SEKAI NO OWARI の Saoriさんこと藤崎詩織さんのエッセイ集『ねじねじ録』を読了。
サイン本入荷情報をTwitterで見て、「買えるかな〜」と汗をかきながら電車に飛び乗り、
駆け込んだ書店で、最後2冊という状態で滑り込み入手していた経緯。
文に始まるセカオワデビュー
セカオワとの略称は頭に定着していたものの、そこまでの距離感であったところ
” 詩を書き、文章を書くことを生業にしている私たち “(p98)
というインパクト強いネーミングのSEKAI NO OWARIの世界観に、まず文章で触れることになった本書。
” 「あれ?どうして隣の家にいるの?」
驚くべきことに友人はこの瞬間までずっと隣の家を私の家だと思い込み、勝手に部屋を開け、そこで眠っている赤ちゃんとその家族を見ても「知り合いの人が泊まっているのかな」と思うだけで、全く気づかなかっただと言う。”(p39)
という衝撃(笑撃?)の日常もあれば
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小説家 万城目学さんの「週刊文春」誌上での連載がまとめられた『べらぼうくん』を読了。
(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催されていた万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと』刊行記念フェアで
入手していたうちの1冊。
タイトルの「べらぼうくん」とは
” べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。
「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。”(p196)
とのことから書籍化にあたり、連載時のタイトル「人生論ノート」から改題されたもの。
小説家が陽の目を見るまでの日々
本書は、
” 週刊誌でエッセイを連載してみませんか。”(p190)
とのオファーに当初は難色を示されたものの
続きを読む 万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了 →
先の三連休の中日、作家 岸田奈美さんの『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読了。
先々週に読了した ↓
『もうあかんわ日記』(2021年5月)と2冊セットで購入していた、もう一冊。なお、出版されたのは2020年9月で本書が先。
日常の見事なエンターテインメント化
『もうあかんわ日記』を読んでいた時に実感していたことですが、(悲劇を含む)日常を読み物に昇華させたり、エンターティンメント化したりすることが見事=達人の領域で、
特に印象的であったのは、
続きを読む 岸田奈美さんが綴った愛ある日常が心に沁みた:『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』読了 →
作家 岸田奈美さんの『もうあかんわ日記』を読了。
書店、SNS上などで本書が話題になっていたことは承知していた折、東武百貨店池袋店内の旭屋書店池袋店で
見覚えのあったTweet⬇︎
の現物を見つけコレクター魂を刺激され・・購入していた経緯。
悲劇も人に語って笑わせれば
本書は、
続きを読む 岸田奈美さんが綴った悲劇をだれかに笑ってもらいたくて書いた日記:『もうあかんわ日記』読了 →
かまいたち 山内健司さんの『寝苦しい夜の猫』を読了。
15篇収録されているうち最初の「第1夜 波乱含みの予感を胸に、最後のM-1決戦を待つ夜」で
” 昨今のM-1において、強いネタ一本だけで準決勝まで勝ち抜き、決勝進出を果たすのはかなり厳しい。
なぜなら強いネタであればあるほど、「今年の誰々のネタ面白いらしいよ」とウワサになり、ネットで先に見られたりしてネタバレになってしまうからだ。
準決勝に来る鬼コアなお客さんはほぼ全員、そのネタを知っている状態で戦わないといけなくなる。”(p011)
と、本書でしばしば登場するステージを一気に引き上げることになった(2019年)M-1グランプリに始まる公私の面白エピソードに等身大の姿をまとめた軽めのエッセイ集と思いきや
続きを読む かまいたち 山内健司さんが振り返った もがき苦しみながらステージを駆け上がってきた半生:『寝苦しい夜の猫』読了 →
これを書いている時点、チャンネル登録者数588万人に及ぶ
大人気YouTuber東海オンエアのリーダーてつやさんのエッセイ集『天才の根源』を読了。
東海オンエアの動画は、本書購入に合わせ1本しか視聴していなかったものの、時代の支持を得るYouTuberの頭の中に興味があり、
サイン本購入機会を通じ入手していた一冊。
過酷な部活生活、そしてYouTube・・
本書は、
” 活発でおもしろい、魅力的な周りの友達に憧れ、圧倒され、引け目を感じるだけだった僕が、いかにしてYouTubeのチャンネル登録者数560万人を達成することができたのか。
日常を適当にさらけ出しているだけのTwitterに、なぜ200万人ものフォロワーが集まってくれたのか。
その理由と、その根源。”(p20)
が、土台となり、
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アンジャッシュ 児嶋一哉さんの『俺の本だよ!!』を読了。Twitterにアクセスした際、タイミング良く
サイン本入荷情報に触れ、即反応し入手していた一冊。
児嶋ワールドの真骨頂
帯に、おぎやはぎ 小木博明さんの
” 笑いない!涙なし!これぞ児嶋ワールド!”
のコメントが載っていて、これが言い得て妙で ^^
” アイドルになりたいという思いが募り、中学3年生のときに、とうとうジャニーズ事務所に履歴書と写真を送った。
しかし、一向に連絡はない。「何か手違いがあったのではないか?」気を取り直し、もう一度書いて送った。
まさか合格した人にしかジャニーさんから連絡が来ないなんてこと、その頃の僕は知る由もなかった。”(p021)
という強烈な自我に支配されていた?学生時代に、
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俳優 中村倫也さんのエッセイ集『THE やんごとなき雑談』を読了。
Twitterで本書に関する話題がヒートアップしており、「サイン本買えたら・・」
の希望叶い、手元に引き寄せていた一冊。
変わりゆく周囲、等身大の姿
『ダ・ヴィンチ』誌での2018年11月号〜2020年11月号に掲載されたエッセイに書き下ろし2本が加えられた構成で、
” 確かに、二〇一八年は激動の一年だった。注目度が桁違いに上がったし、ちょっとしたコメントなどもすぐにネットニュースになって、多くの方に広めていただいた。”(p47)
とキャリアの飛躍を遂げた時期に
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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる