「life story: 自伝、伝記」カテゴリーアーカイブ

村上世彰さんが綴った投資家の矜持と「村上ファンド」を通して実現しようとしたこと:『生涯投資家』読み始め

自身のファンド「村上ファンド」が名を馳せた村上世彰さんの著書『生涯投資家』を読み始め。

先日参加した特別セミナーの参加特典として入手した書籍で、

<< 2017年7月26日投稿:画像は投稿にリンク >> 村上世彰さんが振り返った村上ファンドの真実とそれから:『生涯投資家』刊行記念特別セミナー「今こそ語る村上ファンドの真実」 参加記

その場で村上世彰さんが「本当のことだけを書こう」と語った内容(の一部)は・・

まず、

” 父は台湾に生まれた。当時、台湾で生まれた人は日本人として扱われ、裕福な家庭の多くは子どもを日本に留学させた。

父もその一人で、中学から日本に留学し、大学になって台湾へ戻っだ。

太平洋戦争が勃発すると日本兵として徴兵され、得意の中国語やマレー語を活かすためインドネシアやマレーシアに送り込まれた。

終戦後はシンガポールのチャンギ刑務所で、捕虜として過ごした。ところが復員船で帰還を果たした途端、日本国から日本の国籍を取り上げられ、台湾に帰された。”(p12)

と(特別セミナーで)「初めて書いた」と仰っておられたお父様のことや

” 父はいつも「上がり始めたら買え、下り始めたら売れ、一番安いところで買ったり、一番高いところで売れるものだと思うな」と言っていた。” (p.11)

(お父様との)思い出。或いは、

” そもそも投資とは何かという根本に立ち返ると、「将来的にリターンを生むであろうという期待をもとに、

資金(資金に限らず、人的資源などもありうる)をある対象に入れること」であり、投資には必ず何らかのリスクが伴う。

しかしながら投資案件の中には、リスクとリターンの関係が見合っていないものがある。

それを探し、リターン>リスクとする投資をするのが投資家だ。”(p16)

” 私の投資は徹底したバリュー投資であり、保有している資産に対して時価総額が低い企業に投資する、という極めてシンプルなものだ。”(p18)

といった投資への考え方、哲学について言及されており、以前はマスコミのアングルを通じて感じていた村上世彰さん像を

ご本人の言葉で刷新するようなプロセスを今回の読書を通じて行っている感じで

そこに結構ギャップがあり、興味深いです。一冊読み終えたところで、改めて書かれていることについて振り返りたいと思います。

 

マイルス・ディヴィスの完全なまでの自信と生きざまに触れた100分:映画『マイルス・ディヴィス 空白の5年間』鑑賞記

このところ週末の定番となりつつあるDVD鑑賞、今週は「何か、あるかなー」と、しばし迷った挙句 ↓

試写会上映などでちょっとマークはしていたけれど、すっかり忘れていたタイミングでの再会。

『マイルス・ディヴィス 空白の5年間』を選択。

映画『MILES AHEAD/マイルス・ディヴィス 空白の5年間』予告編

ミュージシャンの生涯に半生を描いた作品は、James Brown:ジェームス・ブラウン

<< 2016年1月31日投稿:画像は記事にリンク >> ジェームス・ブラウンが伝説の裏側で直面した苦悩と狂気:『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』鑑賞記

Jimi Hendrix:ジミ・ヘンドリックス、

<< 2016年2月7日投稿:画像は投稿にリンク >> ジミ・ヘンドリックスが世に衝撃をもたらすまでの葛藤と確信:「JIMI:栄光への軌跡」鑑賞記

Sly Stone:スライ・ストーン

<< 2016年2月2日投稿:画像は投稿にリンク >> スライ・ストーンが魅せた才能と身を潜めるまでに至った暗闘:『スライ・ストーン』鑑賞記

 

など、気がつけば意識して観てきましたが、それぞれ個性なり、アクの強さを感じています。

本作はMiles Davis:マイルス・ディヴィスが表舞台から一時を過ごした時期に焦点を当てた内容で

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高田明さん(ジャパネットたかた創業者)の講演会に行き、「今を生きる」ことの大事さを実感してきた:高田明さん『夢持ち続け日々精進』講演会 拝聴記

夜、ジャパネットたかた創業者で前社長  高田明さんの講演会へ。

出典:WizBizホームページ(画像は詳細ページにリンク)

