図書館の蔵書で気になった高城剛さんの『2035年の世界』を一気に(1日で)読了。
「身体科学」「科学」「移動」「スタイル」「リスク」「政治」「経済」「環境」の各分野で、高城さんが予想する未来について書かれた一冊。
「はじめに」で
” 本書は、およそ8から9年に一度出版している私見的な未来予測の本である。” (p4)
とあり、同様の事は以前にも上梓されている模様。
8分野で、100の未来予想が成されており、以下では特に印象的であったところを3つ。
図書館の蔵書で気になった高城剛さんの『2035年の世界』を一気に(1日で)読了。
「身体科学」「科学」「移動」「スタイル」「リスク」「政治」「経済」「環境」の各分野で、高城さんが予想する未来について書かれた一冊。
「はじめに」で
” 本書は、およそ8から9年に一度出版している私見的な未来予測の本である。” (p4)
とあり、同様の事は以前にも上梓されている模様。
8分野で、100の未来予想が成されており、以下では特に印象的であったところを3つ。
Facebookのニュースフィードに流れてきて情報をキャッチする事が出来た『ゼロ・トゥ・ワン』著者のピーター・ティールの講演会に参加。 続きを読む ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』著書刊行記念セミナーに行ってきた
田原総一朗さんの『起業のリアル』を読了。
>> 田原総一朗さんがLINEやスタートトゥデイから起業家の成功に迫る対談集:『起業のリアル』中間記 <<
後半に登場する起業家は
リブセンス 村上社長 // テラモーターズ 徳重社長 // innovation 岡崎社長 // リビング・イン・ピース 慎代表 // ティーチ・フォー・ジャパン 松田代表 // ベレフェクト 太田代表 // ディー・エヌ・エー 守安社長 // サイバーエージェント 藤田社長 // 特別対談:堀江貴文
といった目次立て。
この中で印象的であったのは、田原さんとティーチ・フォー・ジャパン松田代表のやり取りで
田原:いまの学校の一番の欠陥は、正解のある問題の解き方した教えないことですよ。見えない社会で必要なのは、むしろ正解のない問題に対応する力、
もっといえば問題そのものを見つける力です。そういう意味では課題解決より課題設定でしょう。
松田:おっしゃる通りで、私も課題解決と同時に課題を発見していく力は必要だと考えています。
田原:これは日本の昔からの課題ですよ。僕は日本の教育について、宮沢喜一や橋本龍太郎といった歴代首相と議論したことがある。
そのとき彼らがいっていたのは、国際会議で欧米の大臣は積極的に発言するけど、それと比べて日本の総理や財務大臣は発言が少ないということ。
なぜ発言しないのかというと、間違いを恐れているからです。日本の教育は正解のある問題ばかり解かせてきたから、口をつぐんでしまうのです。そのあたりはどう思う?
松田:日本とアメリカの両方で高等教育を受けたので、その差は肌で感じています。日本だと、教室は理論を教えてもらうところですよね。
一方、アメリカでは毎週、授業を受ける前に五00ページ分くらいの論文の束を渡されて、理論を頭に叩き込んでこいといわれます。
授業は理論を使って議論する場所。それぞれが自分の意見をぶつけ合うということが非常に重視されていました。(71%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
この主張は前回の引用と同様、またしても先週受講した藤原和博さんの主張と一致する内容です。
>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<
藤原さんの論旨は、” 正解をいち早く言い当てる力 ” が、学校教育で今も昔も重視されているが、今の時代は
情報編集力 : 自分の考えを他人と触れさせ、修正していく力、「正解主義」→「修正主義」が求められているとおっしゃってました。
この部分、徳重社長も類する事に言及されており
” 向こう(アメリカ)では頭のいい人ほどクレイジーで、大きなことをぶちあげるんです。一方、日本は頭のいい人ほどロジカルで、大きなことをいわない。だから優秀な人がベンチャーに流れてこない。” (53%)
