所懸命が、成功を導く

また、世界には二つのタイプの人間がいるとして、

 ” 一方の人間は、草原を見まわすなり、そばにあったスコップをひっつかみ、地面に穴を掘って金を探しはじめる。

そして数回、スコップで土を掘っただけで、「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と判断し、掘るのをやめて、でたらめに移動して別の地点へいく。” (p216)

” もう一方の人間はしかし、この 宝の池 にべつのやりかたで挑む。まず地平線まで見わたし、自分が掘るべき区画を決め、そこを確保する。

そして、別のタイプの人間と同じように、掘って金を探しはじめる。すぐに「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と思うところもいっしょだろう。

だが、ここから運命は、一箇所に集中しない掘り手のそれとは別の展開をしはじめる。

このタイプの掘り手は「金はある。思っていたほど多くはないかもしれないし、思っていたほど早く見つけられないかもしれないが、金はある」と考えるのである。

だから、その一箇所に集中し、掘りつづけ、懸命に働きつづける。そして、あんがい早く大成功の日が訪れる。(以下略)” (p216)

この例示が言わんとしていることは・・

” たくさんの専門領域やビジネスに次々に手を出していくやりかたは失敗にいたることが多く、

ひとつのことを掘り下げマスターする生きかたが富へとつながる。 ・・中略・・

ひとつのことに集中できず、すぐに目移りして、新しいことをいいかげんな気持ちではじめ、早々にギブアップしてしまい、また別の新しいことや機会に移っていく。 ” (p217)

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自分の力量を発揮出来る専門分野を定めたら、最初は思ったような成果は得られないもの。

そこを乗り越えて己の可能性を切り拓き続ける者にのみ、待ち望んだ結果が得られる。

今日、目を通したところは、このようなところですね。

神田昌典さん紹介の『おとひめカード』:自分の名前に秘められた意味、感じていますか?

前々回、前回と神田昌典さんのライブコンサルティングの話題を続けましたが、今回もう1本。

今夏開催される講座のお知らせがメール配信されていて、内容を確認すれば・・

平仮名に秘められた力から生まれる名前の力

講座名は、『おとひめカード』活用講座。右脳も積極的に活用される神田さんらしいといえば、らしいですが、耳慣れぬ言葉。

で、詳細に目をやったところ、平仮名一字ごとに秘められたエネルギーが込められているそうな。

上記、『おとひめカード』活用講座 をクリックしてスクロール頂くか、下の画像に五十音それぞれの注釈が記載されています。

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『おとひめカード』の事例 1.

因みに、神田昌典さんは(か・ん・た・ま・さ・の・り)で、それぞれ・・

*なお括弧書きは (E)エッセンス訳 (K)キーワード訳 (O)ワンワード訳、 を意味するとの事(語意不明)。

か:(E)力  (K) 見えない働き、深遠なもの、強きもの (O) Power/力

ん:(E)かかる音の意味を強める(K)宇宙意識、完成、集中、内なる優しさ、(O)Universe/宇宙

た:(E)分かれる(K)高くたくさん現れる、明るく積極的(O)Action/行動

ま:(E)受容、ゼロポイント(K)真理、真実、本質、本源、宇宙、時空、中心、真中(O)中心/Center

さ:(E)さえぎり、励起、活性会 (K)細やか、繊細、聖なるもの (O)Activation/活性化

り:(E)離れる(K)加速、飛翔、繊細、革新、飛散 (O)Fly/飛翔する

で、

「深遠な知性を凝縮し明るく発信する」そして「本質を活性化させて、人々へと繋ぎ、ともに変化し、飛翔する」との読み取り。

ここで凄いのは、この用法が正しいとすると、毎回、無意識でも名前を発する度にアファメーション(肯定的暗示)を唱えている効果があるという事。その人固有の呪文のような解釈になりますね。

『おとひめカード』の事例 2.