実は先日記事にした往復葉書を使った応募、

<< 2017年3月17日投稿:画像は記事にリンク >> 往復葉書にファックスに、今も健在だけどちょっと面倒な通信手段

高田明さんの講演会で、この時はあえなく抽選に外れてしまい、行く気満々であったところハシゴが外れてしまい

「どこかで(拝聴の)チャンスないかなぁ」と検索して・・かかってきたのが今回の講演。

早々に満員となる人気ぶりで、自分が入手出来たのは追加募集20席に滑り込んでのもの。

クールにユーモアを交え伝わってくる高田明さんのお人柄

出遅れて開演10分前の到着でしたが、会場に着けば人の相応の熱気。

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室屋義秀さん(エアロバティック・パイロット)に学ぶ「操縦技術世界一」を実現したマインドセットと出会い:『翼のある人生』読了

エアロバティック・パイロット室屋義秀さんの『翼のある人生』を読了。

書店にふらっと立ち寄った際、本書のディスプレイが目に入り、「そういえば日本人で何か航空競技で優勝した人が居たな」と漠然とした記憶があり、

本書を参照すると、レッドブル エアレース ワールドチャンピオンシップなる大会で、室屋義秀さんが志した(航空機)操縦技術世界一を競う世界大会。

室屋義秀が大会2連覇 レッドブル・エアレース千葉

情報を検索すると、室屋義秀さんは2017年6月時点で同大会で3度の優勝歴を誇り、

本書は日本人前人未到の快挙を成し遂げるに至るまでの室屋義秀さんのライフストーリー。

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ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』読了

先週、中間記をアップロードした

<< 2017年6月1日投稿:画像は投稿にリンク >> ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』中間記

ジャパネットたかた創業者 高田明さんの著書『伝えることから始めよう』を読了。

全体で271ページに及ぶ分量で読み応えありましたが、内容も高田明さんの人間味というのか、人間臭さが伝わってくるもので

今までビジネス書の類は数百冊のレベルで読んできましたが、その中でも上位にくるクオリティであったように感じています。

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ジャパネットたかた創業者 高田明さんに学ぶ「今を生きる」ことで絶対に拓ける人生:『伝えることから始めよう』中間記

ジャパネットたかた創業者の高田明さんの著書『伝えることから始めよう』を読み始めて

全部で5章あるうちの2章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

端的な印象は、テレビショッピングでお馴染みの高田明さんの語り口に乗せて(高田明さんの)人がらが伝わってくるような一冊で、

家業のカメラ店に就職した時から激務で試行錯誤の繰り返しながら

” よく憶えているのは、スリランカに行ったことです。当時はまだセイロンって言ってました。結婚してすぐでした。150人の団体旅行です。

現地でダンスを見学したんですよ。火祭りみたいに、火を焚いたところで現地の人が踊るんです。

その踊りが背景に写るようにして、お客さん一人ひとりの写真を撮るんですよ。私一人ですよ。必死です。

そして、帰りの飛行機の中で注文を取るんですけど、それが全然売れなかったんですね。

確か売上が30万円にもならなかったんですね。赤字ですね。がっくりきて、帰って来た翌日には体が動かなくなって、病院で治療してもらいました。

失敗を失敗と思わないタイプですけど、そんな失敗談もたくさんあるんですよ。”(p33)

といった振り返りがありながらも、

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ロンブー淳こと田村淳さんに学ぶ、「個」を磨き、ストレスフリーの人生を実現する方法:『日本人失格』読了

一昨年( 2015年)夏以来で、

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ロンドンブーツ1号2号田村淳さんの著書を購入。2冊目となった今回は『日本人失格』。

八重洲ブックセンターに立ち寄った際、サイン本を見付けたことが購入の決め手でしたが、

購入時の八重洲ブックセンター サイン本コーナー

TV出演時と同様、ストレートな物言い(言葉づかい)からさまざま考えさせられ、共感出来る主張も多かったです。

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竹中直人さんが向き合ってきたコンプレックス、役者としてのキャリア、そして人がらに触れる一冊『役者は下手なほうがいい』読了

俳優に、映画監督に、ときにミュージシャンとして多彩な才能を発揮されている竹中直人さんの『役者は下手なほうがいい』を読了.-

人間「竹中直人」に、俳優「竹中直人」・・

竹中直人さんの

” 小学生の頃は漫画家に憧れていました。漫画のキャラクターの模写をすることで、徐々に同級生の輪に入っていけるようになりました。

高校生になって個性的な先生のモノマネをするようになり、自分ではない人格になることに目覚めていったんです。

とにかくコンプレックスのかたまりだったので、誰かのキャラクター、人格を借りないと生きていけない、

相当変わったやつだったと思います(笑)。”(p10)

といった生い立ちに、

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