頭の中が「正解」を追い求めていたり、そこに縛られている限り、本来、備わっている力を引き出す事は導けない事を意味するのかもしれません。
その他では・・
村上社長:” 不便や問題を解決するのがビジネスの基本です。” (48%)
慎代表:” 努力は根底に自分を愛せる心がないとできないと思います。” (66%)
” 相手から感謝されるかどうかを気にしていたら、自分が正しいと思ったことができなくなる。
誰も評価してくれなくても、自分がやりたいと思ったことや、いいと思ったことをとことんやる。そう心がけています。” (68%)
田原: “巨万の富を得られる力を持ちながら、それを社会のために使うというのは、いまの若い世代を象徴する働き方の一つだと思う。” (69%)
といったところに刺さりが。
本の最後では田原さんが「あとがき」で、(従来型の)日本企業が如何に競争力を失ったかについて分析がなされていて
” 僕(田原)は要因が二つあると思う。一つは、よく言われているように、競争相手が増えたということだ。かつては価格の安さと品質の良さがメイド・イン・ジャパンの売りだったが、
韓国や台湾、中国といった国々が品質の良いものを日本企業より安い価格でつくるようになった。
もう一つ、日本的経営が負の要因になったことも大きいだろう。日本的経営は、終身雇用、年功序列で、社員の面倒を一生見ていく。
マルクスは労働者を商品でなく人間として扱うべきと説いたが、日本企業は社員を家族として面倒を見た。
大企業になると、企業年金にとどまらず、社宅や保養所まで、本当に手厚い福利厚生があった。企業が家族的な経営をしてきた背景は二つある。
一つは、高度成長で企業に余裕があったこと。もう一つは、労働組合への対抗だ。
日本の労働組合は、戦前は共産党系が、戦後は社会党系が強かった。そのため企業は、社会主義や共産主義の組合が理想とする社会より、
資本主義社会のほうが豊かで安心できることを社員に示す必要があった。
つまり企業は、労働組合に社員を奪われまいとして福利厚生に力を入れたわけだ。
これは非常にうまくいった。家族的経営のおかげで社員は愛社精神を持ち、多少の無理もいとわず会社のために働いた。だから日本企業は世界で勝つことができた。
ところが、冷戦が終わって、潮目が変わった。共産主義・社会主義国が瓦解すると、労働組合もイデオロギー的基盤を失って弱体かした。
そうなると、企業は労働組合とはりあう必要がなくなり、株主の利益を増やすことばかり考えるようになる。
社員は代替可能な部品に過ぎず、賃金はできるだけ安いほうがいいと経営者が考えるようになったのも、おそらくこのころからだ。
冷戦の終結によって、企業が日本的経営によって社員をつなぎとめる必然性が薄れ、それまで隠れていた資本主義の本質がむきだしになっていったのだ。” (97-98%)
この本では新しい企業体の担い手、最後で衰退の一途を辿る従来型の企業体について言及され
それを読めば時代は移ろい、進んだ時計の針が元に戻る事はないであろう事は容易に想像出来るわけで
読み手の頭の中の時代認識を再認識させ、上手に時代の感覚を取り込んでいる人たちの共通点などに光があてられ
ご自身は自伝(下記)等で生涯を振り返る限り、ディレクターとの立場を強く自認されているようですが、ジャーナリスト田原総一郎の真骨頂が伝わってくる一冊でありました。
『榊原英資の成熟戦略』を読了。マスコミ等で、ミスター円の異名を取る元財務省の役人で、
書店で立ち読みした際の感じが良く、電子書籍(kindle)の値段が約26%の値引きで割安感を抱いての購入。
本を読み進んだ真ん中あたりの経済、金融の歴史に言及した部分は脱落しましたが、
データをもとに様々な著者の考えに触れる事が出来ました。
「失われた20年」といった、日本経済に関する形容が聞かれますが、大前提として著者は・・
” 二〇年前から日本に訪れた変化を「停滞」ではなく「成熟」と捉えています。 ・・中略・・ 経済的にはまさに「安定」であったと言えるでしょう。” (5%/紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
この事は ⇒
高城剛さん第三弾、今回は『黒本』。
『白本』は入門編といった感じですが、『黒本』になると、高城さんの覚悟が感じられて、惹き込まれます。