因みに、自分の名前でやってみたところ

く:(E)引き寄る  (K) 統合  (O) Tie Up/くくる

わ:(E)調和  (K) 円満、充足、和、環、地、愛の具現化  (O) Harmony/調和

た:(E)分かれる  (K) 高くたくさん現れる、明るく積極的  (O) Action/活性化

や:(E)飽和、穴に入る(出る)(K)強い発動、たくさん安定、打破   (O) Full/満たされた

す:(E)一方方向に進む(K)通信、根源、素の響き (O) Origin/根源

し:(E)示し、止  (K) 静けさ、静める、統一、指し示すもの  (O) Unity/統一

となります。さぁ、ここからどう結び付けますかねぇ〜(笑)たとえば・・

“引き寄る活性化した強い発動を示し、通信する事によって愛の具現化を行なう”、難解?

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名前に宿命を感じる生き方

因みに、海外でよく聞く名前は一つ一つ意味があるそうで、日本だと漢字から込められた意味を読み解いていくパターンが多いでしょうか。

その場合、平仮名はどうするのであろう・・ 『おとひめカード』は有効と。

人それぞれ、名前に特別な意味を持っている訳ですが、今回の見地から名前に込められた力を考えてみるのも面白いですね。

神田昌典さんライブコンサルティング その弐(5/31):「お金が無くても幸せな人を目指そう」の意味するところ

前回の続き。

>> 神田昌典さんライブコンサルティング その弐(5/31):新聞取次店が担う地域経済の行方 <<

新聞取次店、エックスモバイル社などビジネス最前線的なお話しがあった後、休憩となり

神田さん周辺に人が居なくなったタイミングで、ペンと自分的一番のお気に入りの神田さん本『非常識な成功法則』を持って、つかつかと歩み寄る・・

 

他に同じ事をやっている人いないし、「どうなのかな・・」と神田さんのリアクションが予測出来ない状況下、

「記念にサイン下さい」とペンと本を差し出せば、快く机のスペースを開放して頂き、

神田さんの方から「お名前は?」と為書きを入れてもらい、自分が  Lamborghini(ランボルギーニ)社のロゴの入ったポロシャツを着用していた事から「前もランボルギーニ着てませんでしたっけ?」と話し掛けて頂き

そこからしばし電気自動車の Tesla Motors / テスラモーターズ の話しなど雑談に小花が咲く(!)想像していた以上のご対応に、かなり嬉しい気持ちに(笑)

遥か彼方の方と思っていたところ、普通な感じにやり取りさせて頂き、思い切って声掛けさせて頂いて良かったなーと。「元気を貰う」とはこの事で。

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コンサルタントの優秀たる資質

休憩時間が終わり、ここから受講者からの質問に応える形式に移行。

個別性のある事柄(煎餅屋や灯油販売の事業再生計画等)も、時折、普遍的な内容に拡大して頂き

問題解決を図る際、例えば優秀なコンサルタントの場合、神田さん曰く・・

現状認識は持っていながら、先にインスピレーションを感じられているかが大事

これは現状から山登り(=解決)しようとすると、どうしても現状が如何にダメであるかを再確認しがちになってしまうため、考える事が苦しくなってしまう。

そこでヘリコプターに乗って、山の頂きに立ったかの如くの感覚を得手(=状況が改善された状態に思いを及ばせて)、楽な状態で、

そこから見えるであろう情景を丹念に想像、感じていく事で、解を導いていく手順の方が、良質のアウトプットを得やすいとの事。

その感じは社長の頭の中に入って行くくらいの感覚が得られればベストなようですが、

この辺りの詳しいノウハウは神田さんの著作『全能思考』であったり、講座でノウハウに触れられるようです。

事業に求められるロジカルとハート

神田さんの卓越性は言うに及びませんが、この実践会アカデミーの魅力と言えるのが、

受講者の多くがコンサルタントであったり、自分で事業をされている方が多いので、

受講者からの自由闊達な提案が飛び出したり、協力の申し出に挙手があったり、多岐にわたる解決の糸口を得られる事だと思います。

総括的な話しの一つに神田さんから「事業を行う上で、ロジカルな部分とハートの部分がある」として

先が見えない状況の場合、売上が上がっていたとしても不安になるが、

やるべき事が分かっていれば、売上が落ち込んでいたとしても、さほど気にならなかったり、

ロジカルとハートの部分を噛み合わせて咀嚼する見方について言及されていました。

更にハートに関しては、事業に取り組むに当たって「ワクワクしているか」、神田さんが質問者に発せられる事が多く、

ここで取り上げた書籍(「ザ・ミッション」「ソース」)に同じく、神田さんも原点として欠かさざるべき点として言及。

神田さんが目指すべきとする「お金がなくなっても幸せな人」とは?