構成は『白本』と同じく、「高城未来研究所フューチャーリポート」のなかの読者とのQ&Aがもと。
>> 高城剛さんのライフスタイルから導かれた答えに感じる生き方:『白本』その壱 <<
>> 高城剛さんのライフスタイルから導かれた答えに感じる生き方:『白本』その弐 <<
しかし、『黒本の』の冒頭の紹介に・・
” 大手出版社ではとても出せない「日本の真実」についてまとめたものです。実際、大手出版社から「出せない」といわれた言説も多くあり、そのことがむしろ「日本の真実」を裏付けています。” (8%/紙の本でいうところのページ数の相当。以下同様。)
” かつてなら「発禁本」だったでしょうし、今も大手出版社からこのような本は出せない状況にあります。” (10%)
読者からの「最近(2013年)の日本をどのように見ていますか?」との問いに・・
” 今は、封建制度を守りながら新自由主義に移行しようとしているので、無理が生じています。その教えは儒教のままで、地位や年齢の高い人が絶対です。” (10%)
” 日本の儒教は「目上の権力者が築いたフレームを壊すな」という教えなのです。そして困った時には、上下関係を正そうとするのではなく、下のものたちだけで互いに工夫し助け合え、という思想です。後者は今日「絆」や「和」という言葉に置き換えられています。” (12%)
” 今も東京は世界一生活コストが高い街な上に、最低賃金が先進国でもっとも低いんですよ!” (10%)
” テレビは免許制度のために、常に体制側にたっています。” (12%) / ” 1%=基本的に大企業の一部が絶対であり、大企業が99%の人々から集金するのを手助けする装置がテレビなのです。” (13%)
” テレビと大手芸能事務所の大企業広告に依存する共犯関係は、日本の国益を大きく損ねています。” (24%)
” 日本のテレビは、広告主や政府の代弁者のようです。今テレビに出ているタレントも広告主や政府の代弁者ですので、素人はいじりますが、古参の政治家や官僚、企業家をいじることは滅多にありません。” (29%)
” 僕は現在の日本人の中にある「自ら変化を望まない気持ち」が、この国の最大の壁になっているように思います。それは、90年代後半からマスメディアによって決定的に育てられたものだと思っています。 ・・中略・・
実は誰でもすぐにでもできる「自ら変化すること」を実行できる人は少ないのではないでしょうか。” (90%)
『黒本』で語られているマインドセットには、
” 人は手に入れるより、手放すことのほうが大変なんだと思います。 ・・中略・・ まず、「恐れ」を「手放す」のです。 ・・中略・・ 「手放す」ものを増やすことが、次の楽しさの秘密なのです。” (16%)
” インターネットを忘れて、もっとライフスタイルを追求することで、収入は見えてくるものです。まず大切なのは、「得る」ことを考えるより、「捨てる」ことだと思います。” (17%)
” 「こうしなければいけない」という固定概念にとらわれ、その固定観念からはみ出ないように、お互いがお互いを監視する社会になってしまったことがさらなる問題なんだと思います。
その監視社会の最大の装置が「マスメディア」です。恐らく、多くの方がお感じのいじめに対する気持ちは、マスメディアによるものです。
なにしろ、マスメディアの体質そのものが、いじめだからです。そのほとんどは「和を乱してはいけない」ということだと思いますし、それが国内ニュースばかりに偏重している最大の理由です。” (37%)
” すべての回答は、必ずご自身の中にあると思います。” (38%)
” 大切なことは、待遇でも外からの見た目でもありません。自分で今の仕事を楽しんでやっているのか、ということだけです。” (44%)
「すべての回答は・・」の回答は、アンソニー・ロビンズ、池松耕次さんのメッセージと一緒で、自分が抱く問題の解決策は常に自分自身の中にあるという事、高城剛さんも同様の考え。
日本の宗教観に関して・・
” かの山本七平は、日本の宗教すべて、たとえキリスト教だろうが、仏教だろうが、それらは「日本教」の中のキリスト教や仏教で、他国のそれとは違うと論じました。
日本における宗教は、すべて「日本教」と呼ばれるものの中に組み込まれているというのです。僕も概ね同意しますが、さらに日本最大の宗教は「消費活動」にあると思います。
クリスマスも正月もバレンタインも、「消費活動」がメインにあると言っても過言ではありません。神様を讃え、家族と家で質素に過ごすようなことはありません。” (72%)
「消費=豊かな生活」の図式が思い込みである点は、先日、取り上げた平秀信さん/仙人さんのウェビナーでも語られていた事で
>> 平秀信さんと仙人さんが紹介する45の方法を使って導き出す人生で最も大切な事って? <<
確かにテレビを見ていると、多分に購買欲を誘発される側面がありますね。
日本の予測される未来として、米国を例に・・
” 100万人の富裕層と2000万人の食事を取れない貧困層に別れる事になります。その間の人々は、大企業に「生かされている」人々となります。それが、日本の未来なんですよ。もちろん、この話は公には内緒です。” (75%)
そして、世の仕掛けから抜け出すマインドセットとして・・
” 日々の「寂しさ」や「虚しさ」を忘れるために、なにかに「依存」する「現代社会の罠」は、あらゆるところに潜んでいると思います。 ・・中略・・
日々社会が「愛」も「お金」も「友情」も「モノ」も「情報」も「つながり」も、「あなたは不足してますよ!」と訴える仕組みでできているからです。
ですので、真面目な人たちほど、「不足しているので補わなければ」と思います。
そして現在、多くの人は「自分は不足している」と感じている上に「もう補えない」と思っているので疲弊しているのです。
この仕組みから抜け出すには、まず「自分は不足してない」と本当に思えるかどうかだけだと思います。” (86%)
読み始めてほどなく、「白(本)」と「黒(本)」に込められた意味を解読し、俄然「高城剛」に対する人物評が変わる事になった一冊ですが
根底に流れる高城剛さんの人生観は
” 人生は、楽しむものです。” (95%)
という事に集約されているのだと思います。自分の場合、テレビと距離を置くようになって、数年といった時間軸ですが
何となくの習慣、考え方(マインドセット)の歪みによって、
本来あるべき姿が、それらによって変容させてしまっている事を気付かせてくれる内容と感じました。
実は、既に高城剛さんの次の著作を読み始めているところですが(笑)
そこに、
” 定住しないことが現代的ピンチを切り抜ける良い手だてのひとつであるのは、間違いありません。
また、フランスの才人ジャック・アタリは、今後地球人は動けない定住者と非定住者に大きく分かれていくだろうと言っています。”
と書かれており、高城剛さんのライフスタイル「非定住」から得られた学びに、我々の大多数「定住人」が多くをこれから学び、実践を問われる事になりそうです。
前回、高城剛さんの『白本』の続き。
>> 高城剛さんのライフスタイルから導かれた答えに感じる生き方:『白本』その壱 <<
その際、最後に「瞑想の習慣」と書きましたが、
” 朝早く起きて、走る前に走っているご自身をイメージし(これが大切)、その後短くても良いので走ってみると、今までとは違ったアイデアや気の進まない仕事にも手がつけられると思います。
それは、走ることで呼吸が変わり、身体が反応し、思考が変わるからです。30分で構いません。できれば、心拍計を付けて、210マイナス年齢の60%〜80%の数字を保つようにしてください。
そのうち走らなくてもそのような無心な状態に持っていくことができるようになります。そのひとつが瞑想です。” (87%/紙の本でいうところのページ数に相当/以降同様)
本の別パートでは・・
” 大切なことは、どんなときも発想を抜本的に変えること。” (69%)
とあり、日々のちょっとした心掛け、習慣で、今までにない自分を形作っていくことができそうです。
高城さんの人生訓として・・
” 僕にとって「豊かである」ことは、自由な時間です。” (25%)
” 過剰な消費を必要としなければ、過剰な労働は必要なくなりました。これも極めて当たり前ですが、バランスこそがもっとも大事であり、お金よりも時間こそが取り返しがきかないことは事実です。・・中略・・
目的は時代によって違えど、自分が面白いと思ったことをずっとやり続けているだけなんだと思います。” (26%)
“「自分にとって面白いこと」→「自由な時間」→「収入」や「他者からの評価」が優先順位になります。” (26%)