そんなこんな質疑に講義が白熱して、当初、17:30終了の予定が実際は18:20。

最後、神田さんから印象的なお話があって、日本の債券市場の先行きに関して受講生から質問があり

神田さんは、その分野の専門ではないと直接回答はされませんでしたが、一般論として、お金に対して不安を抱いている人が多いとして・・

「本来はお金が無くなっても幸せな人である事を目指すべきだ」と。

その心は「無一文になっても、その人が常日頃から人の役に立ってさえいれば、周囲が手を差し伸べてくれるものだ」との説明。

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神田昌典さんのブランドたる所以

これは神田さんの経験談に基づいた内容でもあるようで、今回、冒頭に記載した、神田さんの私の交流でも感じられた懐の深さ、

50名規模の受講者が神田さんの一言一句に耳を傾け、メモを取る姿から・・

神田さんの発せられる一言一言に、ユーモアと共に実感が込められていて、

傍からみると華やかなご経歴ですが、その裏側で、様々な苦難も乗り越えられており

人間的な魅力も神田さんのキャリアを一流の領域に押し上げている事が、約半日、5時間20分に及ぶ講義でよく実感出来ました。

 

神田昌典さんライブコンサルティング その壱(5/31):新聞取次店が担う地域社会の行方

午後、経営コンサルタントやマーケティング、起業に関する著作でトップクラスを誇る神田昌典さん(経営コンサルタント)の講義に出席。1月以来、久々。

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内容は神田さん主催の実践会アカデミーに参加している人たちが、実際にビジネスで直面した問題や事業構想などに、その場で神田さんが回答するもの。

高齢化が進む中での新聞取次業の将来は?

今回は序盤、成熟業界で頑張っているけど結果が出ない声が多いとの声に応えて 浜松の新聞取次店であった 柳原新聞店 の取り組みをケーススタディ。

新聞取次さんと聞くと、発行部数の落ち込みにより、その先入観通り、苦境に直面している所が多いようですが 同店は着実に業績を拡大させており、その実態は新聞取次店から地域の生活サービス業として変貌を遂げた事。

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糸口は新聞取次店の特性として、顧客宅に高頻度で出向く業態特性に着目。

社員(配達員)が宅配先のお客さんとコミュニケーションを深める事に注力し、そこで地域のニーズを吸い上げ 牛乳の宅配に対応した事に始まり、地域の野菜を商材に取り組んだ他、弁当宅配、タウン情報紙の発行やカルチャスクールの開催など、当初の枠組みのとらわれず、寄せられる声に柔軟に対応。

今後、更に高齢化社会の度合いが濃くなる事から、道州制、地位域経済の重要性は高まって行く事は必須であろうとの予測。

この動きは国内に止まらず、海外では投資の神様と称されるウォーレン・バフェットがハイパー・ローカルメディアと称されるミニコミ紙発行社を相次いで買収したそうで IT企業の注目も浴びているようで、今後、こういった小商圏型で地域のニーズを吸い上げる機能の注目度が増しそうです。

大手に割り込めるか、エックスモバイル社の挑戦が始まる

また、注目される業界の1つに携帯通信事業が取り上げられ、日本の事業者は大きく3社で市場を独占しているが 例えば北朝鮮では4社、韓国では20社以上が犇めいており、日本では通信費が家計の15%を占めるまでに。

国内では寡占?の弊害で高額となっており、その状況に風穴を空けるべく新興事業者で エックスモバイル株式会社 が事業開始を10月に控えており、廉価な価格設定でサービスが提供される事になるようです。

ここで興味深かったのが、同社社長の木野さんは10ヶ月前にほぼ所持金無しで起業し、そこから市場で7億円程度の資金を調達して 現在は50名程度の社員を率いて丸の内にオフィスを構えられているとの事。

因みに現在29歳、前職は花屋さんであったそうな。 この目標が定まった時のスピード感、過去、経済状況は決定要因ではないんですね、と改めて。

神田さんが斬る、ビジネスが胎動する感じのワクワク感

と、後段の携帯通信事業に関しては、他国と比較した状況に驚きがあり、日本を代表する孫さんの市場に如何に斬り込めるか、エックスモバイル社の動向に注目ですね。

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で、学びがあったのは新聞事業の方。

自分は多数と思われますが、新聞の取次店は今後、淘汰されていく宿命と思いきや ウォーレン・バフェットの動きを含め、今後、一気に新たな需要の受け皿となりうるポテンシャルを持った業態と知り、

他に携帯(電話)ショップ、コンビニエンスストアなどとの競合、棲み分け?が予測されますが、最寄りの新聞取次店が変わる事で、活気を取り戻す、地域の魅力が高まる、という動きが予測されますね。

因みに前半で取り上げた柳原新聞店の方、エックスモバイルの代理店説明会に来られていたそうな(笑) 当日の模様、次回にも続けます。

1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい

約350ページに及ぶ『人助け起業』が半分程度のところまで来たので、軽くまとめ。

自分の知っている事を、人は過小評価しがちである

サブタイトル「自分の価値を無限大にする仕組み」「1人で1億円稼いで感謝される暮らし」と掲げられ、

人は人生をの最期を迎えるに当たって

” 人生の最後に、人はかならず知りたがる。自分は人生を精いっぱい存分に生きたのか、ということを。” (p33)

” 不幸なことに、ほとんどの人が自分の知っていることを過小評価し、それについて真面目に考えたことなど一度だってなく、

それが他の人にとってどれほど貴重か想像したこともない、というのが本当のところなのである。” (p52)

として・・

” わたし(著者:ブレントン・バーチャード)は自分のメッセージを発信するだけで100万ドル稼げる仕組みをお教えするが、あなたはその実現の容易さに唖然とするだけである。” (p21)

と本書の役割が記され、

それを実現する方法として、本書では「エキスパート」という表現が用いられています。

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エキスパートの資質?

” だれもがたえず、公私にわたって助けとアドバイスを必要としているのだ ” (p54)

という今の時代背景があり、

” あなたはいまのところまだ自分をエキスパートともグルとも思えないかもしれない。だが実はだれもがそういう存在になれるのだ。心配ご無用。・・中略・・

本書で用いるエキスパート、グルは「人々の成功を手助けする者」、それ以外の何者でもない。・・中略・・

エキスパートになるには、ターゲット客の最大多数を手助けできるように「自分という人間」と「自分が知っていること」を位置づけ、まとめ上げるだけでよい。

そうするだけで、ほぼどのようなことについても、高額報酬をもらえる影響力絶大なエキスパートになれる。” (p19)

と本の対象読者が限定されない事は、本書の大きな魅力といえるものと思います。

分野は異なれど、通る道は変わらない

どのような分野のことであれ、エキスパートとしてのキャリアを歩み出すには、通る道は共通しているとして・・

” まず、人々の人生・生活の価値を高める無料の情報を配信し、次いで、適当なところでこう言う。

「さて、この無料の情報が気に入ったかたは、もっとずっと深く切り込んだプロダクト(またはプログラム)がありますので、よろしかったらお買い求めください」。”  (p66)

この部分、数日前に取り上げた  ・・

>> ラーニングエッジさんで学んだセミナービジネスの極意(初級)<<

の内容と完全に符号しますが、エキスパートを志す入り口として・・

” お金を稼ぐ方法をあれこれ考えるのと同じくらい時間をかけて、世の中を良くする方法を真剣に考えたら、あなたはすぐに信じられないほどの大金持ちになれるだろう ” (p91)

と述べ、現実は

” 世の中で活躍している有名ではないエキスパートも何万といる ” (p59)、

その分野は・・

” 子育て、不動産、マーケティング、人間関係、ビジネス、恋愛、資金運用、キャリア、テクノロジー、精神、信仰・・・・・・ ” (p54)

と様々な分野に及ぶ事。これらのエキスパートにはクライアントが問題に直面した時に現れるとしています。

つまり、自分が直面していない問題にそれぞれエキスパートが居て、自分が直面した問題によっては自分がエキスパートになるチャンスがあると言えますね。

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ポイントは、

” あなたがエキスパートとしていちばん助けたいと思っている人々はだれなのか ” (p123) という事。

また、入り口として誤っていけない事に、

” まずは、ひとつの分野だけに狙いを定め、それをマスターし、人々に分け与えること。”