” 絶対に選ぶべきは「自分が好きで選んできた道」しかありません。ぜひ、ご自身の道を進んでください。” (31%)
因みに高城さんが定義する「自由」とは・・
” 自由とは決意だと思います。ある時から「自由に生きる!」と決断することだけだと思いますね。” (100%)
今の時代に大切な事・・
” 僕は、この時代にもっとも大切なことは「コミュニケーション」だと思ってます。自著にも書いていますが、僕にとって「コミュニケーション」は「思いやり」と訳すべきものです。” (58%)
” なにより、相手のことを思う気持ちがなければ、伝わっても伝わらなくてもうまく行きません。” (58%)
” すべての人と人とのふれあいの根底に「感謝」の気持ちを本当に持っているのか、がとても大切だと個人的にはいつも思っています。” (70%)
” 心と身体はつながっています。 ・・中略・・ 心と身体が話し合わないようになると、たちまち身体に不調が出てきます。
・・中略・・ 身体に聞くのです。そのアプローチのひとつに、僕はキネオロジーをを使っています。
世界保健機構(WTO)は、健康であることを、「身体的」「精神的」「社会的」そして「霊的」であるとしました。” (63%)
” 現在の多くの人たちの問題は(時には社会の問題は)、「身体的」「精神的」「社会的」そして「霊的」なバランスが悪いことにあります。
人間は、本来全員が前向きであるようにできています。ですので、前向きになることを考えるのではなく、是非、バランスを取ることをお考えください。
アンバランスなまま、前向きになろうとすると「間違ったポジティブ」に陥ります。
バランスを整える。そうすると、人は自然に前向きになるのです。” (64%)
” 僕は「運」というより、この世のすべては「タイミング」だと考えています。” (79%)
この考え方に「高城剛」の大きな源があるように読み取りました。
といったところ。結構、文にマーカーをつけ、高城流を様々学べ、本を読む前に抱いていたマスコミを通じての先入観がだいぶ払拭されました。
因みに、高城さんが紹介される際に付される「ハイパーメディアクリエイター」の称号に関しても、読者から質問があり・・
” 学生時代に、取材に来た新聞記者がつけてくれたものです。当時、僕が通っていた大学は、「映画」「放送」「音楽」「写真」「文芸」など学科が縦に分かれ、
僕は常に「全部やるのがこれからの時代の流儀なのに、縦割りしてここは職人養成所?」と、学内だけでなく、雑誌や新聞でも悪態をついていました。
その悪態が面白いと思って取材にきた新聞記者の命名で、メディアを「超える=ハイパー」から来ていると思います。” (99%)
といった経緯のようで、因みに高城さんご自身は「今も昔も肩書きが好きではありません。」との事。
確かに、私自身もこの肩書きを最初耳にした際、(失礼ながら)何やら面倒な感じがして、先般の芸能情報での取り上げられ方があり、自然と距離を置いていましたが
特に明日以降で取り上げようと考えている『黒本』では、覚悟の決め方も見事で、報道を通じて受動的に浴びる情報と、
自分で目的を持って得られる情報の感じ方は大きく異なるものですね。といった事を今更ながらに実感しました。
今週、高城剛さんの『白本』と『黒本』を読了。高城剛さんの事は、恐らくそのお名前が広く知られる事になったTV番組の
「エビ天」こと「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」を知って以来。その時であったり、以降のマスコミでの露出振りから
一本線を画した感じはあったものの、昨年参加した立花岳志さんのワークショップで著作の中でオススメがあったのを契機に
周りでも著作を支持する声があり、今回手に取ってみた次第。もっとも、電子書籍での販売価格280円の誘惑も強かったです。
で、今回は『白本』。
「白」の他に、「黒」「青」「グレー」とシリーズ化されていて、amazonでのレヴューを読む限り、入り口は「白」であるとの指摘。
本の方は、高城さんが発行されている「フューチャーリポート」内のQ&Aに寄せられた質問の中からそれに答えたもので構成されています。
「ノマド」と呼ばれるライフスタイルが注目され出したのは、恐らくこの5年程度の話しと思いますが
高城さんの場合、その遥か昔からそのライフスタイルを実践したいたとみられ、その高城さんが、
” 今後大切なのは「英語」と「コンピュータ」だと思います。続いては「国際感覚」と「センス」でしょうか。そして、これだけで充分だと思います。” (11%/紙の本でいうところのページ数に相当/以降同様)
で、この基準が
” Eメールで笑いが取れればOKです。” / “どの国でも、スキルはあってもつまらない人とは仕事したいとは思わないでしょうから。” (11%)
との解説。
この辺り、世に一般言われている項目が並んでいて、目新しさは一切ないものの
ちょっと印象的な?理由であったり、経験に基づいた発言であるだけに、説得力は伝わってきました。
プレゼンテーションの仕方で、例えば自分の事を誰も知らない場所に行った場合、そういった所を積極的に選んでいるそうですが・・
” 自分のiPhoneに東京の説明をするための「満員電車のビデオ」を入れておき、それを見せたりします。そのうち、相手は行ったこともない日本や僕にとても興味が涌いてきます。
もっとうまくいけば、「一緒になにかやってみないか」と誘われることもありますし、その地に必要なモノを、僕が見つけて話すこともできます。ですので、大切なことは、自分の可能性を限定しないで、まずなんでもやってみること ” (16%)
最後はマインドセットに繋がっていますが、身近なツールを使って如何に自分に興味、関心を示してもらえるか。
自分が身を置いている環境で当たり前の事であっても、自分をアピール、見せる素材として十分に機能する事が分かります。
日本人に関して・・
” 僕らは世界の東のハジにある小さな島国の人々で、戦後から20年ぐらい前までは、米国の庇護のもとに大きく経済成長した、それなりにお金持ちの人々で、また極めて内向きな人種です ” (12%)
生き方に関する質問が多いですが、その中で・・
” 一番簡単なのが、「自分にとって一番楽しいことはなにか?」を考えてみることです。それを欲望と一緒にしてはいけません。
まずは、欲望を除いて考え、それをもっと考えたり、追求したり、実践したりしていると、きっと次の壁にぶつかります。
そこで、「自分にとって、これはすべきことなのか?」のような使命というか、「自分とはなんなのか?」を考えるようになると思います。
答えは見つからないかもしれません。それで、いいのです。自分としっかり話して、自分の奥の奥の奥と対面することが大事なのです。他人にどう見られていようと。” (20%)
30にして行き詰まりを感じた相談者に対しては・・
” 僕もそうですし、多くの方々もそうだと思うのですが、「はじめること」より「やめること」のほうが難しいし、大変なんです。
もし、転職などのなにか「はじめること」に行き詰まっているとしたら、それは、「やめること」が、キチンとできてないからなんだと思います。” (21%)
と、まぁいろいろ。寄せられる質問は他でもよく見る類いの内容が多い印象ですが
他の誰でもないライフスタイル、といっても実際、どういった事をされているのか、
「様々な国を動いて仕事をしている(のだろう)」程度の上辺だけの理解でした。
導き出される回答は高城流といった具合で筋が通っていて、この辺り、独自のライフスタイルによって導き出される言葉、考えが存在していて、ここに高城さんの支持が定着している様子が読み取れます。
この背景には高城さんに「瞑想」の習慣があるようですが、今回は長くなってきた事もあり、この辺で。
セス・ゴーディン著、神田昌典さん監修の『「型を破る人」の時代』を読了。
先ほど履歴を調べたら「読み始め」とした記事を4月6日に書いており、約4ヶ月の長丁場(笑)
>> Facebookを使って映画監督にもなれる時代:「型を破る人の時代」読み始め <<
というのも電子書籍のkindleで読んでいたため、kindleの収納と共に読みかけの意識が遠のいてたのと、
「今、何ページあったんだろう」とamazonで調べてみたら、334ページとそれなりの厚さ。電子書籍だと、読了まで%で表示があるものの、手にした実感なく、ときとしてエンドレスな錯覚も。
で、本の方は著者が本の中で定義する「アーティスト」なるライフスタイル。
例えば、
続きを読む セス・ゴーディンは言う「ほんの少しの人にとって、重要な人間であればいい」、の心掛け:『「型を破る人」の時代』読了