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つまり、「なんでも屋は目指してはいけない」という事。

「読んで、学んで、やってみましょう」本

と、まぁ本の前半は上記のような具合。ここではキーとなるフレーズを取り上げて自分の理解に準えましたが、

実際、本では実例を交えた多岐にわたるアプローチ法であったり、読者へ向けられた質問から、学びが深化するような仕掛けが成されています。

実践的といえますが、前半だけでも重量感あっただけに、高度化するであろう後半は・・(笑)

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板倉雄一郎さんに学んだ起業に再起に人生と

先日、登録した覚えのないメールマガジンから、かつて『社長失格』を執筆された板倉雄一郎さんの講演会がある事を知り、参加。

(メルマガを)解除しなかった甲斐、でしょうかな・・。

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キーワードから呼び出される「昔」

講演中『社長失格』の刊行が1998年であったとの事で、15年程度が時間の流れとなり

本に書かれていた内容はすっかり忘れているものの、(本が)面白かった事は記憶されており、

それが唯一の拠りどころであったものの、終わってみて、その直感は正しかったと実感。また、板倉さんの気さくな人柄も大変印象的でした。

板倉さんが体感された、上手く行っていない時の禁じ手

下記、講演の告知で用いられた資料の一つで、

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この凸凹が講演を興味深くしているわけですが・・ 板倉さんが、それをユーモアを交えて話されるため

予定時間の1時間を30分オーバーする講演時間が「あっ」という間に。

その中で、板倉さんが得られた人生感は・・

上手く行っている時には果敢に攻め、動くべきであるものの、逆に不調を感じる時は無理に動こうとせず、そのタイミングでは自分自身を顧みたり、安定を図る事が賢明であるとの事。

失敗を糧にしたV字ターン

講演は、かのビル・ゲイツも事業買収に興味を示した板倉さんが創業された企業の破綻劇に

その模様を描いた『社長失格』が導いた再起の足がかりに。

想定を超えて売れまくった得られた印税から続々と舞い込む断り切れないくらいの講演依頼。

そこで得られた資金をもとに株式投資で資本を膨らませ、平行して投資を研究。そこで得られた学びをセミナーという形で伝授し、板倉メソッド?でかなりの成功者を輩出したとの事。

車欲しさからの起業

起業を志されたのは、TOYOTAのソアラ欲しさにゲームソフト会社を立ち上げられ、

同僚の方と開発したソフトを売り込み行った先で、いきなり目的を達成。

聞けば小学生時代からお金を稼いでおられたそうで、当初は1回5、6千円といった規模から、それが高校生の頃には15万規模に拡大するなど、

天性というのか、ビジネス、お金を稼ぐという事に関しての嗅覚とスキルを強く感じました。

この事はセミナー後、行なわれた名刺交換会で、板倉さんが向かい合った方々の事業内容を聞いて

次々とコメント(当たるよ、こうやってみたら etc)や見解を示され、その切り替えの早さでも卓越した感じが有り有りと。

また、学びを得ようとして本屋で書物を手に取る人は多いであろうが、各自それぞれが持っている経験(過去)が、その人の最大の強みになるとの指摘もありました。

起業に懲りて、新たな事業形態で再々起

現在の板倉さんは従業員を雇う事無く(給与の支払い無し)、パートナーという形で10数名の方と事業(会社2.0)を展開されているとの事。

この形態のメリットとして、板倉さんの分析では通常の雇用形態を締結している会社の場合、事業に取り組んでいる人(会社員)が心底上手くいくと思っていないため

本来、上手くはずの事業であっても、そうなっていない場合が大半と推測され、

会社2.0(成功報酬型)で繋がっているパートナー制度であれば、事業に取り組む真剣度が違うため、得られる結果に大きな差が生まれると分析。

実際、勤務されている方々のモチベーションも高い水準で、ベンチャーキャピタルからの出資依頼も引きも切らない状況とか。

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転んでも、すぐに起き上がる見事さ

機会を見つけて、講演会、交流会といった類い足を運ぶ事が多いですが、南原竜樹社長@マネーの虎と同じく板倉さんに共通するのは

一旦、地に落ちても再起を遂げる逞しさ。キャリアを閉ざしかねない事も、一つの経験として乗り越えるその姿に、自分が惹かれている事を強く実感した今回の場でありました。

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